2013/01/30(水) - 15:06
今年は最高の天気に恵まれた美ら島オキナワCenturyRun2013。ゆったりと過ごした前日に続いて、今回はメインコースとなる160kmコースの模様をレポート。橋を渡り海を越え、沖縄の蒼い海を大満喫!
多くの講習会やステージイベント、メーカーブースでの試乗を楽しむことができたイベント前日から一夜明けた1月20日(日)は、いよいよ美ら島オキナワCenturyRun2013開催当日を迎えた。レポーターの私、CW編集部の磯部は昨年に引き続いて2年連続2回目の美ら島取材となったが、昨年と比べてスタート前から今年はとっても気がラク。
なぜかと言うと、今年は1週間前から既に晴れ予報が出ていたから。昨年は途中からカメラが水没しかけるほどの大雨に見舞われ、青い海や空を見ることさえ叶わなかったのだ。一昨年と、更には初回開催となった3年前の大会も雨がちで、美ら島オキナワCenturyRunは4年目にして晴天を迎えたというわけ。
せっかく沖縄まで来たのだから、やっぱりブルーの海と空は外せないだろう。しかし例え雨となっても、関東に比べたら走りやすいことには変わりない。東京でコートが手放せなくなった辺りから、このイベント取材が楽しみで仕方無かった。
朝6時。まだ暗い中ホテルを出発し、少し離れたスタート/ゴール地点へと走っていく。1月に上下半袖にウォーマー類という格好なのに、テンポで小さな上りを走っていると身体が火照ってくるあたりはさすが南国、沖縄だ。今年は一日、良いイベントになりそうだ。
まだ日も昇らない中で開会式が行われ、勇壮なエイサーの見送りを受けながら、7時に160kmコースがスタート。私もそれにならってペダルを踏みつけ、待ちに待った新年早々からのリゾートライドへと走りだした。
今回私、CW編集部の磯部が担当する160kmコースをおおざっぱに説明すると、恩納村のスタート/ゴール地点から海岸線を北上し、名護市民会館を経由しながら古宇利大橋を往復。本島東側の宜野座を通過して海中道路を渡り、恩納村へと戻ってくるコースだ。
ツール・ド・おきなわの舞台となる北部とは異なり本島中部は比較的平坦なルートが多く、160kmを走るセンチュリーライドと言っても難易度はけっして高くない。この辺りの敷居の低さは、「ビギナーや女性に優しい大会」ならでは。だから取材に着いてきた、某メタボな会長も100kmじゃなくて160km走れば良いのに...と、思ったり、思わなかったり。
プチヒルクライムに挑戦!優勝者には山岳賞ジャージが
さて、快調なペースで58号線(ツール・ド・おきなわ出場者ならピンとくるはず)を飛ばしていく160kmの先頭グループは、あっという間に名護湾を駆け抜け、第1エイドステーションの名護市民会館に到着。ここを出発すると、本部半島のつけねを縦断し、羽地内海へと車列は進んでいく。
この辺りは昨年とコースが変更された区間で、今年はプチイベントとしてヒルクライム・タイムトライアルが新設されたことが話題の一つ。ベストタイムを出せば水玉の山岳賞ジャージがもらえるとあって、マジ踏みしているライダーの姿も多い。距離2.3kmのショートヒルクライムだが、実際に走ってみると10%越えの部分もあって、なかなか走り応え十分だ。
両側にヤシの木が生え、ジャングルの雰囲気漂うヒルクライムを登りきると急に視界が開けた。サトウキビ畑が広がるその向こうには青い海が広がり、沖縄の原風景をいっぺんに感じたような気がした。丘陵地帯を穏やかに流れる海風がとても心地良い。
ハイライトは海をまたぐ3本の橋!海を渡って小島へとショートトリップ
さて、ダウンヒルをこなしていくと、車列は大会最初のハイライト区間、古宇利大橋へと進んで行く。160kmコースには景観の素晴らしい3本の橋が用意されていて、この古宇利大橋はその1本目だ。屋我地島と古宇利島を一直線に繋ぐこの橋は、観光スポットとしてテレビや雑誌にも頻繁に取り上げられる名所。
曇りがちなのがすこしだけ残念だが、それでもサンゴ礁の広がる浅瀬を貫く橋を渡るのは最高に気持ちが良い。天候も後半のハイライトである海中道路を渡る頃には晴れてくれそうな気配。橋を渡った先のエイドでは「ムーチー」と呼ばれるお餅菓子が振舞われ、それはそれは美味しかった。なんでも大会前日はこのムーチーを食べる習わしの日だったそうだ。 とっても「まぁさん(美味しい)!」
しばしの休息の後は屋我地島を経由して、再び本島へ。ツール・ド・おきなわ最後の勝負どころとしても有名な「ジャスコ坂」を経由し、許田から本島を縦断して、対岸の宜野座へと入っていく。このころには空もスッキリと晴れ、汗をかくほどの素晴らしい天候となってきた。そうそう、やっぱりリゾートライドはこうでなきゃ!
お昼ポイントの漢那リゾートヴィラ沖縄では、その場でよそってくれる琉球料理のお弁当で腹ごしらえを。その後は市街地に入り、キャンプハンセンを横目に見つつ329号線をひた走る。この区間はずっと金武湾を左手に見ることができるビュースポットが続き、南国気分も高まる辺りだ。しばらくの後、赤い吊り橋が目印の「海中道路」へと到着する。
本島と平安座島を結ぶ海中道路の両側にはずっと遠浅の海が広がっていて、まさに壮観のひとことだ。一緒に走っていたグループの皆さんもその美しさに表情がキラキラと輝いていて、この感動は160kmコースを走った人だけにしか味わえない。悪天候に見舞われてしまった昨年と比べたら、なんと素晴らしい景色だろう。
海中道路を渡り切ると、今度は最後のハイライトスポットである浜比嘉島へと渡る大橋がすぐに現れる。こちらは海中道路と違い大型船の航路上にあるため高低差が付けられていて、その頂上からはそれは見事なパノラマビューを楽しむことが出来た。
さて、浜比嘉島のチェックポイントを通過したら、再び浜比嘉島大橋と海中道路を渡り本島へ。往路と同じ道を折り返すものの、方向が違うだけで異なる表情を見せてくれるあたりは沖縄の懐深さといったことろだろうか。
さて、本島へと戻るとうるま市から再びゴール地点の恩納村へと戻っていく。この辺り昨年は農道を通過していたが、微妙にコース変更が加えられてより走りやすくなっていた。このあたりの配慮は参加者目線でとてありがたいところだ。58号線をしばらく走ると、やがてゴール地点の恩納村コミュニティセンターへと到着。近くを走っていた参加者さん数人と一緒にゴールゲートをくぐった。
大雨となった昨年は市街地の緩いアップダウン区間すらキツく感じていたのに、今年は最高の天気とロケーション、さらに参加者の皆さんの笑顔もあり、楽しくってあっという間にゴールを迎えてしまった。いやあ、やはり晴天の下でシーサイドをツーリングするのは最高だと改めて思わされてしまった。
1月にして夏用のウェアーで走れる最高のロケーションは、さすが「サイクリングアイランド・オキナワ」。もっと多くのサイクリストがこの大会に参加して、サイクリングアイランドとしての沖縄の魅力を是非実際に感じて頂きたい。今年の美ら島オキナワセンチュリーランは、そんなことを感じさせてくれるほど素晴らしく最高の大会となった。
フォトギャラリー1(Google Picasaウェブアルバム)
フォトギャラリー2(Google Picasaウェブアルバム)
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano,So.Isobe
多くの講習会やステージイベント、メーカーブースでの試乗を楽しむことができたイベント前日から一夜明けた1月20日(日)は、いよいよ美ら島オキナワCenturyRun2013開催当日を迎えた。レポーターの私、CW編集部の磯部は昨年に引き続いて2年連続2回目の美ら島取材となったが、昨年と比べてスタート前から今年はとっても気がラク。
なぜかと言うと、今年は1週間前から既に晴れ予報が出ていたから。昨年は途中からカメラが水没しかけるほどの大雨に見舞われ、青い海や空を見ることさえ叶わなかったのだ。一昨年と、更には初回開催となった3年前の大会も雨がちで、美ら島オキナワCenturyRunは4年目にして晴天を迎えたというわけ。
せっかく沖縄まで来たのだから、やっぱりブルーの海と空は外せないだろう。しかし例え雨となっても、関東に比べたら走りやすいことには変わりない。東京でコートが手放せなくなった辺りから、このイベント取材が楽しみで仕方無かった。
朝6時。まだ暗い中ホテルを出発し、少し離れたスタート/ゴール地点へと走っていく。1月に上下半袖にウォーマー類という格好なのに、テンポで小さな上りを走っていると身体が火照ってくるあたりはさすが南国、沖縄だ。今年は一日、良いイベントになりそうだ。
まだ日も昇らない中で開会式が行われ、勇壮なエイサーの見送りを受けながら、7時に160kmコースがスタート。私もそれにならってペダルを踏みつけ、待ちに待った新年早々からのリゾートライドへと走りだした。
今回私、CW編集部の磯部が担当する160kmコースをおおざっぱに説明すると、恩納村のスタート/ゴール地点から海岸線を北上し、名護市民会館を経由しながら古宇利大橋を往復。本島東側の宜野座を通過して海中道路を渡り、恩納村へと戻ってくるコースだ。
ツール・ド・おきなわの舞台となる北部とは異なり本島中部は比較的平坦なルートが多く、160kmを走るセンチュリーライドと言っても難易度はけっして高くない。この辺りの敷居の低さは、「ビギナーや女性に優しい大会」ならでは。だから取材に着いてきた、某メタボな会長も100kmじゃなくて160km走れば良いのに...と、思ったり、思わなかったり。
プチヒルクライムに挑戦!優勝者には山岳賞ジャージが
さて、快調なペースで58号線(ツール・ド・おきなわ出場者ならピンとくるはず)を飛ばしていく160kmの先頭グループは、あっという間に名護湾を駆け抜け、第1エイドステーションの名護市民会館に到着。ここを出発すると、本部半島のつけねを縦断し、羽地内海へと車列は進んでいく。
この辺りは昨年とコースが変更された区間で、今年はプチイベントとしてヒルクライム・タイムトライアルが新設されたことが話題の一つ。ベストタイムを出せば水玉の山岳賞ジャージがもらえるとあって、マジ踏みしているライダーの姿も多い。距離2.3kmのショートヒルクライムだが、実際に走ってみると10%越えの部分もあって、なかなか走り応え十分だ。
両側にヤシの木が生え、ジャングルの雰囲気漂うヒルクライムを登りきると急に視界が開けた。サトウキビ畑が広がるその向こうには青い海が広がり、沖縄の原風景をいっぺんに感じたような気がした。丘陵地帯を穏やかに流れる海風がとても心地良い。
ハイライトは海をまたぐ3本の橋!海を渡って小島へとショートトリップ
さて、ダウンヒルをこなしていくと、車列は大会最初のハイライト区間、古宇利大橋へと進んで行く。160kmコースには景観の素晴らしい3本の橋が用意されていて、この古宇利大橋はその1本目だ。屋我地島と古宇利島を一直線に繋ぐこの橋は、観光スポットとしてテレビや雑誌にも頻繁に取り上げられる名所。
曇りがちなのがすこしだけ残念だが、それでもサンゴ礁の広がる浅瀬を貫く橋を渡るのは最高に気持ちが良い。天候も後半のハイライトである海中道路を渡る頃には晴れてくれそうな気配。橋を渡った先のエイドでは「ムーチー」と呼ばれるお餅菓子が振舞われ、それはそれは美味しかった。なんでも大会前日はこのムーチーを食べる習わしの日だったそうだ。 とっても「まぁさん(美味しい)!」
しばしの休息の後は屋我地島を経由して、再び本島へ。ツール・ド・おきなわ最後の勝負どころとしても有名な「ジャスコ坂」を経由し、許田から本島を縦断して、対岸の宜野座へと入っていく。このころには空もスッキリと晴れ、汗をかくほどの素晴らしい天候となってきた。そうそう、やっぱりリゾートライドはこうでなきゃ!
お昼ポイントの漢那リゾートヴィラ沖縄では、その場でよそってくれる琉球料理のお弁当で腹ごしらえを。その後は市街地に入り、キャンプハンセンを横目に見つつ329号線をひた走る。この区間はずっと金武湾を左手に見ることができるビュースポットが続き、南国気分も高まる辺りだ。しばらくの後、赤い吊り橋が目印の「海中道路」へと到着する。
本島と平安座島を結ぶ海中道路の両側にはずっと遠浅の海が広がっていて、まさに壮観のひとことだ。一緒に走っていたグループの皆さんもその美しさに表情がキラキラと輝いていて、この感動は160kmコースを走った人だけにしか味わえない。悪天候に見舞われてしまった昨年と比べたら、なんと素晴らしい景色だろう。
海中道路を渡り切ると、今度は最後のハイライトスポットである浜比嘉島へと渡る大橋がすぐに現れる。こちらは海中道路と違い大型船の航路上にあるため高低差が付けられていて、その頂上からはそれは見事なパノラマビューを楽しむことが出来た。
さて、浜比嘉島のチェックポイントを通過したら、再び浜比嘉島大橋と海中道路を渡り本島へ。往路と同じ道を折り返すものの、方向が違うだけで異なる表情を見せてくれるあたりは沖縄の懐深さといったことろだろうか。
さて、本島へと戻るとうるま市から再びゴール地点の恩納村へと戻っていく。この辺り昨年は農道を通過していたが、微妙にコース変更が加えられてより走りやすくなっていた。このあたりの配慮は参加者目線でとてありがたいところだ。58号線をしばらく走ると、やがてゴール地点の恩納村コミュニティセンターへと到着。近くを走っていた参加者さん数人と一緒にゴールゲートをくぐった。
大雨となった昨年は市街地の緩いアップダウン区間すらキツく感じていたのに、今年は最高の天気とロケーション、さらに参加者の皆さんの笑顔もあり、楽しくってあっという間にゴールを迎えてしまった。いやあ、やはり晴天の下でシーサイドをツーリングするのは最高だと改めて思わされてしまった。
1月にして夏用のウェアーで走れる最高のロケーションは、さすが「サイクリングアイランド・オキナワ」。もっと多くのサイクリストがこの大会に参加して、サイクリングアイランドとしての沖縄の魅力を是非実際に感じて頂きたい。今年の美ら島オキナワセンチュリーランは、そんなことを感じさせてくれるほど素晴らしく最高の大会となった。
フォトギャラリー1(Google Picasaウェブアルバム)
フォトギャラリー2(Google Picasaウェブアルバム)
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano,So.Isobe
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