2017/01/05(木) - 12:22
アソスの2017年冬モデルで新登場したミレジャケットは、非常に高い保温性を誇るijシャックジャケットをベースに開発されたウインタージャケットのスタンダードモデル。上位モデル譲りの優れた防寒性能を備えながら、リーズナブルな価格も実現したこのモデルの実力に迫る。
アウターレイヤーは、風を受けるフロントと腕の外側に最新の防風素材・プルートクラットウルトラを採用。ijシャックの優れた保温性を受け継ぎながら、透湿性能を大幅に向上させている。また、風を直接受けない背中部分と袖の後ろ側には、ミレインターミディエイトジャケットのメインファブリック・プルートクラットライトを採用。高い保温性を実現している。
インナーレイヤーには、保温性に優れたフリース素材を採用。伸縮性に優れ、運動性能を妨げないのも特徴だ。これらのアウターレイヤーとインナーレイヤーの2層は、間に空気の層を含むことで非常に高い保温性をもたらす。フィッティングはS7ショーツのミレシリーズなどと同様、ゆったりめのコンフォートフィットを採用。ほかのアソスの製品に採用されているレギュラーフィットやレーシングフィットと比べてややリラックスしたフィット感となっている。
上位モデルと遜色ない暖かさと快適性をお値打ちな価格で実現したミレジャケット。その実力を実際に製品を着て100kmを超えるロングライドに出ることで確かめてみた。
アソスのウェアは高い、と言われてきた。10年以上アソスとつきあってきた“アソス信者”としては、それは価格だけを見た場合で、耐久性や性能も含めたトータルのコストパフォーマンスでは、他社製品とそれほど変わらないというのが個人的な実感だ。
だが、そんな通説をミレジャケットは打ち破ろうとしている。アソスにしては比較的お値打ちなプライスタグが付けられている。となると気になるのはその性能だ。
ミレジャケットは、暖かさという観点から言えば、上位モデルと遜色ない性能を誇る。フロントパネルは、表地に最新の防風素材・プルートクラットウルトラ、裏地にフリースを採用した2層構造とし、間に空気の層を作ることでウェア内を暖かく保ってくれる。冬にほどほどのペースでロングライドを楽しむようなケースや、シーズンに向けてベースを作るためにLSDのように強度を上げないで淡々と走るような場合にはまさにピッタリだ。
一方、強度を上げて走ると汗をかきやすいとも感じた。特にハードに練習をする人やシクロクロスなどのレースで使う場合は、よほど気温の低い条件下か、インナーを春秋物のやや薄手のものにするなどの工夫をしないと暑く感じるかもしれない。これは風の当たりにくい背中や袖の後ろ側の部分にもミレインターミディエイトジャケットのメインファブリック・プルートクラットライトを使い、保温性を重視しているからだろう。
この商品をどういう人に勧めるか。個人的には自転車を始めて間もない、冬にあまり自転車に乗ることに積極的ではない人にぜひ着てほしい。高機能ウェアを着れば冬のライドも快適に楽しめることを知ってほしいからだ。
アソスのウェアはデザインも洗練されていて、着るだけで気分も上がる。ミレジャケットはアソスのレギュラーフィットやレーシングフィットに比べて少しゆったりめのコンフォートフィットを採用しているので、体のラインが気になる人でも着こなしやすいのもポイントだ。他社製ウェアなら同じぐらいのサイズを選べばいいが、アソスの既製品からはワンサイズ小さくする必要がありそうだ。
高機能ウェアを代表するブランド・アソスの唯一の弱点とも言える価格も、この製品に関してはかなりハードルが下がっている。ここまで身近になったアソスの高機能ウインターウェア、試してみない理由はない。
アソスの高機能ウインタージャケットがより身近に
アソスの新しいウインタージャケット・ミレジャケットの特徴は、上位モデル譲りの暖かさをお値打ちな価格で実現したことにある。アウターレイヤーは、風を受けるフロントと腕の外側に最新の防風素材・プルートクラットウルトラを採用。ijシャックの優れた保温性を受け継ぎながら、透湿性能を大幅に向上させている。また、風を直接受けない背中部分と袖の後ろ側には、ミレインターミディエイトジャケットのメインファブリック・プルートクラットライトを採用。高い保温性を実現している。
インナーレイヤーには、保温性に優れたフリース素材を採用。伸縮性に優れ、運動性能を妨げないのも特徴だ。これらのアウターレイヤーとインナーレイヤーの2層は、間に空気の層を含むことで非常に高い保温性をもたらす。フィッティングはS7ショーツのミレシリーズなどと同様、ゆったりめのコンフォートフィットを採用。ほかのアソスの製品に採用されているレギュラーフィットやレーシングフィットと比べてややリラックスしたフィット感となっている。
上位モデルと遜色ない暖かさと快適性をお値打ちな価格で実現したミレジャケット。その実力を実際に製品を着て100kmを超えるロングライドに出ることで確かめてみた。
インプレッション
高機能ウインターウェアを試したことがない人に着てほしい
アソスの高機能ウェアブランドとしての地位を揺るぎないものにしているのは、個人的にはショーツとウインターウェアだと思う。ALS(アソス・レイヤリング・システム)に基づいたあらゆる温度帯に最適なウェアを展開し、それぞれが単品で見ても優れた機能を有している。インナーやアウターシェルとの組み合わせ次第では季節の変わり目にも柔軟に対応できるのも特徴だ。アソスのウェアは高い、と言われてきた。10年以上アソスとつきあってきた“アソス信者”としては、それは価格だけを見た場合で、耐久性や性能も含めたトータルのコストパフォーマンスでは、他社製品とそれほど変わらないというのが個人的な実感だ。
だが、そんな通説をミレジャケットは打ち破ろうとしている。アソスにしては比較的お値打ちなプライスタグが付けられている。となると気になるのはその性能だ。
ミレジャケットは、暖かさという観点から言えば、上位モデルと遜色ない性能を誇る。フロントパネルは、表地に最新の防風素材・プルートクラットウルトラ、裏地にフリースを採用した2層構造とし、間に空気の層を作ることでウェア内を暖かく保ってくれる。冬にほどほどのペースでロングライドを楽しむようなケースや、シーズンに向けてベースを作るためにLSDのように強度を上げないで淡々と走るような場合にはまさにピッタリだ。
一方、強度を上げて走ると汗をかきやすいとも感じた。特にハードに練習をする人やシクロクロスなどのレースで使う場合は、よほど気温の低い条件下か、インナーを春秋物のやや薄手のものにするなどの工夫をしないと暑く感じるかもしれない。これは風の当たりにくい背中や袖の後ろ側の部分にもミレインターミディエイトジャケットのメインファブリック・プルートクラットライトを使い、保温性を重視しているからだろう。
この商品をどういう人に勧めるか。個人的には自転車を始めて間もない、冬にあまり自転車に乗ることに積極的ではない人にぜひ着てほしい。高機能ウェアを着れば冬のライドも快適に楽しめることを知ってほしいからだ。
アソスのウェアはデザインも洗練されていて、着るだけで気分も上がる。ミレジャケットはアソスのレギュラーフィットやレーシングフィットに比べて少しゆったりめのコンフォートフィットを採用しているので、体のラインが気になる人でも着こなしやすいのもポイントだ。他社製ウェアなら同じぐらいのサイズを選べばいいが、アソスの既製品からはワンサイズ小さくする必要がありそうだ。
高機能ウェアを代表するブランド・アソスの唯一の弱点とも言える価格も、この製品に関してはかなりハードルが下がっている。ここまで身近になったアソスの高機能ウインターウェア、試してみない理由はない。
アソス milleJacket_evo7 スペック
提供:ダイアテック text:Masanori.Asano