2013/02/04(月) - 19:18
関西シクロクロスの2012〜2013年シーズンもついに最終戦を迎えた。千秋楽を飾るにふさわしい史上最多730名のエントリーを集めた第10戦は、丸山厚(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)の圧勝で幕を閉じた。
なんとエントリー数は730名。全戦一括エントリー選手や当日欠場の選手がいるため、実際の出走者は約620名。いずれにしても日本史上最大のシクロクロスイベントだと言っても過言ではない。
名神高速京都南インターすぐ近くというアクセスの良さから、毎年この最終戦桂川には大勢の参加者が詰めかける。
C3に至っては合計210名のエントリーで、3組に分けての出走。CM2も3組に分けられた。朝から夕方までスケジュールが分刻みで詰まっているが、何も混乱も無く全14カテゴリー、全18組をこなしてしまうのが京都車連の凄いところだ。
河川敷のグラウンドを利用したコースはフラットで、新たに20mほどの人工的な泥セクションが取り入れられたが、その他のセクションはほぼドライ。平坦直線路をひたすら踏み抜くセクションと、キャンバーを利用したテクニカルな区間が組み合わされている。
シクロクロス世界選手権の遠征組や、すでにフランスに渡った沢田時(ブリヂストンアンカー)は欠場。C1は「世界選手権で日本代表のみなさんが頑張っていたので、自分も精一杯実力を出したいと思って走った」という丸山厚(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)がレース序盤からリードする。
丸山の後方では、島田真琴(シマノドリンキング)と辻善光(TeamZenko)がパック走行。互いに抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げながら先頭の丸山を追う。
スタートで出遅れた小坂正則(スワコレーシングチーム)が4番手まで順位を上げたが、表彰台には届かない。丸山は「小坂(正則)さんがじわじわ来るんじゃないかと思ったので、焦らせようと思って前半から行きました」と言う。
最終的に丸山は後続を1分近く引き離して勝利。2013年度から乗るリドレーバイクを掲げてフィニッシュラインを通過した。関西シクロクロスでは第9戦堺に続く2連勝だ。
2位争いは、後方スタートながら追い上げた辻に軍配。ステップで落車した島田は3位に。島田は年間シリーズランキングで総合2位に入った(総合1位は沢田時)。
CL1は全日本チャンピオンの宮内佐季子(CLUBviento)と坂口聖香の闘いに持ち込まれ、「前日の試走から、どうやって(坂口)聖香ちゃんを引き離そうかずっと考えていた」という宮内が勝利。3位には上田順子(TEAM884獣遊/シルベスト)が入っている。シリーズランキングトップは福本千佳(同志社大学)。
また、船岡洋(tacurino.net)と中谷聡(Bridler)を振り切った丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)がCM1レースを制し、同時にシリーズランキングトップに輝いている。
この日最も激しいバトルが繰り広げられたのが、今シーズン最後のC1への昇格が懸かったC2レース。昨シーズンの関西シクロクロスで手首を骨折し、年明けからレースに復帰した阿部良之(チームアヴェル)と熊本大五郎(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)、稲垣怜(Teamまるいち)が三つ巴の闘いを繰り広げ、勝負は最終ストレートでのゴールスプリントに。熊本が念願の勝利を飾り、2位の阿部とともにC1昇格を決めた。
この日はレース以外にもTREKのキッズバイクが当たる抽選会やシリーズランキング表彰、参加者集合写真撮影、タベルナエスキーナ賞の授賞式、泥んこ宝探しゲームなど盛り沢山。最後はDJガラパさんの掛け声による恒例の「まった来年ーー!」で締めくくられた。
レースの模様はフォトギャラリーにて!
関西シクロクロス2012-2013第10戦桂川緑地運動公園
C1(10周回)
1位 丸山厚(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX) 1h01'18"
2位 辻善光(TeamZenko) +51"
3位 島田真琴(シマノドリンキング) +1'03"
4位 小坂正則(スワコレーシングチーム) +2'24"
5位 中原義貴(キャノンデール) +2'32"
6位 木村吉秀(瀬田工業高校) +3'01"
7位 飯野嘉則(シマノ) +3'12"
8位 松本哲(グランデパール播磨) +3'40"
9位 大塚航(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX) +3'43"
10位 河賀雄大(TEAM PROTEK JAPAN) +3'45"
CJ(6周回)
1位 中井唯晶(瀬田工業高校) 40'05"
2位 岡野樹(TeamRINGOROAD/のぼこん) +1'37"
3位 八木悠太(Salata bianca kobe) +3'40"
4位 三好正純(大阪産大附属高校) +7'19"
CL1(5周回)
1位 宮内佐季子(CLUBviento) 36'11"
2位 坂口聖香 +08"
3位 上田順子(TEAM884獣遊/シルベスト) +1'36"
4位 西口悦子(Sakatani Racing) +3'10"
5位 埜真賢美(Teamクルーズ) +3'42"
6位 清水友恵(CSヤマダ) +4'57"
CM1(6周回)
1位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) 41'13"
2位 船岡洋(tacurino.net) +16"
3位 中谷聡(Bridler) +18"
4位 石田純之(美山サイクリングクラブWSJ) +29"
5位 藤井修(きゅうべぇsports) +47"
6位 景山昭宏(クラブシルベスト) +1'03"
C2(6周回)
1位 熊本大五郎(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) 40'44"
2位 阿部良之(チームアヴェル) +01"
3位 稲垣怜(Teamまるいち) +02"
4位 松岡晋作(ボナペティ) +59"
5位 橋屋耕平(一条アルチメイトファクトリー京都) +1'01"
6位 岡本辰志(シマノドリンキング) +1'03"
CL2(3周回)
1位 坂口楓華(Ready Go Japan) 22'07"
2位 日野友葵(ボンシャンス飯田) +1'09"
3位 水谷有紀子(TEAMベルハンター) +1'37"
CM2A(4周回)
1位 後藤真一(テックスポーツ) 29'02"
2位 元井和彦(シャカリキ自転車部) +21"
3位 下村英男(ナカガワA.S.K'デザイン) +27"
CM2B(4周回)
1位 孫崎敏之(Teamスクアドラ) 29'08"
2位 守屋慶一(Salata bianca kobe) +05"
3位 芝谷善昌(チーム米俵) +15"
CM2C(4周回)
1位 木川剛志(クラブシルベスト) 29'07"
2位 紺谷龍生(teamまんま) +02"
3位 李宗雨(ストラーダレーシング) +29"
C3A(4周回)
1位 大橋優(TeamPoppo/なんちゃってバイカーズ) 27'20"
2位 林一貴(CRC) +07"
3位 倉橋孝太郎(チーム泥んこプロレス) +1'05"
C3B(4周回)
1位 小島泰一(BR-4) 27'53"
2位 榊原延征(きゅうべえsports) +22"
3位 福澤智史(CRC) +54"
C3C(4周回)
1位 棟保祐介(sonic racing) 28'06"
2位 藤崎宏祐(シマノドリンキング) +26"
3位 雲出 正樹 +36"
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, Hideaki Takagi
なんとエントリー数は730名。全戦一括エントリー選手や当日欠場の選手がいるため、実際の出走者は約620名。いずれにしても日本史上最大のシクロクロスイベントだと言っても過言ではない。
名神高速京都南インターすぐ近くというアクセスの良さから、毎年この最終戦桂川には大勢の参加者が詰めかける。
C3に至っては合計210名のエントリーで、3組に分けての出走。CM2も3組に分けられた。朝から夕方までスケジュールが分刻みで詰まっているが、何も混乱も無く全14カテゴリー、全18組をこなしてしまうのが京都車連の凄いところだ。
河川敷のグラウンドを利用したコースはフラットで、新たに20mほどの人工的な泥セクションが取り入れられたが、その他のセクションはほぼドライ。平坦直線路をひたすら踏み抜くセクションと、キャンバーを利用したテクニカルな区間が組み合わされている。
シクロクロス世界選手権の遠征組や、すでにフランスに渡った沢田時(ブリヂストンアンカー)は欠場。C1は「世界選手権で日本代表のみなさんが頑張っていたので、自分も精一杯実力を出したいと思って走った」という丸山厚(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)がレース序盤からリードする。
丸山の後方では、島田真琴(シマノドリンキング)と辻善光(TeamZenko)がパック走行。互いに抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げながら先頭の丸山を追う。
スタートで出遅れた小坂正則(スワコレーシングチーム)が4番手まで順位を上げたが、表彰台には届かない。丸山は「小坂(正則)さんがじわじわ来るんじゃないかと思ったので、焦らせようと思って前半から行きました」と言う。
最終的に丸山は後続を1分近く引き離して勝利。2013年度から乗るリドレーバイクを掲げてフィニッシュラインを通過した。関西シクロクロスでは第9戦堺に続く2連勝だ。
2位争いは、後方スタートながら追い上げた辻に軍配。ステップで落車した島田は3位に。島田は年間シリーズランキングで総合2位に入った(総合1位は沢田時)。
CL1は全日本チャンピオンの宮内佐季子(CLUBviento)と坂口聖香の闘いに持ち込まれ、「前日の試走から、どうやって(坂口)聖香ちゃんを引き離そうかずっと考えていた」という宮内が勝利。3位には上田順子(TEAM884獣遊/シルベスト)が入っている。シリーズランキングトップは福本千佳(同志社大学)。
また、船岡洋(tacurino.net)と中谷聡(Bridler)を振り切った丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)がCM1レースを制し、同時にシリーズランキングトップに輝いている。
この日最も激しいバトルが繰り広げられたのが、今シーズン最後のC1への昇格が懸かったC2レース。昨シーズンの関西シクロクロスで手首を骨折し、年明けからレースに復帰した阿部良之(チームアヴェル)と熊本大五郎(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)、稲垣怜(Teamまるいち)が三つ巴の闘いを繰り広げ、勝負は最終ストレートでのゴールスプリントに。熊本が念願の勝利を飾り、2位の阿部とともにC1昇格を決めた。
この日はレース以外にもTREKのキッズバイクが当たる抽選会やシリーズランキング表彰、参加者集合写真撮影、タベルナエスキーナ賞の授賞式、泥んこ宝探しゲームなど盛り沢山。最後はDJガラパさんの掛け声による恒例の「まった来年ーー!」で締めくくられた。
レースの模様はフォトギャラリーにて!
関西シクロクロス2012-2013第10戦桂川緑地運動公園
C1(10周回)
1位 丸山厚(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX) 1h01'18"
2位 辻善光(TeamZenko) +51"
3位 島田真琴(シマノドリンキング) +1'03"
4位 小坂正則(スワコレーシングチーム) +2'24"
5位 中原義貴(キャノンデール) +2'32"
6位 木村吉秀(瀬田工業高校) +3'01"
7位 飯野嘉則(シマノ) +3'12"
8位 松本哲(グランデパール播磨) +3'40"
9位 大塚航(JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX) +3'43"
10位 河賀雄大(TEAM PROTEK JAPAN) +3'45"
CJ(6周回)
1位 中井唯晶(瀬田工業高校) 40'05"
2位 岡野樹(TeamRINGOROAD/のぼこん) +1'37"
3位 八木悠太(Salata bianca kobe) +3'40"
4位 三好正純(大阪産大附属高校) +7'19"
CL1(5周回)
1位 宮内佐季子(CLUBviento) 36'11"
2位 坂口聖香 +08"
3位 上田順子(TEAM884獣遊/シルベスト) +1'36"
4位 西口悦子(Sakatani Racing) +3'10"
5位 埜真賢美(Teamクルーズ) +3'42"
6位 清水友恵(CSヤマダ) +4'57"
CM1(6周回)
1位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) 41'13"
2位 船岡洋(tacurino.net) +16"
3位 中谷聡(Bridler) +18"
4位 石田純之(美山サイクリングクラブWSJ) +29"
5位 藤井修(きゅうべぇsports) +47"
6位 景山昭宏(クラブシルベスト) +1'03"
C2(6周回)
1位 熊本大五郎(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) 40'44"
2位 阿部良之(チームアヴェル) +01"
3位 稲垣怜(Teamまるいち) +02"
4位 松岡晋作(ボナペティ) +59"
5位 橋屋耕平(一条アルチメイトファクトリー京都) +1'01"
6位 岡本辰志(シマノドリンキング) +1'03"
CL2(3周回)
1位 坂口楓華(Ready Go Japan) 22'07"
2位 日野友葵(ボンシャンス飯田) +1'09"
3位 水谷有紀子(TEAMベルハンター) +1'37"
CM2A(4周回)
1位 後藤真一(テックスポーツ) 29'02"
2位 元井和彦(シャカリキ自転車部) +21"
3位 下村英男(ナカガワA.S.K'デザイン) +27"
CM2B(4周回)
1位 孫崎敏之(Teamスクアドラ) 29'08"
2位 守屋慶一(Salata bianca kobe) +05"
3位 芝谷善昌(チーム米俵) +15"
CM2C(4周回)
1位 木川剛志(クラブシルベスト) 29'07"
2位 紺谷龍生(teamまんま) +02"
3位 李宗雨(ストラーダレーシング) +29"
C3A(4周回)
1位 大橋優(TeamPoppo/なんちゃってバイカーズ) 27'20"
2位 林一貴(CRC) +07"
3位 倉橋孝太郎(チーム泥んこプロレス) +1'05"
C3B(4周回)
1位 小島泰一(BR-4) 27'53"
2位 榊原延征(きゅうべえsports) +22"
3位 福澤智史(CRC) +54"
C3C(4周回)
1位 棟保祐介(sonic racing) 28'06"
2位 藤崎宏祐(シマノドリンキング) +26"
3位 雲出 正樹 +36"
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, Hideaki Takagi
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