2014/02/10(月) - 20:59
さぬきうどんと骨付鳥が迎える香川のシクロクロスも今年で7年目。前日の大雪が残り、雪中クロスからやがて泥んこクロスへ。C1は福田透(ナカガワAS.K'デザイン)が、CL1は上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)の関西組がそれぞれ優勝。
7年目のさぬきシクロクロス
2月9日(日)、香川県善通寺市鉢伏ふれあい公園で、四国シクロクロス2013-14第1戦第7回さぬきシクロクロス善通寺大会が行われた。主催はさぬきシクロクロス善通寺大会実行委員会、共催は善通寺市連合青年会、主管は香川県自転車競技連盟だ。協力は関西シクロクロス実行委員会と、にし阿波シクロクロス実行委員会。
AJOCCカレンダーの四国でのシクロクロスとしてすっかり定着した鉢伏ふれあい公園でのシクロクロス。2007年11月の第1回大会から参加者は年々増えて、今年は226名がエントリー。当初は関西シクロクロスのシリーズ戦のひとつだったが、いまでは四国シクロクロスの中に位置づけられ、次週2月16日には徳島県で第2戦が行われる。
前日の大雪の影響はもともと降雪の少ない香川県にも。本四架橋3本とも前日に通行止めのため、資材を積んだ京都府車連のトラックが深夜に到着。そのため前日に予定されていたコース設営はレース当日の朝7時半から行われた。選手や関係者による設営で完成し「定刻までにはできたが凍結などのチェックのため」スケジュールを30分遅らせた。
さぬきうどんの接待が
8時50分からの開会式には香川県選出の大野敬太郎衆議院議員、大会会長の辻村修香川県議会議員が挨拶。その後は試走時間帯で、このころにはまだ凍結箇所があり雪も多く残り雪中クロスの様相に。しだいに日が差すにつれてやがて泥と水溜りに変化。参加者は時間帯で変わっていくコースコンディションに苦しめられながらも、めったに見られない香川県の雪景色の中での大会を楽しんだ。
この大会のもう一つの楽しみはさぬきうどんと骨付鳥。「うどん県」と称される香川県では古くから県の特産品が材料のうどんが親しまれ、いまや全国区。第1回大会から会場に出店するこがね製麺所はセミセルフ方式。行列を作る姿が見られた。
ひうらの骨付鳥は鳥の腿を骨付きのままオリジナルの味付けで焼いたもの。おやどりとわかどりが選べる。今大会の参加賞が、かけうどん1杯無料券と骨付鶏200円割引券、さらにアクティさとう提供のスポーツタオル。入賞賞品に無料券もあり、もちろん昼食の用意をしないで会場入りできる大会だ。
コースは丘陵公園の地形を利用したアップダウンと芝生、舗装路を組み合わせた1周2km。過去大会はドライ路面しかなかったため、雪と泥水の混じったコンディションに苦闘する姿が見られた。
C1は序盤から福田透(ナカガワAS.K'デザイン)が先頭に。これに大倉勇夢(コマツMTBクラブ)、安藤広行(Salata Bianca Kobe)、船岡洋(tacurino.net)、菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)らが続く。3周目には後方から梶田晋(Euro-Works Racing)が追い上げ3番手に。
福田が先頭を走るが追い上げた梶田はなかなか届かない。舗装区間を終えると差は8秒ほどに詰まるが、オフロード区間で15秒ほどに開く。これの繰り返しのまま福田がトップでゴール。「舗装区間は踏まず、芝や下りカーブなど得意な部分で攻めた」という福田はさぬきクロス7回目で初優勝。
CL1は序盤から上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)が先頭に立ちそれを埜真賢美(Teamクルーズ)が追う展開に。上田が終盤までペースを崩さず優勝。
C2とCM1は同時出走で、上位者4名が最終周回まで熾烈な争いを展開。2人となった終盤は、ゴール前の上り坂勝負を制した真砂英作(高松工芸高)が優勝。真砂は東京国体少年4km速度優勝、インターハイ個人追抜き2位などの成績を持ち、卒業後は明治大学への進学が決まっている。
「四国でシリーズ戦ができれば」高畑秀次競技委員長
平地まで雪が降ることのめったにない香川県での大雪。大会資材を積んだトラックが本州側で動けず開催が危ぶまれたことも。
「香川では珍しい大雪でしたがスタッフ、京都府車連さんはじめ、特ににし阿波シクロクロスのスタッフ、善通寺市地元のスタッフの応援で素早く設営完了できました。もともとこの大会の実行委員はじめ地元の方々は自転車を知らない人たちもいました。でも今ではこれだけ協力してもらえて嬉しいことです」と高畑委員長は感謝する。
3月の高知を含めれば今シーズン、四国4県全部でシクロクロスレースが開催されることになる。
「四国のシクロクロスですが、次週は徳島県東みよし町でAJOCCカレンダーのレースがあります。昨年12月には愛媛県内子町でレースが行われました。そして3月9日には高知県土佐山田町で第1回高知シクロクロスが行われます。これで四国4県すべてで実施されます。次シーズン以降は四国4県で連携してシリーズ戦やポイント制なども考えたいですね。このさぬきシクロクロスでの経験や人脈が力になればと橋渡しもしたいです」と四国での連携を考える。
結果
C1
1位 福田透(ナカガワAS.K'デザイン)55分27秒
2位 梶田晋(Euro-Works Racing)+14秒
3位 菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)+2分13秒
4位 船岡洋(tacurino.net)+2分53秒
5位 大倉勇夢(コマツMTBクラブ)+3分22秒
6位 落合友樹(Hunter/Circles CX-Team)+4分31秒
7位 安藤広行(Salata Bianca Kobe)+5分30秒
8位 佐々木恒輔(BUCYO COFFEE/イナーメ信濃山形)+7分48秒
9位 森本禎介(Tonic CX Team Japan)-1Lap
10位 鬼頭拓也(クラブシルベスト)-1Lap
CL1
1位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)37分36秒
2位 埜真賢美(Teamクルーズ)+1分12秒
3位 加納尚子(ストラーダ) +3分17秒
CJ
1位 河野玄樹 38分07秒
2位 森智大 +2分35秒
3位 藤井太雅 -1Lap
CM1
1位 河本悟 40分46秒
2位 菅谷俊宏+16秒
3位 木下正季
C2
1位 真砂英作 38分55秒
2位 竹本隼 +01秒
3位 上野亮 +24秒
C3
1位 加藤豪 28分25秒
2位 宮内翼 +19秒
3位 宮内翔 +43秒
C4
1位 竹井慧 24分27秒
2位 加藤進一郎 +03秒
3位 山本辰弥 +03秒
U17
1位 河本悠希 29分20秒
U15
1位 白川隆太 10分48秒
2位 田辺匡 +31秒
3位 川元拓摩 +1分24秒
CM2
1位 石井和明 30分07秒
2位 中島敏夫 +58秒
3位 守屋慶一 +1分07秒
CM3
1位 川上雄二 24分35秒
2位 古谷広志 +38秒
3位 樫脇哲也 +1分27秒
CL2
1位 森崎明美 28分01秒
2位 原田悦子 +1分36秒
3位 武田美由紀 +2分35秒
CL3
1位 川村幸子 11分31秒
2位 立花淳子 +25秒
3位 平林ゆかり +1分49秒
photo&text:高木秀彰
7年目のさぬきシクロクロス
2月9日(日)、香川県善通寺市鉢伏ふれあい公園で、四国シクロクロス2013-14第1戦第7回さぬきシクロクロス善通寺大会が行われた。主催はさぬきシクロクロス善通寺大会実行委員会、共催は善通寺市連合青年会、主管は香川県自転車競技連盟だ。協力は関西シクロクロス実行委員会と、にし阿波シクロクロス実行委員会。
AJOCCカレンダーの四国でのシクロクロスとしてすっかり定着した鉢伏ふれあい公園でのシクロクロス。2007年11月の第1回大会から参加者は年々増えて、今年は226名がエントリー。当初は関西シクロクロスのシリーズ戦のひとつだったが、いまでは四国シクロクロスの中に位置づけられ、次週2月16日には徳島県で第2戦が行われる。
前日の大雪の影響はもともと降雪の少ない香川県にも。本四架橋3本とも前日に通行止めのため、資材を積んだ京都府車連のトラックが深夜に到着。そのため前日に予定されていたコース設営はレース当日の朝7時半から行われた。選手や関係者による設営で完成し「定刻までにはできたが凍結などのチェックのため」スケジュールを30分遅らせた。
さぬきうどんの接待が
8時50分からの開会式には香川県選出の大野敬太郎衆議院議員、大会会長の辻村修香川県議会議員が挨拶。その後は試走時間帯で、このころにはまだ凍結箇所があり雪も多く残り雪中クロスの様相に。しだいに日が差すにつれてやがて泥と水溜りに変化。参加者は時間帯で変わっていくコースコンディションに苦しめられながらも、めったに見られない香川県の雪景色の中での大会を楽しんだ。
この大会のもう一つの楽しみはさぬきうどんと骨付鳥。「うどん県」と称される香川県では古くから県の特産品が材料のうどんが親しまれ、いまや全国区。第1回大会から会場に出店するこがね製麺所はセミセルフ方式。行列を作る姿が見られた。
ひうらの骨付鳥は鳥の腿を骨付きのままオリジナルの味付けで焼いたもの。おやどりとわかどりが選べる。今大会の参加賞が、かけうどん1杯無料券と骨付鶏200円割引券、さらにアクティさとう提供のスポーツタオル。入賞賞品に無料券もあり、もちろん昼食の用意をしないで会場入りできる大会だ。
コースは丘陵公園の地形を利用したアップダウンと芝生、舗装路を組み合わせた1周2km。過去大会はドライ路面しかなかったため、雪と泥水の混じったコンディションに苦闘する姿が見られた。
C1は序盤から福田透(ナカガワAS.K'デザイン)が先頭に。これに大倉勇夢(コマツMTBクラブ)、安藤広行(Salata Bianca Kobe)、船岡洋(tacurino.net)、菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)らが続く。3周目には後方から梶田晋(Euro-Works Racing)が追い上げ3番手に。
福田が先頭を走るが追い上げた梶田はなかなか届かない。舗装区間を終えると差は8秒ほどに詰まるが、オフロード区間で15秒ほどに開く。これの繰り返しのまま福田がトップでゴール。「舗装区間は踏まず、芝や下りカーブなど得意な部分で攻めた」という福田はさぬきクロス7回目で初優勝。
CL1は序盤から上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)が先頭に立ちそれを埜真賢美(Teamクルーズ)が追う展開に。上田が終盤までペースを崩さず優勝。
C2とCM1は同時出走で、上位者4名が最終周回まで熾烈な争いを展開。2人となった終盤は、ゴール前の上り坂勝負を制した真砂英作(高松工芸高)が優勝。真砂は東京国体少年4km速度優勝、インターハイ個人追抜き2位などの成績を持ち、卒業後は明治大学への進学が決まっている。
「四国でシリーズ戦ができれば」高畑秀次競技委員長
平地まで雪が降ることのめったにない香川県での大雪。大会資材を積んだトラックが本州側で動けず開催が危ぶまれたことも。
「香川では珍しい大雪でしたがスタッフ、京都府車連さんはじめ、特ににし阿波シクロクロスのスタッフ、善通寺市地元のスタッフの応援で素早く設営完了できました。もともとこの大会の実行委員はじめ地元の方々は自転車を知らない人たちもいました。でも今ではこれだけ協力してもらえて嬉しいことです」と高畑委員長は感謝する。
3月の高知を含めれば今シーズン、四国4県全部でシクロクロスレースが開催されることになる。
「四国のシクロクロスですが、次週は徳島県東みよし町でAJOCCカレンダーのレースがあります。昨年12月には愛媛県内子町でレースが行われました。そして3月9日には高知県土佐山田町で第1回高知シクロクロスが行われます。これで四国4県すべてで実施されます。次シーズン以降は四国4県で連携してシリーズ戦やポイント制なども考えたいですね。このさぬきシクロクロスでの経験や人脈が力になればと橋渡しもしたいです」と四国での連携を考える。
結果
C1
1位 福田透(ナカガワAS.K'デザイン)55分27秒
2位 梶田晋(Euro-Works Racing)+14秒
3位 菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)+2分13秒
4位 船岡洋(tacurino.net)+2分53秒
5位 大倉勇夢(コマツMTBクラブ)+3分22秒
6位 落合友樹(Hunter/Circles CX-Team)+4分31秒
7位 安藤広行(Salata Bianca Kobe)+5分30秒
8位 佐々木恒輔(BUCYO COFFEE/イナーメ信濃山形)+7分48秒
9位 森本禎介(Tonic CX Team Japan)-1Lap
10位 鬼頭拓也(クラブシルベスト)-1Lap
CL1
1位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)37分36秒
2位 埜真賢美(Teamクルーズ)+1分12秒
3位 加納尚子(ストラーダ) +3分17秒
CJ
1位 河野玄樹 38分07秒
2位 森智大 +2分35秒
3位 藤井太雅 -1Lap
CM1
1位 河本悟 40分46秒
2位 菅谷俊宏+16秒
3位 木下正季
C2
1位 真砂英作 38分55秒
2位 竹本隼 +01秒
3位 上野亮 +24秒
C3
1位 加藤豪 28分25秒
2位 宮内翼 +19秒
3位 宮内翔 +43秒
C4
1位 竹井慧 24分27秒
2位 加藤進一郎 +03秒
3位 山本辰弥 +03秒
U17
1位 河本悠希 29分20秒
U15
1位 白川隆太 10分48秒
2位 田辺匡 +31秒
3位 川元拓摩 +1分24秒
CM2
1位 石井和明 30分07秒
2位 中島敏夫 +58秒
3位 守屋慶一 +1分07秒
CM3
1位 川上雄二 24分35秒
2位 古谷広志 +38秒
3位 樫脇哲也 +1分27秒
CL2
1位 森崎明美 28分01秒
2位 原田悦子 +1分36秒
3位 武田美由紀 +2分35秒
CL3
1位 川村幸子 11分31秒
2位 立花淳子 +25秒
3位 平林ゆかり +1分49秒
photo&text:高木秀彰
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