2012/12/07(金) - 12:30
今までアルミ/カーボンバックフレームのエントリー完成車だったFPウノ(旧名FP1)のグレードに、フルカーボンフレームを採用した注目のニューモデル、FPウノカーボンが追加される。FPウノカーボンは24トンカーボンをフレーム素材とし、左右非対称設計ではないものの上位機種であるFPチームと同じフレーム形状を持つ。
ピナレロ FPウノカーボン
当然ながら、オンダフォーク&オンダシートステー、ボリュームのある各チューブ、上側:1-1/8インチ&下側:1-1/4インチの上下異径ヘッド、7種類ものサイズ展開などのメリットは、このFPウノカーボンにも受け継がれている。フルカーボンならではの乗り心地の良さに加え、ダンシングでもふらつきにくい安定感の高さを有したFPウノカーボンは、週末のサイクリングなどに最適な快適仕様のファンライド・ロードに仕上がっているという。
FPチームと全く同じ形状となるフロントフォーク。下側ヘッドベアリングが1-1/4インチとなる上下異径ヘッドを採用する
ブレーキキャリパーでコストダウンするモデルも多い価格帯だが、FPウノカーボンはシマノ・ティアグラを採用する
フレーム素材は、快適性を重視した24トングレードのカーボン。しなやかでファンライド向けの剛性感に仕立てられている
105グレード以上のSTIレバーは、シフトワイヤーをハンドルに沿わせるタイプとなるため、ハンドリングが軽くなり見た目がスッキリするというメリットもある。乗車中は常に触れているレバーだけに、この効果は大きい。
注目すべきは、その価格だ。昨年モデルのFPウノ(アルミフレーム/カーボンバック)と比較しても、なんと1万円強しか値上されていないのである。105&ティアグラのミックスコンポでピナレロのフルカーボン完成車に乗れる。これは、エントリーグレード完成車のベンチマークとなるモデルであろう。
カラーは2色展開で、ブラック部分は塗装ではなくUDカーボンにクリアを乗せたものとなる。なお、ハイドロフォーミングアルミ+カーボンバックのFPウノはシマノ・ソラ完成車(¥149,000)となって2013年も継続ラインナップされる。
ホイールはコストパフォーマンスに優れるシマノ・R500を採用する。やや重いが、快適性や耐久性は高い
「この価格でここまでよく走るのか!と驚いた」 白川賢治 白川:まず、この価格でここまでよく走るのか、と驚きました。フロント周り(ヘッド~フォーク)がすごくしっかりしているので、安心して走れるんです。この価格帯のモデルもすごく進化しているんですね。
CW:昨年モデル(アルミカーボンバックフレーム)のFPウノとさほど変わらない価格での登場ですからね。二戸さんの感想は?
二戸:安定感が非常に高いですね。いい意味のマイルドさがあって、すごく乗りやすいと感じました。下りのタイトコーナーでもハンドリングはニュートラルで、思い通りのラインが描けます。エントリーユーザーでも扱いやすいのではないでしょうか。
CW:どのような用途に向いているんでしょう?
二戸:オールラウンドですが、一番合う使い方はやっぱりロングライドでしょうね。長時間乗っても疲れにくいので。タイヤをしなやかなものに交換すれば、より快適性が向上すると思います。ヒルクライムも得意です。硬すぎないでのスピードを維持しやすいんですよ。
CW:予想以上の絶賛ですね。
二戸:しなやかなフレームが好きな人なら、パーツを変えれば十分にレース機材として使えます。硬いフレームが好きな人にとっては柔らかく感じられることもあるかもしれませんけど。
「パーツをグレードアップしてもフレームが負けない」 二戸康寛
CW:エントリーバイクの中には、ブランドロゴを貼っただけみたいなモデルもありますからね。
白川:そう。でもこのFPウノカーボンなら、ピナレロというブランドに憧れがあるけどトップモデルには手が届かない…という人でも、しっかりとピナレロらしさを感じ取ることができるバイクだと思います。
CW:決して見た目だけのバイクではないと。
白川:その通り。予算的にこのグレードしか買えなかったとしても、「ピナレロのロゴが入っているだけのバイク」ではないんです。完成車としてすごくしっかりしています。
二戸:レバーのみ105にしているあたりも、ピナレロのこだわりを感じますね。ティアグラのレバーだとワイヤーが外出しになるなど、どうしても劣るところがありますからね。これって、ティアグラ完成車しかないんでしたっけ?
CW:そうです。このティアグラ完成車のみです。
二戸:このフレームの性能なら105でもいい。コンポをグレードアップしてもフレームが負けません。エントリー向けのパーツがアッセンブルされていますが、エントリーモデルとして限定してしまうのはもったいないですね。そこまでのクオリティを持っていると思います。
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当然ながら、オンダフォーク&オンダシートステー、ボリュームのある各チューブ、上側:1-1/8インチ&下側:1-1/4インチの上下異径ヘッド、7種類ものサイズ展開などのメリットは、このFPウノカーボンにも受け継がれている。フルカーボンならではの乗り心地の良さに加え、ダンシングでもふらつきにくい安定感の高さを有したFPウノカーボンは、週末のサイクリングなどに最適な快適仕様のファンライド・ロードに仕上がっているという。
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2013年、エントリーグレードのベンチマーク
メインコンポーネントは10スピードとなったシマノ・ティアグラだが、STIレバーのみ105を採用している。コストがかかることを承知であえて変則的なアッセンブルを採用しているわけは、操作感や握り心地の向上である。
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105グレード以上のSTIレバーは、シフトワイヤーをハンドルに沿わせるタイプとなるため、ハンドリングが軽くなり見た目がスッキリするというメリットもある。乗車中は常に触れているレバーだけに、この効果は大きい。
注目すべきは、その価格だ。昨年モデルのFPウノ(アルミフレーム/カーボンバック)と比較しても、なんと1万円強しか値上されていないのである。105&ティアグラのミックスコンポでピナレロのフルカーボン完成車に乗れる。これは、エントリーグレード完成車のベンチマークとなるモデルであろう。
カラーは2色展開で、ブラック部分は塗装ではなくUDカーボンにクリアを乗せたものとなる。なお、ハイドロフォーミングアルミ+カーボンバックのFPウノはシマノ・ソラ完成車(¥149,000)となって2013年も継続ラインナップされる。
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ピナレロ FPウノ カーボン(シマノ ティアグラ完成車)
サイズ | 43SL, 44.5SL, 46SL, 49SL, 51SL, 53SL, 55SL |
マテリアル | Carbon 24HMUD |
フォーク | Onda Carbon 24HMUD 1” 1/8 1” 1/4 |
リアステイ | Onda Carbon 24HMUD |
フレーム重量 | 約1,250g (サイズ54、ベア重量) |
ホイール | シマノ R501-30 |
価 格 | 199,000円(税込) |
インプレッション
「この価格でここまでよく走るのか!と驚いた」 白川賢治
CW:最後はFPウノカーボン。FPチームと同じ形状のフレームで、24トンカーボンを素材とするモデルです。
CW:昨年モデル(アルミカーボンバックフレーム)のFPウノとさほど変わらない価格での登場ですからね。二戸さんの感想は?
二戸:安定感が非常に高いですね。いい意味のマイルドさがあって、すごく乗りやすいと感じました。下りのタイトコーナーでもハンドリングはニュートラルで、思い通りのラインが描けます。エントリーユーザーでも扱いやすいのではないでしょうか。
CW:どのような用途に向いているんでしょう?
二戸:オールラウンドですが、一番合う使い方はやっぱりロングライドでしょうね。長時間乗っても疲れにくいので。タイヤをしなやかなものに交換すれば、より快適性が向上すると思います。ヒルクライムも得意です。硬すぎないでのスピードを維持しやすいんですよ。
CW:予想以上の絶賛ですね。
二戸:しなやかなフレームが好きな人なら、パーツを変えれば十分にレース機材として使えます。硬いフレームが好きな人にとっては柔らかく感じられることもあるかもしれませんけど。
「パーツをグレードアップしてもフレームが負けない」 二戸康寛
白川:しかも、ちゃんとピナレロらしさがあるんですよ。安定感が高く、オンダフォーク&バックのおかげか振動吸収性もいい。
CW:エントリーバイクの中には、ブランドロゴを貼っただけみたいなモデルもありますからね。
白川:そう。でもこのFPウノカーボンなら、ピナレロというブランドに憧れがあるけどトップモデルには手が届かない…という人でも、しっかりとピナレロらしさを感じ取ることができるバイクだと思います。
CW:決して見た目だけのバイクではないと。
白川:その通り。予算的にこのグレードしか買えなかったとしても、「ピナレロのロゴが入っているだけのバイク」ではないんです。完成車としてすごくしっかりしています。
二戸:レバーのみ105にしているあたりも、ピナレロのこだわりを感じますね。ティアグラのレバーだとワイヤーが外出しになるなど、どうしても劣るところがありますからね。これって、ティアグラ完成車しかないんでしたっけ?
CW:そうです。このティアグラ完成車のみです。
二戸:このフレームの性能なら105でもいい。コンポをグレードアップしてもフレームが負けません。エントリー向けのパーツがアッセンブルされていますが、エントリーモデルとして限定してしまうのはもったいないですね。そこまでのクオリティを持っていると思います。
編集:シクロワイアード 提供:カワシマサイクルサプライ