2013/03/20(水) - 07:42
カテゴリー2級の頂上ゴールが設定されたツール・ド・台湾第2ステージは、精鋭グループによるゴールスプリントに持ち込まれ、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズのネイサン・アールが優勝。伊藤雅和(愛三工業レーシング)がステージ8位に食い込んだ。
3月19日に開催されたツール・ド・台湾第2ステージ。この日の舞台は旧跡と現代都市が混在し「台湾の京都」とも呼ばれる西南部の台南を出発し、台湾海峡をかすめて内陸の山岳地帯へと向かう137km。
コースはほとんどがフラットだが、残り10kmから緩斜面が始まり、最後は標高336mのカテゴリー2級山岳頂上に設けられたゴール地点へとゴールするもので、選手の登坂力が問われる。前日の逃げ切り勝利で総合首位に立つキリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング)がリーダージャージを守りきれるかに注目が集まった。
晴れ渡った空の下、この日は前日から7名少ない、97名の選手たちがスタート。序盤から激しいアタックの応酬が掛かり、その中で入部正太郎(シマノレーシング)が集団から抜け出すシーンも。50kmを過ぎても決定的な逃げが決まらず、レースは高速のまま推移していく。
愛三工業レーシングやMTNキュベカ・サムスン、シナジーバクサイクリングらが積極的にアタックを仕掛ける中、57km地点では13名の逃げグループが形成されるも、40秒ほどのリードを得たのみで再び集団に飲み込まれた。
これに代わって入部正太郎(シマノレーシング)、平塚吉光(愛三工業レーシング)、清水太己(日本ナショナルチーム)を含む12名が飛び出すと、やがて伊藤雅和(愛三工業レーシング)らが合流し、先頭の人数は20名まで膨れ上がる。
關仔嶺の頂上ゴールへと至る上りが始まる頃には20名のエスケープも吸収され、カウンターアタックで内間康平(日本ナショナルチーム)ら3名が飛び出しを計る。しかしツガブ・グルメイ(エチオピア)をエースに立てるMTNキュベカ・サムスンがペースアップを図るとこの動きも吸収。
「仕掛けたくてたまらなかった」と語る野中竜馬(シマノレーシング)残り1kmでアタックを試みたがゴールまで500mを残して吸収され、そのまま精鋭グループによるゴール勝負に持ち込まれた。そしてゴールラインを先頭で駆け抜けたのは、ネイサン・アール(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ)。今年のヘラルドサンツアーでステージ優勝を挙げている24歳のオールラウンダーが金星を獲得した。
アールから6秒遅れの第2グループ内には伊藤雅和(愛三工業レーシング)が入り、ステージ8位。総合順位を6位に引き上げている。
翌第3ステージは、彰化県を舞台とした154km。最後は残り1kmから標高100mを駆け上がってフィニッシュするコースレイアウトで、パンチャーに有利と見られている。
ツール・ド・台湾2013第2ステージ結果
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ) 2h53′15″
2位 ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)
3位 クロムステン・アンデルセン(デンマーク、フロイ・ビアンキ)
4位 ホ・チョイキ(香港、香港ナショナルチーム)
5位 キリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング) +06″
6位 モハマドソフィ・セナン(マレーシア、トレンガヌサイクリング)
7位 ツガブ・グルメイ (エチオピア、MTNキュベカ・サムスン)
8位 伊藤雅和(愛三工業レーシング)
9位 マーク・ドウリング(アイルランド、ポリゴン・スウィートナイスチーム) +12″
10位 シガール・ネセット(デンマーク、フロイ・ビアンキ)
15位 鈴木譲(シマノレーシング)+23″
23位 平塚吉光(愛三工業レーシング)+27″
33位 西村大輝(日本ナショナルチーム)+54″
37位 野中竜馬(シマノレーシング)+1′00″
50位 寺崎武郎(日本ナショナルチーム)+1′51″
57位 綾部勇成(愛三工業レーシング)+2′21″
58位 吉田隼人(シマノレーシング)+2′24″
60位 清水太己(日本ナショナルチーム)+2′33″
63位 安井雅彦(シマノレーシング) +3′09″
69位 内間康平(日本ナショナルチーム) +3′27″
77位 中島康晴(愛三工業レーシング)+5′28″
91位 福田真平(愛三工業レーシング)+8′39″
94位 入部正太郎(シマノレーシング) +9′02″
個人総合成績
1位 キリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング) 6h08′34″
2位 ネイサン・アール(ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ) +03″
3位 ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)+07″
4位 クロムステン・アンデルセン(デンマーク、フロイ・ビアンキ) +09″
5位 ホ・チョイキ(香港、香港ナショナルチーム) +13″
6位 伊藤雅和(愛三工業レーシング) +19″
7位 モハマドソフィ・セナン(マレーシア、トレンガヌサイクリング)
8位 ツガブ・グルメイ (エチオピア、MTNキュベカ・サムスン)
9位 モハマドアディク・フサイン(マレーシア、チャンピオンシステムプロサイクリング)+25″
10位 マーク・ドウリング(アイルランド、ポリゴン・スウィートナイスチーム)
ポイント賞
キリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング)
山岳賞
ネイサン・アール(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ)
チーム総合成績
フロイ・ビアンキ
text:So.Isobe
photo:tourdetw
3月19日に開催されたツール・ド・台湾第2ステージ。この日の舞台は旧跡と現代都市が混在し「台湾の京都」とも呼ばれる西南部の台南を出発し、台湾海峡をかすめて内陸の山岳地帯へと向かう137km。
コースはほとんどがフラットだが、残り10kmから緩斜面が始まり、最後は標高336mのカテゴリー2級山岳頂上に設けられたゴール地点へとゴールするもので、選手の登坂力が問われる。前日の逃げ切り勝利で総合首位に立つキリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング)がリーダージャージを守りきれるかに注目が集まった。
晴れ渡った空の下、この日は前日から7名少ない、97名の選手たちがスタート。序盤から激しいアタックの応酬が掛かり、その中で入部正太郎(シマノレーシング)が集団から抜け出すシーンも。50kmを過ぎても決定的な逃げが決まらず、レースは高速のまま推移していく。
愛三工業レーシングやMTNキュベカ・サムスン、シナジーバクサイクリングらが積極的にアタックを仕掛ける中、57km地点では13名の逃げグループが形成されるも、40秒ほどのリードを得たのみで再び集団に飲み込まれた。
これに代わって入部正太郎(シマノレーシング)、平塚吉光(愛三工業レーシング)、清水太己(日本ナショナルチーム)を含む12名が飛び出すと、やがて伊藤雅和(愛三工業レーシング)らが合流し、先頭の人数は20名まで膨れ上がる。
關仔嶺の頂上ゴールへと至る上りが始まる頃には20名のエスケープも吸収され、カウンターアタックで内間康平(日本ナショナルチーム)ら3名が飛び出しを計る。しかしツガブ・グルメイ(エチオピア)をエースに立てるMTNキュベカ・サムスンがペースアップを図るとこの動きも吸収。
「仕掛けたくてたまらなかった」と語る野中竜馬(シマノレーシング)残り1kmでアタックを試みたがゴールまで500mを残して吸収され、そのまま精鋭グループによるゴール勝負に持ち込まれた。そしてゴールラインを先頭で駆け抜けたのは、ネイサン・アール(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ)。今年のヘラルドサンツアーでステージ優勝を挙げている24歳のオールラウンダーが金星を獲得した。
アールから6秒遅れの第2グループ内には伊藤雅和(愛三工業レーシング)が入り、ステージ8位。総合順位を6位に引き上げている。
翌第3ステージは、彰化県を舞台とした154km。最後は残り1kmから標高100mを駆け上がってフィニッシュするコースレイアウトで、パンチャーに有利と見られている。
ツール・ド・台湾2013第2ステージ結果
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ) 2h53′15″
2位 ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)
3位 クロムステン・アンデルセン(デンマーク、フロイ・ビアンキ)
4位 ホ・チョイキ(香港、香港ナショナルチーム)
5位 キリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング) +06″
6位 モハマドソフィ・セナン(マレーシア、トレンガヌサイクリング)
7位 ツガブ・グルメイ (エチオピア、MTNキュベカ・サムスン)
8位 伊藤雅和(愛三工業レーシング)
9位 マーク・ドウリング(アイルランド、ポリゴン・スウィートナイスチーム) +12″
10位 シガール・ネセット(デンマーク、フロイ・ビアンキ)
15位 鈴木譲(シマノレーシング)+23″
23位 平塚吉光(愛三工業レーシング)+27″
33位 西村大輝(日本ナショナルチーム)+54″
37位 野中竜馬(シマノレーシング)+1′00″
50位 寺崎武郎(日本ナショナルチーム)+1′51″
57位 綾部勇成(愛三工業レーシング)+2′21″
58位 吉田隼人(シマノレーシング)+2′24″
60位 清水太己(日本ナショナルチーム)+2′33″
63位 安井雅彦(シマノレーシング) +3′09″
69位 内間康平(日本ナショナルチーム) +3′27″
77位 中島康晴(愛三工業レーシング)+5′28″
91位 福田真平(愛三工業レーシング)+8′39″
94位 入部正太郎(シマノレーシング) +9′02″
個人総合成績
1位 キリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング) 6h08′34″
2位 ネイサン・アール(ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ) +03″
3位 ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)+07″
4位 クロムステン・アンデルセン(デンマーク、フロイ・ビアンキ) +09″
5位 ホ・チョイキ(香港、香港ナショナルチーム) +13″
6位 伊藤雅和(愛三工業レーシング) +19″
7位 モハマドソフィ・セナン(マレーシア、トレンガヌサイクリング)
8位 ツガブ・グルメイ (エチオピア、MTNキュベカ・サムスン)
9位 モハマドアディク・フサイン(マレーシア、チャンピオンシステムプロサイクリング)+25″
10位 マーク・ドウリング(アイルランド、ポリゴン・スウィートナイスチーム)
ポイント賞
キリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング)
山岳賞
ネイサン・アール(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ)
チーム総合成績
フロイ・ビアンキ
text:So.Isobe
photo:tourdetw