2013/05/27(月) - 04:57
北イタリア・ブレシアで第96回ジロ・デ・イタリアは閉幕。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)がスプリントで負け無しの5勝目をマークし、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)がジロ初総合優勝に輝いた。
2013年の第96回大会はブレシアでフィナーレを迎える。リエーゼ・ピオ・デーチモから西に向かい、人口19万人の都市を巡る4.2kmの周回コースを7周してゴール。スプリンター向きの平坦コースが用意された。
3週間の闘いを終えんとする祝賀ムードの中スタートした第21ステージ。マリアローザのニーバリ、マリアロッサのカヴェンディッシュ、マリアアッズーラのピラッツィ、そしてマリアビアンカのベタンクールを先頭にリエーゼ・ピオ・デーチモを発つ。アタックする選手は現れず、グランツール最終日ならではのスローペースでレースは進んだ。
ポイント賞2位のカヴェンディッシュは、この日の2つのスプリントポイントを先頭で通過。ゴールスプリントを待たずしてポイント賞トップに返り咲く。メイン集団は、マリアローザ擁するアスタナに率いられながらブレシアの周回コースへと入った。
この日を最後に現役を引退するステファノ・ガルゼッリ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)がメイン集団から飛び出し、集まった観客の声援を受けながら走る。ガルゼッリが集団に戻ると、オメガファーマ・クイックステップのリードアウトがスタート。アタックを許さないハイペースで周回を重ねて行く。
キャノンデールプロサイクリングやオリカ・グリーンエッジが被せにかかるが、オメガファーマ・クイックステップはライバルたちに主導権を渡さない。トレインを組んだまま最終周回に入り、そのままカヴェンディッシュをスプリントに導いた。
マッテーオ・トレンティン(イタリア)に発射されたカヴェンディッシュが、サーシャ・モードロ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)と先頭でゴールスプリントを繰り広げる。先に仕掛けたモードロをカヴェンディッシュが追い上げる。ラスト50mで最後の伸びを見せたカヴェンディッシュが先着した。
スプリントでは負け無しのステージ5勝目を飾ったカヴェンディッシュは、昨年僅差で逃したポイント賞(マリアロッサ)を獲得することに成功。厳しい山岳を乗り越え、世界最速スプリンターとしての維持を見せた。
総合上位陣は同タイムの集団内でゴール。終始チームメイトに守られて走ったニーバリが初の総合優勝に。総合2位のリゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング)と総合3位カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)を従えてマリアローザと優勝トロフィーを受け取ったニーバリが、表彰台のてっぺんでイタリア国歌に涙した。
ジロ・デ・イタリア2013第21ステージ結果
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) 5h30'09"
2位 サーシャ・モードロ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
3位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
4位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・レオパード)
5位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、アルゴス・シマノ)
6位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)
7位 ケニー・デハース(ベルギー、ロット・ベリソル)
8位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル)
9位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)
10位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
個人総合成績
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 84h53'28"
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング) +4'43"
3位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +5'52"
4位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +6'48"
5位 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル) +7'28"
6位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +7'43"
7位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +8'09"
8位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +10'26"
9位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) +10'32"
10位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル) +10'59"
ポイント賞
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
新人賞
カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル)
チーム総合成績
スカイプロサイクリング
text&photo:Kei Tsuji in Brescia, Italy
2013年の第96回大会はブレシアでフィナーレを迎える。リエーゼ・ピオ・デーチモから西に向かい、人口19万人の都市を巡る4.2kmの周回コースを7周してゴール。スプリンター向きの平坦コースが用意された。
3週間の闘いを終えんとする祝賀ムードの中スタートした第21ステージ。マリアローザのニーバリ、マリアロッサのカヴェンディッシュ、マリアアッズーラのピラッツィ、そしてマリアビアンカのベタンクールを先頭にリエーゼ・ピオ・デーチモを発つ。アタックする選手は現れず、グランツール最終日ならではのスローペースでレースは進んだ。
ポイント賞2位のカヴェンディッシュは、この日の2つのスプリントポイントを先頭で通過。ゴールスプリントを待たずしてポイント賞トップに返り咲く。メイン集団は、マリアローザ擁するアスタナに率いられながらブレシアの周回コースへと入った。
この日を最後に現役を引退するステファノ・ガルゼッリ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)がメイン集団から飛び出し、集まった観客の声援を受けながら走る。ガルゼッリが集団に戻ると、オメガファーマ・クイックステップのリードアウトがスタート。アタックを許さないハイペースで周回を重ねて行く。
キャノンデールプロサイクリングやオリカ・グリーンエッジが被せにかかるが、オメガファーマ・クイックステップはライバルたちに主導権を渡さない。トレインを組んだまま最終周回に入り、そのままカヴェンディッシュをスプリントに導いた。
マッテーオ・トレンティン(イタリア)に発射されたカヴェンディッシュが、サーシャ・モードロ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)と先頭でゴールスプリントを繰り広げる。先に仕掛けたモードロをカヴェンディッシュが追い上げる。ラスト50mで最後の伸びを見せたカヴェンディッシュが先着した。
スプリントでは負け無しのステージ5勝目を飾ったカヴェンディッシュは、昨年僅差で逃したポイント賞(マリアロッサ)を獲得することに成功。厳しい山岳を乗り越え、世界最速スプリンターとしての維持を見せた。
総合上位陣は同タイムの集団内でゴール。終始チームメイトに守られて走ったニーバリが初の総合優勝に。総合2位のリゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング)と総合3位カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)を従えてマリアローザと優勝トロフィーを受け取ったニーバリが、表彰台のてっぺんでイタリア国歌に涙した。
ジロ・デ・イタリア2013第21ステージ結果
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) 5h30'09"
2位 サーシャ・モードロ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
3位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)
4位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・レオパード)
5位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、アルゴス・シマノ)
6位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)
7位 ケニー・デハース(ベルギー、ロット・ベリソル)
8位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル)
9位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)
10位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
個人総合成績
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 84h53'28"
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング) +4'43"
3位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +5'52"
4位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +6'48"
5位 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル) +7'28"
6位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +7'43"
7位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +8'09"
8位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +10'26"
9位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) +10'32"
10位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル) +10'59"
ポイント賞
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
新人賞
カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル)
チーム総合成績
スカイプロサイクリング
text&photo:Kei Tsuji in Brescia, Italy
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