2013/07/24(水) - 00:41
7月21日に日本サイクルスポーツセンター内特設コースにて開催された全日本MTB選手権ダウンヒル。男子エリートは井手川直樹が浅野善亮を下し全日本チャンピオンの座を獲得。女子は末政実緒が安定した走りで14連覇を達成した。
土曜日に開催されたクロスカントリーから一夜、日曜日に行われた全日本MTB選手権DHI。全日本チャンピオンを決める場所に選ばれたのは伊豆・修善寺にある日本サイクルスポーツセンターだ。
距離1.5km、標高差およそ150mほどのショートコースは今年新たに敷設されたもの。途中には大きなドロップオフが用意されるものの基本的には「踏み」が多いため、機材選択が非常に重要となった。
午前中に行われた予選では、今シーズンJシリーズ富士見で優勝している清水一輝(AKI FACTORY TEAM)を安達靖(DIRTFREAK/SARASEN)が0.7秒上回り1番時計をマーク。パワーが求められるこのコースは全日本選手権を連覇中の清水に向いていると言える。
以下は井手川直樹( Devinci/SUNSPI.com)、青木卓也(TEAM GIANT)、永田隼也(MRSH/SANTACRUZ)と続く。シーズン開幕戦の箱館山を制した井本はじめは途中のドロップオフでコースアウトを喫し予選落ちという結果に。
予選、決勝とも適度に湿り気を含んだ林間セクションとドライセクションが入り混じる走りやすいコンディションとなる。14時過ぎ、予選を通過した30人の選手による決勝がスタートした。
各選手が次々と予選タイムを更新していく中、エリート上位陣は2分フラット(平均時速44km/h後半)のタイムをマークしていく。すると予選7位の浅野善亮(ジャイアント/ホットスピン)がそれまでを大きく上回る1分58秒台を叩き出した。
続く九島勇気(玄武/Turner)や永田、青木らも好走したものの、浅野のタイムを上回ることはならず。そんな中で井手川直樹(Devinci/SUNSPI.com)が浅野を0.862秒上回る走りを見せ、一気に暫定トップタイムを引き上げた。
続いた清水は細かなミスが続いたことで失速し、最終走者の安達は1分58秒.862と井手川に1秒263届かない。この瞬間に井手川が2006年以来となる久しぶりの全日本チャンピオンに輝いた。
「今回は絶対に勝つという強い気持ちで臨みました。勝つことができて本当に嬉しい」と涙ながらに語った井手川。「怪我からの復帰というアピールもこめて絶対に勝利が欲しかった。メリハリが重要なコースでしたね。漕ぎが必要な区間は死ぬ気で踏んで、コーナリングは落ち着いてこなしました。全日本王者としてふさわしい走りで残るレースを狙いにいきます。」井手川は今回3位の永田と共にアンドラで開催されるワールドカップに出場予定だ。
女子は末政実緒が優勝 連覇記録を14に伸ばす
8名で争われた女子カテゴリーは、予選から2位以下を大きく引き離すタイムをマークしていた末政実緒(DIRTFREAK/SARASEN)が、決勝で予選タイムを2秒以上短縮する圧巻の走りで14連覇を達成した。
2位に入った若手・中川綾子(TEAM YRS)を6秒以上離す揺るがない強さを見せつけた末政だが、クロスカントリーとのダブルエントリーによる不安があったという。
「連覇を重ねるにつれて次第に勝利に重みを感じるようになっていました。どうしても勝ちたかったのですが、XCにも出場したことで全くどうなるか分からなかった。勝利でき正直ほっとしていますね。漕ぎが多くDHは使いませんでしたが、大きなドロップオフなど海外にコース面で追いついている部分も感じます。世界選手権でのトップ10入りから遠ざかっているので、一ケタ台の順位を目指すよう準備を重ねていきます。」
男子エリート
1位 井手川直樹(Devinci/SUNSPI.com) 1'57.599
2位 浅野善亮(ジャイアント/ホットスピン) +0.862
3位 永田隼也(MRSH/SANTACRUZ) +1.043
4位 安達靖(DIRTFREAK/SARASEN) +1.263
5位 清水一輝(AKI FACTORY TEAM) +2.441
6位 青木卓也(TEAM GIANT) +2.719
7位 和田良平(RingoRoad.com) +2.841
8位 九島勇気(玄武/Turner) +3.159
9位 小山航(BANSHEE) +3.263
10位 栗瀬裕太(team mongoose) +4.825
女子
1位 末政実緒(DIRTFREAK/SARASEN) 2'13"338
2位 中川綾子(TEAM YRS) +6.298
3位 中川弘佳 +9.803
男子マスターズ
1位 大野良平 2'06.099
2位 黒川陽二郎 +0.570
3位 粟野宏一郎(KYB RACING) +2.698
男子ジュニア
1位 加藤将来(TransitionRacing) 2'07.678
2位 五十嵐優樹(重力技研/STORMRIDERS) +1.036
3位 林佳亮(大同大学大同高等学校) +1.431
text&photo:So.Isobe
土曜日に開催されたクロスカントリーから一夜、日曜日に行われた全日本MTB選手権DHI。全日本チャンピオンを決める場所に選ばれたのは伊豆・修善寺にある日本サイクルスポーツセンターだ。
距離1.5km、標高差およそ150mほどのショートコースは今年新たに敷設されたもの。途中には大きなドロップオフが用意されるものの基本的には「踏み」が多いため、機材選択が非常に重要となった。
午前中に行われた予選では、今シーズンJシリーズ富士見で優勝している清水一輝(AKI FACTORY TEAM)を安達靖(DIRTFREAK/SARASEN)が0.7秒上回り1番時計をマーク。パワーが求められるこのコースは全日本選手権を連覇中の清水に向いていると言える。
以下は井手川直樹( Devinci/SUNSPI.com)、青木卓也(TEAM GIANT)、永田隼也(MRSH/SANTACRUZ)と続く。シーズン開幕戦の箱館山を制した井本はじめは途中のドロップオフでコースアウトを喫し予選落ちという結果に。
予選、決勝とも適度に湿り気を含んだ林間セクションとドライセクションが入り混じる走りやすいコンディションとなる。14時過ぎ、予選を通過した30人の選手による決勝がスタートした。
各選手が次々と予選タイムを更新していく中、エリート上位陣は2分フラット(平均時速44km/h後半)のタイムをマークしていく。すると予選7位の浅野善亮(ジャイアント/ホットスピン)がそれまでを大きく上回る1分58秒台を叩き出した。
続く九島勇気(玄武/Turner)や永田、青木らも好走したものの、浅野のタイムを上回ることはならず。そんな中で井手川直樹(Devinci/SUNSPI.com)が浅野を0.862秒上回る走りを見せ、一気に暫定トップタイムを引き上げた。
続いた清水は細かなミスが続いたことで失速し、最終走者の安達は1分58秒.862と井手川に1秒263届かない。この瞬間に井手川が2006年以来となる久しぶりの全日本チャンピオンに輝いた。
「今回は絶対に勝つという強い気持ちで臨みました。勝つことができて本当に嬉しい」と涙ながらに語った井手川。「怪我からの復帰というアピールもこめて絶対に勝利が欲しかった。メリハリが重要なコースでしたね。漕ぎが必要な区間は死ぬ気で踏んで、コーナリングは落ち着いてこなしました。全日本王者としてふさわしい走りで残るレースを狙いにいきます。」井手川は今回3位の永田と共にアンドラで開催されるワールドカップに出場予定だ。
女子は末政実緒が優勝 連覇記録を14に伸ばす
8名で争われた女子カテゴリーは、予選から2位以下を大きく引き離すタイムをマークしていた末政実緒(DIRTFREAK/SARASEN)が、決勝で予選タイムを2秒以上短縮する圧巻の走りで14連覇を達成した。
2位に入った若手・中川綾子(TEAM YRS)を6秒以上離す揺るがない強さを見せつけた末政だが、クロスカントリーとのダブルエントリーによる不安があったという。
「連覇を重ねるにつれて次第に勝利に重みを感じるようになっていました。どうしても勝ちたかったのですが、XCにも出場したことで全くどうなるか分からなかった。勝利でき正直ほっとしていますね。漕ぎが多くDHは使いませんでしたが、大きなドロップオフなど海外にコース面で追いついている部分も感じます。世界選手権でのトップ10入りから遠ざかっているので、一ケタ台の順位を目指すよう準備を重ねていきます。」
男子エリート
1位 井手川直樹(Devinci/SUNSPI.com) 1'57.599
2位 浅野善亮(ジャイアント/ホットスピン) +0.862
3位 永田隼也(MRSH/SANTACRUZ) +1.043
4位 安達靖(DIRTFREAK/SARASEN) +1.263
5位 清水一輝(AKI FACTORY TEAM) +2.441
6位 青木卓也(TEAM GIANT) +2.719
7位 和田良平(RingoRoad.com) +2.841
8位 九島勇気(玄武/Turner) +3.159
9位 小山航(BANSHEE) +3.263
10位 栗瀬裕太(team mongoose) +4.825
女子
1位 末政実緒(DIRTFREAK/SARASEN) 2'13"338
2位 中川綾子(TEAM YRS) +6.298
3位 中川弘佳 +9.803
男子マスターズ
1位 大野良平 2'06.099
2位 黒川陽二郎 +0.570
3位 粟野宏一郎(KYB RACING) +2.698
男子ジュニア
1位 加藤将来(TransitionRacing) 2'07.678
2位 五十嵐優樹(重力技研/STORMRIDERS) +1.036
3位 林佳亮(大同大学大同高等学校) +1.431
text&photo:So.Isobe
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