2011/02/08(火) - 23:22
2月5日、前橋グリーンドームでチーム・ブリヂストン・アンカー狩野選手と地元サイクルショップタキザワが主催する第三回の「ウィラースクールin前橋」が開催された。ウィーラースクールとは、自転車が国技のベルギーで行われているスクールで、テクニックやマナーを学ぶもの。日本ではブラッキー中島氏らにより全国で行われている。
今回も講師陣はチーム・ブリヂストンアンカーからは「校長」の狩野智也選手を始め、フルメンバーでの参加。お隣の栃木県から宇都宮ブリッツェンの柿沼章選手、廣瀬佳正選手、栗村修監督が昨年に引き続き参加。
そして普段グリーンドームを舞台に活躍する選手会群馬支部長の水島洋一選手ら競輪選手会群馬支部から10名と、強力な講師陣が勢ぞろいした。
ウィラースクールでは、各カリキュラムにおいて子供達をサポートしつつ、上手に自転車に乗れるようにやさしく指導。また、午後からの大人の部「サイクルカレッジ」では、フォームチェックやトレーニング法のアドバイスなど、本格的にロードを楽しみたい層に対してのアプローチもあり、大人から子供まで総勢140名が自転車との楽しい時間を過ごした。
地元前橋出身の狩野選手が発起人である「ウィーラースクールin前橋」も今年で三回目になる。今回あらためて狩野選手にインタビューした。
狩野 「もともと関東でのスクールがあまりなかったので、行うなら自分の地元で行いたいと思いました。自分達がいた頃とくらべて、高校自転車競技部の人数も減っていっています。自転車選手として生きてきた自分にとって、この業界をもっと活性化したい。それにはやはり底辺を拡大しないとその先は広がっていかないと思い、このスクールに参加することで、小さい頃から自転車の楽しみ方を知ってもらいたいと思いました。
そこで高校生の頃からお世話になっているサイクルショップタキザワの滝沢社長に相談したところ、『是非協力したい』とおっしゃっていただけました。
場所もいろいろ検討したのですが、幸い競輪選手会に知人も多かったので、このグリーンドームで開催できました。ただ、自分はロード選手としてこれまでやってきてますので、やはりロードを意識して欲しい、知って欲しいと思ってチームにも協力してもらいました。」
スクールは中学生までの子どもたちが対象で、講習、スラローム、一本橋などのテクニックメニュー、そしてなんとバンクでのタイムトライアルも行った。
また今回は前回と違い、スクールでの講習内容を二段階のレベルに分けたシートを配布し、各項目をクリアできたら講師がチェック、最初のシートが埋まると上のレベルのシートをもらえるという方法をとった。子供達はチェック欄を埋めることに夢中になり、
「次の紙ちょうだい!」と意気揚々と受付に駆けつけた。狩野選手の願いはきっと伝わっていたことだろう。
課題をクリアするという明確な目的があるため、選手も上手くやれる方法をアドバイスし、子供達も真剣なまなざしでそれを受け取る。また、同じメニューに挑戦するもの同士でアドバイスしあったり、子供達の中のこれまでと違う意識が確実に芽生えていた。
「自転車を楽しむ」ことも大事だが、その中で「負けたくない」という負けん気も持つことと同時に、同じ目的を共にする同士の絆など、スポーツが教育の中で目的とするものがここにある。
このイベントをサポートするのは、前橋にあるサイクルショップ・タキザワ。今回も多くのスタッフを派遣し、社長自らタイムウォッチを握り、バンクで計測を行っていた。
滝沢社長 「今スポーツをやっている子供が少ないでしょう?こういう機会にやってもらいたいと思って。実際うちではキッズ車はほとんど取り扱っていないのですが、子供が喜ぶ姿を見ていると楽しい気持ちになるじゃないですか。こういったことを行えることが、業界の活性化につながると思います。お客さんが喜ぶことが、一番です。」
当日はあくまでスタッフの一人として奔走していた滝沢社長だった。
終了時に「また来たい!」と答えた子供達の笑顔は、狩野選手や滝沢社長の自転車にかける未来への思いが詰まって輝いていた。
今年度も、これからいよいよウィーラースクールの全国展開が始まる。参加したいと思っている子供たち、そして父兄の皆さんは下記サイトをチェックして、ぜひ身近なスクールに参加してください。
photo&text : 小豆島欽一
今回も講師陣はチーム・ブリヂストンアンカーからは「校長」の狩野智也選手を始め、フルメンバーでの参加。お隣の栃木県から宇都宮ブリッツェンの柿沼章選手、廣瀬佳正選手、栗村修監督が昨年に引き続き参加。
そして普段グリーンドームを舞台に活躍する選手会群馬支部長の水島洋一選手ら競輪選手会群馬支部から10名と、強力な講師陣が勢ぞろいした。
ウィラースクールでは、各カリキュラムにおいて子供達をサポートしつつ、上手に自転車に乗れるようにやさしく指導。また、午後からの大人の部「サイクルカレッジ」では、フォームチェックやトレーニング法のアドバイスなど、本格的にロードを楽しみたい層に対してのアプローチもあり、大人から子供まで総勢140名が自転車との楽しい時間を過ごした。
地元前橋出身の狩野選手が発起人である「ウィーラースクールin前橋」も今年で三回目になる。今回あらためて狩野選手にインタビューした。
狩野 「もともと関東でのスクールがあまりなかったので、行うなら自分の地元で行いたいと思いました。自分達がいた頃とくらべて、高校自転車競技部の人数も減っていっています。自転車選手として生きてきた自分にとって、この業界をもっと活性化したい。それにはやはり底辺を拡大しないとその先は広がっていかないと思い、このスクールに参加することで、小さい頃から自転車の楽しみ方を知ってもらいたいと思いました。
そこで高校生の頃からお世話になっているサイクルショップタキザワの滝沢社長に相談したところ、『是非協力したい』とおっしゃっていただけました。
場所もいろいろ検討したのですが、幸い競輪選手会に知人も多かったので、このグリーンドームで開催できました。ただ、自分はロード選手としてこれまでやってきてますので、やはりロードを意識して欲しい、知って欲しいと思ってチームにも協力してもらいました。」
スクールは中学生までの子どもたちが対象で、講習、スラローム、一本橋などのテクニックメニュー、そしてなんとバンクでのタイムトライアルも行った。
また今回は前回と違い、スクールでの講習内容を二段階のレベルに分けたシートを配布し、各項目をクリアできたら講師がチェック、最初のシートが埋まると上のレベルのシートをもらえるという方法をとった。子供達はチェック欄を埋めることに夢中になり、
「次の紙ちょうだい!」と意気揚々と受付に駆けつけた。狩野選手の願いはきっと伝わっていたことだろう。
課題をクリアするという明確な目的があるため、選手も上手くやれる方法をアドバイスし、子供達も真剣なまなざしでそれを受け取る。また、同じメニューに挑戦するもの同士でアドバイスしあったり、子供達の中のこれまでと違う意識が確実に芽生えていた。
「自転車を楽しむ」ことも大事だが、その中で「負けたくない」という負けん気も持つことと同時に、同じ目的を共にする同士の絆など、スポーツが教育の中で目的とするものがここにある。
このイベントをサポートするのは、前橋にあるサイクルショップ・タキザワ。今回も多くのスタッフを派遣し、社長自らタイムウォッチを握り、バンクで計測を行っていた。
滝沢社長 「今スポーツをやっている子供が少ないでしょう?こういう機会にやってもらいたいと思って。実際うちではキッズ車はほとんど取り扱っていないのですが、子供が喜ぶ姿を見ていると楽しい気持ちになるじゃないですか。こういったことを行えることが、業界の活性化につながると思います。お客さんが喜ぶことが、一番です。」
当日はあくまでスタッフの一人として奔走していた滝沢社長だった。
終了時に「また来たい!」と答えた子供達の笑顔は、狩野選手や滝沢社長の自転車にかける未来への思いが詰まって輝いていた。
今年度も、これからいよいよウィーラースクールの全国展開が始まる。参加したいと思っている子供たち、そして父兄の皆さんは下記サイトをチェックして、ぜひ身近なスクールに参加してください。
photo&text : 小豆島欽一
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