2009/10/16(金) - 13:25
ミニベロのブロンプトンで鎌倉から名古屋まで、約340kmの耐久ライドに挑戦した指澤竜也さん。モールトンで同じ道のりを走ったことはあるが、ブロンプトンはたった3段変速・16インチの小径車。あえて挑戦することに意義がある?? ちょっとサディスティックな実走レポートだ。
プロローグ? ブロンプトンとの運命の出会い
08年のある日、いつものように海岸をサイクリングに出かけたが、鎌倉の週末なのでご多分にもれず渋滞で車はほとんど動かない。稲村ケ崎のあたりで廃品回収のトラックが赤い自転車を積んでいる。近づいていくと、今は廃番になった台湾製のブロンプトンである。トラックの運転主に交渉して、5000円で売ってもらった。
最初はさびて折りたたみもできず、ブレーキワイヤーも固まっていたが、掃除、磨き、部品の交換などで折りたたみもでき、走れるようになった。そんないきさつから知人の間では、売られて行く子牛のドナドナ的状態から救われたことで「ドナドナブロンプトン」と呼ばれるようになった。
レストアしている最中は、人命救助ならぬ輪命救助でエコにも貢献したなあと自己満足し、そのうち欲しい人に譲ってもいいなぁ、などと思っていた。
ところが実際に乗ってみると時速10kmぐらいで風景を見ながらのんびり走るのにとても楽しい自転車なので、すっかり気に入ってしまった。近所の買物が楽しみになり、サドルもブルックスに替えて更に乗り心地がアップした。
モールトンVSブロンプトン どっちが優秀?
ところで、今年09年のゴールデンウィークに17インチのモールトンAMGTで鎌倉から名古屋まで22時間10分で走った。計画では、もういい歳になったので、小径車で風景を見ながら、ゆっくり長時間で、と思ったが、AMGTはどちらかというとロード系なので、つい頑張ってしまい、ゆっくり楽しむことができなかった。
そこで、今回はそもそもスピードの出しにくいブロンプトンならゆっくり走らざるを得ない、一回は捨てられかけていたブロンプトンを活用してやりたいという気持ちもあり、鎌倉から名古屋のお気楽モードのサイクリングをやりたいと思った。
しかし、ブロンプトンは機構では3段変速だが、3段目のギア比が高くて使えるのは2段だけである。また時速30km以上を維持するのはかなりかったるいので、実行しようかどうか迷っていた。
そんなとき、インターネットで「イギリスのブルベの600kmでブロンプトンで走った」との記事を見つけて、ブロンプトンで行こうと決心した。
おいしいものを食べたりしながらのんびりモード走るので、目標は30時間とした。基本的に今回のために部品の交換などはしないが、ペダルだけSPDにした。またボトルゲージがないので、多目的バッグをハンドルに付けて、補給食や地図などもそこに入れた。リアキャリアには、リクセンカウルのバッグだけを取り外して、キャリアについてるゴムバンドで固定した。
いざ出発! 鎌倉から名古屋を目指す
7月30日、朝起きて腰痛のため整体に行ったり、洗濯物を干したりしていたら、思ったより時間がかかってしまった。
13時の予定をはるかに過ぎて、16:00になって鎌倉市大船のマンションを出発。16:25分に鶴岡八幡宮の鳥居の下で、耐久の際の恒例の記念撮影を行う。道行く人に写真をお願いしたが、ブロンプトンのようなかわいい自転車にレーサージャージが不釣り合いでちょっと恥ずかしい。
海岸に出てみたが、やや向かい風気味。ブロンプトンでSPDは初めてなので、これまでのブロンプトンより走るので楽しい。しかし、16インチの3段変速なので、ロードの20段変速に比べ、適切なギヤ比を選択できない。基本は平地でも最も軽いギヤで回すが、やや軽すぎるので、時々2段目を使い気分転換をする。
途中で買物をしたりして、自宅から50kmの箱根湯本に3時間、19:00に着いた。
神奈川県-サイクリングから耐久へ
箱根湯本まではなんとか漕いでいたが、さすがは箱根の山は天下の険、どうにも踏めなくなって押す。押して歩き、坂がゆるくなったら乗る。また頂上までは10km近くあったと思う。これはきつい。
途中から押したり乗ったりしているロードの高校生と話したが、埼玉からなんと佐賀まで野宿で行くとのこと。「若いっていいなぁ」と感心してしまった。そのうちに彼は先に進んでいった。
しかし、きつい。体の右側で自転車を押して歩くことで、体をひねっていることで腰痛も出てきて、かつてない負荷である。GWのとき使ったモールトンは、名古屋までの3つの峠を押さないで上ったが、そんなことは3段変速では全く無理、ゆっくり風景を見ながらどころではない。
走っていないので、風も当たらずとにかく暑い。歩いているうちに、のんびりモードから、楽しい?耐久モードに突入してしまった。暗くて風景も見れないし、もうひたすら押したり走ったりに夢中になってしまった。
箱根を越える
日もすっかり暮れて21:30に国道1号線の最高点に到着した。それからしばらく上り下りがあり、箱根峠に22:10に到着。
ここから15kmほどひたすらダウンヒルを楽しむ。
意外にも、モールトンよりも安定性があり、ここで最高時速は56.5km、直線では両手離しも余裕でできた。
耐久モードに入ったので、のんびりした食事は面倒になってコンビニのおにぎりにする。耐久モードに入ったことと、これまでの距離と時間から、目標時間を24時間に変更し、ひたすら走る。
静岡県へ 雨と上りで目の焦点が合わない...
00:55に由比で131km、1:55に清水を過ぎ、静岡に向かっていると2:20に雨になる。静岡は2:35に通過する。
雨がどんどんひどくなり、途中のコンビニでビニールのレインコートを買ったら、丈が膝まであるので、ペダリングの邪魔にならないようにキーホルダーのナイフで腰までの長さに切る。サイクリングウェアと違い、蒸れるしバタつく。数時間すると晴れて、雨具をバッグにしまって走る。
その後、夜も明けてきて、2つ目の峠である金谷峠登り始める。箱根に比べたら距離も短いので登れるかと思ったが、斜度はけっこうきついのですぐに押し始める。
ブロンプトンのハンドルは大きなU字型の上部に横に握りがあり、ステムからの距離が長いので、ぐにょぐにょしている。最初は力が入りにくいと思っていたが、100km以上走ると、そのぐにょぐにょが路面からのショックを和らげているのに気がつく。一方で、手を横にするだけのポジションしかないので、手首が痛くなってくる。
そこでバーエンドアダプタがあるかのように、バーエンドを包み込むように握ったら楽になった。「今度折りたたみに支障がないバーエンドアダプタがあったら買おうかな? でもこんな長距離はもう走らないだろうなぁ...」なんて思いながら走り続ける。
睡魔との闘い
5:50に峠を登りきり、汗だらけになったジャージを干しながら、おにぎりを食べて休憩。すっかり明るくなった。
2つの峠を押して歩いたせいか、左右の眼の焦点が合わない。気温が上がってきたので、眠くなり、さらに目の焦点がまったく合わなくなり、交互に片目をつぶって走る。
眠さで判断力が危なくなってきたので、道端のバス停のベンチで15分仮眠する。目が覚めると目の焦点が合うようになっているし、意識もすっきり。こういう瞬間も耐久の楽しみである。
8:45に浜松を通り過ぎたが235km。9:45に浜名湖に到着、この辺でまた目の焦点が合わなくなる。いい眺なはずであるが、見ている余裕がない。
愛知県-かつてない疲労で24時間をオーバー
浜名湖を過ぎると間もなく、最後の難関の汐見坂である。これもすぐに押し始めて、1kmぐらい歩いて坂を超え、愛知県に入る。これからは内陸を走ることになる。このままだと名古屋駅まで24時間ギリギリの計算だ。
豊橋市などを経て、11:25に岡崎市に入り、どうしようかちょっと迷ったが、13:20に岡崎市の知り合いのラーメン屋さんで冷やし中華を食べる。今回は、それまでずっとコンビニのおにぎりなどで済ませていて、まともに座っての食事は初めてであった。
食事が出てくるまでにウトウトしてしまった、ラーメン屋さんで食事を終えるまで30分かかってしまったが、休憩と食事で元気を取り戻し、目の焦点が戻る。
しかし、この調子だと24時間ギリギリの計算なので、かなり必死な走りになる。また雨も降ってきて、レインコートをまた着る。暑さと疲労でまた目の焦点が合わなくなる、15:20に名古屋市内にようやく突入、桶狭間の公園でトイレ休憩を行う。
24時間で完走を目指すが、オーバー
名古屋駅まであと20km、これは24時間に多分間に合わない。でも間に合うかも知れないので、必死にペダルを回す。しかし、300kmは何回も入っているが、かつてなく疲労している。
やっぱりブロンプトンだとちょっと無理があったかな・・でも疲労と楽しいかどうかは別で、24時間を目指す気になるぐらいよく走るのは意外だった。
しかし、とうとう16時になり、24時間をオーバーしてしまった。ラーメン屋さんの30分をロスタイムとして、24時間30分でなんとか走り切りたい。
道案内を見て、こっちのほうかと走ったら、焦っていたせいか遠回りになってしまう。そして、16時35分にようやく名古屋駅に到着した。
総距離は338km、平均速度は13.8kmであった。
その後、喫茶店で食事をして、観光もせずに名古屋駅から新幹線で帰る。何人か一緒ならいいが、たった一人でバイクジャージにバイクパンツで新幹線に乗り込むのはかなり恥ずかしい。そんな思いをしながら帰京するのだった。
今回は3段変速の小径車であったし、雨にもあって変化に富んだ面白い旅であった。その後、ロードに乗ったら、あまりの快適さにびっくりしたが、ブロンプトンにもすっかり愛着がわいてしまった。
そのうちに今度は平らなところがあれば、ずっーーーと走ってみたいと思った。
photo&text 指澤竜也
プロローグ? ブロンプトンとの運命の出会い
08年のある日、いつものように海岸をサイクリングに出かけたが、鎌倉の週末なのでご多分にもれず渋滞で車はほとんど動かない。稲村ケ崎のあたりで廃品回収のトラックが赤い自転車を積んでいる。近づいていくと、今は廃番になった台湾製のブロンプトンである。トラックの運転主に交渉して、5000円で売ってもらった。
最初はさびて折りたたみもできず、ブレーキワイヤーも固まっていたが、掃除、磨き、部品の交換などで折りたたみもでき、走れるようになった。そんないきさつから知人の間では、売られて行く子牛のドナドナ的状態から救われたことで「ドナドナブロンプトン」と呼ばれるようになった。
レストアしている最中は、人命救助ならぬ輪命救助でエコにも貢献したなあと自己満足し、そのうち欲しい人に譲ってもいいなぁ、などと思っていた。
ところが実際に乗ってみると時速10kmぐらいで風景を見ながらのんびり走るのにとても楽しい自転車なので、すっかり気に入ってしまった。近所の買物が楽しみになり、サドルもブルックスに替えて更に乗り心地がアップした。
モールトンVSブロンプトン どっちが優秀?
ところで、今年09年のゴールデンウィークに17インチのモールトンAMGTで鎌倉から名古屋まで22時間10分で走った。計画では、もういい歳になったので、小径車で風景を見ながら、ゆっくり長時間で、と思ったが、AMGTはどちらかというとロード系なので、つい頑張ってしまい、ゆっくり楽しむことができなかった。
そこで、今回はそもそもスピードの出しにくいブロンプトンならゆっくり走らざるを得ない、一回は捨てられかけていたブロンプトンを活用してやりたいという気持ちもあり、鎌倉から名古屋のお気楽モードのサイクリングをやりたいと思った。
しかし、ブロンプトンは機構では3段変速だが、3段目のギア比が高くて使えるのは2段だけである。また時速30km以上を維持するのはかなりかったるいので、実行しようかどうか迷っていた。
そんなとき、インターネットで「イギリスのブルベの600kmでブロンプトンで走った」との記事を見つけて、ブロンプトンで行こうと決心した。
おいしいものを食べたりしながらのんびりモード走るので、目標は30時間とした。基本的に今回のために部品の交換などはしないが、ペダルだけSPDにした。またボトルゲージがないので、多目的バッグをハンドルに付けて、補給食や地図などもそこに入れた。リアキャリアには、リクセンカウルのバッグだけを取り外して、キャリアについてるゴムバンドで固定した。
いざ出発! 鎌倉から名古屋を目指す
7月30日、朝起きて腰痛のため整体に行ったり、洗濯物を干したりしていたら、思ったより時間がかかってしまった。
13時の予定をはるかに過ぎて、16:00になって鎌倉市大船のマンションを出発。16:25分に鶴岡八幡宮の鳥居の下で、耐久の際の恒例の記念撮影を行う。道行く人に写真をお願いしたが、ブロンプトンのようなかわいい自転車にレーサージャージが不釣り合いでちょっと恥ずかしい。
海岸に出てみたが、やや向かい風気味。ブロンプトンでSPDは初めてなので、これまでのブロンプトンより走るので楽しい。しかし、16インチの3段変速なので、ロードの20段変速に比べ、適切なギヤ比を選択できない。基本は平地でも最も軽いギヤで回すが、やや軽すぎるので、時々2段目を使い気分転換をする。
途中で買物をしたりして、自宅から50kmの箱根湯本に3時間、19:00に着いた。
神奈川県-サイクリングから耐久へ
箱根湯本まではなんとか漕いでいたが、さすがは箱根の山は天下の険、どうにも踏めなくなって押す。押して歩き、坂がゆるくなったら乗る。また頂上までは10km近くあったと思う。これはきつい。
途中から押したり乗ったりしているロードの高校生と話したが、埼玉からなんと佐賀まで野宿で行くとのこと。「若いっていいなぁ」と感心してしまった。そのうちに彼は先に進んでいった。
しかし、きつい。体の右側で自転車を押して歩くことで、体をひねっていることで腰痛も出てきて、かつてない負荷である。GWのとき使ったモールトンは、名古屋までの3つの峠を押さないで上ったが、そんなことは3段変速では全く無理、ゆっくり風景を見ながらどころではない。
走っていないので、風も当たらずとにかく暑い。歩いているうちに、のんびりモードから、楽しい?耐久モードに突入してしまった。暗くて風景も見れないし、もうひたすら押したり走ったりに夢中になってしまった。
箱根を越える
日もすっかり暮れて21:30に国道1号線の最高点に到着した。それからしばらく上り下りがあり、箱根峠に22:10に到着。
ここから15kmほどひたすらダウンヒルを楽しむ。
意外にも、モールトンよりも安定性があり、ここで最高時速は56.5km、直線では両手離しも余裕でできた。
耐久モードに入ったので、のんびりした食事は面倒になってコンビニのおにぎりにする。耐久モードに入ったことと、これまでの距離と時間から、目標時間を24時間に変更し、ひたすら走る。
静岡県へ 雨と上りで目の焦点が合わない...
00:55に由比で131km、1:55に清水を過ぎ、静岡に向かっていると2:20に雨になる。静岡は2:35に通過する。
雨がどんどんひどくなり、途中のコンビニでビニールのレインコートを買ったら、丈が膝まであるので、ペダリングの邪魔にならないようにキーホルダーのナイフで腰までの長さに切る。サイクリングウェアと違い、蒸れるしバタつく。数時間すると晴れて、雨具をバッグにしまって走る。
その後、夜も明けてきて、2つ目の峠である金谷峠登り始める。箱根に比べたら距離も短いので登れるかと思ったが、斜度はけっこうきついのですぐに押し始める。
ブロンプトンのハンドルは大きなU字型の上部に横に握りがあり、ステムからの距離が長いので、ぐにょぐにょしている。最初は力が入りにくいと思っていたが、100km以上走ると、そのぐにょぐにょが路面からのショックを和らげているのに気がつく。一方で、手を横にするだけのポジションしかないので、手首が痛くなってくる。
そこでバーエンドアダプタがあるかのように、バーエンドを包み込むように握ったら楽になった。「今度折りたたみに支障がないバーエンドアダプタがあったら買おうかな? でもこんな長距離はもう走らないだろうなぁ...」なんて思いながら走り続ける。
睡魔との闘い
5:50に峠を登りきり、汗だらけになったジャージを干しながら、おにぎりを食べて休憩。すっかり明るくなった。
2つの峠を押して歩いたせいか、左右の眼の焦点が合わない。気温が上がってきたので、眠くなり、さらに目の焦点がまったく合わなくなり、交互に片目をつぶって走る。
眠さで判断力が危なくなってきたので、道端のバス停のベンチで15分仮眠する。目が覚めると目の焦点が合うようになっているし、意識もすっきり。こういう瞬間も耐久の楽しみである。
8:45に浜松を通り過ぎたが235km。9:45に浜名湖に到着、この辺でまた目の焦点が合わなくなる。いい眺なはずであるが、見ている余裕がない。
愛知県-かつてない疲労で24時間をオーバー
浜名湖を過ぎると間もなく、最後の難関の汐見坂である。これもすぐに押し始めて、1kmぐらい歩いて坂を超え、愛知県に入る。これからは内陸を走ることになる。このままだと名古屋駅まで24時間ギリギリの計算だ。
豊橋市などを経て、11:25に岡崎市に入り、どうしようかちょっと迷ったが、13:20に岡崎市の知り合いのラーメン屋さんで冷やし中華を食べる。今回は、それまでずっとコンビニのおにぎりなどで済ませていて、まともに座っての食事は初めてであった。
食事が出てくるまでにウトウトしてしまった、ラーメン屋さんで食事を終えるまで30分かかってしまったが、休憩と食事で元気を取り戻し、目の焦点が戻る。
しかし、この調子だと24時間ギリギリの計算なので、かなり必死な走りになる。また雨も降ってきて、レインコートをまた着る。暑さと疲労でまた目の焦点が合わなくなる、15:20に名古屋市内にようやく突入、桶狭間の公園でトイレ休憩を行う。
24時間で完走を目指すが、オーバー
名古屋駅まであと20km、これは24時間に多分間に合わない。でも間に合うかも知れないので、必死にペダルを回す。しかし、300kmは何回も入っているが、かつてなく疲労している。
やっぱりブロンプトンだとちょっと無理があったかな・・でも疲労と楽しいかどうかは別で、24時間を目指す気になるぐらいよく走るのは意外だった。
しかし、とうとう16時になり、24時間をオーバーしてしまった。ラーメン屋さんの30分をロスタイムとして、24時間30分でなんとか走り切りたい。
道案内を見て、こっちのほうかと走ったら、焦っていたせいか遠回りになってしまう。そして、16時35分にようやく名古屋駅に到着した。
総距離は338km、平均速度は13.8kmであった。
その後、喫茶店で食事をして、観光もせずに名古屋駅から新幹線で帰る。何人か一緒ならいいが、たった一人でバイクジャージにバイクパンツで新幹線に乗り込むのはかなり恥ずかしい。そんな思いをしながら帰京するのだった。
今回は3段変速の小径車であったし、雨にもあって変化に富んだ面白い旅であった。その後、ロードに乗ったら、あまりの快適さにびっくりしたが、ブロンプトンにもすっかり愛着がわいてしまった。
そのうちに今度は平らなところがあれば、ずっーーーと走ってみたいと思った。
photo&text 指澤竜也