2013/06/25(火) - 23:20
ツール・ド・フランス第100回大会に先駆けて東京・西麻布にオープンしたポップアップストア「Rapha Cycle Club Tokyo」。お洒落な雰囲気漂うストアを訪ねてみた。
2011年にも同じく東京の神宮前に期間限定でオープンし好評を博したRapha Cycle Club Tokyoが、ツール・ド・フランスが第100回大会を迎える今年、東京の西麻布に帰ってきた。サンフランシスコ、大阪、ロンドンに続く世界で4つ目のRapha Cycle Clubだ。
今回、Rapha Cycle Club Tokyoが店舗を構えた地は東京の西麻布。青山霊園近くの閑静な一角に位置する。電車では東京メトロの乃木坂駅から歩いて8分、徒歩5分ほどの所を通る六本木通りには渋谷と新橋を結ぶバスが走っている。もちろんエントランスには10台分以上の自転車ラックが設けられており、ライドの前後や通勤途中にも気軽に立ち寄ることが可能だ。
入り口のガラス扉を開けると天井が高く非常に開放的、かつ間接照明が多用された温かみのある空間が広がる。床に描かれたツールのマップやレジカウンターの上に飾られた高低図をモチーフとした展示など、ロードレースの世界をポップに表現したディスプレーに心がウキウキすると同時にRaphaのアイテムに表現されるスタイリッシュさを感じることが出来た。
Rapha Cycle Club Tokyoではウェアやアクセサリーはほぼ全種類展示され、実際に試着した後に購入すること可能だ。定番のウェアから、ツール第100回大会を祝した最新のLa Centieme(ラ・サンティエーム)コレクションが店頭に並ぶ。Team Skyのコレクションでは最新技術を投入した選手が実際に着用するアイテムからリーズナブルなアイテムやキッズ用ウェアも用意される。Raphaの特徴的アイテムであるスキンケア商品や、ヤク革を使った「グランツアーシューズ」も購入可能だ。
全体を見回すと、正面にはロードレースの映像が映しだされるスクリーン、右手にはコーヒーのいい香りがするカフェブース、左手とその奥にはRaphaのウェアやアクセサリーが並び、壁にはロードレースをモチーフにしたポップなポスターが飾られる。そして、スクリーンの上にはRaphaがサポートを行うスカイプロサイクリングとラファ・コンドールの選手たちが実際に使用する現行仕様のチームバイクが展示されており、Raphaと2チームの結び付きの強さを感じられた。
Rapha Cycle Clubは世界中のサイクリストが集い、刺激し合い、共感できる空間をコンセプトに創設。同社の本拠地であるロンドンをはじめ、世界のサイクリングカルチャーにおいてキーとなる都市で4店舗が営業している。最新のRapha製品を体験出来るだけではなく、サイクルクラブ限定アイテムや、吟味を重ねたスペシャルティコーヒーが楽しめるカフェを備える。そして大型スクリーンを使ったロードレース観戦やライド、トークショー等のイベント、サイクリングアート展覧会を通してRaphaの世界観を味わうことが可能だ。
トラックによる移動式店舗を含めると世界に5つ展開されるCycle Clubについて、「通販だけでは不安を感じる方に来て頂いてRaphaのウェアを試していただくことが最大の目的ですが、Cycle Clubの目的はそれだけではありません。」と語ってくださったのはRaphaJapanの広報である小俣雄風太さん。「カフェやロードレースのライブ放映、ライドイベントを通したサイクリスト同士の交流の場、そしてRaphaが発行に大きく関わってきた雑誌Rouleurやアート作品の展示を通して感性を刺激する場として、自転車の楽しみ方を広げる提案をすることも大きな目的です。」
感性を刺激するアートコレクションとして、店内の壁の一部にはツール第100回大会を記念したポスターを展示。100回に及ぶ大会を10回ごとに区切り、各年代の特徴やアイコンが表現された作品となっている。作成を担当したアーティストは全員がサイクリストで、その中の一人として日本の山田裕司氏が参加。全世界で5店舗展開されるCycle Clubの中で唯一、同氏が描いた原画が展示されており、直接購入することが可能となっている。特に入口の上に展示される幅180cmにわたってプロトンの様子が描かれた作品は圧巻であった。
カフェはライディング前後のミーティングスポットとしてライダーに提供される。コーヒーは本格的なエスプレッソマシーンを使ってドリップされ、今の季節にぴったりで軽やかな喉越しのアイスコーヒーも用意される。夏を走るサイクリストのためにゴクゴクと飲める香り重視のさっぱりテイストに仕上げたという。また、コーヒー豆の購入も可能だ。バリスタとして盆栽自転車店の吉田なつきさんがスタッフに加わっている。お供にはピタサンドやスコーンなどのペストリー、シリアルバー、コアなロードレース好きにはおなじみのチョコペーストを使った「ヌテラ」サンドなどのメニューがラインナップ。
コーヒーに舌鼓を打ちながら、カフェの前面に位置する、ピッカピカに磨き上げられたエスプレッソマシーンを見ているとRaphaのロゴが入っていることに気付く。実はRaphaのアクセサリーの中にはサイクリストとは切っても切れない関係にあるコーヒーに関するアイテムがラインナップされており、この「ロケットエスプレッソマシーン」もRaphaのオンラインショップで購入可能だという。
ロードレースのライブ放映はJsportsの協力の基に行われ、ツール期間中はレース終了まで放映。そして、熱く長い夏の夜のお供としてオリジナルのクラフテッド・ビールやワインなどのアルコールとフードが用意される。友達や家族と一緒に、そしてCycle Clubの中で知り合った仲間と一緒に盛り上がれること間違いなし。中にはレース観戦を機にライド仲間になった方もいるそうだ。仕事帰りにいっぱいひっかけていくのも良いだろう。また、ツール・ド・フランスコンペティションと題した豪華景品が当たるレース予想ゲームも実施される予定とのこと。
コーヒー、ビールやワインなどお酒をを通してロードレースを楽しむ空間を提供するという、企業としての利潤だけではなくカルチャーとして地域に根付かせるといった試みはRaphaだからこそ出来ることであり、感心や尊敬の念を抱かずにはいられない。また、Cycle Clubのコンセプトである、Raphaの製品を見て試せるという点はウェアのみならずエスプレッソマシーンなどのアクセサリーにも貫かれていたことには、ブランドが持つこだわりの徹底ぶりが伺えた。
Raphaのウェアに興味があって試着してみたい方から、ライド仲間が欲しいサイクリスト、大勢で一緒になってお酒やフードを楽しみながらツール・ド・フランスを見て盛り上がりたいロードレースファンまで。ぜひRapha Cycle Club Tokyoに脚を運んでみてはいかがだろうか。
Rapha Cycle Club Tokyoは期間限定のストアとなっており、ツール・ド・フランスがパリ・シャンゼリゼにゴールすると同時にクローズとなる。ただし、来年には常設のRapha Cycle Club Tokyoがオープンする予定とのことだ。ちなみに、6月末にはオーストラリアのシドニーにもRapha Cycle Clubがオープンする。
Rapha Cycle Club Tokyo
営業期間:6月22日(土)~7月21日(日)
営業時間:12:00~20:00(6月29(土)のみ17:00閉店)
※6月30日(日)~7月21日(日)のツール期間中はレース終了まで営業
定休日:なし
電 話:050-3136-9946
住 所:港区西麻布1-15-15 浅井ビル1F Calm & Punk Gallery内
地 図: http://goo.gl/maps/zvf75
最寄駅:東京メトロ千代田線 乃木坂駅から徒歩8分
text:Yuya YAMAMOTO
photo:Rapha Japan,Yuya YAMAMOTO
2011年にも同じく東京の神宮前に期間限定でオープンし好評を博したRapha Cycle Club Tokyoが、ツール・ド・フランスが第100回大会を迎える今年、東京の西麻布に帰ってきた。サンフランシスコ、大阪、ロンドンに続く世界で4つ目のRapha Cycle Clubだ。
今回、Rapha Cycle Club Tokyoが店舗を構えた地は東京の西麻布。青山霊園近くの閑静な一角に位置する。電車では東京メトロの乃木坂駅から歩いて8分、徒歩5分ほどの所を通る六本木通りには渋谷と新橋を結ぶバスが走っている。もちろんエントランスには10台分以上の自転車ラックが設けられており、ライドの前後や通勤途中にも気軽に立ち寄ることが可能だ。
入り口のガラス扉を開けると天井が高く非常に開放的、かつ間接照明が多用された温かみのある空間が広がる。床に描かれたツールのマップやレジカウンターの上に飾られた高低図をモチーフとした展示など、ロードレースの世界をポップに表現したディスプレーに心がウキウキすると同時にRaphaのアイテムに表現されるスタイリッシュさを感じることが出来た。
Rapha Cycle Club Tokyoではウェアやアクセサリーはほぼ全種類展示され、実際に試着した後に購入すること可能だ。定番のウェアから、ツール第100回大会を祝した最新のLa Centieme(ラ・サンティエーム)コレクションが店頭に並ぶ。Team Skyのコレクションでは最新技術を投入した選手が実際に着用するアイテムからリーズナブルなアイテムやキッズ用ウェアも用意される。Raphaの特徴的アイテムであるスキンケア商品や、ヤク革を使った「グランツアーシューズ」も購入可能だ。
全体を見回すと、正面にはロードレースの映像が映しだされるスクリーン、右手にはコーヒーのいい香りがするカフェブース、左手とその奥にはRaphaのウェアやアクセサリーが並び、壁にはロードレースをモチーフにしたポップなポスターが飾られる。そして、スクリーンの上にはRaphaがサポートを行うスカイプロサイクリングとラファ・コンドールの選手たちが実際に使用する現行仕様のチームバイクが展示されており、Raphaと2チームの結び付きの強さを感じられた。
Rapha Cycle Clubは世界中のサイクリストが集い、刺激し合い、共感できる空間をコンセプトに創設。同社の本拠地であるロンドンをはじめ、世界のサイクリングカルチャーにおいてキーとなる都市で4店舗が営業している。最新のRapha製品を体験出来るだけではなく、サイクルクラブ限定アイテムや、吟味を重ねたスペシャルティコーヒーが楽しめるカフェを備える。そして大型スクリーンを使ったロードレース観戦やライド、トークショー等のイベント、サイクリングアート展覧会を通してRaphaの世界観を味わうことが可能だ。
トラックによる移動式店舗を含めると世界に5つ展開されるCycle Clubについて、「通販だけでは不安を感じる方に来て頂いてRaphaのウェアを試していただくことが最大の目的ですが、Cycle Clubの目的はそれだけではありません。」と語ってくださったのはRaphaJapanの広報である小俣雄風太さん。「カフェやロードレースのライブ放映、ライドイベントを通したサイクリスト同士の交流の場、そしてRaphaが発行に大きく関わってきた雑誌Rouleurやアート作品の展示を通して感性を刺激する場として、自転車の楽しみ方を広げる提案をすることも大きな目的です。」
感性を刺激するアートコレクションとして、店内の壁の一部にはツール第100回大会を記念したポスターを展示。100回に及ぶ大会を10回ごとに区切り、各年代の特徴やアイコンが表現された作品となっている。作成を担当したアーティストは全員がサイクリストで、その中の一人として日本の山田裕司氏が参加。全世界で5店舗展開されるCycle Clubの中で唯一、同氏が描いた原画が展示されており、直接購入することが可能となっている。特に入口の上に展示される幅180cmにわたってプロトンの様子が描かれた作品は圧巻であった。
カフェはライディング前後のミーティングスポットとしてライダーに提供される。コーヒーは本格的なエスプレッソマシーンを使ってドリップされ、今の季節にぴったりで軽やかな喉越しのアイスコーヒーも用意される。夏を走るサイクリストのためにゴクゴクと飲める香り重視のさっぱりテイストに仕上げたという。また、コーヒー豆の購入も可能だ。バリスタとして盆栽自転車店の吉田なつきさんがスタッフに加わっている。お供にはピタサンドやスコーンなどのペストリー、シリアルバー、コアなロードレース好きにはおなじみのチョコペーストを使った「ヌテラ」サンドなどのメニューがラインナップ。
コーヒーに舌鼓を打ちながら、カフェの前面に位置する、ピッカピカに磨き上げられたエスプレッソマシーンを見ているとRaphaのロゴが入っていることに気付く。実はRaphaのアクセサリーの中にはサイクリストとは切っても切れない関係にあるコーヒーに関するアイテムがラインナップされており、この「ロケットエスプレッソマシーン」もRaphaのオンラインショップで購入可能だという。
ロードレースのライブ放映はJsportsの協力の基に行われ、ツール期間中はレース終了まで放映。そして、熱く長い夏の夜のお供としてオリジナルのクラフテッド・ビールやワインなどのアルコールとフードが用意される。友達や家族と一緒に、そしてCycle Clubの中で知り合った仲間と一緒に盛り上がれること間違いなし。中にはレース観戦を機にライド仲間になった方もいるそうだ。仕事帰りにいっぱいひっかけていくのも良いだろう。また、ツール・ド・フランスコンペティションと題した豪華景品が当たるレース予想ゲームも実施される予定とのこと。
コーヒー、ビールやワインなどお酒をを通してロードレースを楽しむ空間を提供するという、企業としての利潤だけではなくカルチャーとして地域に根付かせるといった試みはRaphaだからこそ出来ることであり、感心や尊敬の念を抱かずにはいられない。また、Cycle Clubのコンセプトである、Raphaの製品を見て試せるという点はウェアのみならずエスプレッソマシーンなどのアクセサリーにも貫かれていたことには、ブランドが持つこだわりの徹底ぶりが伺えた。
Raphaのウェアに興味があって試着してみたい方から、ライド仲間が欲しいサイクリスト、大勢で一緒になってお酒やフードを楽しみながらツール・ド・フランスを見て盛り上がりたいロードレースファンまで。ぜひRapha Cycle Club Tokyoに脚を運んでみてはいかがだろうか。
Rapha Cycle Club Tokyoは期間限定のストアとなっており、ツール・ド・フランスがパリ・シャンゼリゼにゴールすると同時にクローズとなる。ただし、来年には常設のRapha Cycle Club Tokyoがオープンする予定とのことだ。ちなみに、6月末にはオーストラリアのシドニーにもRapha Cycle Clubがオープンする。
Rapha Cycle Club Tokyo
営業期間:6月22日(土)~7月21日(日)
営業時間:12:00~20:00(6月29(土)のみ17:00閉店)
※6月30日(日)~7月21日(日)のツール期間中はレース終了まで営業
定休日:なし
電 話:050-3136-9946
住 所:港区西麻布1-15-15 浅井ビル1F Calm & Punk Gallery内
地 図: http://goo.gl/maps/zvf75
最寄駅:東京メトロ千代田線 乃木坂駅から徒歩8分
text:Yuya YAMAMOTO
photo:Rapha Japan,Yuya YAMAMOTO
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