2015/01/20(火) - 13:06
トライアスロンをルーツに持つジャーマンブランド、フェルト。今回のスペシャルコンテンツでは、フェルトのロードレーサーラインナップの3本柱Fシリーズ、ARシリーズ、Zシリーズから4モデル(F1、F75、AR FRD、Z2)をインプレッションした。
1980年代にモトクロスメカニックだったジム・フェルトがトライアスロンバイクを設計したことに端を発するフェルト。そのエピソードだけ聞けばエアロバイクに強いブランドというイメージが先行してしまうかもしれない。だがしかし、実際のところフェルトは総合レースバイクブランドとしてあらゆるシチュエーションに対応する隙のないラインナップを持っているブランドなのだ。
今でこそ多くのロードバイクブランドが、山岳を中心にオールラウンドに活躍する軽量高剛性の「ヒルクライムバイク」、エアロ効果を追求した「エアロバイク」、快適性を至上の命題とする「コンフォートバイク」という3つのカテゴリに対応するバイクを開発し、そのラインナップを持っている。
それは多様化するニーズやライディングスタイル、高度に発達したレース戦略にあわせて機材が進化してきたからでもあるが、その流れに先鞭をつけたドイツブランドが存在する。それがフェルトだ。今から6年も前、2008年にエアロロードであるARシリーズをデビューさせた時に、以前から存在したヒルクライムモデルのFシリーズとコンフォートバイクのZシリーズとあわせてフェルトのロードバイクラインナップは完成し、盤石の体制を築き上げた。
それはチュービングの魔術師と呼ばれた創業者のジム・フェルトの先見性であり、ロードバイクを構成する要素を掘り下げていった開発の結果だったのだろう。その方向性の正しさは、他の大手ブランドがその後追従するようにラインナップを拡充したことが証明している。
さて、昨年大幅なモデルチェンジを果たしたARに引き続き、2015年モデルでフェルトは新たにF1とZ2 discをデビューさせ、その鉄壁のラインナップをさらに高みに押し上げた。リニューアルされた「F1」は、これまでトップモデルのFRDグレードで使用されていた「UHC Ultimate + Textreme」をベースに価格を抑えながらも高い品質を維持した新素材「Advanced + TeXtreme」を使用し、さらに戦闘力を高めた。
「Z2 disc」は、2015年モデルで多くのブランドが発表するディスクブレーキロードをフェルトが解釈し、デザインしたモデル。コンフォートバイクという分野においても、長いノウハウを蓄積してきたフェルトが満を持して送り出す、期待の新型モデルだ。
この2台に加えて、フェルトを語る上で外せないエアロバイクARシリーズのフラッグシップモデル「AR FRD」と、チュービングの魔術師と呼ばれたジム・フェルトの本領を発揮するアルミレーシングバイク「F75」をインプレッション。テストライドを担当したのは、ワタキ商工ニコー製作所の吉田店長とHi-Bikeの中村店長の2名。それでは次ページから、各バイクのインプレッションとテクノロジー紹介に移ろう。
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山岳、エアロ、快適性 それぞれを磨き上げたフェルトのニューモデル
1980年代にモトクロスメカニックだったジム・フェルトがトライアスロンバイクを設計したことに端を発するフェルト。そのエピソードだけ聞けばエアロバイクに強いブランドというイメージが先行してしまうかもしれない。だがしかし、実際のところフェルトは総合レースバイクブランドとしてあらゆるシチュエーションに対応する隙のないラインナップを持っているブランドなのだ。
今でこそ多くのロードバイクブランドが、山岳を中心にオールラウンドに活躍する軽量高剛性の「ヒルクライムバイク」、エアロ効果を追求した「エアロバイク」、快適性を至上の命題とする「コンフォートバイク」という3つのカテゴリに対応するバイクを開発し、そのラインナップを持っている。
それは多様化するニーズやライディングスタイル、高度に発達したレース戦略にあわせて機材が進化してきたからでもあるが、その流れに先鞭をつけたドイツブランドが存在する。それがフェルトだ。今から6年も前、2008年にエアロロードであるARシリーズをデビューさせた時に、以前から存在したヒルクライムモデルのFシリーズとコンフォートバイクのZシリーズとあわせてフェルトのロードバイクラインナップは完成し、盤石の体制を築き上げた。
それはチュービングの魔術師と呼ばれた創業者のジム・フェルトの先見性であり、ロードバイクを構成する要素を掘り下げていった開発の結果だったのだろう。その方向性の正しさは、他の大手ブランドがその後追従するようにラインナップを拡充したことが証明している。
さて、昨年大幅なモデルチェンジを果たしたARに引き続き、2015年モデルでフェルトは新たにF1とZ2 discをデビューさせ、その鉄壁のラインナップをさらに高みに押し上げた。リニューアルされた「F1」は、これまでトップモデルのFRDグレードで使用されていた「UHC Ultimate + Textreme」をベースに価格を抑えながらも高い品質を維持した新素材「Advanced + TeXtreme」を使用し、さらに戦闘力を高めた。
「Z2 disc」は、2015年モデルで多くのブランドが発表するディスクブレーキロードをフェルトが解釈し、デザインしたモデル。コンフォートバイクという分野においても、長いノウハウを蓄積してきたフェルトが満を持して送り出す、期待の新型モデルだ。
この2台に加えて、フェルトを語る上で外せないエアロバイクARシリーズのフラッグシップモデル「AR FRD」と、チュービングの魔術師と呼ばれたジム・フェルトの本領を発揮するアルミレーシングバイク「F75」をインプレッション。テストライドを担当したのは、ワタキ商工ニコー製作所の吉田店長とHi-Bikeの中村店長の2名。それでは次ページから、各バイクのインプレッションとテクノロジー紹介に移ろう。
F1 TeXtremeカーボンを手に入れ進化したオールラウンドレーサー
サイズ | 480、510、540、560 |
フレーム | UHC Advanced + TeXtreme® カーボン、BB30、internal cable routing(電動式 互換) |
フォーク | UHC Ultimate カーボン モノコック、カーボン コラム |
ヘッドセット | FSA NO.38/42、1.125" - 1.5" |
BB | BB-30 |
シートクランプ | Felt ダブルボルト、φ30.6mm |
税抜価格 | フレームセット268,000円 |
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AR FRD 究極のエアロダイナミクスを求めたフラッグシップ
サイズ | 480、510、540、560 |
フレーム | UHC Ultimate + TeXtreme® カーボン、BB30、internal cable routing(電動式専用) |
フォーク | UHC Ultimate + TeXtreme® カーボン モノコック、カーボン コラム |
ヘッドセット | FSA No. 44 インテグレーテッド、1.125" - 1.25" |
BB | BB-30 |
シートポスト | Felt VM Aero UHC カーボン |
シートクランプ | Felt Internaloc |
税抜価格 | フレームセット468,000円 |
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Z2 Disc ディスクブレーキ搭載で運動性能を高めたコンフォートバイク
サイズ | 510、540、560 |
フレーム | UHC Performance カーボン, BB30, internal cable routing (機械式 電動式 互換) |
フォーク | UHC Performance カーボンモノコック, カーボンコラム |
ヘッドセット | FSA NO.42, 1.125" - 1.5" |
BB | FSA BB30、24mm スピンドル リデューサー |
シートクランプ | Felt ダブル ボルト、φ30.6mm |
税抜価格 | フレームセット168,000円 |
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F75 ジム・フェルトの魔術が宿るアルミ製レーシングバイク
サイズ | 480、510、540、560 | |
フレーム | SuperLite Custom Butted 7005 アルミニウム | |
フォーク | UHC Advanced カーボン モノコック、カーボン コラム | |
コンポーネント | シマノ 105 11s | |
ホイール | Felt Road RSL3 (チューブレスレディ) | |
タイヤ | Vittoria Rubino Slick、700 x 23c | |
ヘッドセット | FSA NO.38/42、1.125"-1.5" | |
BB | スレッド式 | |
シートクランプ | Felt シングルボルト、φ30.6mm | |
税抜価格 | 完成車158,000円 |
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インプレッションライダーのプロフィール
中村仁(Hi-Bike)
茨城県つくば市に店舗を構えるHi-Bikeの店長を務めると同時に、JCF強化支援スタッフで主にレースメカニックを務めている。過去にはイノアックに在籍し、師事していた元オリンピック代表選手 高橋松吉さんのもとで自転車競技に打ち込む。現役引退後は一般企業とプロショップに勤め経験を積んだ後、独立し現在のつくばに店を構える。「ロードレースで活躍する日本人を見たい」という夢の実現に向けて、ショップでは充実したバイクライフをサポートするサービスを提供し、メカニック業務では後進の育成を務めることをモットーとしている。ショップHP
吉田幸司(ワタキ商工株式会社 ニコー製作所)
名古屋に店舗を構えるワタキ商工株式会社 ニコー製作所の4代目店長を務める。一般企業に勤めてから入社した経験を活かし常に"外側からの視点"に注意を払い、初心者さんが気軽に入店しやすい雰囲気づくりを心がけている。週末にはロードやシクロクロス、トライアスロンなど多岐にわたってイベントを開催し、お客さん同士が仲良くなれるような場を提供している。ショップでは「当たり前のことを当たり前にやる」ことをモットーに作業を行い、お客さんが乗りやすいバイクを提供している。CWレコメンドショップページ
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提供:ライトウェイプロダクツジャパン 編集:シクロワイアード