高校選抜トラック最終日、女子は1年生の鈴木奈央(静岡・星陵)が短距離2冠を達成。男子は1kmTTで滝本泰行(岡山工)が、ケイリンで簗田一輝(千葉経済)が、そしてスプリントで野上竜太(岡山工)が優勝。

3月23日(土)、高校選抜大会3日目トラック最終日は各種目の決勝が行われた。女子のケイリンと500mタイム・トライアルで鈴木奈央(静岡・星陵)が優勝。500mタイム・トライアルは38秒174で、前田佳代乃(現・鹿屋体育大学)が2008年に出した38秒396を更新する大会新記録だ。

鈴木はまだ1年生。この1年間で500mでは自己記録を2秒縮めており、今後が大いに期待できる。次の目標は前田の持つジュニア記録の36秒111だ。3km3分25秒637の男子ジュニア記録保持者、鈴木康平は実兄。

各種目をフォトレポートでお届けする。

500mタイム・トライアル 1位の鈴木奈央(静岡・星陵)500mタイム・トライアル 1位の鈴木奈央(静岡・星陵) photo:Hideaki TAKAGI女子500mタイム・トライアル

鈴木奈央(静岡・星陵)が大会記録を出して優勝。途中経過は200mで18秒251、400mで31秒479でラスト100mのラップも6秒695で落ち込みも少ない。早生まれでまだジュニアカテゴリーの年齢に達していなく、今後や2km3kmに期待が持てる。
1位 鈴木奈央(静岡・星陵)38秒174 大会新
2位 三宅玲奈(岡山工)38秒917
3位 福田礼佳(栃木・作新学院)39秒465

男子1kmタイム・トライアル

1kmタイム・トライアル 1位の滝本泰行(岡山工)1kmタイム・トライアル 1位の滝本泰行(岡山工) photo:Hideaki TAKAGI優勝はただひとり7秒台を出した滝本泰行(岡山工)が1分07秒763で優勝。大会記録は2006年に坂本貴史(現・競輪選手)が出した1分07秒728。わずかに及ばなかったが抜きん出た力を見せた。
1位 滝本泰行(岡山工)1分07秒763
2位 堀航輝(香川・石田)1分08秒665
3位 酒井雄多(千葉経済)1分08秒731
4位 久保田泰弘(山口・誠英)1分08秒933
5位 中川勝貴(福井・春江工)1分09秒383
6位 栗本武典(千葉・敬愛学園)1分09秒459
7位 橋本壮史(福島・学法石川)1分09秒642
8位 小早川令(福岡・祐誠)1分09秒948

女子ケイリン 鈴木奈央(静岡・星陵)が並ぶ女子ケイリン 鈴木奈央(静岡・星陵)が並ぶ photo:Hideaki TAKAGI女子ケイリン

500mTT上位3人が予選から強さを見せた。決勝では三宅が先行、これをゴール前で鈴木がかわして優勝。鈴木は2冠を達成。上位3人は500mTTと同じ。
1位 鈴木奈央(静岡・星陵)
2位 三宅玲奈(岡山工)
3位 福田礼佳(栃木・作新学院)

男子ケイリン
男子ケイリン 簗田一輝(千葉経済)が優勝男子ケイリン 簗田一輝(千葉経済)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
1回戦、2回戦そして準決勝とすべて1着で勝ち上がってきた簗田一輝(千葉経済)。決勝では南進大郎(奈良・榛生昇陽)の番手で走り、これを豪快にかわして優勝。
1位 簗田一輝(千葉経済)
2位 小松誠悟(栃木・作新学院)
3位 大木拓斗(福島・学法石川)
4位 南進大郎(奈良・榛生昇陽)
5位 小山兼司(福岡・祐誠)
6位 豊田耕作(大分・日出暘谷)
7位 照屋将貴(沖縄・北中城)
8位 小川丈太(徳島・鳴門渦潮)

男子スプリント
スプリント 1位の野上竜太(岡山工)スプリント 1位の野上竜太(岡山工) photo:Hideaki TAKAGI
予選の200mFTTで10秒938の大会記録を出した野上竜太(岡山工)がすべての対戦で1本勝ち、圧倒的な力で優勝。一人力が飛びぬけた存在。
1位 野上竜太(岡山工)
2位 坂井洋(栃木・作新学院)
3位 竹元太志(福岡・祐誠)
4位 渡辺優太(埼玉・川越工)
5位 布居翼(和歌山北)
6位 加藤大輝(愛知・愛工大名電)
7位 大坂栄貴(秋田・大曲農)
8位 後藤悠(岩手・紫波総合)

photo&text:高木秀彰