2013/05/13(月) - 09:24
4月27日から5月1日の5日間、タイで開催されたステージレースに参戦してきたCW編集部の綾野の参戦記をお届け。一般ホビーレーサーが出場できるアジアの国際ステージレースの魅力をあますところなくお伝えします。
既報のとおり、武井きょうすけ(フォルツァ)と高橋義博(チームCB)の2人の日本人レーサーがステージ優勝を飾り、武井が総合2位となったこのレース。結論から言えばハイアマチュア向けの国際レベルのレースでありながらも、日本の市民レーサーが目指すべきレースであることがわかった。5日間の参戦レポートを連載でお届けします。
昨年より記事で紹介してきたツアー・オブ・フレンドシップ。アジア随一の”知られざるレース”を今回初めて現地取材することができた。ニールプライドのバイク購入特典で出場権がプレゼントされるという企画に乗っかり、出場権を得たのだ。
私はニールプライドのBURA SLを購入したが、バイクの納期が遅れたため、代理店のトライスポーツさんにお借りした試乗車のALIZEを持参することに。
じつはオートバイ撮影取材をするつもりでいたのだが、オフィシャルカメラマンはいるし、チームサポーターも写真を撮ってくれるとのことで、選手として走れることになってしまった。そこはへっぽこレーサーの脚で感じた実体験でお届けしたいと思う。来年は日本からの参加ツアーなどを組んで多くの方に体験してもらうべく取材を決めたので、レースを知るには最適な方法ではある。
今回ニールプライド購入特典チームとしてタッグを組むのはニールプライドのエピックライダー、マイキーことマイケル・ライスさん。(プロフィールはこちら)、フォルツァの武井きょうすけさん、バイクショップ・フォルツァ店員の東さん、お客さんの池田さん、大阪の廣畑さん、坂本さん、歌代さん、そして私の7人。
ニールプライドのバイクを買えば宿泊費を含むレース参加権利がプレゼントされ、バンコク往復の航空券のみ自分で買えば参加できるという、なんとも夢の様な話だった。この特典プレゼント、正規代理店のトライスポーツの話では、バイク売上の利益が帳消しになるぐらいの太っ腹企画だ。
スワナンブーム空港からお出迎えトラックにバイクケースを預け、大都市バンコク郊外のホテルに到着。少しくたびれた高級ホテルが序盤3日間の拠点となる。
前日の受付けで早くも大混乱発生。エントリー受付されていない人が大量発生し、100人以上のゼッケンが無いことが発覚。我らも例外でなかった。
しかしマイキーさんは焦らない。「よくあることですが、かならずどうにかなります。運営面はいい加減ですけどレースが素晴らしいので気にしないでいきましょう!」
どうやらタイの言葉「マイペンライ=気にしない、大丈夫」を地で行くイベントのようだ。難しいこと・細かいことを考えず、気楽にいこう(笑)。
翌日、ちゃんとゼッケンは発行されたが、ニールプライドチーム全員がピンク色の女子ゼッケンをつけることに。(これも後で混乱の理由になる)。
その夜は街に繰り出し、屋台で麺や魚のタイの庶民料理を満喫。武井さんらもワイルドに楽しめるタイプのようで、そういうところで楽しめる人が強そうだと感じた(笑)。
レースの公式サイトが無い(大会期間中に新規オープンした)ので情報が分かりにくいが、Tour of Friendship R1 は15回目の開催。アジア選手権ロードレース運営を経験したスタッフにより当初は別の名前で開催されていたが、今の名前に改名。R1はロードレースのナンバーワン大会を目指して命名されているそうだ。
今回の参加者は29カ国からの260名。アジア近隣諸国に在住の外国人をはじめ、欧州、世界全域からハイアマチュアが集まっている。リピーターが多いようで、かなり人気の定着した大会なのだなと思った。
日本からは我々の他にもネクストステージ(シンガポール在住者も)、チームCB、マキシモシグマ、近隣国在住者、単独参加などあわせ、総勢20人ほどが参加。皆、細い情報を頼りにエントリーする逞しさをもっている。
第1ステージ 7km個人TT コースマップ
30kmほど離れた郊外のスタート地点への移動はバスで。自転車は専用トラックに積むのだが、内部に手作りキャリアが付けられていることに感心する。中に積まれる参加者のバイクはどれも凄い高級車ばかりだが、傷つきの心配はまったく不要だ。
第1ステージのタイムトライアルのスタート地点は郊外にあるタイ王室仏教センターの目抜き通り。3車線の道路を広々と独占する7kmの個人TTだ。スタートゴール地点のみ5mほど盛り上がった中間地点にあるが、ほとんど真っ平のコース。ゴージャスな回廊を走れる贅沢に戸惑う(笑)。
走ってみれば、気が遠くなるほど長い7km。TTバー装着可能だが、海外のリピーター選手たちは当然のように使用している。回りを見回すと凄い高級エアロホイールが目白押しで、機材を見ただけでもその本気度の高さが伝わってくる。
ちなみにTTバイクとディスクホイールは禁止で、使った場合10秒のペナルティが課されるが、それを承知でメリットある機材を使用する選手も。
武井きょうすけ選手がオープンクラスで3位に入賞。リラックスして走るも総合勝利を狙うモードに切り替わりそうだ。
スタートゴール地点周辺でランチのサービス。レースを終えて、みんなでタイの辛い麺を汗だくになってすすれば、このレースの雰囲気の良さがすっかり気に入ってしまった。
ホテルに帰り、タイマッサージへ。日本円で1000円程度で1時間以上みっちりマッサージしてくれる国なんて、他にない。食事は美味しい、物価は安いで、レース前後も快楽に過ごせるのがタイだ。
第2ステージ 147kmコースマップ
泊まっているホテルの前を朝8時にスタートする第2ステージ。向かうのはバンコク郊外で、距離は147kmのワンウェイ。荷物をまとめ、バイクケースのみホテルに預けて(最終日に戻ってくる)の移動となる。
エイジ(年齢)別にマスドスタートとなる。オープンを筆頭に、ジュニア+30-39歳+50-59歳+男子マスター+女子、そして参加者の多い40-49歳の順に10分おきにスタートしていく。
バンコクはずれの市街地へ出て、25kmほどのローリング区間が設定されている。警察のクルマに先導されながら、ハイウェーを走る。そしてレースが始まる。
皆元気よく飛び出していくが、ど平坦なコースなので、アタックはなかなか決まらない。脚の無い私は安全のため集団前方に位置することを意識しながら、集団内で泳ぐ。
参るのは道に穴が多いこと。常に誰かが「Hole!」と叫んで注意を呼びかけている状況で、集団内でも前の選手の間から前方の路面を見ていないと、いつか豪快にガツン!と落ちることになるので神経を使う。
そしてもっと驚くのは普通に一般のクルマが追い抜いていくことだ。4車線道路の1車線がレースに割り当てられるが、右の車線を普通にトラックが追い抜いていく。交通量も多い。
原付に乗ったマーシャルがクラクションやホイッスルで集団に注意喚起してくれるが、トラックが追い抜くタイミングで落車でもあって集団が車線をはみ出して広がったら洒落にならないよなぁ、とヒヤヒヤしつつ走る。
マーシャルは脇道を的確にブロックして侵入車を停めてくれるので、プロトンにクルマが突っ込んできたりする事態は無い。
しかし、参ったのはレースコースの前方に予期せぬ渋滞が起こったこと。2車線ともクルマが停滞しているところに集団がさしかかり、クルマの列をすり抜けるように通過。集団はバラバラに割れ、なんとうまくすり抜けた選手たちがアタック!。置いていかれてまいとブリッジをかけて追ったときがこの日いちばんキツいポイントだった。
小グループをつなぎながら、数十分の追走でようやく先頭集団に追いついたが、それで集団の人数は減ったようだ。
やや曇りがちだが、気温は40度を越えるほどに暑い。普通に考えれば自転車で走るには過酷すぎる環境だが、レースには原付バイクの水補給隊が随行してくれ、ひっきりなしに水のボトルを渡してくれる。それをゴクゴクと飲み、残りを頭から被り、全身に浴びせる。それを20分おきぐらいに繰り返す。
全員のレーサーたちにそれが可能なほど水は行き渡っているのはすごいことだ。バイク部隊は後続の水ボトル運搬トラックから補充しながら配りまくってくれるのだ。おかげで、集団に居る限りは水の補給は十分すぎるほど受けられるので心配は無い。
遅れて独走になってもそれなりに補給は受けられるそうだが、いざとなったら商店に駆け込んで飲料を買えるようお金を持参しておくこともマストだと思った。
レースの最後は100mほどの上りを越え、平坦路のゴールへ。この最後の坂で人数を絞った集団でのスプリントで勝負は決まる。私はここでふるい落とされて先頭集団から脱落してしまったが、悪くない順位でゴール。
し、しかしここで私の身に想定外の事実が発覚。ランチの麺をすすっていると、マイキーさんほか同クラスの選手がゴールしてくるのが見えた。「マイキー、ずいぶん遅れたなぁ」と思っているとどうも様子が変だ。どうやら、私と数人の40代の選手が間違って他のエイジグループのクラスと一緒にスタートしてしまったらしい。
スタート前の案内が届いていなかったのと、ゼッケンの色がそもそも揃っていないので分からなかったのだ(汗)。このままではぶっちぎりで優勝してしまう(笑)。
コミッセールにその旨の申告が届いたのがアワードパーティの直前。しかしなぜかリザルトは別に優勝していない集団ゴールのタイムになっていた。他にも順位の間違いは多かったので、計測チップは使っているものの、正確さは求めないほうが良いみたいだ。
オープンクラスでは逃げ切りが決まったようだ。スプリントで高橋義博選手(チームCB)が4位、武井きょうすけ選手が5位で総合3位に。ますます総合上位に期待がかかる。そしてチームCBの選手たちもオープンクラスで上位に絡んでいる。日本人たちも思ったより活躍できそうだ。
この日のホテルは自然たっぷりの郊外のコテージ滞在型のリゾートホテル。
アワードパーティではステージごとのダイジェストビデオを見ながら、ブッフェスタイルで食事。美味しく、量もふんだんにある料理の数々を楽しみながら、参加者皆で盛り上がれる。この雰囲気の良さがまさにツアー・オブ・フレンドシップなのだな、と思った。
ちなみにホテルも食事もレースエントリーに含まれているのだ。贅沢感比のコストパフォーマンスの高さは非常に高いと思った。
第3ステージ以降のレポートに続く
photo&text:Makoto.AYANO
フォトギャラリー(CW FaceBook)
既報のとおり、武井きょうすけ(フォルツァ)と高橋義博(チームCB)の2人の日本人レーサーがステージ優勝を飾り、武井が総合2位となったこのレース。結論から言えばハイアマチュア向けの国際レベルのレースでありながらも、日本の市民レーサーが目指すべきレースであることがわかった。5日間の参戦レポートを連載でお届けします。
昨年より記事で紹介してきたツアー・オブ・フレンドシップ。アジア随一の”知られざるレース”を今回初めて現地取材することができた。ニールプライドのバイク購入特典で出場権がプレゼントされるという企画に乗っかり、出場権を得たのだ。
私はニールプライドのBURA SLを購入したが、バイクの納期が遅れたため、代理店のトライスポーツさんにお借りした試乗車のALIZEを持参することに。
じつはオートバイ撮影取材をするつもりでいたのだが、オフィシャルカメラマンはいるし、チームサポーターも写真を撮ってくれるとのことで、選手として走れることになってしまった。そこはへっぽこレーサーの脚で感じた実体験でお届けしたいと思う。来年は日本からの参加ツアーなどを組んで多くの方に体験してもらうべく取材を決めたので、レースを知るには最適な方法ではある。
今回ニールプライド購入特典チームとしてタッグを組むのはニールプライドのエピックライダー、マイキーことマイケル・ライスさん。(プロフィールはこちら)、フォルツァの武井きょうすけさん、バイクショップ・フォルツァ店員の東さん、お客さんの池田さん、大阪の廣畑さん、坂本さん、歌代さん、そして私の7人。
ニールプライドのバイクを買えば宿泊費を含むレース参加権利がプレゼントされ、バンコク往復の航空券のみ自分で買えば参加できるという、なんとも夢の様な話だった。この特典プレゼント、正規代理店のトライスポーツの話では、バイク売上の利益が帳消しになるぐらいの太っ腹企画だ。
スワナンブーム空港からお出迎えトラックにバイクケースを預け、大都市バンコク郊外のホテルに到着。少しくたびれた高級ホテルが序盤3日間の拠点となる。
前日の受付けで早くも大混乱発生。エントリー受付されていない人が大量発生し、100人以上のゼッケンが無いことが発覚。我らも例外でなかった。
しかしマイキーさんは焦らない。「よくあることですが、かならずどうにかなります。運営面はいい加減ですけどレースが素晴らしいので気にしないでいきましょう!」
どうやらタイの言葉「マイペンライ=気にしない、大丈夫」を地で行くイベントのようだ。難しいこと・細かいことを考えず、気楽にいこう(笑)。
翌日、ちゃんとゼッケンは発行されたが、ニールプライドチーム全員がピンク色の女子ゼッケンをつけることに。(これも後で混乱の理由になる)。
その夜は街に繰り出し、屋台で麺や魚のタイの庶民料理を満喫。武井さんらもワイルドに楽しめるタイプのようで、そういうところで楽しめる人が強そうだと感じた(笑)。
レースの公式サイトが無い(大会期間中に新規オープンした)ので情報が分かりにくいが、Tour of Friendship R1 は15回目の開催。アジア選手権ロードレース運営を経験したスタッフにより当初は別の名前で開催されていたが、今の名前に改名。R1はロードレースのナンバーワン大会を目指して命名されているそうだ。
今回の参加者は29カ国からの260名。アジア近隣諸国に在住の外国人をはじめ、欧州、世界全域からハイアマチュアが集まっている。リピーターが多いようで、かなり人気の定着した大会なのだなと思った。
日本からは我々の他にもネクストステージ(シンガポール在住者も)、チームCB、マキシモシグマ、近隣国在住者、単独参加などあわせ、総勢20人ほどが参加。皆、細い情報を頼りにエントリーする逞しさをもっている。
第1ステージ 7km個人TT コースマップ
30kmほど離れた郊外のスタート地点への移動はバスで。自転車は専用トラックに積むのだが、内部に手作りキャリアが付けられていることに感心する。中に積まれる参加者のバイクはどれも凄い高級車ばかりだが、傷つきの心配はまったく不要だ。
第1ステージのタイムトライアルのスタート地点は郊外にあるタイ王室仏教センターの目抜き通り。3車線の道路を広々と独占する7kmの個人TTだ。スタートゴール地点のみ5mほど盛り上がった中間地点にあるが、ほとんど真っ平のコース。ゴージャスな回廊を走れる贅沢に戸惑う(笑)。
走ってみれば、気が遠くなるほど長い7km。TTバー装着可能だが、海外のリピーター選手たちは当然のように使用している。回りを見回すと凄い高級エアロホイールが目白押しで、機材を見ただけでもその本気度の高さが伝わってくる。
ちなみにTTバイクとディスクホイールは禁止で、使った場合10秒のペナルティが課されるが、それを承知でメリットある機材を使用する選手も。
武井きょうすけ選手がオープンクラスで3位に入賞。リラックスして走るも総合勝利を狙うモードに切り替わりそうだ。
スタートゴール地点周辺でランチのサービス。レースを終えて、みんなでタイの辛い麺を汗だくになってすすれば、このレースの雰囲気の良さがすっかり気に入ってしまった。
ホテルに帰り、タイマッサージへ。日本円で1000円程度で1時間以上みっちりマッサージしてくれる国なんて、他にない。食事は美味しい、物価は安いで、レース前後も快楽に過ごせるのがタイだ。
第2ステージ 147kmコースマップ
泊まっているホテルの前を朝8時にスタートする第2ステージ。向かうのはバンコク郊外で、距離は147kmのワンウェイ。荷物をまとめ、バイクケースのみホテルに預けて(最終日に戻ってくる)の移動となる。
エイジ(年齢)別にマスドスタートとなる。オープンを筆頭に、ジュニア+30-39歳+50-59歳+男子マスター+女子、そして参加者の多い40-49歳の順に10分おきにスタートしていく。
バンコクはずれの市街地へ出て、25kmほどのローリング区間が設定されている。警察のクルマに先導されながら、ハイウェーを走る。そしてレースが始まる。
皆元気よく飛び出していくが、ど平坦なコースなので、アタックはなかなか決まらない。脚の無い私は安全のため集団前方に位置することを意識しながら、集団内で泳ぐ。
参るのは道に穴が多いこと。常に誰かが「Hole!」と叫んで注意を呼びかけている状況で、集団内でも前の選手の間から前方の路面を見ていないと、いつか豪快にガツン!と落ちることになるので神経を使う。
そしてもっと驚くのは普通に一般のクルマが追い抜いていくことだ。4車線道路の1車線がレースに割り当てられるが、右の車線を普通にトラックが追い抜いていく。交通量も多い。
原付に乗ったマーシャルがクラクションやホイッスルで集団に注意喚起してくれるが、トラックが追い抜くタイミングで落車でもあって集団が車線をはみ出して広がったら洒落にならないよなぁ、とヒヤヒヤしつつ走る。
マーシャルは脇道を的確にブロックして侵入車を停めてくれるので、プロトンにクルマが突っ込んできたりする事態は無い。
しかし、参ったのはレースコースの前方に予期せぬ渋滞が起こったこと。2車線ともクルマが停滞しているところに集団がさしかかり、クルマの列をすり抜けるように通過。集団はバラバラに割れ、なんとうまくすり抜けた選手たちがアタック!。置いていかれてまいとブリッジをかけて追ったときがこの日いちばんキツいポイントだった。
小グループをつなぎながら、数十分の追走でようやく先頭集団に追いついたが、それで集団の人数は減ったようだ。
やや曇りがちだが、気温は40度を越えるほどに暑い。普通に考えれば自転車で走るには過酷すぎる環境だが、レースには原付バイクの水補給隊が随行してくれ、ひっきりなしに水のボトルを渡してくれる。それをゴクゴクと飲み、残りを頭から被り、全身に浴びせる。それを20分おきぐらいに繰り返す。
全員のレーサーたちにそれが可能なほど水は行き渡っているのはすごいことだ。バイク部隊は後続の水ボトル運搬トラックから補充しながら配りまくってくれるのだ。おかげで、集団に居る限りは水の補給は十分すぎるほど受けられるので心配は無い。
遅れて独走になってもそれなりに補給は受けられるそうだが、いざとなったら商店に駆け込んで飲料を買えるようお金を持参しておくこともマストだと思った。
レースの最後は100mほどの上りを越え、平坦路のゴールへ。この最後の坂で人数を絞った集団でのスプリントで勝負は決まる。私はここでふるい落とされて先頭集団から脱落してしまったが、悪くない順位でゴール。
し、しかしここで私の身に想定外の事実が発覚。ランチの麺をすすっていると、マイキーさんほか同クラスの選手がゴールしてくるのが見えた。「マイキー、ずいぶん遅れたなぁ」と思っているとどうも様子が変だ。どうやら、私と数人の40代の選手が間違って他のエイジグループのクラスと一緒にスタートしてしまったらしい。
スタート前の案内が届いていなかったのと、ゼッケンの色がそもそも揃っていないので分からなかったのだ(汗)。このままではぶっちぎりで優勝してしまう(笑)。
コミッセールにその旨の申告が届いたのがアワードパーティの直前。しかしなぜかリザルトは別に優勝していない集団ゴールのタイムになっていた。他にも順位の間違いは多かったので、計測チップは使っているものの、正確さは求めないほうが良いみたいだ。
オープンクラスでは逃げ切りが決まったようだ。スプリントで高橋義博選手(チームCB)が4位、武井きょうすけ選手が5位で総合3位に。ますます総合上位に期待がかかる。そしてチームCBの選手たちもオープンクラスで上位に絡んでいる。日本人たちも思ったより活躍できそうだ。
この日のホテルは自然たっぷりの郊外のコテージ滞在型のリゾートホテル。
アワードパーティではステージごとのダイジェストビデオを見ながら、ブッフェスタイルで食事。美味しく、量もふんだんにある料理の数々を楽しみながら、参加者皆で盛り上がれる。この雰囲気の良さがまさにツアー・オブ・フレンドシップなのだな、と思った。
ちなみにホテルも食事もレースエントリーに含まれているのだ。贅沢感比のコストパフォーマンスの高さは非常に高いと思った。
第3ステージ以降のレポートに続く
photo&text:Makoto.AYANO
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