2013/10/23(水) - 03:01
ジャパンカップ国内出場チームが一堂に会した「ジャパンプロレーサーファン大感謝祭」。今年も会場を盛り上げる名エンターテイナー、そして引退する選手への言葉など笑いと涙に包まれたパーティーがオリオンスクエアで開催された。
つい3時間前まで冷たい雨と強風の中で行われていたジャパンカップ。選手たちもファンも着替えて集まったのは、チームプレゼンテーションやクリテリウム表彰などのあったオリオンスクエア。今年は今まで以上にスケールアップした国内チームのパーティー。レースの終わった日曜の18時から2時間にわたって行われた。
司会進行はブラッキー中島さんと絹代さんがつとめた。パーティー正装の絹代さんに掛け合い漫才のように「これが僕の正装」とウィーラースクールジャージ姿のブラッキーさんの登場でパーティーの始まり。3日間の大会を成功に導いた佐藤栄一宇都宮市長も駆けつける。
参加5チームの代表者それぞれに地元産品の贈り物が手渡された。それぞれに2日間の思いを話す。
「2日間とも寒い日でしたが、特に日曜日は身も心も寒かったですね」と初山翔(ブリヂストンアンカー)が言うと「それで終わっちゃうのか!」と畑中勇介から突っ込みが。
「低体温症になって声も小さくなりましたね」と、ふだんから誰よりも大声の狩野智也(チーム右京)。
「地元の応援を受けて走れました。ベストは尽くしました」と鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)。
「クリテは一度アタックしたけれどだめで、本戦は完走できるか不安でしたが、意地で頑張れました」と福島晋一(チームNIPPO・デローザ)。
畑中勇介(シマノレーシング)は、「感想ですよね? 初めて今年完走できませんでした!」の言葉にブラッキーさんが突っ込みを入れる場面も。
「勝手に表彰式」やプレゼントなどで盛り上がったあとは、今季で引退する選手たちが壇上へ。シーズン終盤のこのジャパンカップは、毎年これが最後のレースという選手も少なくない。今年は福島と中村誠(宇都宮ブリッツェン)が引退。中村へは栗村修監督が、福島へはかつてのチームメイトの水谷壮宏ブリヂストンアンカー監督が花束を贈る。「いったん卒業」する栗村監督が中村に「花束をくれ」、と逆に催促する場面に会場には笑いが沸いた。
ここで会場にいた選手たちがいきなり壇上に上がって福島を胴上げした。20年以上のキャリアのある福島は若い選手へも大きな影響力があった。目標とした選手も多いだろう。そして中村へは愛妻から心のこもった言葉が贈られた。チームを移籍し、そして今回引退を決意したいきさつなどを語りかけると、会場のあちこちで涙が。皆から愛された選手は幸せだ。
そしてスピーチのトリを務めたのは栗村監督。日本のレース事情や、チーム監督を「いったん卒業」する話などで締める。例年ならば自分から酔いつぶれてしまうのが栗村監督だが、今年はノンアルコールでお開きまで頑張ったようです。
引退する選手もいれば、新しいドラマが生まれるのもレース界。来年は誰がヒーローになる?
phpto&text:Hideaki TAKAGI
つい3時間前まで冷たい雨と強風の中で行われていたジャパンカップ。選手たちもファンも着替えて集まったのは、チームプレゼンテーションやクリテリウム表彰などのあったオリオンスクエア。今年は今まで以上にスケールアップした国内チームのパーティー。レースの終わった日曜の18時から2時間にわたって行われた。
司会進行はブラッキー中島さんと絹代さんがつとめた。パーティー正装の絹代さんに掛け合い漫才のように「これが僕の正装」とウィーラースクールジャージ姿のブラッキーさんの登場でパーティーの始まり。3日間の大会を成功に導いた佐藤栄一宇都宮市長も駆けつける。
参加5チームの代表者それぞれに地元産品の贈り物が手渡された。それぞれに2日間の思いを話す。
「2日間とも寒い日でしたが、特に日曜日は身も心も寒かったですね」と初山翔(ブリヂストンアンカー)が言うと「それで終わっちゃうのか!」と畑中勇介から突っ込みが。
「低体温症になって声も小さくなりましたね」と、ふだんから誰よりも大声の狩野智也(チーム右京)。
「地元の応援を受けて走れました。ベストは尽くしました」と鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)。
「クリテは一度アタックしたけれどだめで、本戦は完走できるか不安でしたが、意地で頑張れました」と福島晋一(チームNIPPO・デローザ)。
畑中勇介(シマノレーシング)は、「感想ですよね? 初めて今年完走できませんでした!」の言葉にブラッキーさんが突っ込みを入れる場面も。
「勝手に表彰式」やプレゼントなどで盛り上がったあとは、今季で引退する選手たちが壇上へ。シーズン終盤のこのジャパンカップは、毎年これが最後のレースという選手も少なくない。今年は福島と中村誠(宇都宮ブリッツェン)が引退。中村へは栗村修監督が、福島へはかつてのチームメイトの水谷壮宏ブリヂストンアンカー監督が花束を贈る。「いったん卒業」する栗村監督が中村に「花束をくれ」、と逆に催促する場面に会場には笑いが沸いた。
ここで会場にいた選手たちがいきなり壇上に上がって福島を胴上げした。20年以上のキャリアのある福島は若い選手へも大きな影響力があった。目標とした選手も多いだろう。そして中村へは愛妻から心のこもった言葉が贈られた。チームを移籍し、そして今回引退を決意したいきさつなどを語りかけると、会場のあちこちで涙が。皆から愛された選手は幸せだ。
そしてスピーチのトリを務めたのは栗村監督。日本のレース事情や、チーム監督を「いったん卒業」する話などで締める。例年ならば自分から酔いつぶれてしまうのが栗村監督だが、今年はノンアルコールでお開きまで頑張ったようです。
引退する選手もいれば、新しいドラマが生まれるのもレース界。来年は誰がヒーローになる?
phpto&text:Hideaki TAKAGI
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