2013/11/11(月) - 11:45
多くの市民レーサーが、シーズン終わりの集大成として位置づけるおきなわ。頂点である210kmの他にも、50km各クラスと、100km、140kmではそれぞれ熱い戦いが繰り広げられた。その模様をダイジェストでレポートします。
市民140km 井上亮が2分差での独走勝利
市民210kmから、本部半島部分をカットしたコースを走る140km。しかし2回登場する普久川ダムの登りなど、難易度は非常に高いと言える。30人弱ほどの集団スプリントに持ち込まれる場合が多いこのクラスだが、今年は途中ソロアタックを決めた井上亮(京都府立医科大学)が後続に2分15秒をつけ圧巻の独走勝利を飾った。2位にはゴール前で抜け出した石川貴英(SEKIYA)が、3位には岩瀬一憲が入った。
市民レース140km
1位 井上亮(京都府立医科大学) 4h16'58"
2位 石川貴英(SEKIYA) +2'15"
3位 岩瀬一憲 +2'19"
4位 高日亮(イナーメ・信濃山形) +2'21"
5位 古知屋一成(SEKIYA)
6位 中村章彦(SEKIYA)
市民100km 板子佑士が逃げ切り勝利
市民100kmレースでも逃げ切りが決まった。コースは本島最北端に位置する国頭村奥やんばるの里をスタートし、普久川ダムの登りを1回上った後は210km、140kmと同じルートをなぞるもの。
それまで特に抜け出す動きは無かったものの、人数を減らして突入した羽地ダムの登りから板子佑士(Life Ride)がアタックし、そのまま逃げ切り勝利を達成した。6名の後続集団の先頭は澤野敦志(AQULS内房レーシング)が制し、3位にはベン・カー(Team Niseko)が入った。板子は「スプリントが苦手で、逃げの展開にしたかったんです。羽地ダムの登りで思いっきり掛けましたが、上手くいって本当に良かったです。」と語った。
市民レース100km
1位 板子佑士(Life Ride) 3h13'07"
2位 澤野敦志(AQULS内房レーシング) +53"
3位 ベン・カー(Team Niseko)
4位 西村和真(Life Ride) +54"
5位 石村公仁彦(BIKE TOWN CYCLING) +55"
6位 石塚将人(Team Pirata) +56"
市民50km アンダー29
本部半島を一周して争われる50kmレース。美ら島水族館前の登りなど勝負所は多く存在するが、毎年集団スプリントに持ち込まれるのが通例だ。アンダー29ではトラックとロード競技に打ち込む北桑田高校1年生の溝口智貴が張鈞傑(チャイニーズタイペイ)を制して勝利。「自分のタイミングでは無かったけれど、上手くギアをかけることができました。これからはインカレで活躍できる選手になりたい。」と控えめに語った。
市民50km アンダー29
1位 溝口智貴(北桑田高校) 1h19'18"
2位 張鈞傑(チャイニーズタイペイ) +1"
3位 湯川仁一(沖縄国際大学)
4位 高良和郎(自転車競技部)
5位 今北直志(GHCT)
6位 新垣健(SUGAR CANEサイクル)
市民50km サーティー
サーティーの部で勝利したのは竹内宏(soleil de lest)。「常に集団前方に位置取ることを心がけていました。今帰仁を過ぎた頃には消耗が激しく、もう終わったなと思っていました。でもその後はペースが落ち着いたので良かったですね。最後はジャスコ坂で脚が攣りましたが、なんとか上りきれました。千切れていく人が多かったので、スプリントするスペースが確保できました。」と勝因を語った。
市民50km サーティー
1位 竹内宏(soleil de lest) 1h16'05"
2位 田中宏一
3位 鈴木隆之(アトリエ・フルーブ)
4位 宇野祐造(男塾福山二輪倶楽部)
5位 林培仕
6位 和宇慶哲郎(カデナロケッツ)
市民50km フォーティー
特に大きな逃げは発生せず、集団一つのままスプリントへと持ち込まれた。勝利したのは岡野哲也(SPACE ACE)。一昨年の2位、昨年の5位に続く3度目の正直を叶えた。
「今年は逃げで有名な岩瀬選手がいなかったので、前の方で皆の動きに合わせて展開しました。スプリントに持ち込みたかったので、読み通りでした。最後は若干の下り基調ですから、最後は常に5番手以内をキープしていました。ゴール800m手前で一瞬埋もれかけたのですが、踏んだら視界が開けました。おきなわは大好きなレースです。また勝ちたいですね。」
市民50km フォーティー
1位 岡野哲也(SPACE ACE) 1h17'05"
2位 深谷英治(まんま-AO・HANI CyclingTeam )
3位 高井達朗
4位 新里司(TEAM KIDS)
5位 金城浩次
6位 丸山博己(セカンドウインド鹿児島)
市民50km オーバー50
オーバー50の部では残り30kmを残して独走に持ち込んだ小野忠(パインヒルズ90')がそのまま一人ゴールへと飛び込んだ。
「バイクレースをしていたので、コーナーが大好きなんですよ。コーナーの度に踏んで、後ろが見えなくなりました。まさかゴールまでいけるとは思いませんでした。最後の2kmは本当にきつかった。今は最高の気分ですよ。」と語る小野は、昨年2位のリベンジを達成。昨年優勝した福島雄二(ベステックス)が後続集団の先頭を獲り、表彰式では互いの検討を讃えあっていた。
市民レース オーバー50
1位 小野忠(パインヒルズ90') 1h20'11"
2位 福島雄二(ベステックス) +41"
3位 鈴木雅彦(Team-DADDY)
4位 菊池仁志(ボンシャンス)
5位 坂本祥一(サイクルプラス福岡)
6位 木山智(PICCORI BICYCLE ATLANTA)
市民レディース50km
男子50kmと同じコースを走るレディース50km。最後はスプリントに持ち込まれ、女子競輪選手を目指している元砂七夕美(榛秦昇陽)が圧倒的な力を見せつけて勝利を飾った。
「途中は2回くらいアタックしたり、積極的に集団を牽いたりしたので、かなり力を使っていました。意外に皆が掛けるタイミングが早かったので、まず残り500mでアタック、先頭に出てから残り300mでもう一度踏みました。ロングスパートでしたが上手く決まりましたね。とても嬉しいです。」
市民レディースレース50km
1位 元砂七夕美(榛秦昇陽) 1h26'23"
2位 田村ひろみ(大阪府立城東工科高校)
3位 儀間光希
4位 中井彩子(日向高校自転車競技部)
5位 元砂水咲美
6位 Kim Hana
中学生50km、小学生10km
中学生クラスはセンター・メリダに所属する謝念興が、一人体格差を見せつける圧倒的なスプリントを決めて勝利した。本来ならばジュニア国際140kmにエントリーするつもりが、年齢が足らず50kmレースにエントリーしたという。来年以降が非常に楽しみな選手だ。10kmで争われた小学生レースは、鵜沼碧(GreenSCT)が制した。
中学生レース50km
1位 謝念興(センター・メリダ) 1h19'04"
2位 三宅大春
3位 久保田寛栄(TEAM KIDS)
小学生レース10km
1位 鵜沼碧(GreenSCT) 14'56"
2位 山城侑大
3位 渡口怜(チームゴーヤー)
text:So.Isobe
photo:Hideaki.Takagi,So.Isobe
市民140km 井上亮が2分差での独走勝利
市民210kmから、本部半島部分をカットしたコースを走る140km。しかし2回登場する普久川ダムの登りなど、難易度は非常に高いと言える。30人弱ほどの集団スプリントに持ち込まれる場合が多いこのクラスだが、今年は途中ソロアタックを決めた井上亮(京都府立医科大学)が後続に2分15秒をつけ圧巻の独走勝利を飾った。2位にはゴール前で抜け出した石川貴英(SEKIYA)が、3位には岩瀬一憲が入った。
市民レース140km
1位 井上亮(京都府立医科大学) 4h16'58"
2位 石川貴英(SEKIYA) +2'15"
3位 岩瀬一憲 +2'19"
4位 高日亮(イナーメ・信濃山形) +2'21"
5位 古知屋一成(SEKIYA)
6位 中村章彦(SEKIYA)
市民100km 板子佑士が逃げ切り勝利
市民100kmレースでも逃げ切りが決まった。コースは本島最北端に位置する国頭村奥やんばるの里をスタートし、普久川ダムの登りを1回上った後は210km、140kmと同じルートをなぞるもの。
それまで特に抜け出す動きは無かったものの、人数を減らして突入した羽地ダムの登りから板子佑士(Life Ride)がアタックし、そのまま逃げ切り勝利を達成した。6名の後続集団の先頭は澤野敦志(AQULS内房レーシング)が制し、3位にはベン・カー(Team Niseko)が入った。板子は「スプリントが苦手で、逃げの展開にしたかったんです。羽地ダムの登りで思いっきり掛けましたが、上手くいって本当に良かったです。」と語った。
市民レース100km
1位 板子佑士(Life Ride) 3h13'07"
2位 澤野敦志(AQULS内房レーシング) +53"
3位 ベン・カー(Team Niseko)
4位 西村和真(Life Ride) +54"
5位 石村公仁彦(BIKE TOWN CYCLING) +55"
6位 石塚将人(Team Pirata) +56"
市民50km アンダー29
本部半島を一周して争われる50kmレース。美ら島水族館前の登りなど勝負所は多く存在するが、毎年集団スプリントに持ち込まれるのが通例だ。アンダー29ではトラックとロード競技に打ち込む北桑田高校1年生の溝口智貴が張鈞傑(チャイニーズタイペイ)を制して勝利。「自分のタイミングでは無かったけれど、上手くギアをかけることができました。これからはインカレで活躍できる選手になりたい。」と控えめに語った。
市民50km アンダー29
1位 溝口智貴(北桑田高校) 1h19'18"
2位 張鈞傑(チャイニーズタイペイ) +1"
3位 湯川仁一(沖縄国際大学)
4位 高良和郎(自転車競技部)
5位 今北直志(GHCT)
6位 新垣健(SUGAR CANEサイクル)
市民50km サーティー
サーティーの部で勝利したのは竹内宏(soleil de lest)。「常に集団前方に位置取ることを心がけていました。今帰仁を過ぎた頃には消耗が激しく、もう終わったなと思っていました。でもその後はペースが落ち着いたので良かったですね。最後はジャスコ坂で脚が攣りましたが、なんとか上りきれました。千切れていく人が多かったので、スプリントするスペースが確保できました。」と勝因を語った。
市民50km サーティー
1位 竹内宏(soleil de lest) 1h16'05"
2位 田中宏一
3位 鈴木隆之(アトリエ・フルーブ)
4位 宇野祐造(男塾福山二輪倶楽部)
5位 林培仕
6位 和宇慶哲郎(カデナロケッツ)
市民50km フォーティー
特に大きな逃げは発生せず、集団一つのままスプリントへと持ち込まれた。勝利したのは岡野哲也(SPACE ACE)。一昨年の2位、昨年の5位に続く3度目の正直を叶えた。
「今年は逃げで有名な岩瀬選手がいなかったので、前の方で皆の動きに合わせて展開しました。スプリントに持ち込みたかったので、読み通りでした。最後は若干の下り基調ですから、最後は常に5番手以内をキープしていました。ゴール800m手前で一瞬埋もれかけたのですが、踏んだら視界が開けました。おきなわは大好きなレースです。また勝ちたいですね。」
市民50km フォーティー
1位 岡野哲也(SPACE ACE) 1h17'05"
2位 深谷英治(まんま-AO・HANI CyclingTeam )
3位 高井達朗
4位 新里司(TEAM KIDS)
5位 金城浩次
6位 丸山博己(セカンドウインド鹿児島)
市民50km オーバー50
オーバー50の部では残り30kmを残して独走に持ち込んだ小野忠(パインヒルズ90')がそのまま一人ゴールへと飛び込んだ。
「バイクレースをしていたので、コーナーが大好きなんですよ。コーナーの度に踏んで、後ろが見えなくなりました。まさかゴールまでいけるとは思いませんでした。最後の2kmは本当にきつかった。今は最高の気分ですよ。」と語る小野は、昨年2位のリベンジを達成。昨年優勝した福島雄二(ベステックス)が後続集団の先頭を獲り、表彰式では互いの検討を讃えあっていた。
市民レース オーバー50
1位 小野忠(パインヒルズ90') 1h20'11"
2位 福島雄二(ベステックス) +41"
3位 鈴木雅彦(Team-DADDY)
4位 菊池仁志(ボンシャンス)
5位 坂本祥一(サイクルプラス福岡)
6位 木山智(PICCORI BICYCLE ATLANTA)
市民レディース50km
男子50kmと同じコースを走るレディース50km。最後はスプリントに持ち込まれ、女子競輪選手を目指している元砂七夕美(榛秦昇陽)が圧倒的な力を見せつけて勝利を飾った。
「途中は2回くらいアタックしたり、積極的に集団を牽いたりしたので、かなり力を使っていました。意外に皆が掛けるタイミングが早かったので、まず残り500mでアタック、先頭に出てから残り300mでもう一度踏みました。ロングスパートでしたが上手く決まりましたね。とても嬉しいです。」
市民レディースレース50km
1位 元砂七夕美(榛秦昇陽) 1h26'23"
2位 田村ひろみ(大阪府立城東工科高校)
3位 儀間光希
4位 中井彩子(日向高校自転車競技部)
5位 元砂水咲美
6位 Kim Hana
中学生50km、小学生10km
中学生クラスはセンター・メリダに所属する謝念興が、一人体格差を見せつける圧倒的なスプリントを決めて勝利した。本来ならばジュニア国際140kmにエントリーするつもりが、年齢が足らず50kmレースにエントリーしたという。来年以降が非常に楽しみな選手だ。10kmで争われた小学生レースは、鵜沼碧(GreenSCT)が制した。
中学生レース50km
1位 謝念興(センター・メリダ) 1h19'04"
2位 三宅大春
3位 久保田寛栄(TEAM KIDS)
小学生レース10km
1位 鵜沼碧(GreenSCT) 14'56"
2位 山城侑大
3位 渡口怜(チームゴーヤー)
text:So.Isobe
photo:Hideaki.Takagi,So.Isobe
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