2010/10/22(金) - 00:43
この夏の終わり、Twitterで知り合った仲間が「自転車で琵琶湖一周しよう」と話がまとまり、一泊2日で約180kmを走ってきた。バーベQつきの一泊2日の珍道中。ネット界ではイラストレーター&ブロガーとして最近ちょっと人気なムスメミユキさんが綴る、11人の旅の記録。さて、どんなツーリングになることやら...。
ムスメミユキ:最近はJ SPORTSロードレースTシャツに採用された「餃子監督」イラストなどでアンダーグラウンドな人気を博しているイラストレーター、カメラマン、自転車レースおっかけブロガー(笑)。ロードレーサーを購入したばかりで、乗る方にもハマリ中。
アーチスティックなイラストが好評のムスメミユキのホームページはこちら。
自転車にハマる日常を描く写真・漫画日記風ブログ、「ミユキ自転車」はこちら。
「西の淡路島」「東の琵琶湖」と、日本のサイクリスト達にとって「一周」の象徴的存在である両者。
ってせま!範囲せま!
東には富士山とか房総半島とか色々あるんとちゃうーん
淡路島と琵琶湖って近畿やーん
日本の数分の一やん!
まあ言うてますけどもね!
どうもこんにちは始めましてムスメミユキと申します。
自転車ロードレースをみて4コマを書いたりレースを観に行ってちょっとレポートを書いたりしているブログをやっているムスメミユキです。男です。
何が言いたいのかというと、僕が初めての琵琶湖一周をしてきたっていう話をここに書かせて貰おうと思いまして、今年の5月末に初めてロードレーサーを買ってまだちょっとしか乗っていない僕の初めての琵琶湖一周の経験が、「よしこれからいっちょ一周してやるか」、みたいな方にも参考になれば幸いです。
今回はいま自転車界でも流行っているツイッターで知り合った人たち総勢11人で行く事になりまして、そのうち何人かは「琵琶湖なんてもう何周もしてるよ!」という方たちなので、僕としては気が楽なもんである。
今回は走らない人たちが二人おりまして、その方達がサポートカーを走らせてくれました。
はい!言わないよ!「もうこの時点で非現実的やん」とか言わないよ!
「普通の琵琶湖イッシュリスト(琵琶湖一周する人)がサポートカーなんて走らせられるかー」とかそういうツッコミはごもっともでございますが、それならそちらがサポートカーを走らせるような琵琶湖一周を企画すればいいじゃないですかっ(笑)。
自転車乗らないけどこういうイベントが好きな人であったり、琵琶湖一周したいけど脚に自信がない人が交代で走ったり運転したり、じゃんけんで負けた人が運転したりして!
一日目の夜のバーベキュー(事実上のメインイベント)の食材調達等に大変便利ですよ。
そうなんです。今回は二日に分けて琵琶湖一周をしたのです。大体100キロずつの行程を二日間。
琵琶湖なんてのは一日に何周もするもんですよ!などというストイックな方の話はおいといてね
こういうふうに気軽に自転車で遊ぼうね、ということをしたわけです。
サポートカーがあると荷物を持たずに走れるので大変便利です。
自転車では運べないような荷物、着替えや修理セットその他が入ったリュックなどを背負って自転車に乗るわずらわしさがありません。
このようなポーズもリュックを背負っていると後ろへ転倒する危険性があります。
100キロづつ気楽に走ると申しましたが、この時点での僕の生涯最高走行距離は60km程度!
初日から未知の領域40km! 大丈夫なのか! こんなふざけてて大丈夫なのか!
琵琶湖の東側の湖岸道路は道も広く走りやすいのですが、トラック等の大きな車がビュンビュン走って行くので、車止めが時々邪魔ではありますが、横のサイクリングロードを通るのが無難でありましょう。
時々車道側を本気のサイクリスト(選手)らがビュンビュン通り過ぎていったりと、琵琶湖一周は練習で走ったりするチームもあるそうです。
リュックを背負っていると、途中偶然見かけた梨直売所によって梨を食べるという精神的な余力もないかもしれませんね。
湖岸道路沿いにはコンビニや道の駅が点在するので利用しましょう。結構頻繁にありますか、というと、ないです。ない時には当分ないです。結構あるんですけど、結構ないんです。なので見つけたら十分に補給をいたしましょう。
長浜周辺に来ると、琵琶湖あたかも海の如しです。「ウオオーっあの遠くの対岸まで走っていくのかあ」とドキドキしつつ、ため息がでますね。
道の駅近江母の郷でお昼ご飯。うどんとおはぎ。
実は当日、なんとこの近くの米原駅からSLが運行するという情報を事前にキャッチし、ぜひ見に行こうと言っていたのですが、途中梨を食べるなどして行程が遅れ「無理ダネー」とグダグダな一行。
すでに頭は今夜のBBQの事でうずうずしているところ。しかし一応は一目みたいと近くの線路まで走りだす。
ちょうど視界が開けた頃に目の前の線路を走り出すSL!
全力で併走する集団!
「ポッポー」と汽笛を鳴らしてくれたのは多分僕らへのサービスです。間違いないです!
そしていよいよ一日目の行程も終わりが近づき、みんなの気持ちは完全にこの後のバーベキューへ…!
この際近くのスーパーなどで大量の酒と肉を購入し、それらをサポートカーに積み込むわけですね。
クルマ万歳! 人間だけだとなかなかそういうことは出来ません。
車がなかったら、酒と肉を背負って自転車で山奥に進んで行くって、どういう不埒な修行ですかそれ…っていう話で。
今回はしっかりした造りのバンガローに泊まりました。長浜高山キャンプ場。長浜から山の方に入った高山キャンプ場です。
僕は山の中にポッと作った古臭いボロボロの小屋的なものを想像していたのですが、トイレやら風呂、キッチン、冷蔵庫、布団までそろっている!コンセントも4つ!これはもう心置きなく
宴じゃあー
肉を焼けえい
酒を持てえい
ウオオー
よっしゃああ~
しかしみんなさすがよく食べる。そしてよく騒ぐっ
隣のバンガロー(いくつもバンガローがある)の親子連れさん本当にごめん。うるさくて本当にごめん。
宴もたけなわになりまして、餃子男もうろうろしだす頃合となりました。この餃子男は今年のジャパンカップにも登場予定なので要チェックですね。
餃子男はポイを回し宴を盛り上げる。ムードメーカーがいると大変楽しいですね。
まわす!
もうええがなポイは…。肉やがな…。
肉―!
そして突然朝。ハイそうです。あんまりねえ、記憶がないんですね…。
鮒寿司とかもあったんです…。あの好き嫌いが激しく分かれる鮒寿司。
その写真を撮って、わあー誰が食べるんだよう!やめろよう!ぼかあいいよう! みたいなものを書く予定だったんですが酔ってて…。
触った記憶はなんとなくあるんですけど…ええ。
頭痛…。
前日ビールとワインと日本酒焼酎ウイスキーのスーパーちゃんぽんで、それは二日酔いになる。二日酔いになる。はずなのに他の人たちは元気なんだった。なんということでしょう。
元気に後片付け、出発の準備をしている。
「負けたなあ…。」とその様子を頭痛とともに正座したり寝転がったりしながら見守る僕。(手伝えよ)
思い着いたように集合写真。
これからいよいよ二日目の行程、ゴールまでの道のりが始まる! といってもメインイベントが終わった二日目、昨日のような夢と希望はないよ!
「輪行(電車で帰る)でいいのではないか」などと言った声もちらほらと聞こえる。なにより僕は頭が痛い。ほんと痛い。あと尻も痛い。
レーパンがあっていないのでしょうか...。そういえばレーパンがあってるあってないはロングライドして初めてわかるっていう話を聞いたことがある。
100キロ以上走ったのは初めてじゃもんで…。路面の凹凸にびりびりと傷む頭と尻!
もう耳以外全部痛い。ああこれがグランツールを走る選手の気持ちか! 何度も押し寄せる(サポートカーに載せてもらおうか)という誘惑に(いやいや!一応自分の足で走りきりたいんや!)という強い意思でため息まじりに打ち勝つ!
奥琵琶湖まるで海の如し。
琵琶湖の北、奥琵琶湖パークウェイには唯一と言っていいちゃんとした上りがある。この直前のコンビニで「即効元気」と「梅丹本舗サイクルチャージ」を同時に
摂取した僕は頭が痛いのに妙に元気になって張り切って上ったらば頭痛と共に吐き気をもよおしてきた。ウウウ。
長い上りを上り終えると
「すいません道間違えました」と土下座する先頭を走っていたかえるさん。
深いため息の周囲…。
まあ一人に任せた僕らも悪いけどね
悪いけどねえ。
道はちゃんと確認しよう。とか言ってるけど、僕は完全にベテランにまかせっきりでした。
別に行程を知る気もなかったのだった。それがいけなかった。
琵琶湖の北の部分はトンネルがいくつかあって、しかも大変暗い。明るいうちしか走らないつもりだとしてもライト、前と後のライトは持って行ったほうがいいです。
海津大崎周辺の道はサイクリストがとても多く、レースでもしてるのか!と行った按配。
いくらか走っていると「そろそろ休憩かのう」と僕が言うと
「ちょっと行ったところにコンビニがある」と進み続けるベテランさん。
ちょっと行ったところにコンビニがある…。
このあたりでは頭痛や吐き気も収まり、お腹が空いて来た僕です。
ちょっと行ったところに…。
奥に見えてるのは白ひげ神社の鳥居、湖面に鳥居が立っている。このあたりの8号線は交通量も多く走りにくいから注意しましょう。
って、ちょっと行った所にないやないかー! コンビニないやないかー!! お腹すいた!コンビニはー!
やっとついたコンビニ…。初心者の人はトイレや休憩をまめにベテランに要求しましょう。やつらの「ちょっといったところ」は数十キロ先だったりするぞ!
ちなみに… これは僕が先頭を引いているときに「本来止まる事にしていた場所」を通り過ぎていたのが
よくなかったりしたそうで…。人にまかせっきりにしていた僕がよくなかったみたいで…。
「わからないもーん」と人にまかせっきりにせず、わからないなりにも一応は行程を確認しておいたほうがいいですね。
そして特になにもなくびゃーっと数十キロ
湖西の象徴的存在琵琶湖タワーに到着!いよいよゴールは近い!
このあたりで財布をなくした事に気付く。ゴール前にまさかのテンション大暴落。
ここはねえ琵琶湖大橋といって、琵琶湖一周をするサイクリストは必ずここで写真を撮るような場所なんだけども、もう財布をなくして気が気でない僕。撮ってないですねえ…。
皆さんも琵琶湖一周する際はこまめに財布をチェックしましょう! いわれなくてもするって?そうですか!
そして(自転車的には)大きな事故もトラブルもなく無事ゴール! 財布が 財布があればもっと大喜びできたのにと、非常に自分の事が情けなくなっております。
ということで南湖を省いた琵琶湖一周完了! 二日とも天気に恵まれて大変よかったですね。
肉もおいしかったし。
正直なところ60キロしか走った事がない僕は、琵琶湖一周とかできるのか!無理だろう!などと思っていましたが、二日間に分けたとはいえ、意外といけた、という今回の琵琶湖一周で、自転車の可能性と、そして己の可能性に気付く事ができました。
結局の所、エンジンが付いていないのがよい。自分自身のひとこぎふたこぎが重なって、あの大きな琵琶湖をまわったと言うことに、一種のいっちょまえ感を感じることができました。あと肉も美味しかったし…。
これから琵琶湖一周をするという方に言うべき事は、「肉はいいやつを買え!財布に気をつけろ!」 です。
(財布は見つかりました)
おしまい。
text&photo:ムスメミユキ
ムスメミユキ:最近はJ SPORTSロードレースTシャツに採用された「餃子監督」イラストなどでアンダーグラウンドな人気を博しているイラストレーター、カメラマン、自転車レースおっかけブロガー(笑)。ロードレーサーを購入したばかりで、乗る方にもハマリ中。
アーチスティックなイラストが好評のムスメミユキのホームページはこちら。
自転車にハマる日常を描く写真・漫画日記風ブログ、「ミユキ自転車」はこちら。
「西の淡路島」「東の琵琶湖」と、日本のサイクリスト達にとって「一周」の象徴的存在である両者。
ってせま!範囲せま!
東には富士山とか房総半島とか色々あるんとちゃうーん
淡路島と琵琶湖って近畿やーん
日本の数分の一やん!
まあ言うてますけどもね!
どうもこんにちは始めましてムスメミユキと申します。
自転車ロードレースをみて4コマを書いたりレースを観に行ってちょっとレポートを書いたりしているブログをやっているムスメミユキです。男です。
何が言いたいのかというと、僕が初めての琵琶湖一周をしてきたっていう話をここに書かせて貰おうと思いまして、今年の5月末に初めてロードレーサーを買ってまだちょっとしか乗っていない僕の初めての琵琶湖一周の経験が、「よしこれからいっちょ一周してやるか」、みたいな方にも参考になれば幸いです。
今回はいま自転車界でも流行っているツイッターで知り合った人たち総勢11人で行く事になりまして、そのうち何人かは「琵琶湖なんてもう何周もしてるよ!」という方たちなので、僕としては気が楽なもんである。
今回は走らない人たちが二人おりまして、その方達がサポートカーを走らせてくれました。
はい!言わないよ!「もうこの時点で非現実的やん」とか言わないよ!
「普通の琵琶湖イッシュリスト(琵琶湖一周する人)がサポートカーなんて走らせられるかー」とかそういうツッコミはごもっともでございますが、それならそちらがサポートカーを走らせるような琵琶湖一周を企画すればいいじゃないですかっ(笑)。
自転車乗らないけどこういうイベントが好きな人であったり、琵琶湖一周したいけど脚に自信がない人が交代で走ったり運転したり、じゃんけんで負けた人が運転したりして!
一日目の夜のバーベキュー(事実上のメインイベント)の食材調達等に大変便利ですよ。
そうなんです。今回は二日に分けて琵琶湖一周をしたのです。大体100キロずつの行程を二日間。
琵琶湖なんてのは一日に何周もするもんですよ!などというストイックな方の話はおいといてね
こういうふうに気軽に自転車で遊ぼうね、ということをしたわけです。
サポートカーがあると荷物を持たずに走れるので大変便利です。
自転車では運べないような荷物、着替えや修理セットその他が入ったリュックなどを背負って自転車に乗るわずらわしさがありません。
このようなポーズもリュックを背負っていると後ろへ転倒する危険性があります。
100キロづつ気楽に走ると申しましたが、この時点での僕の生涯最高走行距離は60km程度!
初日から未知の領域40km! 大丈夫なのか! こんなふざけてて大丈夫なのか!
琵琶湖の東側の湖岸道路は道も広く走りやすいのですが、トラック等の大きな車がビュンビュン走って行くので、車止めが時々邪魔ではありますが、横のサイクリングロードを通るのが無難でありましょう。
時々車道側を本気のサイクリスト(選手)らがビュンビュン通り過ぎていったりと、琵琶湖一周は練習で走ったりするチームもあるそうです。
リュックを背負っていると、途中偶然見かけた梨直売所によって梨を食べるという精神的な余力もないかもしれませんね。
湖岸道路沿いにはコンビニや道の駅が点在するので利用しましょう。結構頻繁にありますか、というと、ないです。ない時には当分ないです。結構あるんですけど、結構ないんです。なので見つけたら十分に補給をいたしましょう。
長浜周辺に来ると、琵琶湖あたかも海の如しです。「ウオオーっあの遠くの対岸まで走っていくのかあ」とドキドキしつつ、ため息がでますね。
道の駅近江母の郷でお昼ご飯。うどんとおはぎ。
実は当日、なんとこの近くの米原駅からSLが運行するという情報を事前にキャッチし、ぜひ見に行こうと言っていたのですが、途中梨を食べるなどして行程が遅れ「無理ダネー」とグダグダな一行。
すでに頭は今夜のBBQの事でうずうずしているところ。しかし一応は一目みたいと近くの線路まで走りだす。
ちょうど視界が開けた頃に目の前の線路を走り出すSL!
全力で併走する集団!
「ポッポー」と汽笛を鳴らしてくれたのは多分僕らへのサービスです。間違いないです!
そしていよいよ一日目の行程も終わりが近づき、みんなの気持ちは完全にこの後のバーベキューへ…!
この際近くのスーパーなどで大量の酒と肉を購入し、それらをサポートカーに積み込むわけですね。
クルマ万歳! 人間だけだとなかなかそういうことは出来ません。
車がなかったら、酒と肉を背負って自転車で山奥に進んで行くって、どういう不埒な修行ですかそれ…っていう話で。
今回はしっかりした造りのバンガローに泊まりました。長浜高山キャンプ場。長浜から山の方に入った高山キャンプ場です。
僕は山の中にポッと作った古臭いボロボロの小屋的なものを想像していたのですが、トイレやら風呂、キッチン、冷蔵庫、布団までそろっている!コンセントも4つ!これはもう心置きなく
宴じゃあー
肉を焼けえい
酒を持てえい
ウオオー
よっしゃああ~
しかしみんなさすがよく食べる。そしてよく騒ぐっ
隣のバンガロー(いくつもバンガローがある)の親子連れさん本当にごめん。うるさくて本当にごめん。
宴もたけなわになりまして、餃子男もうろうろしだす頃合となりました。この餃子男は今年のジャパンカップにも登場予定なので要チェックですね。
餃子男はポイを回し宴を盛り上げる。ムードメーカーがいると大変楽しいですね。
まわす!
もうええがなポイは…。肉やがな…。
肉―!
そして突然朝。ハイそうです。あんまりねえ、記憶がないんですね…。
鮒寿司とかもあったんです…。あの好き嫌いが激しく分かれる鮒寿司。
その写真を撮って、わあー誰が食べるんだよう!やめろよう!ぼかあいいよう! みたいなものを書く予定だったんですが酔ってて…。
触った記憶はなんとなくあるんですけど…ええ。
頭痛…。
前日ビールとワインと日本酒焼酎ウイスキーのスーパーちゃんぽんで、それは二日酔いになる。二日酔いになる。はずなのに他の人たちは元気なんだった。なんということでしょう。
元気に後片付け、出発の準備をしている。
「負けたなあ…。」とその様子を頭痛とともに正座したり寝転がったりしながら見守る僕。(手伝えよ)
思い着いたように集合写真。
これからいよいよ二日目の行程、ゴールまでの道のりが始まる! といってもメインイベントが終わった二日目、昨日のような夢と希望はないよ!
「輪行(電車で帰る)でいいのではないか」などと言った声もちらほらと聞こえる。なにより僕は頭が痛い。ほんと痛い。あと尻も痛い。
レーパンがあっていないのでしょうか...。そういえばレーパンがあってるあってないはロングライドして初めてわかるっていう話を聞いたことがある。
100キロ以上走ったのは初めてじゃもんで…。路面の凹凸にびりびりと傷む頭と尻!
もう耳以外全部痛い。ああこれがグランツールを走る選手の気持ちか! 何度も押し寄せる(サポートカーに載せてもらおうか)という誘惑に(いやいや!一応自分の足で走りきりたいんや!)という強い意思でため息まじりに打ち勝つ!
奥琵琶湖まるで海の如し。
琵琶湖の北、奥琵琶湖パークウェイには唯一と言っていいちゃんとした上りがある。この直前のコンビニで「即効元気」と「梅丹本舗サイクルチャージ」を同時に
摂取した僕は頭が痛いのに妙に元気になって張り切って上ったらば頭痛と共に吐き気をもよおしてきた。ウウウ。
長い上りを上り終えると
「すいません道間違えました」と土下座する先頭を走っていたかえるさん。
深いため息の周囲…。
まあ一人に任せた僕らも悪いけどね
悪いけどねえ。
道はちゃんと確認しよう。とか言ってるけど、僕は完全にベテランにまかせっきりでした。
別に行程を知る気もなかったのだった。それがいけなかった。
琵琶湖の北の部分はトンネルがいくつかあって、しかも大変暗い。明るいうちしか走らないつもりだとしてもライト、前と後のライトは持って行ったほうがいいです。
海津大崎周辺の道はサイクリストがとても多く、レースでもしてるのか!と行った按配。
いくらか走っていると「そろそろ休憩かのう」と僕が言うと
「ちょっと行ったところにコンビニがある」と進み続けるベテランさん。
ちょっと行ったところにコンビニがある…。
このあたりでは頭痛や吐き気も収まり、お腹が空いて来た僕です。
ちょっと行ったところに…。
奥に見えてるのは白ひげ神社の鳥居、湖面に鳥居が立っている。このあたりの8号線は交通量も多く走りにくいから注意しましょう。
って、ちょっと行った所にないやないかー! コンビニないやないかー!! お腹すいた!コンビニはー!
やっとついたコンビニ…。初心者の人はトイレや休憩をまめにベテランに要求しましょう。やつらの「ちょっといったところ」は数十キロ先だったりするぞ!
ちなみに… これは僕が先頭を引いているときに「本来止まる事にしていた場所」を通り過ぎていたのが
よくなかったりしたそうで…。人にまかせっきりにしていた僕がよくなかったみたいで…。
「わからないもーん」と人にまかせっきりにせず、わからないなりにも一応は行程を確認しておいたほうがいいですね。
そして特になにもなくびゃーっと数十キロ
湖西の象徴的存在琵琶湖タワーに到着!いよいよゴールは近い!
このあたりで財布をなくした事に気付く。ゴール前にまさかのテンション大暴落。
ここはねえ琵琶湖大橋といって、琵琶湖一周をするサイクリストは必ずここで写真を撮るような場所なんだけども、もう財布をなくして気が気でない僕。撮ってないですねえ…。
皆さんも琵琶湖一周する際はこまめに財布をチェックしましょう! いわれなくてもするって?そうですか!
そして(自転車的には)大きな事故もトラブルもなく無事ゴール! 財布が 財布があればもっと大喜びできたのにと、非常に自分の事が情けなくなっております。
ということで南湖を省いた琵琶湖一周完了! 二日とも天気に恵まれて大変よかったですね。
肉もおいしかったし。
正直なところ60キロしか走った事がない僕は、琵琶湖一周とかできるのか!無理だろう!などと思っていましたが、二日間に分けたとはいえ、意外といけた、という今回の琵琶湖一周で、自転車の可能性と、そして己の可能性に気付く事ができました。
結局の所、エンジンが付いていないのがよい。自分自身のひとこぎふたこぎが重なって、あの大きな琵琶湖をまわったと言うことに、一種のいっちょまえ感を感じることができました。あと肉も美味しかったし…。
これから琵琶湖一周をするという方に言うべき事は、「肉はいいやつを買え!財布に気をつけろ!」 です。
(財布は見つかりました)
おしまい。
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