ホイール＆パーツを盗難から守るセキュリティーアイテム　 PINHEAD(ピンヘッド)

ホイール、シートピラー、ハンドル回りを一つのキーでロックできるセキュリティーアイテム PINHEAD(ピンヘッド）が日本に上陸した。都会で頻発する盗難を防止してくれるアイテムだ。

4パックロックセット（マルチコンビネーションキー、フロント&リアホイールロック、シートロック、ヘッドセットロック） (c)インターマックス

マルチコンビネーションキーはこのとおりコンパクト PINHEADのウリは、前後輪、シートピラー、フォーク及びハンドル回りを専用の鍵（マルチコンビネーションキー）一本でロック出来ることだ。この「ワンキーセキュリティー」は、他の工具では開錠できない独創的なシステムで、スマートに盗難から愛車を守ってくれる。

一般的なスポーツバイクのホイールやシートクランプなどに採用されている「クイックリリースレバー」は便利ではあるが、ワンタッチで着脱が可能なその構造が災いして、盗難に対してはめっぽう弱いという欠点がある。

鉄柵やポールなどに頑丈な鍵を用いて愛車をロックしたつもりでも、ホイールやシートだけ盗まれてしまったり、ホイールだけをロックしてしまい、フレームごと盗まれてしまったり。そんなむごい盗難が、とくに都市部で頻発している。

もっとも避けたい事態が....

PINHEADは1997年創業のカナディアンブランド。スポーツバイク普及の陰で増加傾向にあるパーツ窃盗事件の深刻さから設立された。欧米の盗難事情は、徐々に日本へも上陸している。このPINHEADは、盗難防止の切り札になりそうだ。

オシャレに持ち歩けるマルチコンビネーションキーは、キーホルダー代わりなどにもなるだろう。キーパターンはもちろん無数のタイプが有り、他のキーパターンとは（めったなことでは）一致しない。
それ自体の紛失が心配な人は、スペアキーを注文すると良い。キー本体に刻印されているシリアルナンバーをメーカーに連絡すると、約2カ月ほどで届くという（ただし有償）。

PINHEAD(ピンヘッド）はただのセキュリティーアイテムにとどまらず、独創的なルックスでバイクのアクセントにも一役買い、その単純な構造から、軽量化にも貢献する優れたアイテムだ。クイックレバーは前後ペアのメーカー公表値で68ｇだ。

マルチコンビネーションキーのかみ合わせ部 マルチコンビネーションキーを締め込むことでロックされる


クイックのないロック部はスッキリしている ヘッド部と反対側のルックス　トップにシルク印刷の柄がある



【PINHEAD商品ラインナップ】
3パックロックセット（マルチコンビネーションキー、フロント&リアホイールロック、シートロック　のセット） (c)インターマックス2パックロックセット（マルチコンビネーションキー、フロント&リアホイールロック　のセット） (c)インターマックス


4パックロックセット（マルチコンビネーションキー、フロント&リアホイールロック、シートロック、ヘッドセットロック　のセット） (c)インターマックス

2パックロックセット　定価￥4,800（税込）
（マルチコンビネーションキー、フロント&リアホイールロック　のセット）

3パックロックセット　定価￥6,800（税込）
（マルチコンビネーションキー、フロント&リアホイールロック、シートロック　のセット）

4パックロックセット　定価￥8,800（税込）
（マルチコンビネーションキー、フロント&リアホイールロック、シートロック、ヘッドセットロック　のセット）

ミニ・インプレッション

輸入代理店をつとめるインターマックスより試用品の提供を受け、試しに1ヶ月ほど使用してみた。わざわざクイックレバーを交換するほどのものだろうか、と、メリットは当初ピンと来なかったが、都会部で使ううちに、その便利さが見えてきた。

まず、PINHEADの使用はクイックリリースレバー等と差し替えるだけ。マルチコンビネーションキーを用いてロックすれば、あとはモンキーレンチ等の一般工具ではパーツを取り外すことはできなくなる。

クイックレバーと差し替えた際のバイクの軽さも実感できる。
パンク等に備えてマルチコンビネーションキーを持ち歩いてもいいだろう。チューブ交換等はホイールを取り外す必要があるからだ。

シートロックだけでなく、ヘッドセットロックも用意されており、アヘッドを緩めてのフォークの盗難も防いでくれることでスポーツバイク専用製品だとわかる。

マルチコンビネーションキーはカム式構造で、ちょっとしたキーホルダーの飾りのようで、それ自体なかなか可愛いデザインと質感だ。キーホルダーヘッドとしてぶら下げるデザインになっており、なかなかクールだ。

ホイールとシート（サドル＆シートピラー）がしっかりロックされている安心感は大きい。それ以上に、それらがロックされていることで、カギを掛ける際にはフレームだけを固定物にロックすれば良いことになるのだ。

今まではホイールを取り外されるのが心配で、ホイールを外してフレームにまとめて施錠していたものだが、その方法はどうしても、長く大型のロックが必要になってしまう。しかしPINHEADを使用してフレームをロックするだけなら、一回り小さなロックを持参するだけで十分だと言うことになる。

もちろんそれで油断することは禁物だが、専用のマルチコンビネーションキーがなければ外すことができないなら、それは一体化しているも同じこと。自分のバイクに必要な組み合わせを2パック、3パック、4パックから選ぶことができる。



PINHEAD（インターマックスホームページ）
http://www.intermax.co.jp/products/pinhead/

PINHEADコンポーネント（英語サイト）
http://www.pinheadcomponents.com/