2017/06/19(月) - 18:42
アソス2017年春・夏モデルでは、エントリーグレードのショーツとしてニューモデルのT.ミレショーツが追加されている。最新のS7パッドとコンフォートフィットを採用し、初めてのアソスショーツに最適とうたわれるこのモデルの履き心地やいかに?テクノロジー解説とインプレッションの両面からこのモデルの魅力に迫る。
T.ミレショーツは、昨年までエントリーグレードとしてラインアップされていたT.ネオプロショーツの後継モデル。デイリーユースを想定した気軽に使えるショーツという位置づけはそのままに、ウェストの周囲を1cmワイドにすることでコンフォートフィットに変更されているのが特徴だ。
ショーツの要とも言えるパッドは、最新のS7世代のネオプロパッドを採用。エントリーグレードでありながら、パッドの全周を縫い付けないことでペダリング中のパッドのズレを抑えるゴールデンゲートをはじめとしたS7世代の主要テクノロジーに加え、素材も上位モデルと同じものを採用。レースからトレーニングまで幅広い用途に対応する。
それでいてアソスのショーツで最も手の届きやすい価格も実現。快適性をはじめアソスのショーツの優れた性能を手軽に体感できるのも魅力だ。気軽に使えるため、通勤ライドなど乗車頻度の高いサイクリストだけでなく、初めてアソスのショーツを試したいサイクリストにもふさわしい新たな定番モデルだ。
しかし、アソスはこのところハイエンド市場だけでなく、エントリー向けのモデルにも力を入れるようになってきた。例えば2016-17シーズンの秋・冬ものでは、優れた防寒性能を誇りながら価格を抑えたミレジャケットをリリースしたが、2017年春・夏ものでも値頃感のあるショーツを発表した。それが今回紹介するT.ミレショーツだ。
パッドはS7シリーズのネオプロパッドを採用。このことから分かるように、このモデルはS7世代のショーツとしてラインナップされていたエントリーモデル・T.ネオプロショーツの後継モデルにあたる。主な違いは、ウェスト部分が1cmワイドになって、ふくよかな体型の人でも快適に着られるようになったことだろう。
やや細めの標準体型の自分がミレショーツを着ると、生地が余るほどではないにしても、いつも使っているレーシングフィットのエキップショーツと比べると明らかに腰回りがゆったりしている。S7世代のロングライド向けモデルT.チェントショーツと同じリラックスフィットになったことで、着心地は似ていると感じた。
腰回りはゆったりした一方で、ももから裾にかけてはとくにゆったりしたとは感じなかったので、サイズ選びもアソスの他のモデルと同じサイズを選べばよいだろう。フィット感については好みもあるが、やせ形の人はミレショーツよりもエキップショーツの方が合うかもしれない。逆にメタボ体型の人やアソスのレーシングフィットではややキツイと感じるような人は、ミレを選ぶことでよりよいフィット感を得られるに違いない。
パッドは8mm厚のネオプロシリーズなので、10mm厚のチェントよりはどちらかというと同じ8mm厚のエキップに近いフィーリングだ。とはいえ、ロングライドでも十分に快適なのはさすがだ。パッドの一部をあえてショーツに縫い付けないアソスS7ショーツのキーテクノロジー・ゴールデンゲートは採用されているので、ペダリング中にパッドが身体に密着し、股ずれも起こりにくい。ライド中のお尻の痛みや股ずれで困っている人がいたら、サドルを交換する前にアソスのショーツを使ってみてほしいと切に思う。
価格はハイエンドモデルのカンピオニッシモショーツの半額以下、同じリラックスフィットのチェントショーツと比べても半額近いが、決して「安かろう、悪かろう」というようなことはない。ミレショーツの肌触りは上位モデルと何ら変わらないし、ライド中のストレスフリーな着心地も上位モデルと遜色ない。デザインも右ももの裾のラインが違うぐらいで、遠目に見たらデザインもほとんど変わらないし、それを見分けることができるのはよほどのアソス通だけだろう。長年のアソス愛用者からみれば、この価格でアソスの高機能を体感できるとは驚きだ。
ミレショーツの登場によって、アソスのS7ショーツにはレースとロングライドのそれぞれのカテゴリー向けに上位モデルとエントリーモデルがそろったことになる。ミレショーツを特におすすめしたいのは、ロングライド志向のエントリーユーザーで、アソスのショーツをまだ着たことがない人。とりわけふくよかな体型の人におすすめだ。もちろん、ロングライドをこよなく愛するアソスのヘビーユーザーならヘビーローテ候補の2着目として買い増すのもいいだろう。
ウェスト部分を1cmワイドにしたコンフォートなエントリーショーツ
T.ミレショーツは、昨年までエントリーグレードとしてラインアップされていたT.ネオプロショーツの後継モデル。デイリーユースを想定した気軽に使えるショーツという位置づけはそのままに、ウェストの周囲を1cmワイドにすることでコンフォートフィットに変更されているのが特徴だ。
ショーツの要とも言えるパッドは、最新のS7世代のネオプロパッドを採用。エントリーグレードでありながら、パッドの全周を縫い付けないことでペダリング中のパッドのズレを抑えるゴールデンゲートをはじめとしたS7世代の主要テクノロジーに加え、素材も上位モデルと同じものを採用。レースからトレーニングまで幅広い用途に対応する。
それでいてアソスのショーツで最も手の届きやすい価格も実現。快適性をはじめアソスのショーツの優れた性能を手軽に体感できるのも魅力だ。気軽に使えるため、通勤ライドなど乗車頻度の高いサイクリストだけでなく、初めてアソスのショーツを試したいサイクリストにもふさわしい新たな定番モデルだ。
T.ミレショーツ_S7
PRICE | 18,600円(税別) |
SIZE | XS、S、M、L、XL、XLG、XIR |
COLOR | blackSeries |
OUTFIT CLIMARANGE | SUMMER |
メインテキスタイル | Type.439 |
推奨使用温度帯 | 25℃〜 |
フィット | コンフォートフィット |
UVカット | UPF 50+ |
WEIGHT | 169g |
素材 | 74% PA、18% EA、8% PL |
インプレッション
体型にかかわらず、アソスの高性能をより身近に体感できるショーツ
アソスのウェアは高い、と言われる。価格だけを見ると、他のブランドよりも確かに高いかもしれない。だが、機能性が非常に高く、他のブランドよりも体感的に耐久性も高いので、使用期間あたりのコストで比較すると決して割高ではないと思う。しかし、アソスはこのところハイエンド市場だけでなく、エントリー向けのモデルにも力を入れるようになってきた。例えば2016-17シーズンの秋・冬ものでは、優れた防寒性能を誇りながら価格を抑えたミレジャケットをリリースしたが、2017年春・夏ものでも値頃感のあるショーツを発表した。それが今回紹介するT.ミレショーツだ。
パッドはS7シリーズのネオプロパッドを採用。このことから分かるように、このモデルはS7世代のショーツとしてラインナップされていたエントリーモデル・T.ネオプロショーツの後継モデルにあたる。主な違いは、ウェスト部分が1cmワイドになって、ふくよかな体型の人でも快適に着られるようになったことだろう。
やや細めの標準体型の自分がミレショーツを着ると、生地が余るほどではないにしても、いつも使っているレーシングフィットのエキップショーツと比べると明らかに腰回りがゆったりしている。S7世代のロングライド向けモデルT.チェントショーツと同じリラックスフィットになったことで、着心地は似ていると感じた。
腰回りはゆったりした一方で、ももから裾にかけてはとくにゆったりしたとは感じなかったので、サイズ選びもアソスの他のモデルと同じサイズを選べばよいだろう。フィット感については好みもあるが、やせ形の人はミレショーツよりもエキップショーツの方が合うかもしれない。逆にメタボ体型の人やアソスのレーシングフィットではややキツイと感じるような人は、ミレを選ぶことでよりよいフィット感を得られるに違いない。
パッドは8mm厚のネオプロシリーズなので、10mm厚のチェントよりはどちらかというと同じ8mm厚のエキップに近いフィーリングだ。とはいえ、ロングライドでも十分に快適なのはさすがだ。パッドの一部をあえてショーツに縫い付けないアソスS7ショーツのキーテクノロジー・ゴールデンゲートは採用されているので、ペダリング中にパッドが身体に密着し、股ずれも起こりにくい。ライド中のお尻の痛みや股ずれで困っている人がいたら、サドルを交換する前にアソスのショーツを使ってみてほしいと切に思う。
価格はハイエンドモデルのカンピオニッシモショーツの半額以下、同じリラックスフィットのチェントショーツと比べても半額近いが、決して「安かろう、悪かろう」というようなことはない。ミレショーツの肌触りは上位モデルと何ら変わらないし、ライド中のストレスフリーな着心地も上位モデルと遜色ない。デザインも右ももの裾のラインが違うぐらいで、遠目に見たらデザインもほとんど変わらないし、それを見分けることができるのはよほどのアソス通だけだろう。長年のアソス愛用者からみれば、この価格でアソスの高機能を体感できるとは驚きだ。
ミレショーツの登場によって、アソスのS7ショーツにはレースとロングライドのそれぞれのカテゴリー向けに上位モデルとエントリーモデルがそろったことになる。ミレショーツを特におすすめしたいのは、ロングライド志向のエントリーユーザーで、アソスのショーツをまだ着たことがない人。とりわけふくよかな体型の人におすすめだ。もちろん、ロングライドをこよなく愛するアソスのヘビーユーザーならヘビーローテ候補の2着目として買い増すのもいいだろう。
提供:ダイアテック text:Masanori.Asano