2016/12/19(月) - 12:06
高機能サイクルウェアのトップランナー、アソス。2016秋-2017冬モデルの注目は、春・秋向けのミレインターミディエイトジャケットと冬向けのミレジャケットの2モデルを筆頭にしたジャケットだ。同社の製品は、常に研究開発と改良を続けて進化を遂げており「最新のアソスが最良のアソス」と言われるが、これらのニューモデルは過去のモデルと比べてどこが進化しているのか? まずはアソスの歴史やテクノロジーをひもときながら最新モデルの魅力に迫っていこう。
歴代のアソスサイクリングウェアには、ブランド名に込められた「エース」の名に恥じぬ機能性が備わっている。アソスの製品は市販された段階がゴールではなく、研究開発とテストを繰り返し、常に改善が行われ、次の世代へと進化していく。「最新のアソスが最高のアソス」と言われるゆえんだ。
アソスは今ではサイクリングウェアの常識となったライクラ素材を初めてサイクルウェアに採用したブランドである。また、異なる密度の素材を組み合わせたパッドを初めて作ったブランドでもある。ウェアは代を重ねるごとに軽く、フィット感も向上し、機能的で快適になっている。
2016秋-2017冬モデルで新たにラインナップに加わったミレインターミディエイトジャケット_evo7とミレジャケット_evo7は、ともにアソスのウェアとしてはややリラックスしたフィット感のコンフォートフィットを採用。価格もこれまでの製品に比べるとかなり手の届きやすい設定となった。従来のレーシング向け・ハイエンドのタイトフィット路線ではなく、ホビーサイクリストがアソスの高機能を手軽に試せるよう間口を広げたのは、エポックメイキングな出来事だろう。
とはいえ、上位モデル譲りの機能は最大限継承されている。例えば、縫い目を極力減らし、肌へのストレスを減らす素材のカッティングを採用していることはその一つだ。また、冬用のミレジャケット_evo7では、アウターレイヤーとインナーレイヤーとの間に空気の層を作るような縫製をすることで、上位モデルと変わらない暖かさを手ごろな価格で実現することに成功している。これら2種のジャケットは次ページで詳細にインプレッションを行っているので、確認してほしい。
ALSとはアソス・レイヤリング・システムの頭文字をとったもので、1年を4つの季節(スプリング・フォール、サマー、アーリーウインター、ウインター)に分け、ジャージやジャケット、ショーツ、タイツ、アンダーウェアに至るまであらゆるアイテムをカテゴライズし、レイヤリングの目安を提案するものだ。
例えば、新製品のミレインターミディエイトジャケットはスプリング・フォールにカテゴライズされており、秋から春にかけて幅広いシーズンに使えるアイテムであることが分かる。また、ウインターにカテゴライズされるミレジャケットは、優れた防寒性能を有していることが分かる。
ただしALSはアソスが示すひとつの目安であり、ライダーの走り方(高強度でレーシングスピードで走るのか、ロングライドのような一定ペースでのクルージングなのか)や代謝の高さによっても変わりうる。また、アンダーウェアを別のシーズンのモノと組み合わせたり、ウインドブレークシェルやベストなどと組み合わせることで、各サイクリストが自分に合った着こなし方ができるようになっている。
例えば、ミレインターミディエイトジャケット_evo7は、スプリング・フォールのアイテムだが、アーリーウインターやウインターのインナーと組み合わせたり、シェルやベストと組み合わせることで、より寒い時期にも活用できるのだ。
アソスのウェアは、ファビアン・カンチェラーラをはじめスイスナショナルチームの選手たちだけでなく、スポンサー契約のない有名選手が私的に愛用していることは公然の事実となっている。それはひとえにアソスのウェアの優れた機能に惚れ込んでいるからだ。
アソスは2017年よりBMCレーシングチームのウェアスポンサーとなることを発表。すでにチームへの来季のウェアの供給を開始している。かつてBMCレーシングがまだ若手育成チームだった10年ほど前にチームをサポートしていたが、アソスとしてはじつに25年ぶりにプロロードレース界に戻ることになる。
アソスは今まで、プロ選手たちにも積極的に製品を供給することはなかった。アソスのロゴに「Sponsor Yourself」とあるのは、アソスのアイテムがいずれも「プロが自費で購入してでも使いたいと思うほどの優れた機能を持つ」という自信の現れだろう。しかし2017年秋冬モデルでは、そんなプロの要望をカタチにしたシリーズも登場する。「Prof.ブラック」シリーズだ。
同シリーズは、サポート外のプロ選手がトレーニングで使えるよう、アソスのロゴやそれと分かるデザインを廃し、オールブラックの外観が与えられている。ラインナップは、既存のijインターミディエイトジャケット_s7、ijハブ5ジャケット、ijボンカ.6チェントジャケットの3種類。プロ選手からの要望を受け、ファスナーや引手、袖口、比翼部分、バックポケットなどが通常と異なる特別仕様となっている。
次回からは、アソス2016秋-2017冬モデルのキーアイテムとなる、ミレインターミディエイトジャケットと、ミレジャケットを徹底インプレッションする。
ホビーサイクリスト向けのジャケット2種類が新登場
アソスと言えば「A」をモチーフにしたロゴでおなじみだが、このブランド名はギリシャ語で「A(エース)」という意味だという。エースと言えばロードレースの花形選手であり、トランプの「1」の札。そこには「自転車界のトップブランドたれ」という思いが込められている。歴代のアソスサイクリングウェアには、ブランド名に込められた「エース」の名に恥じぬ機能性が備わっている。アソスの製品は市販された段階がゴールではなく、研究開発とテストを繰り返し、常に改善が行われ、次の世代へと進化していく。「最新のアソスが最高のアソス」と言われるゆえんだ。
アソスは今ではサイクリングウェアの常識となったライクラ素材を初めてサイクルウェアに採用したブランドである。また、異なる密度の素材を組み合わせたパッドを初めて作ったブランドでもある。ウェアは代を重ねるごとに軽く、フィット感も向上し、機能的で快適になっている。
2016秋-2017冬モデルで新たにラインナップに加わったミレインターミディエイトジャケット_evo7とミレジャケット_evo7は、ともにアソスのウェアとしてはややリラックスしたフィット感のコンフォートフィットを採用。価格もこれまでの製品に比べるとかなり手の届きやすい設定となった。従来のレーシング向け・ハイエンドのタイトフィット路線ではなく、ホビーサイクリストがアソスの高機能を手軽に試せるよう間口を広げたのは、エポックメイキングな出来事だろう。
とはいえ、上位モデル譲りの機能は最大限継承されている。例えば、縫い目を極力減らし、肌へのストレスを減らす素材のカッティングを採用していることはその一つだ。また、冬用のミレジャケット_evo7では、アウターレイヤーとインナーレイヤーとの間に空気の層を作るような縫製をすることで、上位モデルと変わらない暖かさを手ごろな価格で実現することに成功している。これら2種のジャケットは次ページで詳細にインプレッションを行っているので、確認してほしい。
着こなし方をシステマチックに構築したALSとは
アソスのウェアが高機能である理由として忘れてはならないのが、レイヤリング(着こなし方)をシステマチックに構築している「ALS」の存在だ。ALSとはアソス・レイヤリング・システムの頭文字をとったもので、1年を4つの季節(スプリング・フォール、サマー、アーリーウインター、ウインター)に分け、ジャージやジャケット、ショーツ、タイツ、アンダーウェアに至るまであらゆるアイテムをカテゴライズし、レイヤリングの目安を提案するものだ。
例えば、新製品のミレインターミディエイトジャケットはスプリング・フォールにカテゴライズされており、秋から春にかけて幅広いシーズンに使えるアイテムであることが分かる。また、ウインターにカテゴライズされるミレジャケットは、優れた防寒性能を有していることが分かる。
ただしALSはアソスが示すひとつの目安であり、ライダーの走り方(高強度でレーシングスピードで走るのか、ロングライドのような一定ペースでのクルージングなのか)や代謝の高さによっても変わりうる。また、アンダーウェアを別のシーズンのモノと組み合わせたり、ウインドブレークシェルやベストなどと組み合わせることで、各サイクリストが自分に合った着こなし方ができるようになっている。
例えば、ミレインターミディエイトジャケット_evo7は、スプリング・フォールのアイテムだが、アーリーウインターやウインターのインナーと組み合わせたり、シェルやベストと組み合わせることで、より寒い時期にも活用できるのだ。
「プロが自費で購入して使う」ブランドを象徴する新シリーズがデビュー
アソスのウェアは、ファビアン・カンチェラーラをはじめスイスナショナルチームの選手たちだけでなく、スポンサー契約のない有名選手が私的に愛用していることは公然の事実となっている。それはひとえにアソスのウェアの優れた機能に惚れ込んでいるからだ。
アソスは2017年よりBMCレーシングチームのウェアスポンサーとなることを発表。すでにチームへの来季のウェアの供給を開始している。かつてBMCレーシングがまだ若手育成チームだった10年ほど前にチームをサポートしていたが、アソスとしてはじつに25年ぶりにプロロードレース界に戻ることになる。
アソスは今まで、プロ選手たちにも積極的に製品を供給することはなかった。アソスのロゴに「Sponsor Yourself」とあるのは、アソスのアイテムがいずれも「プロが自費で購入してでも使いたいと思うほどの優れた機能を持つ」という自信の現れだろう。しかし2017年秋冬モデルでは、そんなプロの要望をカタチにしたシリーズも登場する。「Prof.ブラック」シリーズだ。
同シリーズは、サポート外のプロ選手がトレーニングで使えるよう、アソスのロゴやそれと分かるデザインを廃し、オールブラックの外観が与えられている。ラインナップは、既存のijインターミディエイトジャケット_s7、ijハブ5ジャケット、ijボンカ.6チェントジャケットの3種類。プロ選手からの要望を受け、ファスナーや引手、袖口、比翼部分、バックポケットなどが通常と異なる特別仕様となっている。
iJ.intermediate_s7 ProfBlack
価格 | ¥32,000 (税抜) |
カラー | prof.BLACK |
サイズ | S, M, L, XL, XLG, TIR |
OUTFIT CLIMARANGE | SPRING / FALL |
推奨使用温度帯 | -5℃〜2℃ |
フィット | レギュラーフィット |
iJ.haBu5 ProfBlack
価格 | ¥45,000 (税抜) |
カラー | prof.BLACK |
サイズ | XS, S, M, L, XL, XLG, TIR |
OUTFIT CLIMARANGE | SPRING / EARLY WINTER |
推奨使用温度帯 | 2℃〜9℃ |
フィット | レギュラーフィット |
iJ. bonka.6 CENTO ProfBlack
価格 | ¥60,000 (税抜) |
カラー | prof.BLACK |
サイズ | S, M, L, XL, XLG, TIR |
OUTFIT CLIMARANGE | SPRING / WINTER |
推奨使用温度帯 | -5℃〜2℃ |
フィット | スリムフィット |
次回からは、アソス2016秋-2017冬モデルのキーアイテムとなる、ミレインターミディエイトジャケットと、ミレジャケットを徹底インプレッションする。
提供:ダイアテック text:Masanori.Asano