2015/11/27(金) - 09:36
今年もバイクロアが帰ってきた!昨年参加した誰もが心待ちにしていた、あのシクロクロスイベントが。都心のサイクリストなら一度は通ったことのある(?)秋ヶ瀬の森が、素敵なアウトドア空間に変わった2日間の様子を紹介します。
「バイクロア楽しい!」「来て良かった!」会場を訪れた全員にこう言わしめるその魅力は、一体どこから湧き出してくるのだろう?そんなリピーターが後を絶たず、今年5回目を迎えたバイクロアは昨年大会を一気に凌ぐ規模になって帰ってきた。
会場となるのは、埼玉県さいたま市の荒川沿い、サイクリストおなじみの彩湖からすぐ北側に位置する広大な秋ヶ瀬公園。ご存知の通り都心からのアクセスも絶好で、ロードバイクに乗って応援に来たり、シクロクロスバイクで自走参加するスタイルもおなじみの光景だ。
昨年のレポートにも記したが、バイクロアに参加して思うのは、もとになる競技がたまたまシクロクロスだっただけであって、もはやバイクロアという一つのジャンル、または自転車祭りに進化したイベントなんだな、ということ。
もちろん中心となるのはレースだけれど、ガチンコの勝負が繰り広げられるのは速い選手と速くありたいライダーが集うファストクラスくらい。仲間とワイワイ参加できるチームラリーや、仮装やカーゴバイクレース、デニムレース、日暮れを走るサンセットレースなど、趣向を凝らしたカテゴリーが次々と行われ、1日コース脇にいるだけでも全く飽きさせてくれない。
そんな雰囲気を盛り上げてくれるのは、会場を埋め尽くすほどの出店ブースと、いい感じにテキトーな(笑)MC、ナイスサウンドのDJ。そしてフード&ビール!競技志向になりがちなシクロクロスレースとは全く違い、もっとポップで、カルチャーテイストな、大人と子供が思いっきり遊ぶ場。公式サイトの「シクロクロススタイルのじてんしゃレース」とは良く言ったものだなぁと思う。
出展ブースは大手ブランドを始め、他ではあまり見ることのできないマニアックなブランド、パーツ・アクセサリー、Levi’s COMMUTERやDEEPER’S WEARなど自転車に使い勝手の良いデニムウェア。さらにはハイセンスなフードブースに、ワインやビールといったアルコール類も!「地元埼玉で面白い自転車イベントやりたいよね」と始まったバイクロアだけに、出店各社はそのほとんどが地元埼玉の企業・ショップが名を連ねる。
クルマで来て、朝のレースを走った後にクラフトビールを楽しんで、仲間を応援して夕方に帰る。そんな最強コンボをメイクできるのがバイクロアだ。昨年に続いて最寄り駅からのシャトルバスの用意や、キッズ用のスペース"ベビロア"もあるからクルマを持たない方、家族連れでも楽しめる。実際に女性や子供の参加率がこれだけ高いイベントは、他に見たことも聞いたこともない。
そしてグラウンドの芝生や周辺のトレール、少しの舗装路、林のなかの小径をつないだコースは誰にでも走りやすいけれど、よく見ればあちこちにタイムを縮められるポイントがあって、上級者からしても攻略しがいがある。
丸太の3連シケインがあったり、大きな岩が鎮座してたり。上手いライダーであれば乗車でこなしてしまうので、それ見たさにたくさんのギャラリーが集まって大声援(ヤジ?)。受け取ったライダーを苦しめるスナックの補給があったり(笑)、マリオカートよろしくバナナの皮が落ちていたり、バイクロアの雰囲気は、レーサーも、ギャラリーも、なぜかやたらハイテンションにさせてしまうのだ。
普段はガチンコな人も、この日ばかりはシングルスピードのバイクで楽しみながら走っていたり、順位は全く気にしなかったり。それで良いのだ。だってバイクロアだから。
2日間のキックオフとなるのはレース初参加の方のための「バージンクラス」。続いてチームラリーや、昨年大好評だったカーゴバイクレース(今年もなかなかカオスだった!)と続いていく。新たな試みとして、トレイルランニングとシクロクロスを掛け合わせた「パークラン&ライド」や「ロゲイニング」といった新ジャンルも登場した。特にデニムウェアを着て走る「デニムクラス」は大盛り上がりで、ベルボトム過ぎて乗れない人がいたり、偽物のデイブさん(関西CX界のアイドル)がいたりと最高にイカしてた。
そして2日間を締めくくったのは、バイクロア名物?迷物?のオウルクラス。およそ80もの「何か」が行列する様は、もはや仮装というか、魑魅魍魎というか、百鬼夜行というか…(笑)。ちなみに先頭ではウォーボーイを下した聖母・赤城みりあが優勝。表彰式後の記念撮影では、このオウルクラスを育てたと言って過言ではない、「うんこさん」と「V8」コールが秋ヶ瀬の森にこだましたのだった…。
なお、2日間大会にお邪魔させて頂いた筆者は、仲間とチームラリーA、個人でファストクラスに参戦。ファストクラスはC1ライダーに混じってガチンコ勝負を楽しみつつ、かけ湯の直撃を受けたり、うまい棒補給を頂いたり(死にました)。その後はバイクロアプレゼンツの「秋ヶ瀬の湯(写真参照)」に浸かりながらオウルクラスを応援したり、思う存分堪能させて頂いたのでした。
バイクロアは、お世辞抜きで素晴らしくクレイジーでハッピーなパーティーイベント。素敵な公式ムービーがアップされているので、ここに紹介してレポートを締めくくりたい。また来年も、是非。
text&photo:So.Isobe
「バイクロア楽しい!」「来て良かった!」会場を訪れた全員にこう言わしめるその魅力は、一体どこから湧き出してくるのだろう?そんなリピーターが後を絶たず、今年5回目を迎えたバイクロアは昨年大会を一気に凌ぐ規模になって帰ってきた。
会場となるのは、埼玉県さいたま市の荒川沿い、サイクリストおなじみの彩湖からすぐ北側に位置する広大な秋ヶ瀬公園。ご存知の通り都心からのアクセスも絶好で、ロードバイクに乗って応援に来たり、シクロクロスバイクで自走参加するスタイルもおなじみの光景だ。
昨年のレポートにも記したが、バイクロアに参加して思うのは、もとになる競技がたまたまシクロクロスだっただけであって、もはやバイクロアという一つのジャンル、または自転車祭りに進化したイベントなんだな、ということ。
もちろん中心となるのはレースだけれど、ガチンコの勝負が繰り広げられるのは速い選手と速くありたいライダーが集うファストクラスくらい。仲間とワイワイ参加できるチームラリーや、仮装やカーゴバイクレース、デニムレース、日暮れを走るサンセットレースなど、趣向を凝らしたカテゴリーが次々と行われ、1日コース脇にいるだけでも全く飽きさせてくれない。
そんな雰囲気を盛り上げてくれるのは、会場を埋め尽くすほどの出店ブースと、いい感じにテキトーな(笑)MC、ナイスサウンドのDJ。そしてフード&ビール!競技志向になりがちなシクロクロスレースとは全く違い、もっとポップで、カルチャーテイストな、大人と子供が思いっきり遊ぶ場。公式サイトの「シクロクロススタイルのじてんしゃレース」とは良く言ったものだなぁと思う。
出展ブースは大手ブランドを始め、他ではあまり見ることのできないマニアックなブランド、パーツ・アクセサリー、Levi’s COMMUTERやDEEPER’S WEARなど自転車に使い勝手の良いデニムウェア。さらにはハイセンスなフードブースに、ワインやビールといったアルコール類も!「地元埼玉で面白い自転車イベントやりたいよね」と始まったバイクロアだけに、出店各社はそのほとんどが地元埼玉の企業・ショップが名を連ねる。
クルマで来て、朝のレースを走った後にクラフトビールを楽しんで、仲間を応援して夕方に帰る。そんな最強コンボをメイクできるのがバイクロアだ。昨年に続いて最寄り駅からのシャトルバスの用意や、キッズ用のスペース"ベビロア"もあるからクルマを持たない方、家族連れでも楽しめる。実際に女性や子供の参加率がこれだけ高いイベントは、他に見たことも聞いたこともない。
そしてグラウンドの芝生や周辺のトレール、少しの舗装路、林のなかの小径をつないだコースは誰にでも走りやすいけれど、よく見ればあちこちにタイムを縮められるポイントがあって、上級者からしても攻略しがいがある。
丸太の3連シケインがあったり、大きな岩が鎮座してたり。上手いライダーであれば乗車でこなしてしまうので、それ見たさにたくさんのギャラリーが集まって大声援(ヤジ?)。受け取ったライダーを苦しめるスナックの補給があったり(笑)、マリオカートよろしくバナナの皮が落ちていたり、バイクロアの雰囲気は、レーサーも、ギャラリーも、なぜかやたらハイテンションにさせてしまうのだ。
普段はガチンコな人も、この日ばかりはシングルスピードのバイクで楽しみながら走っていたり、順位は全く気にしなかったり。それで良いのだ。だってバイクロアだから。
2日間のキックオフとなるのはレース初参加の方のための「バージンクラス」。続いてチームラリーや、昨年大好評だったカーゴバイクレース(今年もなかなかカオスだった!)と続いていく。新たな試みとして、トレイルランニングとシクロクロスを掛け合わせた「パークラン&ライド」や「ロゲイニング」といった新ジャンルも登場した。特にデニムウェアを着て走る「デニムクラス」は大盛り上がりで、ベルボトム過ぎて乗れない人がいたり、偽物のデイブさん(関西CX界のアイドル)がいたりと最高にイカしてた。
そして2日間を締めくくったのは、バイクロア名物?迷物?のオウルクラス。およそ80もの「何か」が行列する様は、もはや仮装というか、魑魅魍魎というか、百鬼夜行というか…(笑)。ちなみに先頭ではウォーボーイを下した聖母・赤城みりあが優勝。表彰式後の記念撮影では、このオウルクラスを育てたと言って過言ではない、「うんこさん」と「V8」コールが秋ヶ瀬の森にこだましたのだった…。
なお、2日間大会にお邪魔させて頂いた筆者は、仲間とチームラリーA、個人でファストクラスに参戦。ファストクラスはC1ライダーに混じってガチンコ勝負を楽しみつつ、かけ湯の直撃を受けたり、うまい棒補給を頂いたり(死にました)。その後はバイクロアプレゼンツの「秋ヶ瀬の湯(写真参照)」に浸かりながらオウルクラスを応援したり、思う存分堪能させて頂いたのでした。
バイクロアは、お世辞抜きで素晴らしくクレイジーでハッピーなパーティーイベント。素敵な公式ムービーがアップされているので、ここに紹介してレポートを締めくくりたい。また来年も、是非。
Bikelore5 from Toshiki Sato on Vimeo.
text&photo:So.Isobe
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