2013/06/11(火) - 12:05
全日本選手権と世界選手権を見据える與那嶺恵理(チームフォルツァ!)がトップタイムで優勝。バイクに乗り始めて2年経っていない與那嶺が、6連覇が懸かる萩原麻由子(Wiggle Honda)を29秒引き離した。
秋田県大潟村ソーラースポーツラインで開催された全日本選手権TT。女子エリートは、男子エリートと同じ21kmの周回コースを1周する。
大会6連覇が懸かる萩原麻由子は、全日本選手権TTとロードを走るためにベルギーから帰国。数日前から秋田に入って調整を続けていた。元全日本TTチャンピオンの岡崎和也氏がメカニックを務めてバックアップする。
「ヨーロッパに渡ってから分からないことだらけで、練習環境があまりよくないこともあり、冬場の乗り込みが足りなかった。その影響で4月にガクンと調子を落としてしまいました。そこから復調してケルメスで優勝できたのは精神的に良かった。でもUCIレースではまだ結果を出せていない」。Wiggle Hondaの黒いジャージを着ることでより絞まった印象を与えるが、体重は落ちていないと言う。
最終走者萩原のタイムは29分26秒。コンディションに差があるとはいえ、昨年よりも39秒速いタイムをマークしたが、先にゴールしていた與那嶺には29秒届かなかった。
「機材は完璧で、今のベストは尽くせました。ただ単純に力が足りなかった。気持ちの面で余裕があるようで余裕が無かったのかな。チームからは必ずタイトルを穫ってくるようにと言われているので、あとはロードで勝つしかない」。大会6連覇を逃した萩原は2週間後の全日本選手権ロードに気持ちを切り替える。
昨年大会で2位に入った與那嶺は、昨年の自身のタイムを2分01秒上回る28分57秒でゴール。他の選手と比べて大きなギアを最後まで踏み抜いた。
「絶対勝つつもりでいました」と、全日本チャンピオンに輝いた與那嶺は喜びの表情を浮かべながら話す。
「社長(バイクショップフォルツァの武井社長)やショップ、家族のバックアップがあって、私は最後にスプリントするだけのような状態でした。バイクは2週間前の王滝が終わってから組んでもらいました。自分はまだまだ経験が浅いので、自分1人では自分の殻にとどまってしまう。だから武井さんにトレーニングを見ていただいてます。今日は体重の5倍の250Wで踏み続ける予定でしたが、少し届かなかった」と語る。もちろん全日本選手権ロードレースでも優勝候補に挙げられる。
女子エリート3位に入ったのは鹿屋体育大学の上野みなみ。日本体育大学の小島蓉子と中村妃智、サイクルベースあさひの吉川美穂が続いている。
女子ジュニアは坂口聖香(パナソニックレディース)が前年度のチャンピオン伊藤杏菜(Ready Go JAPAN)を破って優勝。女子U17に出走した妹の坂口楓華(パナソニックレディース)は、女子ジュニアの中でも2位に相当するタイムで圧勝。姉妹揃って表彰台に上がった。
全日本選手権タイムトライアル2013結果
女子エリート(21km)
1位 與那嶺恵理(チームフォルツァ!) 28'57"(Ave.43.50km/h)
2位 萩原麻由子(Wiggle Honda) +29"
3位 上野みなみ(鹿屋体育大学) +1'37"
4位 小島蓉子(日本体育大学) +2'36"
5位 中村妃智(日本体育大学) +2'46"
6位 吉川美穂(サイクルベースあさひ) +3'02"
女子ジュニア(15km)
1位 坂口聖香(パナソニックレディース) 22'50"(Ave.39.40km/h)
2位 伊藤杏菜(Ready Go JAPAN) +45"
3位 元砂七夕美(榛生昇陽高校) +51"
4位 日野友葵(丹原高校) +1'01"
5位 浅田愛理(豊田北高校) +2'07"
女子U17(15km)
1位 坂口楓華(パナソニックレディース) 23'23"(Ave.38.48km/h)
2位 寺田有希(Ready Go JAPAN) +2'51"
text&photo:Kei Tsuji
秋田県大潟村ソーラースポーツラインで開催された全日本選手権TT。女子エリートは、男子エリートと同じ21kmの周回コースを1周する。
大会6連覇が懸かる萩原麻由子は、全日本選手権TTとロードを走るためにベルギーから帰国。数日前から秋田に入って調整を続けていた。元全日本TTチャンピオンの岡崎和也氏がメカニックを務めてバックアップする。
「ヨーロッパに渡ってから分からないことだらけで、練習環境があまりよくないこともあり、冬場の乗り込みが足りなかった。その影響で4月にガクンと調子を落としてしまいました。そこから復調してケルメスで優勝できたのは精神的に良かった。でもUCIレースではまだ結果を出せていない」。Wiggle Hondaの黒いジャージを着ることでより絞まった印象を与えるが、体重は落ちていないと言う。
最終走者萩原のタイムは29分26秒。コンディションに差があるとはいえ、昨年よりも39秒速いタイムをマークしたが、先にゴールしていた與那嶺には29秒届かなかった。
「機材は完璧で、今のベストは尽くせました。ただ単純に力が足りなかった。気持ちの面で余裕があるようで余裕が無かったのかな。チームからは必ずタイトルを穫ってくるようにと言われているので、あとはロードで勝つしかない」。大会6連覇を逃した萩原は2週間後の全日本選手権ロードに気持ちを切り替える。
昨年大会で2位に入った與那嶺は、昨年の自身のタイムを2分01秒上回る28分57秒でゴール。他の選手と比べて大きなギアを最後まで踏み抜いた。
「絶対勝つつもりでいました」と、全日本チャンピオンに輝いた與那嶺は喜びの表情を浮かべながら話す。
「社長(バイクショップフォルツァの武井社長)やショップ、家族のバックアップがあって、私は最後にスプリントするだけのような状態でした。バイクは2週間前の王滝が終わってから組んでもらいました。自分はまだまだ経験が浅いので、自分1人では自分の殻にとどまってしまう。だから武井さんにトレーニングを見ていただいてます。今日は体重の5倍の250Wで踏み続ける予定でしたが、少し届かなかった」と語る。もちろん全日本選手権ロードレースでも優勝候補に挙げられる。
女子エリート3位に入ったのは鹿屋体育大学の上野みなみ。日本体育大学の小島蓉子と中村妃智、サイクルベースあさひの吉川美穂が続いている。
女子ジュニアは坂口聖香(パナソニックレディース)が前年度のチャンピオン伊藤杏菜(Ready Go JAPAN)を破って優勝。女子U17に出走した妹の坂口楓華(パナソニックレディース)は、女子ジュニアの中でも2位に相当するタイムで圧勝。姉妹揃って表彰台に上がった。
全日本選手権タイムトライアル2013結果
女子エリート(21km)
1位 與那嶺恵理(チームフォルツァ!) 28'57"(Ave.43.50km/h)
2位 萩原麻由子(Wiggle Honda) +29"
3位 上野みなみ(鹿屋体育大学) +1'37"
4位 小島蓉子(日本体育大学) +2'36"
5位 中村妃智(日本体育大学) +2'46"
6位 吉川美穂(サイクルベースあさひ) +3'02"
女子ジュニア(15km)
1位 坂口聖香(パナソニックレディース) 22'50"(Ave.39.40km/h)
2位 伊藤杏菜(Ready Go JAPAN) +45"
3位 元砂七夕美(榛生昇陽高校) +51"
4位 日野友葵(丹原高校) +1'01"
5位 浅田愛理(豊田北高校) +2'07"
女子U17(15km)
1位 坂口楓華(パナソニックレディース) 23'23"(Ave.38.48km/h)
2位 寺田有希(Ready Go JAPAN) +2'51"
text&photo:Kei Tsuji
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