2011/09/27(火) - 18:52
9月10日・11日に開催されたカクタスカップinスキージャム勝山。MTBエンデューロ、賞金タイムトライアル、ヒルクライムレースから食い倒れツーリングと、2日間で自転車に乗る楽しさを満喫できるイベントだ。今回で12回目となる人気イベントの模様をお伝えしよう。
リピーターも多い人気大会
カクタスカップはスキージャム勝山と勝山市周辺を舞台に、グローブライド株式会社が永年運営している人気イベントだ。同社が旧社名「ダイワ精工」だったころからの人気大会で、「カクタスカップ」の名前は同社がスペシャライズドの代理店だったことの名残のようなものだ。
メインのMTBエンデューロは2日間行われ、昨今人気のヒルクライムレースと、みんなでゆっくりと勝山市内を観光する食い倒れツーリングがあり、自転車を使っていろんな楽しみ方ができる総合サイクルイベントとして開催している。
参加者はシリアスレーサーはもとより、初心者の人や家族連れ、年配の方と様々な人たちが参加している。北陸・近畿だけでなく、遠く長野や広島からの参加もありリピーターも多い。
メインはMTBエンデューロ コラテック&フォーカスサポートライダーもフル参戦
土曜の初めに開催されたのは4時間MTBエンデューロ。チームやソロでの参加で約50チームが参加した。
コースはスキージャム勝山に常設されているMTBコースを4時間エンデューロは5kmを周回する。レイアウトは御子柴頼信さんが設計した本格的なXCコースとなっており、招待選手として走るチームコラテック所属の斉藤亮選手も本気になって走るほど楽しくて走りがいのあるレイアウトだ。
コース全体は緩急のつけたアップダウンを繰り返し、テクニックの必要なシングルトラックが織り込まれ、バームやジャンプ・ウオッシュボードも作られて、MTBを乗り馴れているなら4時間のレース中は飽きさせない。
大会当日は晴天に恵まれ、とにかく暑いの一言。朝10時からのスタート時点で真夏のような太陽が選手を苦しめる。それでも選手の皆さんは4時間後のゴールを目指してチームで力を合わせて、またはソロで自分に挑戦して走る。
自転車の乗り方教室を主催する「やまめ工房」の堂城賢(たかぎ・まさる)さんも一緒に走っては、選手達にアドバイスをして回る。
今回は仮装軍団が参加した。SSJ(シングルスピードジャパンオープン)で仮装コンテスト1位になったジャック・スパロウとガチャピン&ムック、謎の「酒男」が参加。みんなから「暑くないの?」と笑いと喝采を浴びた。
レース中はパンクやメカトラで自転車を押したり担いだりとトラブルを克服して、4時間エンデューロがゴールを迎えると、参加者達は様々な表情でゴールラインを越える。
男子チーム1位のスクアドラ di ラボランテは、4人参加で16周した。
澤龍太郎・めぐみ夫妻
広島から参加のガチャピン&ムックの夫婦コンビ。この暑さで着ぐるみを着てても涼しい?らしいです。
中澤昌代さんと中本浩一さん
中澤さんはソロで過酷な暑さの中4時間を7周して完走。過去のレースで転倒して木の枝が鼻に刺さって鼻血を出しても走るほどの根性のある人です。
高野建具店チーム
2間日走るキング&クィーンオブエンデューロの男子チーム。「暑くてバテました。コースが面白い!」で、見事2間日の総合優勝しました。
家族の応援で走るキッズレース
ここからまだまだレースは続き、今度は小学生を対象にした親子リレー(小学1~3・4~6年生)と1~2・3~4・5~6年生の各学年のクラス、それと幼児のレースが行われた。親子リレーは子供~親~子供とタスキを渡し家族の絆を見せる。小学生クラスや幼児クラスもレース中は真剣そのものだった。
小学1~3年生の親子リレー安川雅人くん/安川秀樹親子
自転車歴3年の小学3年生の安川雅人くん。レース中はトップを譲らずに走りました。
小学4~6年生の親子リレー
川口幸之助くん/川口知昭さん親子
こちらも独走の小学5年生の川口幸之助くん。次の小学生レースで小中学生大会を優勝した幸之助くんの足試しをしたい堂城さんが、ハンデをつけてのレースを幸之助くんは果敢に対戦。最後まで競り合い将来大物になると、堂城さんから太鼓判を押されました。
やっぱり興奮! 賞金レース
最後は当日参加の賞金レース、MTB SPEED CONTEST。単独で走るTT形式で行われ、男子3万円・女子1万5千円をかけて、700mのダートを含んだコースを全力で走る。
飛び賞も設定され、子供達も参加しての足自慢となった。
男子はオープン参加の斉藤選手の1:43より速い1:39.13で勝った大石ヨシノリさん、女子は2:02.532で2位に5秒差で勝った田近郁美さん。田近さんの賞金の使い道は、旦那さんに内緒だそうです。
2日目の3時間エンデューロはコースを3kmに短縮、途中抽選箱が設けられくじ引きをしながら走る順位と景品が気になるレースだった。
真剣勝負の法恩寺山ヒルクライム
日曜早朝に行われた法恩寺山ヒルクライム。スキージャム勝山に至る法恩寺山有料道路をコースにしたヒルクライムレースで、フルコースは距離は約15km、標高差720m。スキージャム勝山のある道路の半分の地点までのジュニア・ビギナーのハーフは約6km・標高差380mとなっている。
朝の天気の気持ちのいい快晴のもとで行われ、早朝からローラー台にてアップする程の本気の選手が多かった。
上級者による一般の部Aのレースは、斉藤選手を中心に駆け引きのあるレース展開になった。最後は数名のゴールスプリントになり、勝ったのは昨年優勝の斉藤選手のタイム36:18.00を上回る35:44.94を出した秋田拓磨さんが優勝となった。斉藤選手は6位となり、昨今のヒルクライマーのレベルの高さを示した。
勝山の山並みを見渡せる最高のコンデションの中、応援を受けたりしながら皆が頑張ってゴールを目指して登った。
楽しみ方満載のカクタスカップ
2間日のレースイベントは飽きることなく趣向が凝らされて、存分に走れるうえ、レースが終わる毎に行われるジャンケン大会での景品には、宿泊券や地元の新米、お酒、自転車用品等の豪華な品々が楽しい。
また、スキージャム勝山の施設は温泉と家族連れに向いた宿泊施設が完備しているので、初心者の人でも誘いやすい。レース当日には格安の宿泊プランも用意されているのだ。おまけにパラクライダーにも挑戦できるから、次の機会に楽しんでみてはどうだろう。
まだまだ続くカクタスカップのレポート。次は大好評の、勝山市を食べて走る「勝山食い倒れツーリング」を紹介します。
リピーターも多い人気大会
カクタスカップはスキージャム勝山と勝山市周辺を舞台に、グローブライド株式会社が永年運営している人気イベントだ。同社が旧社名「ダイワ精工」だったころからの人気大会で、「カクタスカップ」の名前は同社がスペシャライズドの代理店だったことの名残のようなものだ。
メインのMTBエンデューロは2日間行われ、昨今人気のヒルクライムレースと、みんなでゆっくりと勝山市内を観光する食い倒れツーリングがあり、自転車を使っていろんな楽しみ方ができる総合サイクルイベントとして開催している。
参加者はシリアスレーサーはもとより、初心者の人や家族連れ、年配の方と様々な人たちが参加している。北陸・近畿だけでなく、遠く長野や広島からの参加もありリピーターも多い。
メインはMTBエンデューロ コラテック&フォーカスサポートライダーもフル参戦
土曜の初めに開催されたのは4時間MTBエンデューロ。チームやソロでの参加で約50チームが参加した。
コースはスキージャム勝山に常設されているMTBコースを4時間エンデューロは5kmを周回する。レイアウトは御子柴頼信さんが設計した本格的なXCコースとなっており、招待選手として走るチームコラテック所属の斉藤亮選手も本気になって走るほど楽しくて走りがいのあるレイアウトだ。
コース全体は緩急のつけたアップダウンを繰り返し、テクニックの必要なシングルトラックが織り込まれ、バームやジャンプ・ウオッシュボードも作られて、MTBを乗り馴れているなら4時間のレース中は飽きさせない。
大会当日は晴天に恵まれ、とにかく暑いの一言。朝10時からのスタート時点で真夏のような太陽が選手を苦しめる。それでも選手の皆さんは4時間後のゴールを目指してチームで力を合わせて、またはソロで自分に挑戦して走る。
自転車の乗り方教室を主催する「やまめ工房」の堂城賢(たかぎ・まさる)さんも一緒に走っては、選手達にアドバイスをして回る。
今回は仮装軍団が参加した。SSJ(シングルスピードジャパンオープン)で仮装コンテスト1位になったジャック・スパロウとガチャピン&ムック、謎の「酒男」が参加。みんなから「暑くないの?」と笑いと喝采を浴びた。
レース中はパンクやメカトラで自転車を押したり担いだりとトラブルを克服して、4時間エンデューロがゴールを迎えると、参加者達は様々な表情でゴールラインを越える。
男子チーム1位のスクアドラ di ラボランテは、4人参加で16周した。
澤龍太郎・めぐみ夫妻
広島から参加のガチャピン&ムックの夫婦コンビ。この暑さで着ぐるみを着てても涼しい?らしいです。
中澤昌代さんと中本浩一さん
中澤さんはソロで過酷な暑さの中4時間を7周して完走。過去のレースで転倒して木の枝が鼻に刺さって鼻血を出しても走るほどの根性のある人です。
高野建具店チーム
2間日走るキング&クィーンオブエンデューロの男子チーム。「暑くてバテました。コースが面白い!」で、見事2間日の総合優勝しました。
家族の応援で走るキッズレース
ここからまだまだレースは続き、今度は小学生を対象にした親子リレー(小学1~3・4~6年生)と1~2・3~4・5~6年生の各学年のクラス、それと幼児のレースが行われた。親子リレーは子供~親~子供とタスキを渡し家族の絆を見せる。小学生クラスや幼児クラスもレース中は真剣そのものだった。
小学1~3年生の親子リレー安川雅人くん/安川秀樹親子
自転車歴3年の小学3年生の安川雅人くん。レース中はトップを譲らずに走りました。
小学4~6年生の親子リレー
川口幸之助くん/川口知昭さん親子
こちらも独走の小学5年生の川口幸之助くん。次の小学生レースで小中学生大会を優勝した幸之助くんの足試しをしたい堂城さんが、ハンデをつけてのレースを幸之助くんは果敢に対戦。最後まで競り合い将来大物になると、堂城さんから太鼓判を押されました。
やっぱり興奮! 賞金レース
最後は当日参加の賞金レース、MTB SPEED CONTEST。単独で走るTT形式で行われ、男子3万円・女子1万5千円をかけて、700mのダートを含んだコースを全力で走る。
飛び賞も設定され、子供達も参加しての足自慢となった。
男子はオープン参加の斉藤選手の1:43より速い1:39.13で勝った大石ヨシノリさん、女子は2:02.532で2位に5秒差で勝った田近郁美さん。田近さんの賞金の使い道は、旦那さんに内緒だそうです。
2日目の3時間エンデューロはコースを3kmに短縮、途中抽選箱が設けられくじ引きをしながら走る順位と景品が気になるレースだった。
真剣勝負の法恩寺山ヒルクライム
日曜早朝に行われた法恩寺山ヒルクライム。スキージャム勝山に至る法恩寺山有料道路をコースにしたヒルクライムレースで、フルコースは距離は約15km、標高差720m。スキージャム勝山のある道路の半分の地点までのジュニア・ビギナーのハーフは約6km・標高差380mとなっている。
朝の天気の気持ちのいい快晴のもとで行われ、早朝からローラー台にてアップする程の本気の選手が多かった。
上級者による一般の部Aのレースは、斉藤選手を中心に駆け引きのあるレース展開になった。最後は数名のゴールスプリントになり、勝ったのは昨年優勝の斉藤選手のタイム36:18.00を上回る35:44.94を出した秋田拓磨さんが優勝となった。斉藤選手は6位となり、昨今のヒルクライマーのレベルの高さを示した。
勝山の山並みを見渡せる最高のコンデションの中、応援を受けたりしながら皆が頑張ってゴールを目指して登った。
楽しみ方満載のカクタスカップ
2間日のレースイベントは飽きることなく趣向が凝らされて、存分に走れるうえ、レースが終わる毎に行われるジャンケン大会での景品には、宿泊券や地元の新米、お酒、自転車用品等の豪華な品々が楽しい。
また、スキージャム勝山の施設は温泉と家族連れに向いた宿泊施設が完備しているので、初心者の人でも誘いやすい。レース当日には格安の宿泊プランも用意されているのだ。おまけにパラクライダーにも挑戦できるから、次の機会に楽しんでみてはどうだろう。
まだまだ続くカクタスカップのレポート。次は大好評の、勝山市を食べて走る「勝山食い倒れツーリング」を紹介します。