2018/08/10(金) - 15:21
山梨県の中央を流れる富士川。その周辺に広がる峡南エリアを舞台とするライドイベント「南アルプスロングライド」が11月17~18日(土~日)も開催。紅葉に彩られた甲府盆地を秋の景色と味覚を楽しむ2日間192kmのライドを紹介しよう。
山梨県の甲府盆地から太平洋へと注ぐ富士川。その中流域に広がる「峡南地域」を舞台として開催されるサイクリングイベントが「南アルプスロングライド」。その名の通り、南アルプスと天子山塊に挟まれた谷合のエリアで本格的な山岳ライドを楽しもうと、毎年多くのサイクリストを集める人気イベントだ。
ロングライドイベントとしては珍しい2日間開催となるのが南アルプスロングライドの大きな特徴。2日ともに充実したライドが用意され、通して参加すれば最長で192km、獲得標高2,900m超となる、まるでステージレースのようなロングライドイベントなのだ。
初日となる11月17日はアップダウンが少なく、高速巡航を楽しめるコースが用意される一方、2日目となる11月18日は本格的な山岳ロングライドコースを走ることとなる。2日間ともメイン会場となるのは、道の駅富士川。中部横断道の増穂ICを降りてすぐ目の前、都内からでも2時間弱というアクセスの良さが嬉しい会場だ。
2日間で3つのコースが用意される南アルプスロングライド。それではそれぞれのコースの詳細を見ていこう。初日に開催されるのは、道の駅富士川から北へと走っていく中上級者向けの「白州・韮崎ステージ」と初級者向けの「プチ・南アルプスステージ」の二つ。脚力や自転車の楽しみ方に合わせてどちらかを選ぶことができる。
「白州・韮崎ステージ」は「北風に乗る高速巡航ステージ」と銘打たれた距離約82.4km、獲得標高約1,000mのコースとなる。道の駅富士川をスタートし、北岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳の左手に見ながら、武田家ゆかりの地、韮崎を経由しウィスキーの名産地たる白州方面へ。この地域では、清冽な水によって育まれる「武川米」の棚田が広がっている。そして、ゴールに向けては八ヶ岳から吹く北風を背中に受けて、雪景色の富士山を左手前に眺めながらの快適なライドを満喫できる。過去2年はあいにくの雨だったが、基本的には降水確率は低いとのことで、今年はきっと美しい富士の姿を楽しめるはず。
もっとゆったりまったりと楽しみたいという方や、あまり長距離は不安だという方におすすめなのだが「プチ・南アルプスステージ」だ。距離約34kmと短めのコースの中に地元のグルメやスイーツ、そして絶景がギュッと詰め込まれた、眼も舌も楽しませてくれる贅沢ポタリングとなっており、天高く馬肥ゆる秋にぴったりなライドとなっている。
2日目に行われる「ツール・ド・富士川ステージ」は距離約110km、獲得標高1,800mという健脚派にとってはたまらない山岳ロングライド。山間地帯を流れる富士川に沿ったルートの中に、2つの峠や日蓮宗総本山「身延山」へ向かう20%越えの激坂等、大小のいくつものヒルクライム区間がスパイスとして加えられ、まるでアルデンヌクラシックのような起伏に富んだコースレイアウト。ロードバイクに乗りなれた中・上級者にこそふさわしい走りごたえのあるコースに仕上がっている。キャンプを題材に人気を博したアニメ「ゆるキャン△」にもゆかりがあるスポットもいくつか登場。
その中でもハイライトとなるのがが、「ヒルクライムチャレンジ」区間として自主計測タイムによって表彰も行われる平林峠だ。最終のエイドとなる「平林みさき耕舎」へ至る、平均勾配8.7%、距離5.5㎞の峠がこの大会最大の難所である。とはいえ、このヒルクライムチャレンジ区間への参加は自由へとなっており、体力的に厳しいと感じる方はショートカットすることも出来るので、安心できる。
さて、そんな魅力的な3つのコースが待ち受ける南アルプスロングライドだが、その中で提供される地元の味覚もまた、このイベントのエッセンスである。フィニッシュエイドを含めると「白州・韮崎ステージ」では4つ、「プチ・南アルプスステージ」では3つ、「ツール・ド・富士川ステージ」では6つのエイドステーションが用意され、それぞれのエイドで地元のグルメを堪能できる。
特に「プチ・南アルプスステージ」と今年からは「白州・韮崎ステージ」はロールケーキで有名な地元の老舗スイーツショップ「清月」が第1エイドとなっている。プチ・南アルプスステージの第2エイドのほたるみ館でも地元のおばちゃんたちの手作りが味わえたり、ゴール地点では郷土料理の「みみ」が味わえたりと、「これでもか!」と言わんばかりのおもてなしが味わえる。
「ツール・ド・富士川ステージ」では昼食に地元食材をふんだんに使った「こしべんと」が用意されている。「田舎料理は旅をしない」をモットーに地元産の食材のみで作られる3種類のお弁当が振舞われ、好きなものを選ぶことが出来るのだ。ボリュームたっぷりながらも、身体に優しい味のお弁当はロングライドのおともにぴったり。土曜日の「白州・韮崎ステージ」でも、地元のお店が腕によりをかけた特製お弁当3種類が振舞われるので、そちらも期待大だ。
また、豪華なゲスト陣が来場し、大会を盛り上げてくれるのもこの大会の大きな魅力。毎年ゲストとして参加してくれる今中大介さんに加えて、今年は「走れるファッションモデル」こと石垣美帆さんが共に走ってくれるという。17日のプチ・南アルプスステージゴール後には石垣美帆さんによる1時間程度のトークイベントも行われる。トークショーについてはは2日目のみの方も参加できるので、会場に訪れてみては。さらに、トライアスリートのエース栗原さんが「スペシャルサポーター」として参加者の皆さんを応援しながら走ってくれるということだ。
現在参加者募集中! 申込は10月21日まで
さて、そんな魅力一杯の南アルプスロングライドは現在参加者を募集中だ。申込はインターネットのみとなっており、スポーツエントリーから申し込むことができる。2日連続で出るもよし、土日のどちらかのみで出るもよし。ただ、2日間とも参加される方には割引も適用されるので、秋の山梨を目いっぱい楽しむ週末を過ごしてみてはいかがだろうか?
南アルプスロングライド2018
開催期間:11月17~18日
開催場所:山梨県南巨摩郡富士川町青柳町1655-3 道の駅富士川
申込期間:2018年7月7日(土) ~2018年10月21日(日)
開催種目:白州・韮崎ステージ、プチ・南アルプスステージ、ツール・ド・富士川ステージ
参加費:白州・韮崎ステージ 7,000円
プチ・南アルプスステージ 4,000円
ツール・ド・富士川ステージ 8,000円
白州・韮崎ステージとツール・ド・富士川ステージ同時参加は-1,000円
プチ・南アルプスステージとツール・ド・富士川ステージ同時参加は-500円の割引が適用される
山梨県の甲府盆地から太平洋へと注ぐ富士川。その中流域に広がる「峡南地域」を舞台として開催されるサイクリングイベントが「南アルプスロングライド」。その名の通り、南アルプスと天子山塊に挟まれた谷合のエリアで本格的な山岳ライドを楽しもうと、毎年多くのサイクリストを集める人気イベントだ。
ロングライドイベントとしては珍しい2日間開催となるのが南アルプスロングライドの大きな特徴。2日ともに充実したライドが用意され、通して参加すれば最長で192km、獲得標高2,900m超となる、まるでステージレースのようなロングライドイベントなのだ。
初日となる11月17日はアップダウンが少なく、高速巡航を楽しめるコースが用意される一方、2日目となる11月18日は本格的な山岳ロングライドコースを走ることとなる。2日間ともメイン会場となるのは、道の駅富士川。中部横断道の増穂ICを降りてすぐ目の前、都内からでも2時間弱というアクセスの良さが嬉しい会場だ。
2日間で3つのコースが用意される南アルプスロングライド。それではそれぞれのコースの詳細を見ていこう。初日に開催されるのは、道の駅富士川から北へと走っていく中上級者向けの「白州・韮崎ステージ」と初級者向けの「プチ・南アルプスステージ」の二つ。脚力や自転車の楽しみ方に合わせてどちらかを選ぶことができる。
「白州・韮崎ステージ」は「北風に乗る高速巡航ステージ」と銘打たれた距離約82.4km、獲得標高約1,000mのコースとなる。道の駅富士川をスタートし、北岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳の左手に見ながら、武田家ゆかりの地、韮崎を経由しウィスキーの名産地たる白州方面へ。この地域では、清冽な水によって育まれる「武川米」の棚田が広がっている。そして、ゴールに向けては八ヶ岳から吹く北風を背中に受けて、雪景色の富士山を左手前に眺めながらの快適なライドを満喫できる。過去2年はあいにくの雨だったが、基本的には降水確率は低いとのことで、今年はきっと美しい富士の姿を楽しめるはず。
もっとゆったりまったりと楽しみたいという方や、あまり長距離は不安だという方におすすめなのだが「プチ・南アルプスステージ」だ。距離約34kmと短めのコースの中に地元のグルメやスイーツ、そして絶景がギュッと詰め込まれた、眼も舌も楽しませてくれる贅沢ポタリングとなっており、天高く馬肥ゆる秋にぴったりなライドとなっている。
2日目に行われる「ツール・ド・富士川ステージ」は距離約110km、獲得標高1,800mという健脚派にとってはたまらない山岳ロングライド。山間地帯を流れる富士川に沿ったルートの中に、2つの峠や日蓮宗総本山「身延山」へ向かう20%越えの激坂等、大小のいくつものヒルクライム区間がスパイスとして加えられ、まるでアルデンヌクラシックのような起伏に富んだコースレイアウト。ロードバイクに乗りなれた中・上級者にこそふさわしい走りごたえのあるコースに仕上がっている。キャンプを題材に人気を博したアニメ「ゆるキャン△」にもゆかりがあるスポットもいくつか登場。
その中でもハイライトとなるのがが、「ヒルクライムチャレンジ」区間として自主計測タイムによって表彰も行われる平林峠だ。最終のエイドとなる「平林みさき耕舎」へ至る、平均勾配8.7%、距離5.5㎞の峠がこの大会最大の難所である。とはいえ、このヒルクライムチャレンジ区間への参加は自由へとなっており、体力的に厳しいと感じる方はショートカットすることも出来るので、安心できる。
さて、そんな魅力的な3つのコースが待ち受ける南アルプスロングライドだが、その中で提供される地元の味覚もまた、このイベントのエッセンスである。フィニッシュエイドを含めると「白州・韮崎ステージ」では4つ、「プチ・南アルプスステージ」では3つ、「ツール・ド・富士川ステージ」では6つのエイドステーションが用意され、それぞれのエイドで地元のグルメを堪能できる。
特に「プチ・南アルプスステージ」と今年からは「白州・韮崎ステージ」はロールケーキで有名な地元の老舗スイーツショップ「清月」が第1エイドとなっている。プチ・南アルプスステージの第2エイドのほたるみ館でも地元のおばちゃんたちの手作りが味わえたり、ゴール地点では郷土料理の「みみ」が味わえたりと、「これでもか!」と言わんばかりのおもてなしが味わえる。
「ツール・ド・富士川ステージ」では昼食に地元食材をふんだんに使った「こしべんと」が用意されている。「田舎料理は旅をしない」をモットーに地元産の食材のみで作られる3種類のお弁当が振舞われ、好きなものを選ぶことが出来るのだ。ボリュームたっぷりながらも、身体に優しい味のお弁当はロングライドのおともにぴったり。土曜日の「白州・韮崎ステージ」でも、地元のお店が腕によりをかけた特製お弁当3種類が振舞われるので、そちらも期待大だ。
また、豪華なゲスト陣が来場し、大会を盛り上げてくれるのもこの大会の大きな魅力。毎年ゲストとして参加してくれる今中大介さんに加えて、今年は「走れるファッションモデル」こと石垣美帆さんが共に走ってくれるという。17日のプチ・南アルプスステージゴール後には石垣美帆さんによる1時間程度のトークイベントも行われる。トークショーについてはは2日目のみの方も参加できるので、会場に訪れてみては。さらに、トライアスリートのエース栗原さんが「スペシャルサポーター」として参加者の皆さんを応援しながら走ってくれるということだ。
現在参加者募集中! 申込は10月21日まで
さて、そんな魅力一杯の南アルプスロングライドは現在参加者を募集中だ。申込はインターネットのみとなっており、スポーツエントリーから申し込むことができる。2日連続で出るもよし、土日のどちらかのみで出るもよし。ただ、2日間とも参加される方には割引も適用されるので、秋の山梨を目いっぱい楽しむ週末を過ごしてみてはいかがだろうか?
南アルプスロングライド2018
開催期間:11月17~18日
開催場所:山梨県南巨摩郡富士川町青柳町1655-3 道の駅富士川
申込期間:2018年7月7日(土) ~2018年10月21日(日)
開催種目:白州・韮崎ステージ、プチ・南アルプスステージ、ツール・ド・富士川ステージ
参加費:白州・韮崎ステージ 7,000円
プチ・南アルプスステージ 4,000円
ツール・ド・富士川ステージ 8,000円
白州・韮崎ステージとツール・ド・富士川ステージ同時参加は-1,000円
プチ・南アルプスステージとツール・ド・富士川ステージ同時参加は-500円の割引が適用される
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