2015/03/12(木) - 09:18
3月8日に開催された「神宮クリテ」こと、明治神宮外苑大学クリテリウム。9回目となる学生クリテリウムに集まった、女子選手のみなさんが乗っているバイクを紹介します。
さて、今年も開催された明治神宮外苑大学クリテリウム。雨がパラつき、風は吹いても学生たちの熱い戦いを冷やすことはできなかったようで、多くの選手がメイン会場となる明治記念館へと集まりました。
例年選手を見守ってくれた国立競技場は、ついに解体工事が始まってしまったこともあり、今年は白い壁に覆われてしまっていました。何年か後に、新たな姿へと形を変えた国立競技場の下で選手たちが走る日が待ち遠しいですね。さて、そんな神宮クリテですが、競技に打ち込む学生たちの自転車を紹介しましょう。まずは女子からお届けします。
上野みなみさん 鹿屋体育大学
まずは女子の部で圧倒的な逃げ切り勝利を決めた上野選手から。このバイクはキャノンデールから供給されているもので、2年に1度更新されるとのこと。「前のバイクは白と黒のカラーリングだったんですけど、新しいのはカラフルになって、バーテープの色とかも合わせたりするのが楽しいですね。2年間使ったバイクにはやっぱり思い入れもあったんですが、新しい子にも慣れました」とのこと。
このバイクが来てから11速化を果たしたとのことで、フロントは52-39t、リアが11-25tとかなりオトコマエなギア比。フレームは供給されているが、ホイールは自前で、「全日本で部員から借りて使ったBORAがすごく良くて。ロードも本腰入れていきたいと思って、貯金をはたいて買いました。やっぱり自分のホイールだと使い勝手がいいですね。」と語ってくれました。ちなみにこのインタビューはレース前だったのですが、そのときは「ロード久しぶりなのでめっちゃ緊張してます!」とのことでした。
合田祐美子さん 早稲田大学
お次は早稲田大学の合田祐美子さん。昨年のインカレロードを独走勝利した実績の持ち主のバイクは意外に古いアルミのアンカー。「いつも乗ってるコルナゴがニュージーランド遠征で壊れちゃったんです。それが直らなくて、以前に乗っていたこのアンカーを引っ張り出してきました。」このアンカー、自転車競技を始めた時、一番最初に買ってもらったバイクだそう。
現在4年生の合田さんは、この神宮クリテが学生として最後のレース。学生最初のレースと学生最後のレースを両方このバイクで走ったのは、なんだか運命めいたものを感じます。大学を卒業してもレース活動は続けていくとのことで、合田さんの活躍にこれからも注目ですね。
坂口聖香さん 日本体育大学
日本体育大学の坂口聖香さん。パナソニックレディースでも走る坂口さんのバイクはもちろんパナソニック。ピンクにカラーリングされたバイクですが、ファンシーさよりもレーシーさを感じさせる不思議なバイク。その中でも特に目をひくのはサドル。ワンバイエスの30ミリレールのモデルのオリジナルデザインです。
「チョコレートケーキが溶け落ちるようなイメージをデザインしたんですよ。ホントはショートケーキが一番好きなんですけど、色あいはやっぱりチョコかなーって。」と語る坂口選手。決定的な逃げのきっかけとなった鋭いアタックからは想像できない、女子らしいコメントでした。
浅田愛理さん 中京大学
ピナレロのF3:13に乗るのは中京大学1年生の浅田さん。硬いフレームが好きで、剛性が高めなこのフレームがお気に入りとのこと。なんと自転車競技を始めたのは小学4年生の時で、この自転車はすでに3台目のロードレーサー。「1台目がビアンキで、2台目はお姉ちゃんのお下がりのスペシャライズドだったんです。この自転車は自分の好みで買ってもらった最初の自転車なんですよ。」と浅田さんは語ってくれました。ちなみにお姉さんも自転車選手とのことですが、当日はスタッフとして参加していたそうです。
高校時代からトラック競技も始め、2、3年ではインターハイに出場していたとのこと。「でも、高校は結構進学校だったので、勉強してました。大学に入ったら競技にもう一度全力投球しようと思っています。上野みなみ選手は特に尊敬してる、憧れの選手です!」とのことでした。これからの活躍に期待ですね。
カオルさん
かおるさんは大学生ではないですが、かなりインパクトのある自転車だったのでご紹介。ピンクをテーマにコーディネートされたバイクは他に来場していた女性たちも「あの自転車かわいい!」「すごーい!」と羨望の声を浴びていました。こういったシングルカラーコーディネートのバイクって、往々にしてくどくなりすぎるバイクも多いもの。でも、このバイクは絶妙なバランスでまとまっていてセンスの良さを感じさせてくれました。
ちなみにカオルさんは、以前のサイクルモード紹介記事でも登場していただいた方。見返してみると、「IDOL発注します!」と言われていましたが、まさかこんな素敵なバイクになっているとは驚きでした。学生レースは始めての観戦だったとのことで、「レベルが高くてびっくりしました!」と語っていただきました。
さて、いろんな自転車が集まった神宮クリテリウム。学生らしい自転車から供給を受けている自転車まで、色々なバイクがありました。次回は男子学生編。おたのしみに。
text:Naoki.YASUOKA
photo:Yuya.yamamoto Naoki.YASUOKA
さて、今年も開催された明治神宮外苑大学クリテリウム。雨がパラつき、風は吹いても学生たちの熱い戦いを冷やすことはできなかったようで、多くの選手がメイン会場となる明治記念館へと集まりました。
例年選手を見守ってくれた国立競技場は、ついに解体工事が始まってしまったこともあり、今年は白い壁に覆われてしまっていました。何年か後に、新たな姿へと形を変えた国立競技場の下で選手たちが走る日が待ち遠しいですね。さて、そんな神宮クリテですが、競技に打ち込む学生たちの自転車を紹介しましょう。まずは女子からお届けします。
上野みなみさん 鹿屋体育大学
まずは女子の部で圧倒的な逃げ切り勝利を決めた上野選手から。このバイクはキャノンデールから供給されているもので、2年に1度更新されるとのこと。「前のバイクは白と黒のカラーリングだったんですけど、新しいのはカラフルになって、バーテープの色とかも合わせたりするのが楽しいですね。2年間使ったバイクにはやっぱり思い入れもあったんですが、新しい子にも慣れました」とのこと。
このバイクが来てから11速化を果たしたとのことで、フロントは52-39t、リアが11-25tとかなりオトコマエなギア比。フレームは供給されているが、ホイールは自前で、「全日本で部員から借りて使ったBORAがすごく良くて。ロードも本腰入れていきたいと思って、貯金をはたいて買いました。やっぱり自分のホイールだと使い勝手がいいですね。」と語ってくれました。ちなみにこのインタビューはレース前だったのですが、そのときは「ロード久しぶりなのでめっちゃ緊張してます!」とのことでした。
合田祐美子さん 早稲田大学
お次は早稲田大学の合田祐美子さん。昨年のインカレロードを独走勝利した実績の持ち主のバイクは意外に古いアルミのアンカー。「いつも乗ってるコルナゴがニュージーランド遠征で壊れちゃったんです。それが直らなくて、以前に乗っていたこのアンカーを引っ張り出してきました。」このアンカー、自転車競技を始めた時、一番最初に買ってもらったバイクだそう。
現在4年生の合田さんは、この神宮クリテが学生として最後のレース。学生最初のレースと学生最後のレースを両方このバイクで走ったのは、なんだか運命めいたものを感じます。大学を卒業してもレース活動は続けていくとのことで、合田さんの活躍にこれからも注目ですね。
坂口聖香さん 日本体育大学
日本体育大学の坂口聖香さん。パナソニックレディースでも走る坂口さんのバイクはもちろんパナソニック。ピンクにカラーリングされたバイクですが、ファンシーさよりもレーシーさを感じさせる不思議なバイク。その中でも特に目をひくのはサドル。ワンバイエスの30ミリレールのモデルのオリジナルデザインです。
「チョコレートケーキが溶け落ちるようなイメージをデザインしたんですよ。ホントはショートケーキが一番好きなんですけど、色あいはやっぱりチョコかなーって。」と語る坂口選手。決定的な逃げのきっかけとなった鋭いアタックからは想像できない、女子らしいコメントでした。
浅田愛理さん 中京大学
ピナレロのF3:13に乗るのは中京大学1年生の浅田さん。硬いフレームが好きで、剛性が高めなこのフレームがお気に入りとのこと。なんと自転車競技を始めたのは小学4年生の時で、この自転車はすでに3台目のロードレーサー。「1台目がビアンキで、2台目はお姉ちゃんのお下がりのスペシャライズドだったんです。この自転車は自分の好みで買ってもらった最初の自転車なんですよ。」と浅田さんは語ってくれました。ちなみにお姉さんも自転車選手とのことですが、当日はスタッフとして参加していたそうです。
高校時代からトラック競技も始め、2、3年ではインターハイに出場していたとのこと。「でも、高校は結構進学校だったので、勉強してました。大学に入ったら競技にもう一度全力投球しようと思っています。上野みなみ選手は特に尊敬してる、憧れの選手です!」とのことでした。これからの活躍に期待ですね。
カオルさん
かおるさんは大学生ではないですが、かなりインパクトのある自転車だったのでご紹介。ピンクをテーマにコーディネートされたバイクは他に来場していた女性たちも「あの自転車かわいい!」「すごーい!」と羨望の声を浴びていました。こういったシングルカラーコーディネートのバイクって、往々にしてくどくなりすぎるバイクも多いもの。でも、このバイクは絶妙なバランスでまとまっていてセンスの良さを感じさせてくれました。
ちなみにカオルさんは、以前のサイクルモード紹介記事でも登場していただいた方。見返してみると、「IDOL発注します!」と言われていましたが、まさかこんな素敵なバイクになっているとは驚きでした。学生レースは始めての観戦だったとのことで、「レベルが高くてびっくりしました!」と語っていただきました。
さて、いろんな自転車が集まった神宮クリテリウム。学生らしい自転車から供給を受けている自転車まで、色々なバイクがありました。次回は男子学生編。おたのしみに。
text:Naoki.YASUOKA
photo:Yuya.yamamoto Naoki.YASUOKA
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