2016/10/18(火) - 09:02
東京・北千住にあるシアター1010(せんじゅ)にて、スコットの2017年モデル展示会が開催された。レースからファンライドまでを幅広くカバーする充実のラインアップをダイジェストで紹介していこう。
荒川からも程近い東京都足立区北千住駅前の「シアター1010」にてスコット2017年モデル展示会が開催され、新たなラインアップが発表された。
2017年のスコットはさらにMTBがアツイ。フルサスペンションXCバイクSparkと、リアリジットXCバイクScaleがフルモデルチェンジを果たし、新型MTB用ヘルメットCENTRICも登場。加えて、MTBウェアやプロテクターの国内展開が開始され、MTB関連プロダクトのラインアップが一層充実したのだ。
入り口では男女ともにリオ五輪の金メダルを獲得したSparkが「GLO"RIO"US」と大書されたパネルとともに来場者を出迎えてくれる。加えて、ニノ・シューターのアルカンシェルジャージや、レース写真があわせて展示されており、その存在感を力強く放っていた。
栄光に満ちたデビューを果たした新Sparkのもっとも大きな変更点は、リアサスペンションの取り付け位置にある。従来のトップチューブマウントから、ボトムブラケット上/シートチューブ前方に移動することで、サスペンションの性能をより高いレベルで引き出すことに成功している。シューターによる世界選手権、リオ五輪、W杯制覇や、女子のジェニー・リスヴェッズによるリオ五輪金メダル獲得など、新モデルの優れた性能はこれらの実績によって既に証明されている。
Sparkが展示されているすぐ奥には、ハードテイルバイクのScaleが待ち構えている。Scaleは形状変更されたエンド形状とベンドしたシートステーによって、2016年モデルと比較し、45%も快適性が向上していることがポイントだ。ロードバイク人気が圧倒的に高い日本だが、MTBを前面に押し出した展示からは、スコットがMTBにかける情熱を感じ取ることができた。
SparkとScale、2車種に共通した変更点はエンド規格にBOOSTを採用したこと。加えて、エンド金具をフレームで挟み込むサンドウィッチ構造のリアエンドや、シートステーから独立したリアブレーキ台座なども新たに採用。また、それぞれフレームのカーボンレイアップを最適化し、軽量性と剛性、快適性を向上させている。
また、ラインアップにも変更が加えられた。今までハイエンドモデルだった「Team Issue」が「RC」へと改称。RCは最高峰レースを戦うトップアスリートのために用意されたモデルとなり、フロントシングルのみに対応する。また、Spark RCはチェーンとの干渉を防ぐために、チェーンステーもフロントシングル専用設計としている。RC以外のグレードはフロントダブルへも対応する。
妥協のない最新のレースバイクを投入する一方で、XC用フルサスペンションバイクSparkと、XC用ハードテイルのScale、オールマウンテン系のGeniusという計3車種にセミファット「27.5+」規格を採用した、トレイルライド系のMTBをラインアップするのも、スコットが山遊びに本気であることが窺える。
27.5+とは、通常のXCタイヤが約2インチ幅であることに対し、幅約3インチとワイド化した27.5”ホイール用のセミファットタイヤだ。スコットジャパンの鍛康成さんが考える27.5+の美点は、大きなタイヤ接地面積による、安全性と安心感だという。「27.5+は、トラクションが高く、オフロード初心者でも安心して乗ることができます。既にMTBに慣れている方の場合は、より安全にコーナーを攻めることができますね」と鍛さん。
加えて、29erと遜色ない走破性を持つことも大きなメリットとされる。タイヤ外径は29×2インチとほぼ同等となるため、通常の27.5インチタイヤでは難易度の高い木の根っこや大きな岩も、乗車したままクリアできるようになる。加えて、大きなエアボリュームにより衝撃吸収性が向上することも特徴だ。
ロードバイク関連でのニュースは、オリカ・バイクエクスチェンジの選手たちが使用しているハイエンドヘルメット「Cadence」の登場だ。エアロ性能を追求したCadenceの性能は、オリカ・バイクエクスチェンジの選手たちが活躍することで証明されている。シクロワイアードも後日レビュー記事にて紹介する予定だ。バイクに関しては継続モデルが多く、Foil、Addict、Solaceのカーボンバイク3本柱を中心に、エンドユーザーに幅広い選択肢を提供している。
MTBを中心に更に充実したスコット2017ラインアップ。今年は埼玉県さいたま市の彩湖公園でのロード試乗会に加えて、MTBの試乗会も開く予定とのことだ。試乗会の情報などはスコットジャパンのFacebookページに掲載されるため、気になる方は要チェックだ。
text:Gakuto.Fujiwara
photo:So.Isobe
荒川からも程近い東京都足立区北千住駅前の「シアター1010」にてスコット2017年モデル展示会が開催され、新たなラインアップが発表された。
2017年のスコットはさらにMTBがアツイ。フルサスペンションXCバイクSparkと、リアリジットXCバイクScaleがフルモデルチェンジを果たし、新型MTB用ヘルメットCENTRICも登場。加えて、MTBウェアやプロテクターの国内展開が開始され、MTB関連プロダクトのラインアップが一層充実したのだ。
入り口では男女ともにリオ五輪の金メダルを獲得したSparkが「GLO"RIO"US」と大書されたパネルとともに来場者を出迎えてくれる。加えて、ニノ・シューターのアルカンシェルジャージや、レース写真があわせて展示されており、その存在感を力強く放っていた。
栄光に満ちたデビューを果たした新Sparkのもっとも大きな変更点は、リアサスペンションの取り付け位置にある。従来のトップチューブマウントから、ボトムブラケット上/シートチューブ前方に移動することで、サスペンションの性能をより高いレベルで引き出すことに成功している。シューターによる世界選手権、リオ五輪、W杯制覇や、女子のジェニー・リスヴェッズによるリオ五輪金メダル獲得など、新モデルの優れた性能はこれらの実績によって既に証明されている。
Sparkが展示されているすぐ奥には、ハードテイルバイクのScaleが待ち構えている。Scaleは形状変更されたエンド形状とベンドしたシートステーによって、2016年モデルと比較し、45%も快適性が向上していることがポイントだ。ロードバイク人気が圧倒的に高い日本だが、MTBを前面に押し出した展示からは、スコットがMTBにかける情熱を感じ取ることができた。
SparkとScale、2車種に共通した変更点はエンド規格にBOOSTを採用したこと。加えて、エンド金具をフレームで挟み込むサンドウィッチ構造のリアエンドや、シートステーから独立したリアブレーキ台座なども新たに採用。また、それぞれフレームのカーボンレイアップを最適化し、軽量性と剛性、快適性を向上させている。
また、ラインアップにも変更が加えられた。今までハイエンドモデルだった「Team Issue」が「RC」へと改称。RCは最高峰レースを戦うトップアスリートのために用意されたモデルとなり、フロントシングルのみに対応する。また、Spark RCはチェーンとの干渉を防ぐために、チェーンステーもフロントシングル専用設計としている。RC以外のグレードはフロントダブルへも対応する。
妥協のない最新のレースバイクを投入する一方で、XC用フルサスペンションバイクSparkと、XC用ハードテイルのScale、オールマウンテン系のGeniusという計3車種にセミファット「27.5+」規格を採用した、トレイルライド系のMTBをラインアップするのも、スコットが山遊びに本気であることが窺える。
27.5+とは、通常のXCタイヤが約2インチ幅であることに対し、幅約3インチとワイド化した27.5”ホイール用のセミファットタイヤだ。スコットジャパンの鍛康成さんが考える27.5+の美点は、大きなタイヤ接地面積による、安全性と安心感だという。「27.5+は、トラクションが高く、オフロード初心者でも安心して乗ることができます。既にMTBに慣れている方の場合は、より安全にコーナーを攻めることができますね」と鍛さん。
加えて、29erと遜色ない走破性を持つことも大きなメリットとされる。タイヤ外径は29×2インチとほぼ同等となるため、通常の27.5インチタイヤでは難易度の高い木の根っこや大きな岩も、乗車したままクリアできるようになる。加えて、大きなエアボリュームにより衝撃吸収性が向上することも特徴だ。
ロードバイク関連でのニュースは、オリカ・バイクエクスチェンジの選手たちが使用しているハイエンドヘルメット「Cadence」の登場だ。エアロ性能を追求したCadenceの性能は、オリカ・バイクエクスチェンジの選手たちが活躍することで証明されている。シクロワイアードも後日レビュー記事にて紹介する予定だ。バイクに関しては継続モデルが多く、Foil、Addict、Solaceのカーボンバイク3本柱を中心に、エンドユーザーに幅広い選択肢を提供している。
MTBを中心に更に充実したスコット2017ラインアップ。今年は埼玉県さいたま市の彩湖公園でのロード試乗会に加えて、MTBの試乗会も開く予定とのことだ。試乗会の情報などはスコットジャパンのFacebookページに掲載されるため、気になる方は要チェックだ。
text:Gakuto.Fujiwara
photo:So.Isobe
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