2013/02/09(土) - 08:05
2月2、3日の2日間、埼玉県戸田市の彩湖において、ショップ主導のニューモデル試乗会「彩湖モード」が開催された。こじんまりと、しかし好評のこの試乗会。どういういきさつで始まったのかを伺ってみた。
関東地方が春のような陽気に包まれた2月2、3日の2日間、サイクルモードをもじった「彩湖モード」という名の大試乗会が、埼玉県草加市の彩湖・道満グリーンパークにおいて開催された。ここ数年の定例&南埼玉エリアで、かつてから人気の試乗会だと小耳に挟んでいた。
会場は首都圏レーサーたちの定番、荒川サイクリングロードでアクセスが可能で、周回練習も可能な彩湖の湖畔に近い駐車場広場。そこにずらりとスポーツバイクが並んだ。
この試乗会を開催したのは川越・所沢のショップ「オーバードゥ」と、スポーツバイクファクトリ−北浦和スズキの2店。CWでもよくインプレッションライダーとして登場してくれる戸津井俊介さんと、雑誌でもお馴染みの 鈴木卓史さんのお店だ。この2人が主催者。
試乗会への参加は、じつは当日飛び込みではダメで、2店のウェブサイトで事前申し込みの完全予約制となる。当日訪れたときはすでに100人以上の方が来場して、いろいろなバイクを乗り比べていた。
参加者は免許証など身分証明証を本部テントで預け、リストにそって希望車種に予約を入れる。順番待ちをする車種もなかにはあるが、本部で流れを調整してくれるので順番にそって次々と乗れるというわけだ。
順番が来たら、自分のペダルを持って行き、担当者に付け替えてもらう。多くの参加者は自分のサドル高やトップチューブ長の数値を告げて、迅速なセットアップが出来るようにしていたのが印象的だ。当然ヘルメットも自分のものを持ち込んで、サイクルウェアをバッチリ決めて着ている人が多い。
走るコースは彩湖一帯。一周すれば5.3kmと、トライアスロンも開催されるほどのコースだけに試乗には十分。道幅も広く、アップダウンはなく平坦だが、上りは2箇所ほどある。
今回7社がブース展開し、120台あまりのスポーツバイクが集まったという。キャノンデール、アンカー、デローザ、グラファイトデザイン、インターマックス、ピナレロ、チネリ、タイム、クォータ、メリダ、ルック、BMC、BH、フェルト、ウィリエール、カサーティ、カラミータ、オルベア、オルベア、スペシャライズド....などなど。とても充実している。
参加者の2人、ヒロさんとオオクボさんに聞いた。参加した目的は何ですか?
「やはり次の新車を決めるために来ました。これだけの規模の試乗会はなかなかないですからね。去年2台買っちゃったので、購入は少し先になりますけれど。今日はグラファイトデザインと、スペシャライズドが目的の車種でした。あと、ピナレロのドグマが試乗可能ということで乗ってみたかったんです。彩湖は試乗するにもいいコースですね。バイクの性格がよくわかりました。買うのに参考になりますね」。(ヒロさん)
「いろいろなバイクをこうやって乗ることができるのはとても参考になりますね。私の場合はシマノの新しいホイールの試乗も目的だったので、とてもよい機会でした。
人のを借りて試すというのもなかなかできないので。ちゃんとしたコースで乗ればよくわかりますね」。(オオクボさん)
主催した戸津井俊介さん(オーバードゥ)と鈴木卓史さん(スポーツバイクファクトリ−北浦和スズキ)にも、この試乗会の由来やコンセプトを聞いてみた。
戸津井さん「マイペダル&マイシューズで走れる年に一度の大試乗会というコンセプトで、お店主導で始めて今回で6回目になりますね。始めたのは、価格的に10万円〜50万円もする高級バイクを、お客さんにカタログだけで選んでいただくのは忍びないなぁ、実際に乗って試していただきたい、というところが原点でした。彩湖を一周して各メーカーのバイクを乗り比べると、けっこう違いはよく分かるんですよね。
今はいろいろなショップが独自の試乗会をやるようになりましたが、その先駆けですね。パイオニア(笑)」。
鈴木さん「回を重ねるうちに、今回も180人ほどの方が参加していただいています。メーカーや代理店さんから担当者さんも応援に来ていただけて、皆さんへのバイクの説明を個別にしていただいていますね。
実際に、お客さんが自分のペダルに付け替えて本格的に試乗してくれる機会というのはそう無いので、喜ばれていますね。
きっかけのひとつになったのがアメリカンブランドをはじめ大手の自転車ブランドがサイクルモードなどに出展しなくなって、お客さんとしては試乗する機会がなくなったというのもありますね。あと、2店それぞれ取扱ブランドが違うので、共同で開催することで知ることができるブランドもでてきます。
ここでバイクの購入を決めたいというお客さんが結構いるので、売り上げ的にも良いかな(笑)。でも第一はお客さんがいろいろなバイクに乗れることを喜んでくれるので、やりがいはありますね。
今のところホームページだけで告知して、普段のお客さんや店頭に来てくれた人、その紹介に限らせていただいています。おもてなしという面もあります」。
出展していたグラファイトデザインの鈴木和之さんに聞いた。出展することでメリットは?
鈴木さん「この試乗会だとピナレロやデローザなどのイタリアンブランドが人気が高いんですが、私たちのブランドは目立たないながらも乗ってもらって初めて良さが理解していただけるバイクなんです。ですので、人気のあるブースのついでに寄ってもらって乗っていただけるのはとても良いことなんです。1ブランドで試乗会を開催しても、なかなか大勢の方に来ていただくことは難しいですからね」。
この試乗会、毎年2月が近づくと2店のホームーページで告知され、参加者募集がはじまる。2店のお客さんまたはお客さん候補、紹介者が必要という、限定されたものではあるが、興味のある人は来年参加してみてはどうだろう?
関東地方が春のような陽気に包まれた2月2、3日の2日間、サイクルモードをもじった「彩湖モード」という名の大試乗会が、埼玉県草加市の彩湖・道満グリーンパークにおいて開催された。ここ数年の定例&南埼玉エリアで、かつてから人気の試乗会だと小耳に挟んでいた。
会場は首都圏レーサーたちの定番、荒川サイクリングロードでアクセスが可能で、周回練習も可能な彩湖の湖畔に近い駐車場広場。そこにずらりとスポーツバイクが並んだ。
この試乗会を開催したのは川越・所沢のショップ「オーバードゥ」と、スポーツバイクファクトリ−北浦和スズキの2店。CWでもよくインプレッションライダーとして登場してくれる戸津井俊介さんと、雑誌でもお馴染みの 鈴木卓史さんのお店だ。この2人が主催者。
試乗会への参加は、じつは当日飛び込みではダメで、2店のウェブサイトで事前申し込みの完全予約制となる。当日訪れたときはすでに100人以上の方が来場して、いろいろなバイクを乗り比べていた。
参加者は免許証など身分証明証を本部テントで預け、リストにそって希望車種に予約を入れる。順番待ちをする車種もなかにはあるが、本部で流れを調整してくれるので順番にそって次々と乗れるというわけだ。
順番が来たら、自分のペダルを持って行き、担当者に付け替えてもらう。多くの参加者は自分のサドル高やトップチューブ長の数値を告げて、迅速なセットアップが出来るようにしていたのが印象的だ。当然ヘルメットも自分のものを持ち込んで、サイクルウェアをバッチリ決めて着ている人が多い。
走るコースは彩湖一帯。一周すれば5.3kmと、トライアスロンも開催されるほどのコースだけに試乗には十分。道幅も広く、アップダウンはなく平坦だが、上りは2箇所ほどある。
今回7社がブース展開し、120台あまりのスポーツバイクが集まったという。キャノンデール、アンカー、デローザ、グラファイトデザイン、インターマックス、ピナレロ、チネリ、タイム、クォータ、メリダ、ルック、BMC、BH、フェルト、ウィリエール、カサーティ、カラミータ、オルベア、オルベア、スペシャライズド....などなど。とても充実している。
参加者の2人、ヒロさんとオオクボさんに聞いた。参加した目的は何ですか?
「やはり次の新車を決めるために来ました。これだけの規模の試乗会はなかなかないですからね。去年2台買っちゃったので、購入は少し先になりますけれど。今日はグラファイトデザインと、スペシャライズドが目的の車種でした。あと、ピナレロのドグマが試乗可能ということで乗ってみたかったんです。彩湖は試乗するにもいいコースですね。バイクの性格がよくわかりました。買うのに参考になりますね」。(ヒロさん)
「いろいろなバイクをこうやって乗ることができるのはとても参考になりますね。私の場合はシマノの新しいホイールの試乗も目的だったので、とてもよい機会でした。
人のを借りて試すというのもなかなかできないので。ちゃんとしたコースで乗ればよくわかりますね」。(オオクボさん)
主催した戸津井俊介さん(オーバードゥ)と鈴木卓史さん(スポーツバイクファクトリ−北浦和スズキ)にも、この試乗会の由来やコンセプトを聞いてみた。
戸津井さん「マイペダル&マイシューズで走れる年に一度の大試乗会というコンセプトで、お店主導で始めて今回で6回目になりますね。始めたのは、価格的に10万円〜50万円もする高級バイクを、お客さんにカタログだけで選んでいただくのは忍びないなぁ、実際に乗って試していただきたい、というところが原点でした。彩湖を一周して各メーカーのバイクを乗り比べると、けっこう違いはよく分かるんですよね。
今はいろいろなショップが独自の試乗会をやるようになりましたが、その先駆けですね。パイオニア(笑)」。
鈴木さん「回を重ねるうちに、今回も180人ほどの方が参加していただいています。メーカーや代理店さんから担当者さんも応援に来ていただけて、皆さんへのバイクの説明を個別にしていただいていますね。
実際に、お客さんが自分のペダルに付け替えて本格的に試乗してくれる機会というのはそう無いので、喜ばれていますね。
きっかけのひとつになったのがアメリカンブランドをはじめ大手の自転車ブランドがサイクルモードなどに出展しなくなって、お客さんとしては試乗する機会がなくなったというのもありますね。あと、2店それぞれ取扱ブランドが違うので、共同で開催することで知ることができるブランドもでてきます。
ここでバイクの購入を決めたいというお客さんが結構いるので、売り上げ的にも良いかな(笑)。でも第一はお客さんがいろいろなバイクに乗れることを喜んでくれるので、やりがいはありますね。
今のところホームページだけで告知して、普段のお客さんや店頭に来てくれた人、その紹介に限らせていただいています。おもてなしという面もあります」。
出展していたグラファイトデザインの鈴木和之さんに聞いた。出展することでメリットは?
鈴木さん「この試乗会だとピナレロやデローザなどのイタリアンブランドが人気が高いんですが、私たちのブランドは目立たないながらも乗ってもらって初めて良さが理解していただけるバイクなんです。ですので、人気のあるブースのついでに寄ってもらって乗っていただけるのはとても良いことなんです。1ブランドで試乗会を開催しても、なかなか大勢の方に来ていただくことは難しいですからね」。
この試乗会、毎年2月が近づくと2店のホームーページで告知され、参加者募集がはじまる。2店のお客さんまたはお客さん候補、紹介者が必要という、限定されたものではあるが、興味のある人は来年参加してみてはどうだろう?
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