2009/07/17(金) - 15:32
ロングライドの新定番!快適性と耐久性を両立したタイヤがエクステンザRR2だ。長期にわたって使用したインプレッションをお届しよう。
エクステンザRR2は、快適性と耐久性を両立するために、多数の新技術を採用したロングライド用モデルである。
軽い走りと高いクリップ性を確保するため、エクステンザRR2にはキャップ&ベース構造を採用。
キャップ&ベース構造とは、タイヤ表面のコンパウンドとベースとなるコンパウンドの新しい組み合わせパターンのことで、表面には軽い走りと高グリップを両立するセンタースリックトレッドパターンを採用し、内部のベース部分にはエネルギーロスの低いコンパウンドを使用することにより、更なる走りの軽さを実現した。
さらに、より高いグリップ性能を確保するために、ショルダートレッドにはヤスリ目のトレッドパターンを採用し、コーナリング時に路面との接地圧を上げる事で、ウエット路面でのグリップ力を強化している。
耐パンク対策には、ベースコンパウンドの下にナイロン製の耐パンクプロテクターを採用、パンクリスクを減少させている。
また、ロードタイヤには珍しい磨耗インジケーターを搭載している。
タイヤが磨耗し限界に近づくと、タイヤの表面に黄色のサインが表れ、視覚的にユーザーへと交換時期を伝えることが出来る機能だ。ちなみに、理想空気圧の120psi以下のとき、距離での交換時期はおよそ5300kmとなっている。
タイヤサイズには、ツーリングを考慮した25Cと標準の23Cの2つの太さを用意し、ユーザーへの幅広いニーズを満たしている。
まずはインプレッションを行う前に、使用した環境を紹介。
ホイールはマビック・アクシウム、チューブにはパナレーサー、R'AIRを使用。タイヤサイズは700×23Cを選択。
一番最初に全体の感想から言うと、ロングライドモデルでありながら、レースでも十分に使える性能をしっかり持っていること。日本メーカーのブリヂストンらしい、欠点を持たない真面目な優等生といったタイヤだと感じた。
まずは重量に関して、ロングライド用タイヤのレベルで考えるならば、トップクラスであり、レースタイヤのレベルであっても重いほうには分類されないだろう。
転がり抵抗やグリップ、耐パンク性能についても同様に、ロングライド用タイヤでは考えられない高いレベルを実現している。これだけの性能を持ちながら重量を220gに抑えることは並の技術力ではないと感じた。
欠点ではないが、一般ユーザーが気になることがあるとすればカラーバリエーションのなさだろう。ブラック&グレーのみのルックスは地味である。
だが、一概にカラーバリエーションを増やすことはいいことではない。なぜなら一般的にカラーバリエーションを作るためには、タイヤのゴム素材に使われるカーボンブラックの使用を見合わせる必要がある。このカーボンブラックはタイヤを黒色にするために使うのではなく、グリップ性能を高めるために使われる素材で、タイヤの性能には非常に大きな役割を果たす。カーボンブラックを抜いたカラーリングタイヤは、同じ黒いタイヤよりも強度等の面で劣るというのがエンジニアには常識的な見解となっている。
個人的な見解だが、ブリヂストン製品の安全基準の厳しさから考えたとき、ブラックでなければ安全基準を認められなかったのではないかと考える。
ただ、基本的にタイヤカラーにブラックを入れて、色が合わないバイクは少ないので、ブラックだけでも充分だと個人的には思う。それでもカラーを入れたければ、素直にカラーが入った他社のタイヤを入れることをオススメする。
価格 4,400円(税込)
サイズ(重量) 700×23C(220g) 700×25C(230g)
カラー ブラック
text:中曽佑一
photo:綾野 真
―ロングライドに最適な性能
エクステンザRR2は、快適性と耐久性を両立するために、多数の新技術を採用したロングライド用モデルである。
軽い走りと高いクリップ性を確保するため、エクステンザRR2にはキャップ&ベース構造を採用。
キャップ&ベース構造とは、タイヤ表面のコンパウンドとベースとなるコンパウンドの新しい組み合わせパターンのことで、表面には軽い走りと高グリップを両立するセンタースリックトレッドパターンを採用し、内部のベース部分にはエネルギーロスの低いコンパウンドを使用することにより、更なる走りの軽さを実現した。
さらに、より高いグリップ性能を確保するために、ショルダートレッドにはヤスリ目のトレッドパターンを採用し、コーナリング時に路面との接地圧を上げる事で、ウエット路面でのグリップ力を強化している。
耐パンク対策には、ベースコンパウンドの下にナイロン製の耐パンクプロテクターを採用、パンクリスクを減少させている。
また、ロードタイヤには珍しい磨耗インジケーターを搭載している。
タイヤが磨耗し限界に近づくと、タイヤの表面に黄色のサインが表れ、視覚的にユーザーへと交換時期を伝えることが出来る機能だ。ちなみに、理想空気圧の120psi以下のとき、距離での交換時期はおよそ5300kmとなっている。
タイヤサイズには、ツーリングを考慮した25Cと標準の23Cの2つの太さを用意し、ユーザーへの幅広いニーズを満たしている。
インプレッション
まずはインプレッションを行う前に、使用した環境を紹介。
ホイールはマビック・アクシウム、チューブにはパナレーサー、R'AIRを使用。タイヤサイズは700×23Cを選択。
一番最初に全体の感想から言うと、ロングライドモデルでありながら、レースでも十分に使える性能をしっかり持っていること。日本メーカーのブリヂストンらしい、欠点を持たない真面目な優等生といったタイヤだと感じた。
まずは重量に関して、ロングライド用タイヤのレベルで考えるならば、トップクラスであり、レースタイヤのレベルであっても重いほうには分類されないだろう。
転がり抵抗やグリップ、耐パンク性能についても同様に、ロングライド用タイヤでは考えられない高いレベルを実現している。これだけの性能を持ちながら重量を220gに抑えることは並の技術力ではないと感じた。
欠点ではないが、一般ユーザーが気になることがあるとすればカラーバリエーションのなさだろう。ブラック&グレーのみのルックスは地味である。
だが、一概にカラーバリエーションを増やすことはいいことではない。なぜなら一般的にカラーバリエーションを作るためには、タイヤのゴム素材に使われるカーボンブラックの使用を見合わせる必要がある。このカーボンブラックはタイヤを黒色にするために使うのではなく、グリップ性能を高めるために使われる素材で、タイヤの性能には非常に大きな役割を果たす。カーボンブラックを抜いたカラーリングタイヤは、同じ黒いタイヤよりも強度等の面で劣るというのがエンジニアには常識的な見解となっている。
個人的な見解だが、ブリヂストン製品の安全基準の厳しさから考えたとき、ブラックでなければ安全基準を認められなかったのではないかと考える。
ただ、基本的にタイヤカラーにブラックを入れて、色が合わないバイクは少ないので、ブラックだけでも充分だと個人的には思う。それでもカラーを入れたければ、素直にカラーが入った他社のタイヤを入れることをオススメする。
ブリヂストン エクステンザRR2
価格 4,400円(税込)
サイズ(重量) 700×23C(220g) 700×25C(230g)
カラー ブラック
text:中曽佑一
photo:綾野 真