2013/06/28(金) - 14:33
6月27日、ツール・ド・フランス100回記念大会のチームプレゼンテーションがコルシカ島ポルトヴェッキオで開催された。会場は港。選手たちはクルーザーでステージに乗り付けた。
フランスならニース、イタリアならリヴォルノといった都市からフェリーで5時間以上の離島、コルシカ島。このナポレオンの生まれた島で第100回記念大会は開幕する。
グランデパールの2日前の夜に用意されたチームプレゼンテーション。会場はポルトヴェッキオの港。午後18時半、対岸のボート乗り場から選手たちが各チームごとに分乗して港の対岸に設置されたステージに向かう。
本土フランスから遠い島に島であることに加えて、ポルトヴェッキオはさらに南端の都市。交通の便の悪さと、まだ6月という本格バカンス前であることで観客の姿は少し少なめと言わざるを得ない。熱心なイギリス、ノルウェー、ベルギーなど各国応援団の姿もちらほら見かけられる。漢字の「新城幸也」の応援旗も目立つ位置に。
コフィディスがステージ一番乗り。青・白・黒のトリコロールによるリトアニアナショナルチャンピオンジャージを着たエースのレイン・ターラマエが真っ先に登壇した。先の週末がヨーロッパ各国ナショナル選手権とあって、この場が新ナショナルジャージのお披露目になる。もちろんナショナルチャンピオンになったからといってツールメンバーに抜擢される保証はないが、そこはやはり世界最高の舞台。多くの新ジャージが集う。
6月23日、6年ぶりの優勝を大分で飾った新城幸也。ジャージ供給メーカーのルイガノ社はカナダはケベックの会社であるため、ジャージの製作・輸送がこの日には間に合わなかった。届くのは翌日午前、お披露目は第1ステージのグランデパールということになった。
日本のナショナルチャンピオンジャージに身を包んだ選手が世界最高のレースであるツール・ド・フランスを走るという、我々日本人の夢のひとつが叶おうとしているが、その感動は2日おあずけとなった。しかし、司会のダニエル・マンジャスさんはしっかりとユキヤ・アラシロが新しい日本のチャンピオンであることを観客たちに紹介してくれた。ユキヤはトマ・ヴォクレールとピエール・ロランに挟まれて立ち、チーム写真に収まった。
新しいジャージを披露したのはブランコ改め「ベルキン」。携帯電話などIT系デバイスのアクセサリー製造メーカーとして認知度があるアメリカの会社がこのツールからのスポンサードに名乗りをあげ、ライトグリーンのジャージで登場。バイクにもそのカラーの差し色が入った。
白からブルーにジャージのカラーが変わったのはFDJだ。チーム名もFDJ.frとドメイン付きになり、ロッタリーの会社だけにサイトへのアクセスを呼びかけている感じ。ブランコのジャージが変わって青に空きが出て、もともと白でアルゴス・シマノとかぶっていただけに、見分けのつきやすい変更はフォトグラファー的にも歓迎だ。
レディオシャック・レオパードはバイクが(ビアンキのような)ミント系スカイブルーに塗り替えられた。赤のアクセントもところどころに入り、かなり印象が変わった。イギリスチャンピオンジャージに身を包んだマーク・カヴェンディッシュ(オメガファーマ・クイックステップ)は自身の名前をCVDSHと略号のように入れた限定モデルのバイクに乗って登場。グリーンにこだわるとおり、今年のマイヨ・ヴェール獲得に期待がかかる。
若手を揃えたフレッシュなチーム、アルゴス・シマノだが、フレッシュさを打ち消すように4人がヒゲ面と、ナス型サングラスで登場。「おっさん」な演出(笑)。
最後に登場したのは優勝候補筆頭のクリス・フルーム擁するスカイ・プロサイクリング。このチームだけは緊張度が違って見えたのは気のせいだろうか。何か、連覇に向けた気迫を放っているように感じる。
100回記念大会というには凝った演出らしきものは見当たらなかったが、島ののんびりした時間の流れに合わせたかのような暖かなプレゼンテーションだった。
photo&text:Makoto.AYANO
フランスならニース、イタリアならリヴォルノといった都市からフェリーで5時間以上の離島、コルシカ島。このナポレオンの生まれた島で第100回記念大会は開幕する。
グランデパールの2日前の夜に用意されたチームプレゼンテーション。会場はポルトヴェッキオの港。午後18時半、対岸のボート乗り場から選手たちが各チームごとに分乗して港の対岸に設置されたステージに向かう。
本土フランスから遠い島に島であることに加えて、ポルトヴェッキオはさらに南端の都市。交通の便の悪さと、まだ6月という本格バカンス前であることで観客の姿は少し少なめと言わざるを得ない。熱心なイギリス、ノルウェー、ベルギーなど各国応援団の姿もちらほら見かけられる。漢字の「新城幸也」の応援旗も目立つ位置に。
コフィディスがステージ一番乗り。青・白・黒のトリコロールによるリトアニアナショナルチャンピオンジャージを着たエースのレイン・ターラマエが真っ先に登壇した。先の週末がヨーロッパ各国ナショナル選手権とあって、この場が新ナショナルジャージのお披露目になる。もちろんナショナルチャンピオンになったからといってツールメンバーに抜擢される保証はないが、そこはやはり世界最高の舞台。多くの新ジャージが集う。
6月23日、6年ぶりの優勝を大分で飾った新城幸也。ジャージ供給メーカーのルイガノ社はカナダはケベックの会社であるため、ジャージの製作・輸送がこの日には間に合わなかった。届くのは翌日午前、お披露目は第1ステージのグランデパールということになった。
日本のナショナルチャンピオンジャージに身を包んだ選手が世界最高のレースであるツール・ド・フランスを走るという、我々日本人の夢のひとつが叶おうとしているが、その感動は2日おあずけとなった。しかし、司会のダニエル・マンジャスさんはしっかりとユキヤ・アラシロが新しい日本のチャンピオンであることを観客たちに紹介してくれた。ユキヤはトマ・ヴォクレールとピエール・ロランに挟まれて立ち、チーム写真に収まった。
新しいジャージを披露したのはブランコ改め「ベルキン」。携帯電話などIT系デバイスのアクセサリー製造メーカーとして認知度があるアメリカの会社がこのツールからのスポンサードに名乗りをあげ、ライトグリーンのジャージで登場。バイクにもそのカラーの差し色が入った。
白からブルーにジャージのカラーが変わったのはFDJだ。チーム名もFDJ.frとドメイン付きになり、ロッタリーの会社だけにサイトへのアクセスを呼びかけている感じ。ブランコのジャージが変わって青に空きが出て、もともと白でアルゴス・シマノとかぶっていただけに、見分けのつきやすい変更はフォトグラファー的にも歓迎だ。
レディオシャック・レオパードはバイクが(ビアンキのような)ミント系スカイブルーに塗り替えられた。赤のアクセントもところどころに入り、かなり印象が変わった。イギリスチャンピオンジャージに身を包んだマーク・カヴェンディッシュ(オメガファーマ・クイックステップ)は自身の名前をCVDSHと略号のように入れた限定モデルのバイクに乗って登場。グリーンにこだわるとおり、今年のマイヨ・ヴェール獲得に期待がかかる。
若手を揃えたフレッシュなチーム、アルゴス・シマノだが、フレッシュさを打ち消すように4人がヒゲ面と、ナス型サングラスで登場。「おっさん」な演出(笑)。
最後に登場したのは優勝候補筆頭のクリス・フルーム擁するスカイ・プロサイクリング。このチームだけは緊張度が違って見えたのは気のせいだろうか。何か、連覇に向けた気迫を放っているように感じる。
100回記念大会というには凝った演出らしきものは見当たらなかったが、島ののんびりした時間の流れに合わせたかのような暖かなプレゼンテーションだった。
photo&text:Makoto.AYANO
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