2013/05/24(金) - 06:46
標高1000mオーバー、全長20.6kmコースで行なわれたジロ・デ・イタリア第18ステージ。マリアローザを着るヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が、失速するライバルたちをよそ目に、圧倒的なタイムで優勝した。ニーバリは4分以上のリードをもって終盤の山岳ステージに挑む。
全長20.6km、ほぼ登りっぱなしのクロノ・スカラータ(山岳個人タイムトライアル)。ガルダ湖の東側に位置する標高1205mの集落ポルサに向かって、標高差1000m以上を駆け上がる。コース全体の平均勾配は5%で、中盤に短い平坦&下り区間を除くと概ね7%弱の山道が続く。
レース前半は晴れ。レース後半にかけて雨。トップ10の出走に合わせたように雨雲がコースを覆う。すっかり暗くなり、気温も下がった雨の峠道で、マリアローザのニーバリが最速タイムを叩き出した。
それまでサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)がマークしていた暫定トップタイムを58秒も塗り替える圧倒的な走り。3分前にスタートした総合2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)のすぐ後ろでフィニッシュラインを駆け抜けた。
「今日は落ち着いてレースに挑めた。落ち着いて朝を迎え、ウォーミングアップし、スタートし、ストレス無く走った」と語るニーバリは総合ライバルのエヴァンスから2分36秒ものリードを得ることに成功。総合成績ではエヴァンスを4分02秒引き離して首位を独走している。
総合2位以下が混戦状態にあることも見逃せないポイントで、失速した総合2位エヴァンスに対し、総合3位リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング)が1分10秒ものタイムを挽回。両者の総合タイム差が10秒まで縮まった。また、ステージ4位に入ったミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)が、エヴァンス&ウランの約1分遅れで続いている。
マリアローザ争いと並行して繰り広げられたのがマリアビアンカ争い。カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル)は1分32秒遅れのステージ7位と好走したが、新人賞2位のラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)が1分25秒のステージ5位に。2秒差で新人賞トップが入れ替わり、マイカがマリアビアンカ奪還に成功した。
ジロ・デ・イタリア2013第18ステージ結果
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 44'29"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +58"
3位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) +1'20"
4位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +1'21"
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +1'25"
6位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング) +1'26"
7位 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル) +1'32"
8位 スタフ・クレメント(オランダ、ブランコプロサイクリング) +1'36"
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、スカイプロサイクリング) +1'41"
10位 ダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) +1'52"
個人総合成績
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 73h55'58"
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +4'02"
3位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング) +4'12"
4位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +5'14"
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +6'09"
6位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +6'45"
7位 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル) +6'47"
8位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) +7'30"
9位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +8'36"
10位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +9'34"
ポイント賞
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
新人賞
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)
チーム総合成績
スカイプロサイクリング
text&photo:Kei Tsuji in Polsa, Italy
全長20.6km、ほぼ登りっぱなしのクロノ・スカラータ(山岳個人タイムトライアル)。ガルダ湖の東側に位置する標高1205mの集落ポルサに向かって、標高差1000m以上を駆け上がる。コース全体の平均勾配は5%で、中盤に短い平坦&下り区間を除くと概ね7%弱の山道が続く。
レース前半は晴れ。レース後半にかけて雨。トップ10の出走に合わせたように雨雲がコースを覆う。すっかり暗くなり、気温も下がった雨の峠道で、マリアローザのニーバリが最速タイムを叩き出した。
それまでサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)がマークしていた暫定トップタイムを58秒も塗り替える圧倒的な走り。3分前にスタートした総合2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)のすぐ後ろでフィニッシュラインを駆け抜けた。
「今日は落ち着いてレースに挑めた。落ち着いて朝を迎え、ウォーミングアップし、スタートし、ストレス無く走った」と語るニーバリは総合ライバルのエヴァンスから2分36秒ものリードを得ることに成功。総合成績ではエヴァンスを4分02秒引き離して首位を独走している。
総合2位以下が混戦状態にあることも見逃せないポイントで、失速した総合2位エヴァンスに対し、総合3位リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング)が1分10秒ものタイムを挽回。両者の総合タイム差が10秒まで縮まった。また、ステージ4位に入ったミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)が、エヴァンス&ウランの約1分遅れで続いている。
マリアローザ争いと並行して繰り広げられたのがマリアビアンカ争い。カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル)は1分32秒遅れのステージ7位と好走したが、新人賞2位のラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)が1分25秒のステージ5位に。2秒差で新人賞トップが入れ替わり、マイカがマリアビアンカ奪還に成功した。
ジロ・デ・イタリア2013第18ステージ結果
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 44'29"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +58"
3位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) +1'20"
4位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +1'21"
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +1'25"
6位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング) +1'26"
7位 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル) +1'32"
8位 スタフ・クレメント(オランダ、ブランコプロサイクリング) +1'36"
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、スカイプロサイクリング) +1'41"
10位 ダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) +1'52"
個人総合成績
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) 73h55'58"
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +4'02"
3位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング) +4'12"
4位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +5'14"
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +6'09"
6位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +6'45"
7位 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル) +6'47"
8位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) +7'30"
9位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +8'36"
10位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +9'34"
ポイント賞
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
新人賞
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)
チーム総合成績
スカイプロサイクリング
text&photo:Kei Tsuji in Polsa, Italy
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