2015/11/04(水) - 09:10
晴れから雨へ、そして快晴と天気がコロコロと変わったホノルルセンチュリーライド2015。近年稀に見るハワイの悪天候を味わった長旅の中には数々のエピソードがあったことでしょう。取材中にお聞きできた話と、イベント後に開催されたアフターパーティーの様子を紹介しよう。
長旅を終え、ワイキキビーチのカピオラニ公園へ帰ってきたホノルルセンチュリーライドの参加者たち。テントに戻ってくる方たちは誰もが達成感に満ちた表情で、仲間たちに自分の冒険を話したくて仕方がないようなウズウズした顔をしている。
そんな彼らからお聞きしたエピソードをいくつか紹介しよう。ハワイでもまれに見る終日雨という天気に残念だった人、楽しめたという人。予備チューブをたくさん用意したけれどパンクしなかった人、要所要所で何度もパンクを喫してしまった人など、語り尽くせぬ様々なストーリーがあったようです。
まずは東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライドツアーに10回連続参加しているという、山田亨さんと運野修さん。「今年の雨は10年参加してきた中でも初めてでした。走り応えもあり、こういう天気もありかなと思います」と貫禄のある運野さん。雨天を踏まえても今年のセンチュリーライドは100点満点という、達成感のあるライドとなったようです。
今年は大熊真穂さんとの仲良し3人組でエントリーしており、時には冗談交じりの厳しい言葉で激励しながら走られていたのが印象的でした。結婚してから10年めはアルミ婚ということにかけて、東武トップツアーズからアルミマグとスタッフの橘田さんが自宅で使用しているアルミホイルがプレゼントされるというサプライズも。こんなアットホームな雰囲気がこのツアーの居心地の良さにつながっているのでしょう。
次はレポートの前編や後編でも触れた10歳という小学生ライダー、清水コウヨウくんと、お父さんのマサキさん。コウヨウくんは土曜日に落車してしまったが、怪我の程度も悪くなく無事イベントに参加。前日は緊張で泣いてしまったようですが、元気と自信を持って100マイルを完走したパワフルな少年でした。
マサキさんのサポートも力強く、雨が降ってきたら素早く雨具を着せ、体力を温存させたりしていた姿が印象的でした。マサキさんが先行したら待ち、コウヨウくんは自分のペースを守り淡々というパターンで走り(結構速いペースで進んでいました!)、親子二人三脚でゴールを目指したとのこと。
今回ホノルルセンチュリーライドに取材として参加していたのは我々シクロワイアードだけではありませんでした。日経Goodayで「ママチャリライダーがセンチュリーライドを目指してみた」というシリーズを執筆している女性編集者の中西奈美さんがツアーに参加されていました。この企画のために1年前からママチャリからスポーツバイクに乗り換え、大会用にビンディングシューズに履き替えたというのはイベントの2週間前!
そんなビギナーなママさんライダーが160kmにチャレンジ。本番では雨で濡れた路面に足を取られてしまったり、慣れないビンディングに手間取り立ちごけが2回と、非常にハードなライドとなったようです。そんな心が折れてしまいそうなシチュエーションが連続しながらも、「みなさんのおかげで無事走り切ることができました」と完走したのは、子を守る母親のパワーなのでしょうか? 出発前には日経Goodayの編集長から発破をかけられていたそうですが…。
このイベントで初めて160kmに挑戦し、完走したという方が多いのもホノルルセンチュリーライドの特徴の1つかもしれません。もちろん中西さんもその1人。すでに準備編からイベントの記事もアップされているので、そちらもぜひチェックしてみてください。来年出てみたいというビギナーにはとっても参考になります!
賑やかな4人組だった山本治さん、笹川昌志さん、宮本貴彦さん、吉田雅浩さんグループ。なんと笹川さんと宮本さん、吉田さんの3人グループに、ホノルルに到着した後、山本さんがジョインしたという即席グループだったのだ。そうとは思えない、あまりの仲の良さにはビックリ。
「無理かと思ったけれど、声をかけてよかったです。こんな無茶ができちゃうのもツアーのいいところかもしれませんね」とホノルル到着後に声をかけた山本さん。笹川さんたちのグループも断る理由がないと、すぐさまOKしたという。ハワイのおおらかな空気がそうさせるのか、大人の余裕があるのか。イベントに参加して仲間を増やしていくのは楽しそうですね。
ホノルルセンチュリーライドのコースを走ったことが無いのに、見覚えのある風景、エイドの数々だったという大西一夫さん。実は昨年もホノルルセンチュリーライドツアーに参加していたが、前日のプラクティスライドで落車・骨折。当日はスタッフカーに乗り込んでコースを回ったというライダーでした。
今年は「怪我をしないこと。無事に帰ってくること」を目標にプラクティスライドから参加し、何事も無く100マイル完走。ライド中はウエストポーチがズレてしまい、昨年よりも絞れていることを実感したという。昨年の事故後の対応(保険などなど)について話が行くと、万が一に備えてケーススタディとして勉強するかのように会場全体が一気に静かに。「怪我しないことが一番ですから」と話を締めくくった。
初めてホノルルセンチュリーライドに参加したという木村マサヒコさん、中尾ユカさんグループ。4年前の春、ホノルルに遊びに来た際は、飛行機が飛ばなくなったりと色々と大変な目にあってしまい、今回はそのリベンジとして参加したという。
なんと中尾さんは100kmのライド経験は1回のみで、木村さんはヒザ痛を抱えながら160kmに挑戦。「上り坂や雨などがキツかったですが、内山さんや山根さんなどサポートの方たちや、現地の方たちとの出会いが楽しめました」と無事に完走を果たしていました。
さて、ホノルルセンチュリーライドは終わってしまったが、東武トップツアーズのツアーではワイキキビーチ・マリオットホテルのパーティールームで開かれるアフターパーティーが用意されている。同じ時間を過ごした大勢の参加者の方たち、そのご家族ととも思い出を共有できる楽しい一時となっており、毎年人気のイベントとなっている。
ゴール後から午後7時半から開かれるその会までは、少し時間に余裕がありそれぞれがホテルで疲れを癒やす。かといって、シャワーを浴びてベッドに倒れ込んだら最後。心地よく眠りに入ってしまうだろう。私・藤原はバイクの汚れを落としながら意識を保っていた。編集長はスライドショー用の写真選定をしているのだが…。
用意された席が殆ど埋まってしまうほどの大盛況ぶりとなったアフターパーティー。出席した方にはククイの実をつなげた首飾りがプレゼントされるという、なんともハワイアンらしい演出がされており、羨ましい。そして、後夜祭はもちろん乾杯からはじまるのだが、私は受付担当者ということもあり、最後の参加者を待つために参加できず。会場内から楽しそうな声が漏れ聞こえてくる。正直、寂しいし一緒に話をしたい。いや、仕事できているのだから…と気持ちを落ち着かせる。
パーティーは歓談・食事タイムからスタート。晴れから雨へ、そして晴れに戻るという、めまぐるしい天気のなか、それぞれのロングライドを達成したという経験は語っても語り尽くせないようで、会話の華は各テーブルで咲いていたようだ。この時、ステージのスクリーンではシクロワイアードによるフォトストリームを上映。辛かった雨模様の時でも写真で見ると、もう過去のよう。完走したという達成感が全て良い思い出に変えてくれているようだ。
美味しい料理とお酒で腹八分目となった頃合いを見て、ステージイベントへと移っていく。まずは、参加者さんが後夜祭前にアンケート用紙に記入してくれたエピソード発表だ。数多く寄せられた思い出の数々の中から、今中さんと絹代さんが、印象に残った話をピックアップして紹介するもので、びっくり仰天するような話やあるある話が披露される注目のコーナーである。
おもしろエピソードで会場全体が盛り上がった所で、お楽しみ抽選会がはじまる。ジャージやキッズ用のジャージ、今中さんのサイン入りキャップ、ハワイの醸造所で作られるレアな焼酎「浪花」、来年のホノルルセンチュリーライドで使えるマリオットホテルの宿泊券など豪華なプレゼントが目白押し。ここでは挙げきれないほどのプレゼントが用意されており、当選者の数もかなり多め。キッズジャージは将来有望なキッズライダーに優先的に配られるなど、アットホームな雰囲気が満点。
今中さんと絹代さんの軽妙なトークでアフターパーティーは盛り上がっていくが、楽しい時間ほど過ぎるのは早いものであっという間にお開きの時間に。わずか1時間半という短い時間だったが、各テーブルとも仲が深まり、グループの会話は途切れることなく、開場外で立ち話をしているグループも。そのまま2次会へと突入したところもあったとか…。
text&photo:Gakuto "ヘタレ" Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
アフターパーティー Facebookフォトアルバム
長旅を終え、ワイキキビーチのカピオラニ公園へ帰ってきたホノルルセンチュリーライドの参加者たち。テントに戻ってくる方たちは誰もが達成感に満ちた表情で、仲間たちに自分の冒険を話したくて仕方がないようなウズウズした顔をしている。
そんな彼らからお聞きしたエピソードをいくつか紹介しよう。ハワイでもまれに見る終日雨という天気に残念だった人、楽しめたという人。予備チューブをたくさん用意したけれどパンクしなかった人、要所要所で何度もパンクを喫してしまった人など、語り尽くせぬ様々なストーリーがあったようです。
まずは東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライドツアーに10回連続参加しているという、山田亨さんと運野修さん。「今年の雨は10年参加してきた中でも初めてでした。走り応えもあり、こういう天気もありかなと思います」と貫禄のある運野さん。雨天を踏まえても今年のセンチュリーライドは100点満点という、達成感のあるライドとなったようです。
今年は大熊真穂さんとの仲良し3人組でエントリーしており、時には冗談交じりの厳しい言葉で激励しながら走られていたのが印象的でした。結婚してから10年めはアルミ婚ということにかけて、東武トップツアーズからアルミマグとスタッフの橘田さんが自宅で使用しているアルミホイルがプレゼントされるというサプライズも。こんなアットホームな雰囲気がこのツアーの居心地の良さにつながっているのでしょう。
次はレポートの前編や後編でも触れた10歳という小学生ライダー、清水コウヨウくんと、お父さんのマサキさん。コウヨウくんは土曜日に落車してしまったが、怪我の程度も悪くなく無事イベントに参加。前日は緊張で泣いてしまったようですが、元気と自信を持って100マイルを完走したパワフルな少年でした。
マサキさんのサポートも力強く、雨が降ってきたら素早く雨具を着せ、体力を温存させたりしていた姿が印象的でした。マサキさんが先行したら待ち、コウヨウくんは自分のペースを守り淡々というパターンで走り(結構速いペースで進んでいました!)、親子二人三脚でゴールを目指したとのこと。
今回ホノルルセンチュリーライドに取材として参加していたのは我々シクロワイアードだけではありませんでした。日経Goodayで「ママチャリライダーがセンチュリーライドを目指してみた」というシリーズを執筆している女性編集者の中西奈美さんがツアーに参加されていました。この企画のために1年前からママチャリからスポーツバイクに乗り換え、大会用にビンディングシューズに履き替えたというのはイベントの2週間前!
そんなビギナーなママさんライダーが160kmにチャレンジ。本番では雨で濡れた路面に足を取られてしまったり、慣れないビンディングに手間取り立ちごけが2回と、非常にハードなライドとなったようです。そんな心が折れてしまいそうなシチュエーションが連続しながらも、「みなさんのおかげで無事走り切ることができました」と完走したのは、子を守る母親のパワーなのでしょうか? 出発前には日経Goodayの編集長から発破をかけられていたそうですが…。
このイベントで初めて160kmに挑戦し、完走したという方が多いのもホノルルセンチュリーライドの特徴の1つかもしれません。もちろん中西さんもその1人。すでに準備編からイベントの記事もアップされているので、そちらもぜひチェックしてみてください。来年出てみたいというビギナーにはとっても参考になります!
賑やかな4人組だった山本治さん、笹川昌志さん、宮本貴彦さん、吉田雅浩さんグループ。なんと笹川さんと宮本さん、吉田さんの3人グループに、ホノルルに到着した後、山本さんがジョインしたという即席グループだったのだ。そうとは思えない、あまりの仲の良さにはビックリ。
「無理かと思ったけれど、声をかけてよかったです。こんな無茶ができちゃうのもツアーのいいところかもしれませんね」とホノルル到着後に声をかけた山本さん。笹川さんたちのグループも断る理由がないと、すぐさまOKしたという。ハワイのおおらかな空気がそうさせるのか、大人の余裕があるのか。イベントに参加して仲間を増やしていくのは楽しそうですね。
ホノルルセンチュリーライドのコースを走ったことが無いのに、見覚えのある風景、エイドの数々だったという大西一夫さん。実は昨年もホノルルセンチュリーライドツアーに参加していたが、前日のプラクティスライドで落車・骨折。当日はスタッフカーに乗り込んでコースを回ったというライダーでした。
今年は「怪我をしないこと。無事に帰ってくること」を目標にプラクティスライドから参加し、何事も無く100マイル完走。ライド中はウエストポーチがズレてしまい、昨年よりも絞れていることを実感したという。昨年の事故後の対応(保険などなど)について話が行くと、万が一に備えてケーススタディとして勉強するかのように会場全体が一気に静かに。「怪我しないことが一番ですから」と話を締めくくった。
初めてホノルルセンチュリーライドに参加したという木村マサヒコさん、中尾ユカさんグループ。4年前の春、ホノルルに遊びに来た際は、飛行機が飛ばなくなったりと色々と大変な目にあってしまい、今回はそのリベンジとして参加したという。
なんと中尾さんは100kmのライド経験は1回のみで、木村さんはヒザ痛を抱えながら160kmに挑戦。「上り坂や雨などがキツかったですが、内山さんや山根さんなどサポートの方たちや、現地の方たちとの出会いが楽しめました」と無事に完走を果たしていました。
さて、ホノルルセンチュリーライドは終わってしまったが、東武トップツアーズのツアーではワイキキビーチ・マリオットホテルのパーティールームで開かれるアフターパーティーが用意されている。同じ時間を過ごした大勢の参加者の方たち、そのご家族ととも思い出を共有できる楽しい一時となっており、毎年人気のイベントとなっている。
ゴール後から午後7時半から開かれるその会までは、少し時間に余裕がありそれぞれがホテルで疲れを癒やす。かといって、シャワーを浴びてベッドに倒れ込んだら最後。心地よく眠りに入ってしまうだろう。私・藤原はバイクの汚れを落としながら意識を保っていた。編集長はスライドショー用の写真選定をしているのだが…。
用意された席が殆ど埋まってしまうほどの大盛況ぶりとなったアフターパーティー。出席した方にはククイの実をつなげた首飾りがプレゼントされるという、なんともハワイアンらしい演出がされており、羨ましい。そして、後夜祭はもちろん乾杯からはじまるのだが、私は受付担当者ということもあり、最後の参加者を待つために参加できず。会場内から楽しそうな声が漏れ聞こえてくる。正直、寂しいし一緒に話をしたい。いや、仕事できているのだから…と気持ちを落ち着かせる。
パーティーは歓談・食事タイムからスタート。晴れから雨へ、そして晴れに戻るという、めまぐるしい天気のなか、それぞれのロングライドを達成したという経験は語っても語り尽くせないようで、会話の華は各テーブルで咲いていたようだ。この時、ステージのスクリーンではシクロワイアードによるフォトストリームを上映。辛かった雨模様の時でも写真で見ると、もう過去のよう。完走したという達成感が全て良い思い出に変えてくれているようだ。
美味しい料理とお酒で腹八分目となった頃合いを見て、ステージイベントへと移っていく。まずは、参加者さんが後夜祭前にアンケート用紙に記入してくれたエピソード発表だ。数多く寄せられた思い出の数々の中から、今中さんと絹代さんが、印象に残った話をピックアップして紹介するもので、びっくり仰天するような話やあるある話が披露される注目のコーナーである。
おもしろエピソードで会場全体が盛り上がった所で、お楽しみ抽選会がはじまる。ジャージやキッズ用のジャージ、今中さんのサイン入りキャップ、ハワイの醸造所で作られるレアな焼酎「浪花」、来年のホノルルセンチュリーライドで使えるマリオットホテルの宿泊券など豪華なプレゼントが目白押し。ここでは挙げきれないほどのプレゼントが用意されており、当選者の数もかなり多め。キッズジャージは将来有望なキッズライダーに優先的に配られるなど、アットホームな雰囲気が満点。
今中さんと絹代さんの軽妙なトークでアフターパーティーは盛り上がっていくが、楽しい時間ほど過ぎるのは早いものであっという間にお開きの時間に。わずか1時間半という短い時間だったが、各テーブルとも仲が深まり、グループの会話は途切れることなく、開場外で立ち話をしているグループも。そのまま2次会へと突入したところもあったとか…。
text&photo:Gakuto "ヘタレ" Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
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