2017/02/17(金) - 09:20
1949年よりペダルを続けるMKSペダル(三ヶ島製作所)より、NJS認定ペダルSUPREME(シュプリーム)をピックアップして紹介しよう。職人の手作業によって一つ一つ組み立てられるハイクオリティペダルだ。
ハイパワーかつ高回転のペダリングでもがききる競輪。日本独自の自転車競技として古くから根強いファンの人気を集め、近年ではケイリンとしてUCIのW杯やオリンピックにも採用されワールドワイドな種目として定着している競技だ。また、世界最高峰のトラック選手が日本の競輪に参加することもしばしばある。
トラック競技の機材はカーボン製のフレームやパーツが主流となるなか、競輪では競技の公正さと安全性を確保するため、使用する機材はNJS認定品に限られている。選手の強大な力を受け止め、推進力に変換するペダルも絶対的な性能と安全性が求められるのは当然だ。
現在、NJS認定を受けているペダルメーカーはMKSペダル(三ヶ島製作所)のみ。S級S班からA級3班に至るまで約2400名の選手たちほとんどの足元をMKSペダルは支えているのだ。
MKSペダルは、ペダルブランドとして競輪界でのポジションを確立しているがゆえ、製品には機材に敏感な選手たちが満足できるような高品質が要求される。NJS認定ペダルのラインアップは計3種類、どのペダルも職人の手で一つ一つ組み上げられるハイスペックモデルだ。
3つの中でも最も人気が高く、ハイクオリティに仕上げられているモデルが今回紹介する「SUPREME」である。SUPREMEのキモとなるのは、職人以上に繊細な感覚を持つ選手たちが安心して使用でき、パフォーマンスを発揮できるほどの回転性能だ。シャフトを手に持つと重量がある踏み面がまるで抵抗が無いかのようにスーッと裏返る。
FINEST SEALED BEARINGSという最高級ベアリングを使用することはもちろん、職人の手によってガタツキを徹底的に排除することで、滑らかな回転性能を実現している。この手作業こそがMKSペダルの真髄だ。一つ一つ手間をかける理由は100分の1単位で生まれるズレを埋めるため。最小0.03mm~最大0.4mmという特注ワッシャーを手で組み込み、締め付け、ガタツキを確認する。一連の動作を全て手作業で行い、ガタツキがあるならば先述の作業を繰り返す。
加えて、ワッシャーを挟み込むことでベアリングに与圧をかけていることもポイントだという。ベアリングにあらかじめ設定されている"運動すきま"を埋めることで、ペダル独特の偏摩耗に対する耐久性を向上させている。これらの作業は高い精度を出す必要があり、まさに職人技である。
ちなみに紙の1/10という極薄ワッシャーを作り出すのも三ヶ島製作所。抜群の信頼性を実現できるのは必要なものを自分たちで作り出すことができる設備のおかげだろう。MKSペダルのFacebookページに解説とともに作業動画がアップロードされているため、ご覧いただきたい。
ペダルの側板も競輪選手用の加工が施されている。側板の天面は切削加工を行い平行を出すことで、シュープレートとのフィット性を高めた。また、トゥクリップを取り付けるためのネジが側板に切られているなど、一つ一つ丁寧に作られていることがSUPREMEの特徴だ。
SUPREMEは、JIS規格で定められているテストよりもハードな試験を経ていることもポイント。JIS規格よりも優れた安全性や耐久性を確保したものをプロダクトとして世に送り出しているため、ユーザーは安心して使用することができるのだ。
性能面だけでみてもハイスペックモデルであることが理解できるSUPREMEだが、その美しさにも価値がある。アルミダイキャストで作られたボディの艶めかしい曲線から目が離せない。バフがけによって光沢をだしたボディと、バフがけ後にメッキ加工を施した側板によって高級感が演出されたSUPREMEは、トラックバイクだけではなく細身のスチールバイクとの相性も抜群だ。
トゥクリップやシューストラップを取り付けることで、一般的なシューズでもスポーティーに走ることが可能となる。高級感あふれるデザインが採用されているため、フォーマル系のシューズとあわせても良いだろう。競輪だけではなく、サイクリング用としても最適なSUPREME。職人の手によって作られるメイド・イン・ジャパンクオリティのペダルを試してみてはいかがだろうか。
MKSペダル SUPREME
素材:アルミ研磨仕上げ
踏み面:片面
重量:294g
カラー:シルバー、ブラック
価格:15,500円(税抜)
ハイパワーかつ高回転のペダリングでもがききる競輪。日本独自の自転車競技として古くから根強いファンの人気を集め、近年ではケイリンとしてUCIのW杯やオリンピックにも採用されワールドワイドな種目として定着している競技だ。また、世界最高峰のトラック選手が日本の競輪に参加することもしばしばある。
トラック競技の機材はカーボン製のフレームやパーツが主流となるなか、競輪では競技の公正さと安全性を確保するため、使用する機材はNJS認定品に限られている。選手の強大な力を受け止め、推進力に変換するペダルも絶対的な性能と安全性が求められるのは当然だ。
現在、NJS認定を受けているペダルメーカーはMKSペダル(三ヶ島製作所)のみ。S級S班からA級3班に至るまで約2400名の選手たちほとんどの足元をMKSペダルは支えているのだ。
MKSペダルは、ペダルブランドとして競輪界でのポジションを確立しているがゆえ、製品には機材に敏感な選手たちが満足できるような高品質が要求される。NJS認定ペダルのラインアップは計3種類、どのペダルも職人の手で一つ一つ組み上げられるハイスペックモデルだ。
3つの中でも最も人気が高く、ハイクオリティに仕上げられているモデルが今回紹介する「SUPREME」である。SUPREMEのキモとなるのは、職人以上に繊細な感覚を持つ選手たちが安心して使用でき、パフォーマンスを発揮できるほどの回転性能だ。シャフトを手に持つと重量がある踏み面がまるで抵抗が無いかのようにスーッと裏返る。
FINEST SEALED BEARINGSという最高級ベアリングを使用することはもちろん、職人の手によってガタツキを徹底的に排除することで、滑らかな回転性能を実現している。この手作業こそがMKSペダルの真髄だ。一つ一つ手間をかける理由は100分の1単位で生まれるズレを埋めるため。最小0.03mm~最大0.4mmという特注ワッシャーを手で組み込み、締め付け、ガタツキを確認する。一連の動作を全て手作業で行い、ガタツキがあるならば先述の作業を繰り返す。
加えて、ワッシャーを挟み込むことでベアリングに与圧をかけていることもポイントだという。ベアリングにあらかじめ設定されている"運動すきま"を埋めることで、ペダル独特の偏摩耗に対する耐久性を向上させている。これらの作業は高い精度を出す必要があり、まさに職人技である。
ちなみに紙の1/10という極薄ワッシャーを作り出すのも三ヶ島製作所。抜群の信頼性を実現できるのは必要なものを自分たちで作り出すことができる設備のおかげだろう。MKSペダルのFacebookページに解説とともに作業動画がアップロードされているため、ご覧いただきたい。
ペダルの側板も競輪選手用の加工が施されている。側板の天面は切削加工を行い平行を出すことで、シュープレートとのフィット性を高めた。また、トゥクリップを取り付けるためのネジが側板に切られているなど、一つ一つ丁寧に作られていることがSUPREMEの特徴だ。
SUPREMEは、JIS規格で定められているテストよりもハードな試験を経ていることもポイント。JIS規格よりも優れた安全性や耐久性を確保したものをプロダクトとして世に送り出しているため、ユーザーは安心して使用することができるのだ。
性能面だけでみてもハイスペックモデルであることが理解できるSUPREMEだが、その美しさにも価値がある。アルミダイキャストで作られたボディの艶めかしい曲線から目が離せない。バフがけによって光沢をだしたボディと、バフがけ後にメッキ加工を施した側板によって高級感が演出されたSUPREMEは、トラックバイクだけではなく細身のスチールバイクとの相性も抜群だ。
トゥクリップやシューストラップを取り付けることで、一般的なシューズでもスポーティーに走ることが可能となる。高級感あふれるデザインが採用されているため、フォーマル系のシューズとあわせても良いだろう。競輪だけではなく、サイクリング用としても最適なSUPREME。職人の手によって作られるメイド・イン・ジャパンクオリティのペダルを試してみてはいかがだろうか。
MKSペダル SUPREME
素材:アルミ研磨仕上げ
踏み面:片面
重量:294g
カラー:シルバー、ブラック
価格:15,500円(税抜)
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