2009/07/29(水) - 13:19
パナレーサーのトップカテゴリーに位置するクリンチャーロードタイヤでありながら、ロングライドでの性能も持ち合わせるデュロPT。海外トッププロも使うパナレーサーのロードタイヤは、プロからの信頼も厚い。
デュロPTは、レースシチュエーションでの使用だけでなく、ロングライドにも適したモデルだ。耐カット性能にも優れる3Dケーシングに、PTベルト構造をプラスすることで、貫通・リム打ち・サイドカットなどのあらゆるパンク要因に対して威力を発揮する。
3Dケーシングとは、2層の耐パンクプライでタイヤ全体を強化接着し、相反関係にある”剛性感”と”しなやかさ”を高いレベルで両立させるケーシングだ。
またPTベルト構造は、トップカテゴリタイヤのみに装備された新構造で、高強度の新開発補強材でタイヤトレッド部をシールドする。ケーシングの構造強度も高めで耐パンク性能をアップしている。
グリップの向上に際して、コンパウンドとトレッド形状の見直しが図られた。
コンパウンドには、ZSGデュアルコンパウンドを採用している。ZSGコンパウンドをベースに、トレッドセンター部とショルダー部に耐久性を向上させるコンパウンドを配置することで、グリップ力と耐磨耗性の向上を狙っている。
トレッド形状は、オールコンタクトトレッド形状。コンパウンドのグリップ性能を最大限に発揮させるために最適化された断面形状を持っている。
ブラックカラー・デュロPTのタイヤサイズは700×23C、チューブにはパナレーサー・R'AIRを使用。
設定空気圧7.5気圧。
まずは転がり抵抗とグリップについて、前モデルであるデュロを使っていた経験があるため、その違いから触れていこう。
グリップや転がり抵抗に関して言えば、前モデルのほうが少々上手のように感じる。だが、転がり抵抗のレベルが決して低いわけではなく、充分レーシングタイヤとして使えるレベルである。同様に、グリップも高いレベルで実現されているので、様々なシチュエーションで使えるレーシングタイヤであると感じた。
逆に衝撃吸収性は前モデルよりも優れ、レーシングタイヤの中にあっても優れていると感じることのできるレベルだ。PTベルトがセンター部に乗っているのことで、全体としての厚さが衝撃を吸収しているのだろう。
耐パンク性能は、レーシングタイヤではトップクラスだと感じる。たとえば、レース中に集団を抜け出したいというシチュエーションがあったとき、集団から抜けるために、集団と違うラインを走ることになることが多いと思う。
集団の進むラインは走りやすいが、違うラインには、何があるか分からないことが多い。そんなとき、このタイヤならパンクを恐れず、アタックをかけられると思う。
「タイヤが擦り減っても、ケーシングが見えてもパンクしない」「デュロを使うようになって年間1度ぐらいしかパンクしなくなった」というホビーレーサーの声を実際によく聞く。すでにこのタイヤのタフさは、レースマンたちの間では定評を得ているのだ。
ユーザーにとっては選択のバリエーションが広がったことは朗報だ。長距離、悪天候、悪路ならばデュロ以外の選択肢は考えられない。
実際に国内トップレーサー達の間では、そのシチュエーションならばデュロを選択している。全日本ロードの舞台にもなった、パンクの多い広島県中央森林公園のコースでは、雨天時ならばデュロが最強のタイヤだ。普通は数十%の単位でパンクするこの場面で、デュロでパンクしたという話はまだ耳に入ってこない。雨の広島でデュロ以外のタイヤを使うことは、戦う以前に負けていると言っても決して言い過ぎではない。
レースの場面において、状況に応じた最適なタイヤを選択するのはもはや当たり前の話だ。トップレーサーがデュロを使うということは悪条件での信頼性とともに、高い走行性能が両立されているからにほかならない。耐パンク性能だけならばレースで使われることはないのだ。
タイヤ太さについては、通常の用途ならば23Cだろうが、悪路やロングライドの場面では、エアボリュームのある25Cをやや低めの空気圧で使うことをおススメする。こんなにも楽に快適に走れるものかと目からうろこが落ちること間違いない。
定価/5,940円
サイズ/700×23C(230g)・700×25C(260g)
カラー/ブラック ブラウン
耐パンク性能の強化
デュロPTは、レースシチュエーションでの使用だけでなく、ロングライドにも適したモデルだ。耐カット性能にも優れる3Dケーシングに、PTベルト構造をプラスすることで、貫通・リム打ち・サイドカットなどのあらゆるパンク要因に対して威力を発揮する。
3Dケーシングとは、2層の耐パンクプライでタイヤ全体を強化接着し、相反関係にある”剛性感”と”しなやかさ”を高いレベルで両立させるケーシングだ。
またPTベルト構造は、トップカテゴリタイヤのみに装備された新構造で、高強度の新開発補強材でタイヤトレッド部をシールドする。ケーシングの構造強度も高めで耐パンク性能をアップしている。
グリップ性能の改善
グリップの向上に際して、コンパウンドとトレッド形状の見直しが図られた。
コンパウンドには、ZSGデュアルコンパウンドを採用している。ZSGコンパウンドをベースに、トレッドセンター部とショルダー部に耐久性を向上させるコンパウンドを配置することで、グリップ力と耐磨耗性の向上を狙っている。
トレッド形状は、オールコンタクトトレッド形状。コンパウンドのグリップ性能を最大限に発揮させるために最適化された断面形状を持っている。
インプレッション
ブラックカラー・デュロPTのタイヤサイズは700×23C、チューブにはパナレーサー・R'AIRを使用。
設定空気圧7.5気圧。
まずは転がり抵抗とグリップについて、前モデルであるデュロを使っていた経験があるため、その違いから触れていこう。
グリップや転がり抵抗に関して言えば、前モデルのほうが少々上手のように感じる。だが、転がり抵抗のレベルが決して低いわけではなく、充分レーシングタイヤとして使えるレベルである。同様に、グリップも高いレベルで実現されているので、様々なシチュエーションで使えるレーシングタイヤであると感じた。
逆に衝撃吸収性は前モデルよりも優れ、レーシングタイヤの中にあっても優れていると感じることのできるレベルだ。PTベルトがセンター部に乗っているのことで、全体としての厚さが衝撃を吸収しているのだろう。
耐パンク性能は、レーシングタイヤではトップクラスだと感じる。たとえば、レース中に集団を抜け出したいというシチュエーションがあったとき、集団から抜けるために、集団と違うラインを走ることになることが多いと思う。
集団の進むラインは走りやすいが、違うラインには、何があるか分からないことが多い。そんなとき、このタイヤならパンクを恐れず、アタックをかけられると思う。
「タイヤが擦り減っても、ケーシングが見えてもパンクしない」「デュロを使うようになって年間1度ぐらいしかパンクしなくなった」というホビーレーサーの声を実際によく聞く。すでにこのタイヤのタフさは、レースマンたちの間では定評を得ているのだ。
ユーザーにとっては選択のバリエーションが広がったことは朗報だ。長距離、悪天候、悪路ならばデュロ以外の選択肢は考えられない。
実際に国内トップレーサー達の間では、そのシチュエーションならばデュロを選択している。全日本ロードの舞台にもなった、パンクの多い広島県中央森林公園のコースでは、雨天時ならばデュロが最強のタイヤだ。普通は数十%の単位でパンクするこの場面で、デュロでパンクしたという話はまだ耳に入ってこない。雨の広島でデュロ以外のタイヤを使うことは、戦う以前に負けていると言っても決して言い過ぎではない。
レースの場面において、状況に応じた最適なタイヤを選択するのはもはや当たり前の話だ。トップレーサーがデュロを使うということは悪条件での信頼性とともに、高い走行性能が両立されているからにほかならない。耐パンク性能だけならばレースで使われることはないのだ。
タイヤ太さについては、通常の用途ならば23Cだろうが、悪路やロングライドの場面では、エアボリュームのある25Cをやや低めの空気圧で使うことをおススメする。こんなにも楽に快適に走れるものかと目からうろこが落ちること間違いない。
パナレーサー デュロPT(ProtectionTechnology)
定価/5,940円
サイズ/700×23C(230g)・700×25C(260g)
カラー/ブラック ブラウン
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