2019/05/18(土) - 12:39
サイクルイベントで見つけたこだわりのバイクを紹介する「あなたの自転車見せてください」。今回は4月27日(土)に開催された、もてぎ7時間エンデューロの会場でお会いした6名の愛車を紹介します。
菊川実紀さん(Roppongi Express) ルック 785 HUEZ RS
4時間クラスのスプリントを制し総合優勝を飾ったのは、トップホビーレーサーとして名高い高岡亮寛さん率いる社会人チームRoppongi Express所属の菊川さん。愛車はルックの軽量ヒルクライムモデルである「785 HUEZ RS」だ。
「もともと反応が良いバイクが好きで、このモデルを選びました。目標とするレースをツール・ド・おきなわに設定しており、長距離で消耗しても登りでついていけるよう、また散発するアタックにも反応できるよう軽量なバイクが良かったんです。スプリントのかかりも良くて気に入っています」とバイク選びを語る。
変速系統は機械式ULTEGRAだが、クランクとブレーキキャリパーはDURA-ACEとするなどレーサーらしいアセンブルに。ハンドルが深めなポジションとするため、-17°ステムとドロップが深いシャローハンドルを合わせている。サドルは軽量性を重視して軽めなカーボンレールタイプだ。
またマヴィックのコスミックプロカーボンUSTホイールとチューブレスタイヤも日頃からの愛用品だという。「チューブレスタイヤはグリップも良く、コーナーでも全然速度を落とさずいけるので速いし大きなアドバンテージになりますね。どのレースでもこのホイールとタイヤでいけちゃいます」とコメントしてくれた。
金城真理子さん ピナレロ GAN S
4時間ウーマンで5位に入賞した金城さんの愛車はピナレロの「GAN S」だ。夫婦2人でやれる趣味として自転車を楽しんでいるとのことで、バイクは旦那さんの勧めもあってピナレロに決めたのだという。「2016年に買ってまだ1台目。エアロな見た目もいいし、すごい乗りやすくて気に入っています」と笑顔で話す。
パーツ選びも基本的には旦那さん頼りだと言うが、東京都調布市にあるバイクフィッティングTORQUEでポジションを見てもらっており、女性の体格に合わせたカスタムを施している。クランク長を160mmにするためスギノのショートクランクに変更したり、肩幅に合わせて芯-芯360mmのデダハンドルをチョイスしたりするなど、乗りやすくする工夫が多数。
またタイヤはピレリP ZEROの限定モデルであるイエローロゴタイプを合わせていた。「ピレリのタイヤは柔らかめで乗り味も良いですね。後からバーテープとボトルも黄色で合わせてみました」とコメント。「もてぎに出るのは3,4回目かな。前回はパンクで完走ならずでしたが、今回はちゃんと走り切ることができて良かったです。疲れたけど満足ですね」と語ってくれた。
羽生哲裕さん(群馬ヴィクトリーワークス/アタック) スコット FOIL PREMIUM DISC
グリーンのチームジャージが目立つ”群馬ヴィクトリーワークス/アタック”を率いるのは、前橋市にあるバイシクルスタジオアタックの店主、羽生さん。バイクブランドはスコットのみを取り扱うという珍しいショップで、今回はエンデューロレースということでチーム4人全員がエアロロードの「FOIL DISC」で参加。7時間ロードチームにて4位に入賞した。
昔からMTBレースに出場してきた経歴を持ち、ショップでMTBパークも運営するなど、ロード・オフロード問わず幅広い自転車遊びを提案。もちろんディスクブレーキの扱いもお手の物だ。「昨年ADDICT DISCを使ってみたらかなり調子が良くて、FOIL DISCも投入してみました。パーツ自体は至って普通なアセンブルですが、スラムRED eTapのディスクはかなり使いやすいですね」と語る。
またタイヤにはヴィットリアのCORSA SPEED TLRをチョイス。「完全なチューブレスタイヤだとやや重さがありますが、チューブレスレディタイプは走りも転がりも抜群に軽いですね。路面がキレイなサーキットエンデューロにはとてもオススメです。個人的にはカンパニョーロのホイールが好きですが、チューブレスが使いたくて今はDTスイスを使っています」とコメントしてくれた。
石下七恵さん(Divertire) フォーカス CAYO
ピンクと水色のカラーコーディネートがバッチリ決まった石下さん。所属しているDivertire(ディベルティーレ)は宇都宮を中心に活動しており、70人近いメンバーがいる大所帯なチームなんだとか。週末はメンバー同士で連絡を取り合いポタリングを楽しんでいる。「前回2時間ソロだったので、今回は4時間ソロで出てみました。優勝までもう一歩なのでまた秋大会でチャレンジしたいです」と意欲を燃やす。
そんな石下さんの愛車はフォーカスの「CAYO」。マトリックスパワータグの佐野淳哉ファンだといい、佐野選手が使用しているバイクと同じモデルを選んだそう。チームカラーのピンクをバイクの差し色にも使いつつ、フレームに合わせた水色をヘルメットやアイウェアにも差し込み、統一感のあるコーディネートに仕上がっていた。
パーツアセンブルはショップにおまかせで、肩幅に合わせてハンドルはやや狭めのものをチョイス。フレームサイズが小さめでもボトルが取り出しやすいよう、マグネットで着脱できるコアラボトルを使っている。またパイオニアのペダリングモニターカバーには、マトリックスパワータグのカラーであるグリーンを用い、チーム愛を表現したカスタムもこだわりのポイントだ。
飯島涼さん(オンボローズ) デローザ SK Pininfarina Disc
最新のディスクフレームに最新の12速コンポーネントを合わせた、今どきバイクに仕上がった飯島さんにお声がけ。愛車はデローザのエアロロード「SK Pininfarina Disc」だ。半年前にグラベルロードを購入し自転車にハマってしまい、2台目は舗装路をスピードに乗って走りたいとの思いからロードバイクに。カーボン、ディスクブレーキ、イタリアンバイクで絞り込んでいった時に見た目の格好良さに惹かれ購入に至ったと言う。
「特に奇をてらうことなく定番パーツで揃えて、見た目のデザインに破綻が無いよう組み上げました。最初はシマノ105で良いかなと思っていたのですが、そこはやっぱりカンパニョーロが合わせたくなって、結局思い切って最新のRECORDを選択しました」と飯島さん。デローザとともに3Tのハンドル・ステム、セライタリアのサドル、カンパニョーロのBORA ONE 35ホイール、ピレリのロードタイヤなど、イタリアンブランドで揃えた上品な1台に仕上がっている。
「エアロロードですがそこまで体にストイックな感じはなく、ロングライドも行きやすいですね。ホイールも非常に転がりが良くて、気づいたら30km/hを超えているような感じなんです。気持ちよく前に進んでスピードも落ちないのでとても気に入っています」と愛車をインプレッションしてくれた。
吉田梨絵さん(グランディヴェル) リドレー NOAH
東京・千駄ヶ谷のサイクルショップ、GranDiver(グランディヴェル)のチームより4時間男女混合で3位に入賞した吉田さん。普段はトライアスロンのレースに向けてトレーニングをしており、たまにエンデューロやロングライドイベントに仲間と参加して自転車を楽しんでいるという。「今回もてぎは初めてだったのですが、コースも広くて気持ちよく走れました」と満足そうな表情を浮かべる。
そんな吉田さんの愛車はリドレーのエアロロード「NOAH」だ。会社の先輩から譲ってもらったバイクだそうで、もちろんトライアスロンもこの1台でこなす。二股になったノーズデザイン、かつ先端を切り落としたショートノーズが特徴的なISMのADAMOサドルがトライアスリート感を醸し出す。
レッドアルマイトのスパイダーが目を引くローターのアルミクランク「AGILIS」は限定復刻された知る人ぞ知る一品。細身のクランクアームも特徴的だ。もちろん楕円チェーンリングのQ-RINGSを使用しており、「バイクと一緒に譲ってもらったものですが、楕円は私に合っていたのかすごい走りやすいんですよね。グイグイ進むような感覚なんです」とコメントしてくれた。
text&photo:Yuto.Murata
菊川実紀さん(Roppongi Express) ルック 785 HUEZ RS
4時間クラスのスプリントを制し総合優勝を飾ったのは、トップホビーレーサーとして名高い高岡亮寛さん率いる社会人チームRoppongi Express所属の菊川さん。愛車はルックの軽量ヒルクライムモデルである「785 HUEZ RS」だ。
「もともと反応が良いバイクが好きで、このモデルを選びました。目標とするレースをツール・ド・おきなわに設定しており、長距離で消耗しても登りでついていけるよう、また散発するアタックにも反応できるよう軽量なバイクが良かったんです。スプリントのかかりも良くて気に入っています」とバイク選びを語る。
変速系統は機械式ULTEGRAだが、クランクとブレーキキャリパーはDURA-ACEとするなどレーサーらしいアセンブルに。ハンドルが深めなポジションとするため、-17°ステムとドロップが深いシャローハンドルを合わせている。サドルは軽量性を重視して軽めなカーボンレールタイプだ。
またマヴィックのコスミックプロカーボンUSTホイールとチューブレスタイヤも日頃からの愛用品だという。「チューブレスタイヤはグリップも良く、コーナーでも全然速度を落とさずいけるので速いし大きなアドバンテージになりますね。どのレースでもこのホイールとタイヤでいけちゃいます」とコメントしてくれた。
金城真理子さん ピナレロ GAN S
4時間ウーマンで5位に入賞した金城さんの愛車はピナレロの「GAN S」だ。夫婦2人でやれる趣味として自転車を楽しんでいるとのことで、バイクは旦那さんの勧めもあってピナレロに決めたのだという。「2016年に買ってまだ1台目。エアロな見た目もいいし、すごい乗りやすくて気に入っています」と笑顔で話す。
パーツ選びも基本的には旦那さん頼りだと言うが、東京都調布市にあるバイクフィッティングTORQUEでポジションを見てもらっており、女性の体格に合わせたカスタムを施している。クランク長を160mmにするためスギノのショートクランクに変更したり、肩幅に合わせて芯-芯360mmのデダハンドルをチョイスしたりするなど、乗りやすくする工夫が多数。
またタイヤはピレリP ZEROの限定モデルであるイエローロゴタイプを合わせていた。「ピレリのタイヤは柔らかめで乗り味も良いですね。後からバーテープとボトルも黄色で合わせてみました」とコメント。「もてぎに出るのは3,4回目かな。前回はパンクで完走ならずでしたが、今回はちゃんと走り切ることができて良かったです。疲れたけど満足ですね」と語ってくれた。
羽生哲裕さん(群馬ヴィクトリーワークス/アタック) スコット FOIL PREMIUM DISC
グリーンのチームジャージが目立つ”群馬ヴィクトリーワークス/アタック”を率いるのは、前橋市にあるバイシクルスタジオアタックの店主、羽生さん。バイクブランドはスコットのみを取り扱うという珍しいショップで、今回はエンデューロレースということでチーム4人全員がエアロロードの「FOIL DISC」で参加。7時間ロードチームにて4位に入賞した。
昔からMTBレースに出場してきた経歴を持ち、ショップでMTBパークも運営するなど、ロード・オフロード問わず幅広い自転車遊びを提案。もちろんディスクブレーキの扱いもお手の物だ。「昨年ADDICT DISCを使ってみたらかなり調子が良くて、FOIL DISCも投入してみました。パーツ自体は至って普通なアセンブルですが、スラムRED eTapのディスクはかなり使いやすいですね」と語る。
またタイヤにはヴィットリアのCORSA SPEED TLRをチョイス。「完全なチューブレスタイヤだとやや重さがありますが、チューブレスレディタイプは走りも転がりも抜群に軽いですね。路面がキレイなサーキットエンデューロにはとてもオススメです。個人的にはカンパニョーロのホイールが好きですが、チューブレスが使いたくて今はDTスイスを使っています」とコメントしてくれた。
石下七恵さん(Divertire) フォーカス CAYO
ピンクと水色のカラーコーディネートがバッチリ決まった石下さん。所属しているDivertire(ディベルティーレ)は宇都宮を中心に活動しており、70人近いメンバーがいる大所帯なチームなんだとか。週末はメンバー同士で連絡を取り合いポタリングを楽しんでいる。「前回2時間ソロだったので、今回は4時間ソロで出てみました。優勝までもう一歩なのでまた秋大会でチャレンジしたいです」と意欲を燃やす。
そんな石下さんの愛車はフォーカスの「CAYO」。マトリックスパワータグの佐野淳哉ファンだといい、佐野選手が使用しているバイクと同じモデルを選んだそう。チームカラーのピンクをバイクの差し色にも使いつつ、フレームに合わせた水色をヘルメットやアイウェアにも差し込み、統一感のあるコーディネートに仕上がっていた。
パーツアセンブルはショップにおまかせで、肩幅に合わせてハンドルはやや狭めのものをチョイス。フレームサイズが小さめでもボトルが取り出しやすいよう、マグネットで着脱できるコアラボトルを使っている。またパイオニアのペダリングモニターカバーには、マトリックスパワータグのカラーであるグリーンを用い、チーム愛を表現したカスタムもこだわりのポイントだ。
飯島涼さん(オンボローズ) デローザ SK Pininfarina Disc
最新のディスクフレームに最新の12速コンポーネントを合わせた、今どきバイクに仕上がった飯島さんにお声がけ。愛車はデローザのエアロロード「SK Pininfarina Disc」だ。半年前にグラベルロードを購入し自転車にハマってしまい、2台目は舗装路をスピードに乗って走りたいとの思いからロードバイクに。カーボン、ディスクブレーキ、イタリアンバイクで絞り込んでいった時に見た目の格好良さに惹かれ購入に至ったと言う。
「特に奇をてらうことなく定番パーツで揃えて、見た目のデザインに破綻が無いよう組み上げました。最初はシマノ105で良いかなと思っていたのですが、そこはやっぱりカンパニョーロが合わせたくなって、結局思い切って最新のRECORDを選択しました」と飯島さん。デローザとともに3Tのハンドル・ステム、セライタリアのサドル、カンパニョーロのBORA ONE 35ホイール、ピレリのロードタイヤなど、イタリアンブランドで揃えた上品な1台に仕上がっている。
「エアロロードですがそこまで体にストイックな感じはなく、ロングライドも行きやすいですね。ホイールも非常に転がりが良くて、気づいたら30km/hを超えているような感じなんです。気持ちよく前に進んでスピードも落ちないのでとても気に入っています」と愛車をインプレッションしてくれた。
吉田梨絵さん(グランディヴェル) リドレー NOAH
東京・千駄ヶ谷のサイクルショップ、GranDiver(グランディヴェル)のチームより4時間男女混合で3位に入賞した吉田さん。普段はトライアスロンのレースに向けてトレーニングをしており、たまにエンデューロやロングライドイベントに仲間と参加して自転車を楽しんでいるという。「今回もてぎは初めてだったのですが、コースも広くて気持ちよく走れました」と満足そうな表情を浮かべる。
そんな吉田さんの愛車はリドレーのエアロロード「NOAH」だ。会社の先輩から譲ってもらったバイクだそうで、もちろんトライアスロンもこの1台でこなす。二股になったノーズデザイン、かつ先端を切り落としたショートノーズが特徴的なISMのADAMOサドルがトライアスリート感を醸し出す。
レッドアルマイトのスパイダーが目を引くローターのアルミクランク「AGILIS」は限定復刻された知る人ぞ知る一品。細身のクランクアームも特徴的だ。もちろん楕円チェーンリングのQ-RINGSを使用しており、「バイクと一緒に譲ってもらったものですが、楕円は私に合っていたのかすごい走りやすいんですよね。グイグイ進むような感覚なんです」とコメントしてくれた。
text&photo:Yuto.Murata
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