2009/10/08(木) - 11:07
東京シティサイクリング2009開催当日の朝がやってきた。集合時間は早朝5時半である。お願いだからメタボ会長が遅刻して欠席してくれますように! と祈りながら会社に向かう。
何たって今日はイベント取材がメインである。わがまま放題のオヤジになど構ってる暇など微塵も無い事は明白である。憂鬱な私の心とは裏腹に天気予報は快晴を告げてくる。途中、同行の編集部員と合流して人気の無い本社駐車場に近づくと、
「おぉ、おはよう!天気も良くて楽しい1日になりそうだな!」 メタボ会長の声が早朝の駐車場に響き渡る。
あらら、やっぱり来ちゃったのね(悲)。 朝っぱらからガッカリな1日の始まりだ。
気を取り直して、ルーフキャリアに3台のシクロワイアード号を積み込み、外苑の駐車場目指して車を走らせる。
当のメタボ会長ときたら助手席で缶コーヒーを味わいながらゴルフの雑誌を読み耽っている。このオッサンは間違いなく遊び気分だ。全く先が思いやられる。
外苑から出発地点の都庁までは自転車移動。早朝の都内はガラガラで自転車で走るには持って来いの環境だ。程なく都庁に到着すると既に参加者で溢れている。我々の出発時間まで後1時間しかない。
「会長。我々はCグループですから、ゲートに8時に集合して下さいね。私達は取材がありますから適当に時間潰してて下さい。それと、ここは禁煙ですからね!」
行楽気分にドップリ浸かっているメタボ会長を置き去りにして、我々編集部2人は取材に走りまわる。
出発時間ギリギリまで取材に費やし、スタートゲートに向かうと、Cグループの先頭でご満悦のメタボ会長を発見。
楽しそうに絹代さんのインタビューに答えてみたり、スタート合図のホラ貝を吹いてみたりとやりたい放題。
お願いだから我がサイトの品位を落とさないで下さいねと懇願するものの、このオヤジは止まらない。
Cグループの出発合図とともに先導のオフィシャルさんと並んで走り始めるメタボ会長。我々編集部の事など全く意に関せず、このイベントを心から満喫する気満々である。その楽しげな表情が私の怒りにタップリと油を注ぐ。
大集団を先導する形で走るメタボ会長が、スタート地点でカメラを構える私を見つけるなり声をかけてきた。
「取材頑張れよ! じゃあ、ゴールで!」
なぬ? ゴールでって? アンタは一般参加者か!(怒)。
もともと取材の補助までは期待してはいなかったものの、こんな自分勝手な人間が自分の上司だと思うと、消えて無くなりたい衝動すら覚える。
取材用のプレス枠をご用意下さった主催者の皆様、本当に申し訳ございません。
編集部としては取材もあるし、そもそもメディアという立場を利用して遊びにきてるタチの悪いオッサンの相手もしていられないので、ここからはフォトレポートでお届けしましょう
何を勘違いしたのか、最後のゴールゲートをガッツポーズでメタボ会長が駆け抜ける。いつ見ても、その満足げな表情が私を苛立たせるのだ。 こうして、メタボ会長の東京シティサイクリング2009が終わった。
外苑駐車場に戻り、片づけを始めると
「サイクリングイベントってめちゃめちゃ楽しいな!普段1人で多摩湖走るのが嫌になっちゃいそうだぞ。」
オヤジが一人でハイテンション。
普段なら片付けや積み込みを手伝うなんて絶対にありえないメタボ会長が、自ら自転車の積込み作業をこなしちゃうくらいだから、よっぽど楽しかったようだ。
考えてみれば、このオッサンにとっては初めてのイベント参加なのだから楽しくない訳がない。
笑いっぱなしの喋りっぱなしで積込み作業をこなすメタボ会長をみているとこちらまで心地よい感覚が溢れてくる。
やっぱり自転車っていいもんである。
帰りの車内で缶コーヒーを片手にメタボ会長が問いかけてきた。 「次の取材予定になってるイベントって何?」
この一言で我に返った私はピシャリと言い聞かせておいた
「次はハワイのホノルルセンチュリーライドですが、人員の変更はできませんので悪しからず!」
すると、オモチャを取り上げられた子供のような表情で
「そっかぁ・・・残念。次は何処の取材に行こうかな?」
ん? 取材に行く?
どうやらこのオヤジは完全に取材というものを間違えて理解しているようだ。ただ、普段の社内では決して見ることのできない輝きに溢れる表情のメタボ会長を見ると、たまには連れてきてあげてもいいかなという仏心が芽生えそうになる私だった。
次回ですか?
しばらくはホームコースから出しません。
メタボ会長連載のバックナンバーは こちら です
メタボ会長
身長 : 172cm
体重 : 87kg→79kg
自転車歴 : 5ヶ月目
当サイト運営法人の代表取締役。
高校3年まで野球に明け暮れ、大学時代にオートバイのロードレースに夢中になり、卒業後メーカー系チームに所属し全日本選手権に3年間出場。鳴かず飛ばずで所属チームを解雇された後、平成元年に現法人を設立、平成17年に社長を引退。平成20年よりメディア事業部にて当サイトの運営責任者兼務となるが、その勤務実態や社内での立場は謎に包まれている。ゴルフと暴飲暴食をこよなく愛し、タバコは人生の栄養剤と豪語する根っからの愛煙家。
何たって今日はイベント取材がメインである。わがまま放題のオヤジになど構ってる暇など微塵も無い事は明白である。憂鬱な私の心とは裏腹に天気予報は快晴を告げてくる。途中、同行の編集部員と合流して人気の無い本社駐車場に近づくと、
「おぉ、おはよう!天気も良くて楽しい1日になりそうだな!」 メタボ会長の声が早朝の駐車場に響き渡る。
あらら、やっぱり来ちゃったのね(悲)。 朝っぱらからガッカリな1日の始まりだ。
気を取り直して、ルーフキャリアに3台のシクロワイアード号を積み込み、外苑の駐車場目指して車を走らせる。
当のメタボ会長ときたら助手席で缶コーヒーを味わいながらゴルフの雑誌を読み耽っている。このオッサンは間違いなく遊び気分だ。全く先が思いやられる。
外苑から出発地点の都庁までは自転車移動。早朝の都内はガラガラで自転車で走るには持って来いの環境だ。程なく都庁に到着すると既に参加者で溢れている。我々の出発時間まで後1時間しかない。
「会長。我々はCグループですから、ゲートに8時に集合して下さいね。私達は取材がありますから適当に時間潰してて下さい。それと、ここは禁煙ですからね!」
行楽気分にドップリ浸かっているメタボ会長を置き去りにして、我々編集部2人は取材に走りまわる。
出発時間ギリギリまで取材に費やし、スタートゲートに向かうと、Cグループの先頭でご満悦のメタボ会長を発見。
楽しそうに絹代さんのインタビューに答えてみたり、スタート合図のホラ貝を吹いてみたりとやりたい放題。
お願いだから我がサイトの品位を落とさないで下さいねと懇願するものの、このオヤジは止まらない。
Cグループの出発合図とともに先導のオフィシャルさんと並んで走り始めるメタボ会長。我々編集部の事など全く意に関せず、このイベントを心から満喫する気満々である。その楽しげな表情が私の怒りにタップリと油を注ぐ。
大集団を先導する形で走るメタボ会長が、スタート地点でカメラを構える私を見つけるなり声をかけてきた。
「取材頑張れよ! じゃあ、ゴールで!」
なぬ? ゴールでって? アンタは一般参加者か!(怒)。
もともと取材の補助までは期待してはいなかったものの、こんな自分勝手な人間が自分の上司だと思うと、消えて無くなりたい衝動すら覚える。
取材用のプレス枠をご用意下さった主催者の皆様、本当に申し訳ございません。
編集部としては取材もあるし、そもそもメディアという立場を利用して遊びにきてるタチの悪いオッサンの相手もしていられないので、ここからはフォトレポートでお届けしましょう
何を勘違いしたのか、最後のゴールゲートをガッツポーズでメタボ会長が駆け抜ける。いつ見ても、その満足げな表情が私を苛立たせるのだ。 こうして、メタボ会長の東京シティサイクリング2009が終わった。
外苑駐車場に戻り、片づけを始めると
「サイクリングイベントってめちゃめちゃ楽しいな!普段1人で多摩湖走るのが嫌になっちゃいそうだぞ。」
オヤジが一人でハイテンション。
普段なら片付けや積み込みを手伝うなんて絶対にありえないメタボ会長が、自ら自転車の積込み作業をこなしちゃうくらいだから、よっぽど楽しかったようだ。
考えてみれば、このオッサンにとっては初めてのイベント参加なのだから楽しくない訳がない。
笑いっぱなしの喋りっぱなしで積込み作業をこなすメタボ会長をみているとこちらまで心地よい感覚が溢れてくる。
やっぱり自転車っていいもんである。
帰りの車内で缶コーヒーを片手にメタボ会長が問いかけてきた。 「次の取材予定になってるイベントって何?」
この一言で我に返った私はピシャリと言い聞かせておいた
「次はハワイのホノルルセンチュリーライドですが、人員の変更はできませんので悪しからず!」
すると、オモチャを取り上げられた子供のような表情で
「そっかぁ・・・残念。次は何処の取材に行こうかな?」
ん? 取材に行く?
どうやらこのオヤジは完全に取材というものを間違えて理解しているようだ。ただ、普段の社内では決して見ることのできない輝きに溢れる表情のメタボ会長を見ると、たまには連れてきてあげてもいいかなという仏心が芽生えそうになる私だった。
次回ですか?
しばらくはホームコースから出しません。
メタボ会長連載のバックナンバーは こちら です
メタボ会長
身長 : 172cm
体重 : 87kg→79kg
自転車歴 : 5ヶ月目
当サイト運営法人の代表取締役。
高校3年まで野球に明け暮れ、大学時代にオートバイのロードレースに夢中になり、卒業後メーカー系チームに所属し全日本選手権に3年間出場。鳴かず飛ばずで所属チームを解雇された後、平成元年に現法人を設立、平成17年に社長を引退。平成20年よりメディア事業部にて当サイトの運営責任者兼務となるが、その勤務実態や社内での立場は謎に包まれている。ゴルフと暴飲暴食をこよなく愛し、タバコは人生の栄養剤と豪語する根っからの愛煙家。