2013/11/09(土) - 20:19
今年で25回目という、節目の年を迎えるおきなわ。ロードシーズンの最終戦として市民レースからUCIレースまで今年も行われる。UCIレースだけでなく市民レースも最長は210km。昨年のようなスプリントになるのか、それとも逃げ切りか、現地では緊張が高まっている。
11月9日(土)、10日(日)の2日間にわたって行われるツール・ド・おきなわ(主催:ツール・ド・おきなわ協会)。1日目は各種サイクリングが、2日目はそれに加えてロードレースが行われる。レースはUCI1.2クラスのチャンピオンレース210kmを筆頭に、ジュニア国際140km、女子国際100kmという3つの国際レースが、そして市民レースは国内最長の210km、140km、100km、そして50kmという4つのレースが行われる。
ツール・ド・おきなわは、昭和62年の沖縄国体を契機に沖縄県北部地域の振興そして沖縄県のサイクルスポーツの普及と国際交流などを目的に平成元年から開催されている。レースはすべて公道を使用するもので、自治体や関係機関そして地域住民の協力のもと、長時間生活道路を占有するレースが開催されている。
この大会の特徴的なことのひとつは、サイクリングイベントが充実していること。離島サイクリングやバリアフリーサイクリング、そして人気は本島1周サイクリング323km(2日間)とやんばるセンチュリーライド179km。1日目の11月9日からこのクラスがスタートしている。なかには1日目に179kmをサイクリングして2日目にロードレースに参加する人も。こんな贅沢な楽しみ方ができるのも、おきなわならではだと言えるだろう。
20チームが参加するチャンピオンレース
UCI2.2クラスにカテゴライズされるのが210kmを走るチャンピオンレース。25回目を迎える今年は海外から8チーム、国内から12チーム、各チーム5名以内、計96名の選手がやんばるのアップダウンを走る、過酷な210kmへと挑戦する。名護市内をスタートすると、隊列は本部半島を回り北部西側海岸線を北上、与那から普久川ダムへの上りを経て辺戸岬を回る。そしてふたたび与那から普久川ダムへ上って一路東側海岸線のアップダウンの連続を南下、大浦から羽地ダムへ抜けてゴールの名護市内へ戻る。
2011年大会よりこのコースとなって以降、過去2年ともに20人以上の集団ゴールスプリントで決着が付いている。以前よりも10km以上長くなったが「源河の三段坂」よりもアタックが決まりにくい、一定勾配かつ見通しの良い羽地ダムの上りが独走を阻む大きな要素。今年もまた小集団スプリントになるのか、もしくは単独アタックが決まるのか、その展開に注目が集まる。
参加チームの中では、昨年優勝のトーマス・パルマー擁するドラパックサイクリングが有力どころの筆頭だ。パルマー自身も調子よくこのおきなわに乗り込んでいる。さらにオランダ選抜チームはいくちじま出場の選手など出場し、さらにホンコンチャイナチームなどにも期待がかかる。
国内チームではチーム右京がホセ・ビセンテ、マトリックスパワータグがビセンテ・ガルシアとマリウス・ヴズィアック、愛三工業レーシングチームが西谷泰治と中島康晴、ブリヂストンアンカーが清水都貴、シマノレーシングが畑中勇介らをそれぞれ揃える豪華ぶり。これらチームにインカレ総合優勝を果たした鹿屋体育大学が挑む。
ホビーレーサーの甲子園 市民210kmを制するのは?
UCIチャンピオンレースの他、国内ホビーレーサーの頂点を決する市民210kmも目が離せない重要なレース。これまで2回の優勝歴を誇る高岡亮寛(イナーメ・信濃山形)は今年もチャンピオンレースに出場するため不在。
しかし昨年覇者の白石真悟(シマノドリンキング)、3位の風間博之(サイクルフリーダム)が出場するほか、小畑郁と岩島啓太ら、なるしまフレンド勢は要注目。ほか西谷雅史(オーベスト)など優勝・上位経験者も忘れてはならない存在だ。
西谷は「レースは多分後半勝負になるだろう。福川ダムの2回目を集団で超えると、そのままゴールまで行くだろう。そこで10人以下の集団にし、更なる絞り込みの展開を作っていきたい。」とコメントしている。当日の天気予報は晴れ、気温は28度まで上がる予想。直前まで海外遠征していた選手や1週間前から現地入りしているチームなど、高温に対する慣れもひとつの要素だろう。
チャンピオンロードレース 210km 出場チームリスト
text:Hideaki TAKAGI,So.Isobe in 名護中央公民館
11月9日(土)、10日(日)の2日間にわたって行われるツール・ド・おきなわ(主催:ツール・ド・おきなわ協会)。1日目は各種サイクリングが、2日目はそれに加えてロードレースが行われる。レースはUCI1.2クラスのチャンピオンレース210kmを筆頭に、ジュニア国際140km、女子国際100kmという3つの国際レースが、そして市民レースは国内最長の210km、140km、100km、そして50kmという4つのレースが行われる。
ツール・ド・おきなわは、昭和62年の沖縄国体を契機に沖縄県北部地域の振興そして沖縄県のサイクルスポーツの普及と国際交流などを目的に平成元年から開催されている。レースはすべて公道を使用するもので、自治体や関係機関そして地域住民の協力のもと、長時間生活道路を占有するレースが開催されている。
この大会の特徴的なことのひとつは、サイクリングイベントが充実していること。離島サイクリングやバリアフリーサイクリング、そして人気は本島1周サイクリング323km(2日間)とやんばるセンチュリーライド179km。1日目の11月9日からこのクラスがスタートしている。なかには1日目に179kmをサイクリングして2日目にロードレースに参加する人も。こんな贅沢な楽しみ方ができるのも、おきなわならではだと言えるだろう。
20チームが参加するチャンピオンレース
UCI2.2クラスにカテゴライズされるのが210kmを走るチャンピオンレース。25回目を迎える今年は海外から8チーム、国内から12チーム、各チーム5名以内、計96名の選手がやんばるのアップダウンを走る、過酷な210kmへと挑戦する。名護市内をスタートすると、隊列は本部半島を回り北部西側海岸線を北上、与那から普久川ダムへの上りを経て辺戸岬を回る。そしてふたたび与那から普久川ダムへ上って一路東側海岸線のアップダウンの連続を南下、大浦から羽地ダムへ抜けてゴールの名護市内へ戻る。
2011年大会よりこのコースとなって以降、過去2年ともに20人以上の集団ゴールスプリントで決着が付いている。以前よりも10km以上長くなったが「源河の三段坂」よりもアタックが決まりにくい、一定勾配かつ見通しの良い羽地ダムの上りが独走を阻む大きな要素。今年もまた小集団スプリントになるのか、もしくは単独アタックが決まるのか、その展開に注目が集まる。
参加チームの中では、昨年優勝のトーマス・パルマー擁するドラパックサイクリングが有力どころの筆頭だ。パルマー自身も調子よくこのおきなわに乗り込んでいる。さらにオランダ選抜チームはいくちじま出場の選手など出場し、さらにホンコンチャイナチームなどにも期待がかかる。
国内チームではチーム右京がホセ・ビセンテ、マトリックスパワータグがビセンテ・ガルシアとマリウス・ヴズィアック、愛三工業レーシングチームが西谷泰治と中島康晴、ブリヂストンアンカーが清水都貴、シマノレーシングが畑中勇介らをそれぞれ揃える豪華ぶり。これらチームにインカレ総合優勝を果たした鹿屋体育大学が挑む。
ホビーレーサーの甲子園 市民210kmを制するのは?
UCIチャンピオンレースの他、国内ホビーレーサーの頂点を決する市民210kmも目が離せない重要なレース。これまで2回の優勝歴を誇る高岡亮寛(イナーメ・信濃山形)は今年もチャンピオンレースに出場するため不在。
しかし昨年覇者の白石真悟(シマノドリンキング)、3位の風間博之(サイクルフリーダム)が出場するほか、小畑郁と岩島啓太ら、なるしまフレンド勢は要注目。ほか西谷雅史(オーベスト)など優勝・上位経験者も忘れてはならない存在だ。
西谷は「レースは多分後半勝負になるだろう。福川ダムの2回目を集団で超えると、そのままゴールまで行くだろう。そこで10人以下の集団にし、更なる絞り込みの展開を作っていきたい。」とコメントしている。当日の天気予報は晴れ、気温は28度まで上がる予想。直前まで海外遠征していた選手や1週間前から現地入りしているチームなど、高温に対する慣れもひとつの要素だろう。
チャンピオンロードレース 210km 出場チームリスト
ドラパック・サイクリング
シマノレーシング
愛三工業レーシング
ホンコン・チャイナ
マトリックスパワータグ
鹿屋体育大学
KSPO
ブリヂストン・アンカー
OCBCシンガポールコンチネンタル
オランダ選抜
センター・メリダ
マックスサクセススポーツ
チャイニーズタイペイ
宇都宮ブリッツェン
イナーメ信濃山形
チーム右京
Cプロジェクト
シエルヴォ奈良
エキップアサダU23
湘南ベルマーレ
text:Hideaki TAKAGI,So.Isobe in 名護中央公民館
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