2009/07/22(水) - 14:50
関西の真夏の風物詩「U-Spiritウエパー杯けいはんなサイクルレース」が7月20日(月・祝)、京都府けいはんな学研都市で行なわれた。今年は史上最高の総勢930名がエントリー。最高カテゴリーのC1はスプリントを制した岡豊洋(トレック・マルコポーロ)が初優勝を飾った。
「けいはんなサイクルレース」は京都府自転車競技連盟が主催する公道レースの一つ。同車連は「美山サイクルロードレース」や「春リッツ・秋リッツ」、そして冬期に「関西シクロクロス」を主催するなど1年を通して関西のライダーを楽しませてくれる。
今大会は京阪神からのアクセスの良さと、京都車連のオーガナイズの良さが手伝って、エントリーは過去最高の930名(昨年は750名)を記録。今年は大阪の名物小売店ウエムラパーツが特別協賛に加わり「U-Spiritウエパー杯」として開催された。
けいはんな学研都市内を周回する1周2.36kmのコースは長方形で、全体の高低差は26mほど。ゴール地点の反対側には、勾配5〜7%・長さ200mほどの短い上りが登場し、このコースの最高地点を越えるとゴールまで残り1kmは下り基調。最後は2車線の直線路がゴールまで延々800mほど続く。
梅雨の明けきらない関西地方はこの日も朝から雨。朝早くに開催されたカテゴリーは雨のため落車が多発したが、10時54分に最高カテゴリーのC1がスタートする頃には雨も上がり、路面は乾き始めた。
昨年までこのけいはんなで猛威を振るっていたのは、自宅が会場に近い三船雅彦。しかし過去に3回優勝している三船は昨シーズンをもって現役を退き、現在はチームマネージャーとして奔走する日々。この日は前日のJサイクルツアー第6戦石川ロードから帰宅したばかりのハードスケジュール。今回はMASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTSとmasahikomifune.com Cycling Teamを指揮し、ミフネ印の大会連覇を狙った。
レースは序盤から小渡健悟(Teamまんま/ストラーダレーシング)やラム・カイチュン(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)が積極的にリードしたが、直線基調のコースでは決定的なタイム差は生まれない。
渡邉哲平(ナカガワAS.K'デザイン)や中田尚志(TAKURINO KS Material)らのアタックも、大きなリードを得る前に吸収。後半に入ると秋山尚徳(Team DARK BLUE)が先行し、序盤から積極的に動いていた小渡健悟が合流して2人で最終周回へ。しかし追い上げる集団はこの2人を捉えた。
最終周回の上りでもアタックが繰り返され、福田高志(大阪経済大学)が頂上付近で飛び出して先行。しかしこの動きは、5月末に行なわれた全日本学生選手権個人ロードレースで優勝した木守望(京都産業大学)の引くメイン集団によって封じ込められる。最後は大集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。
ラスト200mで先行したのは、前々日に来日し、前日に石川ロード出場、そして前夜に帰阪するという超ハードスケジュールでレースに挑んだ香港のラム・カイチュン。序盤からアタックに乗る積極性を見せたカイチュンがスプリントで先行。しかし後方から岡豊洋(トレック・マルコポーロ)が追い上げた。
トップギアを踏み抜く下り基調のスプリントは超ハイスピード。すでにトップスピードに乗っていたカイチュンの横に岡が並ぶと、更に伸ばして先頭へ。このハイスピードバトルは岡に軍配が上がった。同時スタートのU23は、全体で7位に入った井上人志(クラブシルベスト)が連覇を達成している。
UCIコンチネンタル登録のトレック・マルコポーロに所属する岡は、現在京都産業大学に通う。今シーズンは春リッツのC1で優勝を飾ると、美山サイクルロードレースではU23で連覇。今回は大学のチームメイト木守望と、トレックの衣本始司のアシストを得て、けいはんな初制覇を果たした。着実にその力を伸ばしており、次世代スプリンターとして期待が集まる。
レースの模様はフォトギャラリーをご覧下さい。
カテゴリー1(12周・28.32km Ave.40.78km/h)
1位 岡豊洋(トレック・マルコポーロ)41'40"
2位 ラム・カイチュン(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)
3位 猪又靖(クラブシルベスト)
4位 小原俊一(ナカガワAS.K'デザイン)
5位 辻俊行(TAKURINO KS Material)
6位 伊勢直人(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)
7位 野路久典(バルバクラブ)
8位 大塚航(Team DARK BLUE)
9位 皿屋豊(masahikomifune.com Cycling Team)
10位 秋山尚徳(Team DARK BLUE)
カテゴリーU23(12周・28.32km Ave.40.76km/h)
1位 井上人志(クラブシルベスト)41'41"
2位 角谷健吾(大阪大学自転車競技部)
3位 白崎孝紀(同志社大学)
4位 福田高志(大阪経済大学)
5位 吉浦満(京都大学自転車競技部)
カテゴリー2(9周・21.24km Ave.39.42km/h)
1位 丸井宏将(スカンチジャパンレーシング)32'19"
2位 森川亮(CSKレーシング)
3位 黒田篤司(balba)
4位 北村博則(歩こう会18号車)
5位 稲瀬朋之(WEMO)
カテゴリー3H(6周・14.16km/h 38.09km/h)
1位 安井慎治(サイクルクラブ大森)22'18"
2位 中本滋(シルクロード&F28カンダニ)
3位 谷村貴樹(ストラーダレーシング)
4位 片岡伸一(ターミネーターRT)
5位 池田重宏(SPADE ACE)
カテゴリー3L(6周・14.16km/h 38.32km/h)
1位 河野一誠(クラブシルベスト)22'10"
2位 山本裕二(Y's racing with JMS)
3位 辰村和彦(VIVACE419)
4位 白井亨典(洛西寮)
5位 木村是
「けいはんなサイクルレース」は京都府自転車競技連盟が主催する公道レースの一つ。同車連は「美山サイクルロードレース」や「春リッツ・秋リッツ」、そして冬期に「関西シクロクロス」を主催するなど1年を通して関西のライダーを楽しませてくれる。
今大会は京阪神からのアクセスの良さと、京都車連のオーガナイズの良さが手伝って、エントリーは過去最高の930名(昨年は750名)を記録。今年は大阪の名物小売店ウエムラパーツが特別協賛に加わり「U-Spiritウエパー杯」として開催された。
けいはんな学研都市内を周回する1周2.36kmのコースは長方形で、全体の高低差は26mほど。ゴール地点の反対側には、勾配5〜7%・長さ200mほどの短い上りが登場し、このコースの最高地点を越えるとゴールまで残り1kmは下り基調。最後は2車線の直線路がゴールまで延々800mほど続く。
梅雨の明けきらない関西地方はこの日も朝から雨。朝早くに開催されたカテゴリーは雨のため落車が多発したが、10時54分に最高カテゴリーのC1がスタートする頃には雨も上がり、路面は乾き始めた。
昨年までこのけいはんなで猛威を振るっていたのは、自宅が会場に近い三船雅彦。しかし過去に3回優勝している三船は昨シーズンをもって現役を退き、現在はチームマネージャーとして奔走する日々。この日は前日のJサイクルツアー第6戦石川ロードから帰宅したばかりのハードスケジュール。今回はMASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTSとmasahikomifune.com Cycling Teamを指揮し、ミフネ印の大会連覇を狙った。
レースは序盤から小渡健悟(Teamまんま/ストラーダレーシング)やラム・カイチュン(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)が積極的にリードしたが、直線基調のコースでは決定的なタイム差は生まれない。
渡邉哲平(ナカガワAS.K'デザイン)や中田尚志(TAKURINO KS Material)らのアタックも、大きなリードを得る前に吸収。後半に入ると秋山尚徳(Team DARK BLUE)が先行し、序盤から積極的に動いていた小渡健悟が合流して2人で最終周回へ。しかし追い上げる集団はこの2人を捉えた。
最終周回の上りでもアタックが繰り返され、福田高志(大阪経済大学)が頂上付近で飛び出して先行。しかしこの動きは、5月末に行なわれた全日本学生選手権個人ロードレースで優勝した木守望(京都産業大学)の引くメイン集団によって封じ込められる。最後は大集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。
ラスト200mで先行したのは、前々日に来日し、前日に石川ロード出場、そして前夜に帰阪するという超ハードスケジュールでレースに挑んだ香港のラム・カイチュン。序盤からアタックに乗る積極性を見せたカイチュンがスプリントで先行。しかし後方から岡豊洋(トレック・マルコポーロ)が追い上げた。
トップギアを踏み抜く下り基調のスプリントは超ハイスピード。すでにトップスピードに乗っていたカイチュンの横に岡が並ぶと、更に伸ばして先頭へ。このハイスピードバトルは岡に軍配が上がった。同時スタートのU23は、全体で7位に入った井上人志(クラブシルベスト)が連覇を達成している。
UCIコンチネンタル登録のトレック・マルコポーロに所属する岡は、現在京都産業大学に通う。今シーズンは春リッツのC1で優勝を飾ると、美山サイクルロードレースではU23で連覇。今回は大学のチームメイト木守望と、トレックの衣本始司のアシストを得て、けいはんな初制覇を果たした。着実にその力を伸ばしており、次世代スプリンターとして期待が集まる。
レースの模様はフォトギャラリーをご覧下さい。
カテゴリー1(12周・28.32km Ave.40.78km/h)
1位 岡豊洋(トレック・マルコポーロ)41'40"
2位 ラム・カイチュン(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)
3位 猪又靖(クラブシルベスト)
4位 小原俊一(ナカガワAS.K'デザイン)
5位 辻俊行(TAKURINO KS Material)
6位 伊勢直人(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)
7位 野路久典(バルバクラブ)
8位 大塚航(Team DARK BLUE)
9位 皿屋豊(masahikomifune.com Cycling Team)
10位 秋山尚徳(Team DARK BLUE)
カテゴリーU23(12周・28.32km Ave.40.76km/h)
1位 井上人志(クラブシルベスト)41'41"
2位 角谷健吾(大阪大学自転車競技部)
3位 白崎孝紀(同志社大学)
4位 福田高志(大阪経済大学)
5位 吉浦満(京都大学自転車競技部)
カテゴリー2(9周・21.24km Ave.39.42km/h)
1位 丸井宏将(スカンチジャパンレーシング)32'19"
2位 森川亮(CSKレーシング)
3位 黒田篤司(balba)
4位 北村博則(歩こう会18号車)
5位 稲瀬朋之(WEMO)
カテゴリー3H(6周・14.16km/h 38.09km/h)
1位 安井慎治(サイクルクラブ大森)22'18"
2位 中本滋(シルクロード&F28カンダニ)
3位 谷村貴樹(ストラーダレーシング)
4位 片岡伸一(ターミネーターRT)
5位 池田重宏(SPADE ACE)
カテゴリー3L(6周・14.16km/h 38.32km/h)
1位 河野一誠(クラブシルベスト)22'10"
2位 山本裕二(Y's racing with JMS)
3位 辰村和彦(VIVACE419)
4位 白井亨典(洛西寮)
5位 木村是
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