2013/10/10(木) - 17:58
10月11日から15日までの5日間にわたって、中国・北京近郊でツアー・オブ・北京(UCIワールドツアー)が開催される。2011年に初開催されたアジア最大のステージレースに日本から宮澤崇史(サクソ・ティンコフ)と西薗良太(チャンピオンシステム)が出場予定だ。
1級山岳の山頂フィニッシュ初登場 懸念される大気汚染
今年で開催3回目を迎えるツアー・オブ・北京は、アジアで唯一のUCIワールドツアーレース。2008年に開催された北京五輪の成功をもとに、UCIと北京市政府がパートナーシップによって2011年に初開催された。今年も北京を拠点に5日間の日程で行なわれる。
過去2年間トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が総合優勝していることからも分かるように、山岳の難易度はそこまで厳しくない。
しかし、今年は大会史上初めて1級山岳の山頂フィニッシュが登場する。北京西部の山岳地帯、門頭溝(モントウコウ)の妙峰山(ミョウファンマウンテン)で総合争いは決するだろう。妙峰山は標高1003m、登坂距離12.6km・平均勾配5.7%という本格的な登りだ。
最終日の第5ステージは、天安門広場をスタート後、北京五輪の際に使用された鳥の巣スタジアムを中心にした周回コースを回ってフィニッシュ。北京のど真ん中でレースは締めくくられる。
心配されるのは「最悪レベル」という深刻な大気汚染の影響。市民にマスク着用を呼びかけるほどの汚染された空気の中、選手たちは連日3〜5時間の有酸素運動を強いられる。シーズン終盤戦とは言え、選手たちに健康被害が出ないことを願うばかりだ。
ツアー・オブ・北京2013ステージリスト
10月11日(金)第1ステージ 順義(シュンイー)〜懐柔(フアイロウ)190.5km
10月12日(土)第2ステージ 懐柔(フアイロウ)〜延慶(エンケイ)201.5km
10月13日(日)第3ステージ 延慶(エンケイ)〜千家店鎮(チャンディアジャン)176km
10月14日(月)第4ステージ 延慶(エンケイ)〜門頭溝妙峰山(ミョウファンマウンテン)150.5km
10月15日(火)第5ステージ 天安門広場〜鳥の巣スタジアム 117km
3連覇がかかったマルティンや世界王者コスタが出場
2011年、個人TTで広げたリードを最後まで守って初代王者に輝いたトニ・マルティン(ドイツ、チームハイロード)は、翌年山岳ステージで単独逃げ切りを果たして連覇を達成した。大会3連覇が懸かっているが、1級山頂フィニッシュを含む2013年大会のコースについてマルティンは「正直言って僕向きではない」とコメントしている。「挑戦する気持ちに変わりはない」と語っているが、チームメイトのゼネク・スティバル(チェコ)らにエースの座をスイッチすることも考えられる。
直前のイル・ロンバルディアで好調ぶりを見せた昨年大会総合4位のダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)や、ツール・ド・フランスでフルームの強力なアシストを務めたリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)にも注目。マーティンとポルトはジャパンカップにも参戦予定だ。
フィレンツェのロード世界選手権で優勝したルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)は、アルカンシェルを身にまとって中国の地を走る。イル・ロンバルディアでは精彩を欠いたが、調子を戻していれば充分に勝機が有る。
カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル)やマティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム)、マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ)、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)らも総合上位に絡んでくるだろう。
平坦ステージではアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)やマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)、トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム)、ナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)らがゴールスプリントを繰り広げるはずだ。
日本からは宮澤崇史(サクソ・ティンコフ)と西薗良太(チャンピオンシステム)が出場。また、フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、ヴァカンソレイユ・DCM)はこの北京を最後に現役を引退する。
text:Kei Tsuji
1級山岳の山頂フィニッシュ初登場 懸念される大気汚染
今年で開催3回目を迎えるツアー・オブ・北京は、アジアで唯一のUCIワールドツアーレース。2008年に開催された北京五輪の成功をもとに、UCIと北京市政府がパートナーシップによって2011年に初開催された。今年も北京を拠点に5日間の日程で行なわれる。
過去2年間トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が総合優勝していることからも分かるように、山岳の難易度はそこまで厳しくない。
しかし、今年は大会史上初めて1級山岳の山頂フィニッシュが登場する。北京西部の山岳地帯、門頭溝(モントウコウ)の妙峰山(ミョウファンマウンテン)で総合争いは決するだろう。妙峰山は標高1003m、登坂距離12.6km・平均勾配5.7%という本格的な登りだ。
最終日の第5ステージは、天安門広場をスタート後、北京五輪の際に使用された鳥の巣スタジアムを中心にした周回コースを回ってフィニッシュ。北京のど真ん中でレースは締めくくられる。
心配されるのは「最悪レベル」という深刻な大気汚染の影響。市民にマスク着用を呼びかけるほどの汚染された空気の中、選手たちは連日3〜5時間の有酸素運動を強いられる。シーズン終盤戦とは言え、選手たちに健康被害が出ないことを願うばかりだ。
ツアー・オブ・北京2013ステージリスト
10月11日(金)第1ステージ 順義(シュンイー)〜懐柔(フアイロウ)190.5km
10月12日(土)第2ステージ 懐柔(フアイロウ)〜延慶(エンケイ)201.5km
10月13日(日)第3ステージ 延慶(エンケイ)〜千家店鎮(チャンディアジャン)176km
10月14日(月)第4ステージ 延慶(エンケイ)〜門頭溝妙峰山(ミョウファンマウンテン)150.5km
10月15日(火)第5ステージ 天安門広場〜鳥の巣スタジアム 117km
3連覇がかかったマルティンや世界王者コスタが出場
2011年、個人TTで広げたリードを最後まで守って初代王者に輝いたトニ・マルティン(ドイツ、チームハイロード)は、翌年山岳ステージで単独逃げ切りを果たして連覇を達成した。大会3連覇が懸かっているが、1級山頂フィニッシュを含む2013年大会のコースについてマルティンは「正直言って僕向きではない」とコメントしている。「挑戦する気持ちに変わりはない」と語っているが、チームメイトのゼネク・スティバル(チェコ)らにエースの座をスイッチすることも考えられる。
直前のイル・ロンバルディアで好調ぶりを見せた昨年大会総合4位のダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)や、ツール・ド・フランスでフルームの強力なアシストを務めたリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)にも注目。マーティンとポルトはジャパンカップにも参戦予定だ。
フィレンツェのロード世界選手権で優勝したルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)は、アルカンシェルを身にまとって中国の地を走る。イル・ロンバルディアでは精彩を欠いたが、調子を戻していれば充分に勝機が有る。
カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル)やマティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム)、マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ)、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)らも総合上位に絡んでくるだろう。
平坦ステージではアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)やマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)、トル・フースホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム)、ナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)らがゴールスプリントを繰り広げるはずだ。
日本からは宮澤崇史(サクソ・ティンコフ)と西薗良太(チャンピオンシステム)が出場。また、フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、ヴァカンソレイユ・DCM)はこの北京を最後に現役を引退する。
text:Kei Tsuji
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