サドルやハンドルバー、バーテープなど、「ライダーとバイクとの接点をデザインする」フィジーク。厚さ3mmで快適性を高めたバーテープ「パフォーマンスシリーズ ソフトタッチ」をインプレッションした。



フィジーク バーテープ パフォーマンス ソフトタッチ フィジーク バーテープ パフォーマンス ソフトタッチ  photo:So.Isobe
様々なバリエーションを誇り、プロ・アマチュア問わず高い人気を誇るフィジークのバーテープラインナップ。今回テストを行ったのは薄さ3mmと比較的厚手で、クッション性を高めたパフォーマンスシリーズに分類される「Soft Touch」だ。

パフォーマンスシリーズは表皮の素材(=手触り)別にスムースな手触りのクラシック、手に吸い付くようなグリップを持つタッキー、そして今回テストをする柔らかな手触りのソフトタッチという3種類がラインナップされている。3mm厚がもたらす高いクッション性が特にロングライドユーザーから好評だ。

:Kマークとフィジークロゴのエンボス加工と穴あき加工がグリップ力を高める:Kマークとフィジークロゴのエンボス加工と穴あき加工がグリップ力を高める ライトブルーのフォームパッドが優れた握り心地と振動吸収性を実現するライトブルーのフォームパッドが優れた握り心地と振動吸収性を実現する


箱から出してまず特徴的なのは、バーテープ裏側のライトブルーに色付けされたフォームパッド。実際に触ってみるとコシがあり、ふかふかと柔らかな肌触り。フィジーク独自のマイクロテックス素材を使った表皮には「:k」マークのエンボス加工と穴あけ加工がされているため通気性も高そう。表面加工によるグリップ増にも期待できる。

実際にハンドルに巻きつけてみて感じたのは、テープ自体はほとんど伸びず、力強く引っ張ってみても千切れる心配がないほどしっかりしていること。これは肉厚かつサドルにも使われるマイクロテックス素材によるものだろう。

コシが強く肉厚なため、強く引っ張っても切れる心配が少ないコシが強く肉厚なため、強く引っ張っても切れる心配が少ない 素手でも滑りにくいグリップ力がある素手でも滑りにくいグリップ力がある フォームパッドは巻くときにテープが重なる部分(両端約1/3)が切り落とされているため、巻きつけていっても分厚くならずに済む。ブラケット周辺などカーブが厳しい場所は、コシの強さからかシワが寄りやすくなるので、強めに引っ張って巻く必要があるが、上ハンやバーエンド部分はとても巻きやすく、ビギナーでも取り付けに四苦八苦することはないはずだ。

実際に巻いた状態で握ってみると、やはり振動吸収を担うフォームパッドが効いていて、フカフカした握り心地だ。肌当たりが良く、サラサラとしたマイクロテックスなども相まってストレスは感じない。強く握りこんだ場合はグリップ重視のバーテープほどではないが、しっかりと肌に食いついてくれるほどにグリップ力がある。

また、水に濡れた状態でもグリップ力が大きく低下することはなく、雨天や汗をかいた場合でも手を滑らせる心配が少ない。これは水を瞬く間に吸収する優れた吸水性によるものだ。

今回のインプレッションはアルミ製ハンドルで行ったが、路面から伝わる細かい振動はつぶさにカットしてくれる印象だ。握り心地も良いため、少ないストレスでロングライドもこなせるだろう。ハンドルに体重をかけてしまっても、バーテープがある程度は受けてくれるのでビギナーでも安心して使えるはず。

細かい振動を吸収してくれる フィジーク BAR TAPE PERFORMANCE Soft Touch細かい振動を吸収してくれる フィジーク BAR TAPE PERFORMANCE Soft Touch
メインの表皮に振動吸収パッドを設けて快適性を高めた"BAR TAPE PERFORMANCE Soft Touch"。巻きやすさ、性能という点から見て優れたバーテープで、ビギナーから乗り慣れた人、ロングライド指向のライダーまで幅広く対応できる製品だ。



フィジーク BAR TAPE PERFORMANCE Soft Touch
カラー:ソフトタッチブラック、ソフトタッチホワイト
素材:マイクロテックス(表面)、フォームパッド
付属品:エンドキャップ(2個)
厚さ:3mm
価格:2,100円(税抜)


最新ニュース(全ジャンル)