5月9日に北アイルランドで開幕するジロ・デ・イタリアを前に、トレックファクトリーレーシングが出場メンバーを発表した。総合狙いのエースはロベルト・キセロフスキー(クロアチア)。また、別府史之の2年ぶり3度目のジロ出場が決まった。



ジロ・デ・イタリア2014トレックファクトリーレーシングジロ・デ・イタリア2014トレックファクトリーレーシング photo:www.trekfactoryracing.com


ジロ・デ・イタリア2014トレックファクトリーレーシング出場メンバー
ロベルト・キセロフスキー(クロアチア)
ジュリアン・アレドンド(コロンビア)
リカルド・ゾイドル(オーストリア)
ファビオ・フェリーネ(イタリア)
エウジェニオ・アラファチ(イタリア)
ジャコモ・ニッツォロ(イタリア)
ダニーロ・ホンド(ドイツ)
ボーイ・ファンポッペル(オランダ)
別府史之(日本)

チームのエースを担うのは現クロアチアチャンピオンのキセロフスキー。27歳のオールラウンダーは2010年ジロで総合10位の成績を残しており、今年ティレーノ〜アドリアティコで総合7位。チームの指揮を執るアドリアーノ・バッフィ監督は「理想を言えば総合トップ5だが、現実的に言って総合トップ10に選手を送り込みたい」と語っている。

別府史之(トレックファクトリーレーシング)別府史之(トレックファクトリーレーシング) photo:Kei Tsuji2013年のツール・ド・ランカウイ覇者で、今年チームNIPPOデローザから加入したジュリアン・アレドンド(コロンビア)や、2013年UCIヨーロッパツアー年間チャンピオンのリカルド・ゾイドル(オーストリア)も山岳ステージでの活躍が期待される。登坂力のある3名を揃えていることから、チーム総合成績の上位も狙えるだろう。

集団スプリントではダニーロ・ホンド(ドイツ)やボーイ・ファンポッペル(オランダ)がジャコモ・ニッツォロ(イタリア)のためにリードアウト。山岳、スプリント、逃げで勝利を狙える布陣が揃っている。

7カ国の選手が集まる多国籍なメンバーの中に、日本人の別府史之が入った。別府はレディオシャック所属時の2011年とオリカ・グリーンエッジ所属時の2012年に出場しており、これが2年ぶり3度目のジロ出場となる。2011年ジロ第1ステージのチームタイムトライアルでは2位。2012年第4ステージのチームタイムトライアルでは6位に入っている。個人の成績としては2012年の第3ステージ9位が最高位。

ジロに照準を合わす別府は北のクラシックをパス。別府は「(レーススケジュールは)ジロでステージ優勝するという挑戦のため。ジロで最高のパフェーマンスを出すことが最大の目標」と語っており、様々なシチュエーションに対応可能なオールラウンダーとして、山岳とスプリントにおける重要なアシストを担いながらチャンスがあれば自身のステージ優勝を狙っていく。

text:Kei Tsuji in Belfast, Northern Ireland

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