大阪市天王寺区の大阪国際交流センターにある「フランダースセンター」において、ロンド・ファン・フラーンデレンの100周年を記念した写真展が開催されている。広々とした会場には、写真家ステファン・ヴァンフレーテレン氏が長年撮り貯めた写真が並ぶ。開催はロンド当日、つまり3月31日までだ。

大阪国際交流センター内にあるフランダースセンター大阪国際交流センター内にあるフランダースセンター photo:Kei Tsuji大阪国際交流センターの3階にあるフランダースセンターは、ベルギーのフランドル地方と日本の文化交流の場として創設された場所。フランドル地方出身の写真家やミュージシャンにフォーカスし、様々なイベントを行っている。

3月18日から31日まで2週間の日程で開催されているのが、フランドル地方最大のクラシックレースであるロンド・ファン・フラーンデレンの開催100周年を記念した写真展「Flandrien(フランドリアン)」だ。

広々としたスペースにはロンド・ファン・フラーンデレンを中心に、パリ〜ルーベやヘント6日間レースなど、ステファン・ヴァンフレーテレン氏の作品がところ狭しと並ぶ。

国際交流センターのイベントと侮るなかれ、その内容やボリュームは実に濃い。ライトアップされたフレーム入りの大判写真だけでなく、ヴァンフレーテレン氏の写真集をゆったりと閲覧出来るスペースも設けられている。

「関東から来場者があるなど、反響がとても良くて驚いています。写真も芸術的ですし、とても良い組み合わせだと感じています」と、ベルナルド・カトリッセ館長。2011年にも同様の写真展が開催されており、同センターで開催されるのはこれが2回目。

広々としたスペースに写真が並ぶ広々としたスペースに写真が並ぶ photo:Kei Tsuji

ブリュッセル出身のカトリッセ館長は「自転車競技には関わらなかったものの、ロンド・ファン・フラーンデレンをはじめ、多くのレースを見てきました。子どもの頃に活躍していたのは、同じブリュッセル近く出身のエディ・メルクス。このフラットカントリー(フランドル地方)が遊び場でした」と、当時を思い出しながら嬉しそうに話す。好評を得ているため、未定ではあるが、関東での開催も考えているという。

テレビには映らない、様々な角度から捉えられたレースの風景、そして歴代チャンピオンの姿。開催期間が残り2日となっているものの、ロンド・ファン・フラーンデレンを見る前に是非脚を運んで欲しい。

ステファン・ヴァンフレーテレン氏の写真アルバムがゆっくり閲覧出来るステファン・ヴァンフレーテレン氏の写真アルバムがゆっくり閲覧出来る photo:Kei Tsujiフランダースセンターのベルナルド・カトリッセ館長フランダースセンターのベルナルド・カトリッセ館長 photo:Kei Tsuji


「Flandrien」Stephan Vanfleteren 写真展
期間 2013年3月18日(月) 〜 3月31日(日)
   月〜金 10:00〜17:00 土・日・祝 12:00〜18:00
場所 フランダースセンター
   〒543-0001 大阪市天王寺区上本町8-2-6 大阪国際交流センター3F

text&photo:Kei Tsuji