2015/07/01(水) - 09:11
8,500人が集まる富士ヒルクライムには、沢山の女性サイクリストも集まっていました。それでは、女子目線でヒルクライム仕様にチューンされたバイクを紹介していきましょう。
佐久間千海さん アンカー RL8
東京から出場した佐久間さんは初めてのレースがこの富士ヒルクライム。実は山梨出身とのことで、「里帰りみたいなものですね。」と笑いながら語っていただきました。そんな佐久間さんの愛車はジャパニーズブランドであるアンカーのカーボンミドルグレード、RL8。「横から見ると黒いんですけど、後ろから見ると黄色いという2面性が面白いなって。」と佐久間さんはカスクのヘルメットもバイクに併せたコーディネートでばっちり決まっていました。
まだビンディングは怖いので、今回はニューバランスのスニーカーでの出場。でも、片面ビンディングペダルを用意しているあたり、ビンディングデビューは時間の問題でしょうか。また、下りが怖いので、パナレーサーの25cと太めのタイヤを履いているとのことでした。
山田彩香さん デローザ IDOL
実はAACRなどの取材先でもよく遭遇する山田さん。三重県からの参加とのことですが、事前に試走するほどこの大会に向けて高いモチベーションで臨まれていました。目標タイムは1時間30分とのことで、トップチューブに必要な平均時速や各ポイントでの予想タイムを記入した紙を貼り付け、かなり気合を入れていたよう。
自転車は青いデローザのIDOL。ハートマークがトレードマークのデローザですが、レッドとブルーのスート柄のバーテープが巻かれていて、凄くお洒落にまとまっている一台。シルバーのアテナもお気に入りとのことで、ヒルクライムのために11-28Tのスプロケットを用意してきたとか。
チューンナップしているのは愛車だけではなく、山田さん自身も。なんとネイルを青と白の富士ヒル仕様に仕立てていたのです。親指には「90」と目標タイムが書かれたネイルは、登っていても元気を与えてくれそうでした。
大坂まみさん オペラ celini
ピナレロのラグジュアリーブランド、オペラ Celiniを駆るのは大坂まみさん。お名前は大坂ですが、愛知から来られたとのことで、普段は鈴鹿や長良川のエンデューロなど平坦系のレースをメインに走られている健脚派。でも、ヒルクライムは苦手とのことで、今回は2時間以内と少し控えめの目標でした。
そんな苦手なヒルクライムのために、11速の105へとコンポーネントを乗せ換え、ホイールもカンパニョーロ ZONDAを購入したという大坂さん。完成車からのステップアップにZONDAは人気のようですね。でも、なんでそんな苦手なヒルクライムにエントリーしたのかを尋ねてみたところ、「富士急ハイランドが近かったので(笑)」とのことで、思わず納得させられました。
三潴弘美さん グラファイトデザイン METEOR
グラファイトデザインの新型フラッグシップ、METEORに電動デュラエースという隙のないバイクの持ち主がこちらの三潴さん。普段はフェイスブックで活動している「ロードバイク会」の仲間とともにこの大会には参加されたとのこと。
バイクからも伝わってくるように、レース活動にも積極的とのことで昨年は富士チャレンジ200や、TOKYOエンデューロ、箱根ヒルクライムなどに出場され、富士ヒルクライムも2回目だとか。1時間25分切りを目指すという三潴さん。5分単位なところに真剣さを感じるのは僕だけでしょうか。
ちなみにこのバイクは3カ月前に納車されたばかりとのことで、「以前に乗っていたバイクに比べるとしなやかで、脚が残るところが走りやすいです。」とレーサーらしいインプレッション。ニューバイクで目標達成できたでしょうか?
松澤礼子さん BMC SLR01
BMCレーシングの選手?と思ってしまうくらいびしっと揃えられたコーディネートの松澤さん。フレームはもちろんBMCのフラッグシップ SLR01に、カンパニョーロのスーパーレコードEPS、ホイールもBORA ULTRA50と、ワールドツアーを走っていてもおかしくなさそうな構成のバイクでした。
総額約160万円ということですが、メッセンジャーと自転車店でのアルバイトで貯めた資金で購入したとのこと。登りは苦手で、こういったイベントも初めてとのことですが、今日の目標は1時間半とバイクに恥じない走りを目指す松澤さん。頂上で待っている家族のために、成績を残したいとのことでした。
矢加部恵さん キャノンデール CAAD8
ロードを初めてまだ3カ月と言う矢加部さん。メタボ会長のシナプスを彷彿とさせる真っ黄色のキャノンデール CAAD8が遠くから目を引いていたので、お声かけさせていただきました。ロード歴は短いものの、榛名山ヒルクライムに引き続き2回目のレース出場とのことで、クライマーの素質あり?
富士ヒルへと向けて、完成車のSORAのコンポーネントをアルテグラに総入れ替えし、ホイールもカンパニョーロのZONDAへとアップグレードするという気合いの入れよう。でも、猫の形のライトを装着するなど、かわいらしさも忘れないところが良いですね。激坂「にがて」ジャージを着てましたけど、目標タイムは1時間40分と結構良いところを狙っておられました。
日向涼子さん トレック ドマーネ
さて、もはや説明不要のヒルクライムアイドルである日向涼子さん。愛車となるのはトレックのエンデュランスロードであるドマーネ6。「Ryoko Hinata」のネームが誇らしげに入っているプロジェクトワンでオーダーしたフレームには、電動デュラエースと、ボントレガーのアイオロスD3 TLRが組み合わせられる。遊びの無いレース仕様のアッセンブルだが、ワイヤーエンドにはジュエリーブランド「鈴木荘」さんによる彫金で作られた蝶の形のキャップがあしらわれ、遊び心も加えられている。
昨年、大きな目標であった1時間30分切りを果たした日向さん。今年の目標であった自己記録更新を達成し、四位入賞したものの、もう少し追い込めた感触だったようで来年に向けて更なるトレーニングを積んでいきたいとのことでした。冬が明けてからは、トレーニング情報サイトを読み込みローラー練習用のメニューを考案したりとストイックなアスリートそのもので、一大チャレンジであるエタップに向けて準備は万端整っているようでした。
さて、富士ヒルクライムにあつまった女子バイク特集。いかがだったでしょうか。アスリート目線のバイクあり、可愛さと性能をバランスさせたバイクあり。取材に快くご協力くださった皆様、ありがとうございました。今回お声がけできなかった方は、次のイベントで是非自慢の愛車を見せて下さいね!
text&photo:Naoki.Yasuoka
佐久間千海さん アンカー RL8
東京から出場した佐久間さんは初めてのレースがこの富士ヒルクライム。実は山梨出身とのことで、「里帰りみたいなものですね。」と笑いながら語っていただきました。そんな佐久間さんの愛車はジャパニーズブランドであるアンカーのカーボンミドルグレード、RL8。「横から見ると黒いんですけど、後ろから見ると黄色いという2面性が面白いなって。」と佐久間さんはカスクのヘルメットもバイクに併せたコーディネートでばっちり決まっていました。
まだビンディングは怖いので、今回はニューバランスのスニーカーでの出場。でも、片面ビンディングペダルを用意しているあたり、ビンディングデビューは時間の問題でしょうか。また、下りが怖いので、パナレーサーの25cと太めのタイヤを履いているとのことでした。
山田彩香さん デローザ IDOL
実はAACRなどの取材先でもよく遭遇する山田さん。三重県からの参加とのことですが、事前に試走するほどこの大会に向けて高いモチベーションで臨まれていました。目標タイムは1時間30分とのことで、トップチューブに必要な平均時速や各ポイントでの予想タイムを記入した紙を貼り付け、かなり気合を入れていたよう。
自転車は青いデローザのIDOL。ハートマークがトレードマークのデローザですが、レッドとブルーのスート柄のバーテープが巻かれていて、凄くお洒落にまとまっている一台。シルバーのアテナもお気に入りとのことで、ヒルクライムのために11-28Tのスプロケットを用意してきたとか。
チューンナップしているのは愛車だけではなく、山田さん自身も。なんとネイルを青と白の富士ヒル仕様に仕立てていたのです。親指には「90」と目標タイムが書かれたネイルは、登っていても元気を与えてくれそうでした。
大坂まみさん オペラ celini
ピナレロのラグジュアリーブランド、オペラ Celiniを駆るのは大坂まみさん。お名前は大坂ですが、愛知から来られたとのことで、普段は鈴鹿や長良川のエンデューロなど平坦系のレースをメインに走られている健脚派。でも、ヒルクライムは苦手とのことで、今回は2時間以内と少し控えめの目標でした。
そんな苦手なヒルクライムのために、11速の105へとコンポーネントを乗せ換え、ホイールもカンパニョーロ ZONDAを購入したという大坂さん。完成車からのステップアップにZONDAは人気のようですね。でも、なんでそんな苦手なヒルクライムにエントリーしたのかを尋ねてみたところ、「富士急ハイランドが近かったので(笑)」とのことで、思わず納得させられました。
三潴弘美さん グラファイトデザイン METEOR
グラファイトデザインの新型フラッグシップ、METEORに電動デュラエースという隙のないバイクの持ち主がこちらの三潴さん。普段はフェイスブックで活動している「ロードバイク会」の仲間とともにこの大会には参加されたとのこと。
バイクからも伝わってくるように、レース活動にも積極的とのことで昨年は富士チャレンジ200や、TOKYOエンデューロ、箱根ヒルクライムなどに出場され、富士ヒルクライムも2回目だとか。1時間25分切りを目指すという三潴さん。5分単位なところに真剣さを感じるのは僕だけでしょうか。
ちなみにこのバイクは3カ月前に納車されたばかりとのことで、「以前に乗っていたバイクに比べるとしなやかで、脚が残るところが走りやすいです。」とレーサーらしいインプレッション。ニューバイクで目標達成できたでしょうか?
松澤礼子さん BMC SLR01
BMCレーシングの選手?と思ってしまうくらいびしっと揃えられたコーディネートの松澤さん。フレームはもちろんBMCのフラッグシップ SLR01に、カンパニョーロのスーパーレコードEPS、ホイールもBORA ULTRA50と、ワールドツアーを走っていてもおかしくなさそうな構成のバイクでした。
総額約160万円ということですが、メッセンジャーと自転車店でのアルバイトで貯めた資金で購入したとのこと。登りは苦手で、こういったイベントも初めてとのことですが、今日の目標は1時間半とバイクに恥じない走りを目指す松澤さん。頂上で待っている家族のために、成績を残したいとのことでした。
矢加部恵さん キャノンデール CAAD8
ロードを初めてまだ3カ月と言う矢加部さん。メタボ会長のシナプスを彷彿とさせる真っ黄色のキャノンデール CAAD8が遠くから目を引いていたので、お声かけさせていただきました。ロード歴は短いものの、榛名山ヒルクライムに引き続き2回目のレース出場とのことで、クライマーの素質あり?
富士ヒルへと向けて、完成車のSORAのコンポーネントをアルテグラに総入れ替えし、ホイールもカンパニョーロのZONDAへとアップグレードするという気合いの入れよう。でも、猫の形のライトを装着するなど、かわいらしさも忘れないところが良いですね。激坂「にがて」ジャージを着てましたけど、目標タイムは1時間40分と結構良いところを狙っておられました。
日向涼子さん トレック ドマーネ
さて、もはや説明不要のヒルクライムアイドルである日向涼子さん。愛車となるのはトレックのエンデュランスロードであるドマーネ6。「Ryoko Hinata」のネームが誇らしげに入っているプロジェクトワンでオーダーしたフレームには、電動デュラエースと、ボントレガーのアイオロスD3 TLRが組み合わせられる。遊びの無いレース仕様のアッセンブルだが、ワイヤーエンドにはジュエリーブランド「鈴木荘」さんによる彫金で作られた蝶の形のキャップがあしらわれ、遊び心も加えられている。
昨年、大きな目標であった1時間30分切りを果たした日向さん。今年の目標であった自己記録更新を達成し、四位入賞したものの、もう少し追い込めた感触だったようで来年に向けて更なるトレーニングを積んでいきたいとのことでした。冬が明けてからは、トレーニング情報サイトを読み込みローラー練習用のメニューを考案したりとストイックなアスリートそのもので、一大チャレンジであるエタップに向けて準備は万端整っているようでした。
さて、富士ヒルクライムにあつまった女子バイク特集。いかがだったでしょうか。アスリート目線のバイクあり、可愛さと性能をバランスさせたバイクあり。取材に快くご協力くださった皆様、ありがとうございました。今回お声がけできなかった方は、次のイベントで是非自慢の愛車を見せて下さいね!
text&photo:Naoki.Yasuoka
Amazon.co.jp