UCI(=国際自転車競技連合)は9月27日、世界選手権を開催中のイタリア・トスカーナで会長選挙を行い、イギリス人のブライアン・クックソン氏が当選。現職のパット・マックエイド氏は敗選し、会長職を去ることとなった。

新UCI会長に選出されたブライアン・クックソン氏新UCI会長に選出されたブライアン・クックソン氏 photo:UCI新会長となったクックソン氏は1997年よりイギリス車連会長を務めており、現在62歳。有効投票42票のうち、クックソン氏が24票、マックエイド氏は18票という結果であった。

クックソン氏は決定の後記者会見で「今日私を信頼してくれた全ての方に対して感謝を申し上げたい。今日から(会長としての)本当の仕事が始まる。一致団結し、より自転車競技をグローバルな物としていきたい。」と語り、また、「パットが長年に渡り、自転車界とUCI両方に対して貢献してきたことに心から感謝したい。」と、マックエイド氏に対する謝辞を語った。

また、破れたマックエイド氏は「新UCI会長に選出されたブライアンに対して、まずは祝辞を述べたい。私の人生の中でUCI会長に選ばれた事は、最も誇らしい瞬間の一つだった。ブライアンや彼の家族、そして彼の支持者に対しても同じでありましょう。UCI会長として過ごした8年間は特別なものでした。」とコメントした。

8年間という長期政権を敷いたマックエイド氏に代わり、UCIのトップに立ったクックソン氏。マックエイド氏がランス・アームストロングと共謀してドーピング発覚を隠蔽した疑いなどを持たれていたのに対し、クックソン氏はWADA(世界アンチ・ドーピング機構)との協働によりドーピング管理をUCIから独立させ、ドーピング文化を撲滅し、自転車競技の信頼を取り戻すことを所信表明で述べ、期待を集めた。今後その手腕に注目が集まる。

当選後のコメント(uci channelより)


text:So.Isobe
photo:UCI


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