2016/12/26(月) - 11:55
アソス2016年秋-2017年冬モデルの注目アイテムのひとつは、スプリング/フォールレンジのミレインターミディエイトジャケット。秋から冬かけてと晩冬から春にかけての長い期間使えるこの製品を、テクノロジー面とインプレッションの両面から徹底解析する。
構造も凝っている。ジャケット前面は2層からなる2レイヤー構造となっており、胴体部分の保温性を高めている。これに対し、背面はメッシュの1層構造で、ジャケット内の熱気を排出しやすくなっている。最新のアソスウェア同様「極力縫い目を減らし、肌ストレスを減らして快適性を高める」という考え方に基づき、襟から胸、腹まで一体の大きなパネルを立体成型している。
フィッティングは、ショーツなどのミレシリーズと同様、アソスの製品の中ではややリラックス感のあるコンフォートフィットを採用。従来のレーシングフィットやレギュラーフィットよりも全体的にゆったりとしている。
サイズ感は今までのアソスに比べるとゆったりしている。筆者の場合、レーシングフィットやレギュラーフィットではMサイズがジャストだが、ミレインターミディエイトジャケットは同サイズでも緩く感じた。おそらくワンサイズ下げて着ることでジャストサイズとなると思われるので、購入時にはショップで必ず試着したい。秋が深まりつつあるころや春先は、朝晩は夏用ウェアではちょっと肌寒いけれど、日中は夏用ウェアでも十分過ごせてしまう。そんな時期にまさにピッタリな印象だ。
胴体部分の前面には新開発の防風素材プルートクラットライトを使っているが、この素材が防風素材としてはかなり薄い。ウェアの軽量化に貢献しているとはいえ、これで本当に防風性能が得られているのか不安になる。だが、その心配は無用。春や秋の肌寒い日レベルであれば、多少風が吹いていて体感温度が低く感じられても問題ないだろう。
気温が上がってきても快適だ。背面はメッシュ素材を採用しており、ジャケット内の熱気は背中から排出されるからだ。夏用ウェアとウインドブレークシェルとの組み合わせだと、気温の変化に応じてこまめな脱ぎ着が必要とされるケースでも、ミレインターミディエイトジャケットはジッパーの上げ下げで十分対応できる。脱ぎ着のことを考えなくていいというだけで、かなりストレスから解放される。
ジャケットに撥水性能を持たせているのも素晴らしい。寒冷時の雨や雪の中でのサイクリングでウェアが濡れてしまうと、体温が奪われて実際の気温以上に寒く感じてしまう。ジャケットの撥水性のおかげで、うっかりレインジャケットを忘れてもウェアが濡れにくくなり、雨や雪の中を走っても凍えるような思いをするリスクが減る。
個人的な印象では、ミレインターミディエイトジャケットは、インナーの組み合わせ次第で秋から冬、春まで3シーズンぶっ通しで使えると感じた。アソスのインナーウェア・スキンフォイルを例に挙げると、秋や春先はスプリング/フォールの長袖、少し暖かい時期はサマー用のスキンフォイルの長袖、少し寒い時期はアーリーウインター用のスキンフォイル、厳寒期はウインター用と組み合わせることで、幅広い温度帯に対応できるからだ。
特に本州以南の太平洋側のような温暖なエリアに住んでいて、よほど寒がりでない限り大丈夫だろう。また、冬でも運動強度を上げて走るような人には1枚あると重宝するはず。冬もしっかり自転車に乗りたくて高機能なウェアがほしいが、あまりお金はかけたくない、という人には、このジャケットとインナーを複数枚買うのもひとつの選択肢としておすすめしたい。
新素材で防風性能と透湿性能を高めつつ、撥水性も獲得
ミレインターミディエイトジャケットは、iJ.インターミディエイトジャケットの後継モデル。ジャケット前面と袖の外側の風が当たりやすい部分には、新開発の防風素材プルートクラットライト素材を採用。防風性能と透湿性能を高め、保温性とウェア内の快適性を向上させている。また、生地に撥水性を持たせることで、多少の雨ならばレインジャケットなしでも乗り切れるほどだ。構造も凝っている。ジャケット前面は2層からなる2レイヤー構造となっており、胴体部分の保温性を高めている。これに対し、背面はメッシュの1層構造で、ジャケット内の熱気を排出しやすくなっている。最新のアソスウェア同様「極力縫い目を減らし、肌ストレスを減らして快適性を高める」という考え方に基づき、襟から胸、腹まで一体の大きなパネルを立体成型している。
フィッティングは、ショーツなどのミレシリーズと同様、アソスの製品の中ではややリラックス感のあるコンフォートフィットを採用。従来のレーシングフィットやレギュラーフィットよりも全体的にゆったりとしている。
インプレッション
インナー次第で3シーズン着こなせるヘビーローテ候補
ぱっと見は、ちょっと厚手のロングスリーブジャージのようにも思えるが、ウインタージャケットと比べると薄くて軽い。なのに袖を通してみると思いのほか暖かい——。これがミレインターミディエイトジャケットの第一印象だ。サイズ感は今までのアソスに比べるとゆったりしている。筆者の場合、レーシングフィットやレギュラーフィットではMサイズがジャストだが、ミレインターミディエイトジャケットは同サイズでも緩く感じた。おそらくワンサイズ下げて着ることでジャストサイズとなると思われるので、購入時にはショップで必ず試着したい。秋が深まりつつあるころや春先は、朝晩は夏用ウェアではちょっと肌寒いけれど、日中は夏用ウェアでも十分過ごせてしまう。そんな時期にまさにピッタリな印象だ。
胴体部分の前面には新開発の防風素材プルートクラットライトを使っているが、この素材が防風素材としてはかなり薄い。ウェアの軽量化に貢献しているとはいえ、これで本当に防風性能が得られているのか不安になる。だが、その心配は無用。春や秋の肌寒い日レベルであれば、多少風が吹いていて体感温度が低く感じられても問題ないだろう。
気温が上がってきても快適だ。背面はメッシュ素材を採用しており、ジャケット内の熱気は背中から排出されるからだ。夏用ウェアとウインドブレークシェルとの組み合わせだと、気温の変化に応じてこまめな脱ぎ着が必要とされるケースでも、ミレインターミディエイトジャケットはジッパーの上げ下げで十分対応できる。脱ぎ着のことを考えなくていいというだけで、かなりストレスから解放される。
ジャケットに撥水性能を持たせているのも素晴らしい。寒冷時の雨や雪の中でのサイクリングでウェアが濡れてしまうと、体温が奪われて実際の気温以上に寒く感じてしまう。ジャケットの撥水性のおかげで、うっかりレインジャケットを忘れてもウェアが濡れにくくなり、雨や雪の中を走っても凍えるような思いをするリスクが減る。
個人的な印象では、ミレインターミディエイトジャケットは、インナーの組み合わせ次第で秋から冬、春まで3シーズンぶっ通しで使えると感じた。アソスのインナーウェア・スキンフォイルを例に挙げると、秋や春先はスプリング/フォールの長袖、少し暖かい時期はサマー用のスキンフォイルの長袖、少し寒い時期はアーリーウインター用のスキンフォイル、厳寒期はウインター用と組み合わせることで、幅広い温度帯に対応できるからだ。
特に本州以南の太平洋側のような温暖なエリアに住んでいて、よほど寒がりでない限り大丈夫だろう。また、冬でも運動強度を上げて走るような人には1枚あると重宝するはず。冬もしっかり自転車に乗りたくて高機能なウェアがほしいが、あまりお金はかけたくない、という人には、このジャケットとインナーを複数枚買うのもひとつの選択肢としておすすめしたい。
アソス mille intermediate Jacket_evo7スペック
提供:ダイアテック text:Masanori.Asano