2012/09/04(火) - 20:10
8月18・19日の2日間に渡って京都府南丹市美山町全域を舞台に行われた「第一回 京都美山サイクルグリーンツアー」。ロングライドだけでなく、キッズスクールに川遊び、農家体験など自転車を通じて自然体験を満喫できた。
その模様を同イベント事務局長のブラッキー中島さんが紹介します。
8月18・19日の二日間、京都市内から北へ約60kmにある、茅葺き住宅が多く残ることで有名な南丹市美山町で、今年初めてとなる<自転車を通じて自然を満喫する>サイクルイベント「第1回 京都美山サイクルグリーンツアー」が開催された。
美山町は、京都国体以降、27年の歴史を誇る公道レース「美山サイクルロードレース」を開催し続けてきた町として、多くのサイクリストになじみの深い町だ。
そんな美山町を「自転車に乗って楽しい町」にしようと、3年前から地元サイクリストが中心となって「自転車の聖地プロジェクト委員会」が発足。これまで町内各所約30箇所にも及ぶバイクハンガー、無料貸し出しポンプや工具があるサイクルステーションを配備し、サイクリングマップなどの整備を行ってきた。
その同委員会が、全国のサイクリストと町民との交流を目的に、ただ自転車に乗るだけではなく、美山町の地域資源を活かした自然体験を軸とする宿泊型複合イベントを企画した。
豪華ゲストが美山にやってきた
大会を盛り上げるゲストには俳優の鶴見辰吾さん、昨年プロロードレーサーを引退した山本雅道さんとバレーボール元日本代表でタレントの益子直美さんご夫妻。
鶴見さんは二代目自転車名人でもあるサイクリストで、チームレゴンを率いて奥さんとともに参加。山本さんは過去二回、美山サイクルロードレースで優勝したエピソードをもち、今回このイベントに参加して、「レース以外で走るのが楽しみだ」と語った。
益子さんは、「自転車で走りながら美山の美味しいものをいっぱい食べてみたい」と、このイベントへの期待を語った。
日頃から自転車好きで知られるゲストの方々は、ウィーラースクールの活動などを通じて「一度美山を走ってみたい!」と、第一回となる本大会からのオファーを快諾。自らもロングライドに挑戦すべく、自転車を持って美山に集結した。
前日はプレサイクリングとトークショウ、農家体験や鮎つかみ体験も
初日は町内各所で大会ゲストとともに走るプレサイクリングや、自然農法の畑での農家体験、清流美山川での鮎とり体験などが行われた。
プレサイクリングでは途中、突然の雷雨に見舞われ、長時間の雨宿りを余儀なくされた。しかし、参加者はゆっくりとゲストと雨宿りの場所で交流ができるなど、これはこれでなかなか貴重な体験になったようだ。
別の会場で行われた農家体験や鮎つかみ体験は雨にあうこともなく進行し、子どもたちを中心とした参加者はそれぞれに美山の自然を満喫したようだ。
前夜祭は地元音楽団の演奏の後、ゲスト3人のトークショウが行われ、会場では地鶏の丸焼きが振る舞われるなど明日のサイクリングに参加者は期待を膨らませた。
本番当日は快晴の夏日となったサイクルツアー
2日目早朝。全国から大人とこどもあわせて、約650名がメイン会場の南丹市役所美山支所に集結。見事に晴れ渡る空の下、南丹市佐々木市長の挨拶とともに始まった開会式を経て、地元の音楽団に所属する子どもたちの和太鼓の合図と共に、本大会のメインプログラム「ロングライド130」と「キッズ夏休みチャレンジ」がスタートした。
キッズチャレンジは美山町を本拠地とする「ウィーラースクールジャパン」の教育メソッドを使った自転車安全教室を皮切りに、実際に公道をサイクリング。行き先の川で思い切り川遊びをすると言うもの。
参加者総数は100名を数え、美山の清流は色とりどりの水着をつけた子どもたちで埋め尽くされた。
「ロングライド130」とは、国内で初めての試みであろうオリエンテーリング形式のロングライドイベント。町内各所に用意された8箇所のチェックポイントを自由にまわり、それぞれに用意されたリストバンドを受け取り、スタート時の一つとあわせて全部で9個のリストバンドを8時間の制限時間内にそろえると130km走破が認められる。
すべて揃わない場合でも手にしたリストバンドの数に応じた完走証が与えられるということで、体力に自信がなくても置いてきぼりになる不安から解消され自分のペースでロングライドを楽しめたと、特に女性や高齢者の参加者からご好評をいただいた。
今回のこのシステムは、まったくあたらしい形でのロングライドとして一つの試金石になったのではないかと考える。
また参加者に配布されたコースマップには、コース上の距離や注意事項の他にトイレの利用できるお店やAEDの設置場所といった、再び美山で走る場合に有効となる情報がぎっしりと書かれているので、また訪れる場合は参考になると、こちらも好評だった。
もうひとつ主催側として力を入れたのは、こうしたロングライドでもはや定番となっているエイドステーションだ。実は美山町は豊かな自然を誇り、美しい水や澄んだ空気によってもたらされる美味しい食材が豊富に供給できる町でもある。
今回のロングライドでは、全国から集まったサイクリスト達に是非、美山の幸で舌鼓を打ってもらおうとの合い言葉で、各地区の住民が様々なアイデアや趣向を凝らした地元ならではの食材を多数用意した。
鹿肉を素材にしたキーマカレーや冷やした新鮮野菜や果物、鯖街道の鯖寿司やしそジュースなどなど、設けられた3カ所それぞれに豊富な種類と量に訪れた参加者達は食べて地元住民との会話に花が咲く。
参加者もついついエイドステーションに足止めされてしまったようで、あわやタイムアウトになりそうな参加者が多数出るなど、なんともほほえましいロングライドイベントとなった。
またエイドステーション以外にも美山内では参加者に割引販売が行われ、道の駅・美山ふれあい広場では美山牛乳を使ったソフトクリームとジェラートで熱くなった体を冷やしていた。
「走って消費したカロリーよりも多い食事をしてしまった…」「太ったかも…」などという声が各所から聞こえてきたのも、美山でのイベントならではと胸を張りたい。
簡単に今回のコースを紹介すると、西への大野ダムは渓谷沿いを走るなだらかなアップダウンが続く快走路。南の神楽坂は茅葺き屋根の家がチェックポイントの目印で、直線的に登る深見峠は難関の一つ。
東の田歌へは途中に重要伝統的建造物群保存地区とされているかやぶきの里があり、ツアーの目玉と言える風景に心が和む。この先は道が狭く険しく勾配もキツい芦生・佐々里へは、鶴見さんが奥さんをやさしくアシストする姿が微笑ましい。
またコースの中心にある美山ロードの難所、九鬼ヶ坂へ参加者達は懸命に登っていた。
北の洞・福居への途中では、ウィラースクールからここまで走ってきた子供達が川で魚とりに夢中になっている様子が見ることができ、参加者達は思い思いのかたちで美山の隅から隅まで走り「日本のふるさと」の風景を楽しんでもらえたはず。
9カ所を回って会場に戻れば、参加賞の美山のお米とスナック菓子が配られ完走証とともに、それぞれいい思い出になったはず。
ゲストの鶴見辰吾さんは奥さんとレゴンの仲間たちは、一緒に制限時間いっぱいで見事130kmを完走。
山本雅道さん、益子直美さんご夫妻は、エイドステーションを楽しんだり、コース内の美山の様々なショップでのショッピングを楽しむなど、それぞれの方法でこのイベントを満喫した様だ。
3時40分の制限時間のカウントダウン後に阿部良之さんのチームアヴェルが到着して、「道を間違えて佐々里峠を超えて京都市右京区まで行ってしまいました」とオチまでついた大会となった。
鶴見辰吾さんは笑顔で語ってくれた。「今日は楽しかった!コースのレイアウトが放射状になっていて、対向の人達といろんな方とふれあうことができました。周回コースだと一度もお目にかからずに終わってしまいますが、ほとんどの方と会う事ができたいいイベントでした。
エイドでは地元の方の用意された食べ物は美味しいし温かく迎え入れてくれて美山はいい町だと思います。妻との完走は予想外の出来事でしたが、みなさんのおもてなしの結果です。運営されたスタッフと地元の皆さんにここからお礼を言いたい。来年も是非来たいです」
長く続く「京都美山サイクルグリーンツアー」を目指して
今回のこのロングライドでは参加者の中で熱中症に近い症状が出たが、一時休息の後コースに復帰した以外は無事故で終了という素晴らしい結果になった。
今回最年少で130kmを完走したのは、地元美山サイクリングクラブに所属する小学四年生の女の子。中高生のお兄さんお姉さんサイクリストに伴走してもらい地元のロングライドを楽しんだ。
その他、親と走った子供たちにも多数の130km完走者が出た。みな怪我・事故も無く無事、笑顔でゴールまでたどり着けたのは本当に素晴らしい結果だった。
今回こうして無事故で終了できたのも、大会ゲストの方々が交通ルールとマナーへの高い意識を牽引していただいたこともあるが、なにより参加者の多くが自転車走行に対する意識が高かったということも大きいことだったように感じる。
先述したオリエンテーリング形式のコースでは、参加者が互いにすれ違うシーンが多く見られ、知らないもの同士が挨拶を交わしたり、励まし合ったり、道路の情報を積極的に交換しあったりと、普通のイベントではあまり見られない状況がそこかしこで行われていたということも、参加者の楽しかった思い出になっているようである。
ただ今回のロングライドでは通常のロングライドと違い、参加者が町内各所に散らばってしまうため、コースが拡散し案内板などの不備で参加者が道に迷うなどの問題点が浮き彫りになった。これは次回への大きな課題として、より参加者に満足してもらえる運営を目指したい。
主催者として多くの参加者の意見に真摯に耳を傾け、地元の住民が中心となって手作りで作り上げるイベント「京都美山サイクルグリーンツアー」をこの先10年・20年と続け、国内を代表する誰でも楽しめるイベントにしていきたいと心に誓うのである。(ブラッキー中島)
text&photo:Blacky Nakajima
edit&photo:Akihiro.NAKAO
その模様を同イベント事務局長のブラッキー中島さんが紹介します。
8月18・19日の二日間、京都市内から北へ約60kmにある、茅葺き住宅が多く残ることで有名な南丹市美山町で、今年初めてとなる<自転車を通じて自然を満喫する>サイクルイベント「第1回 京都美山サイクルグリーンツアー」が開催された。
美山町は、京都国体以降、27年の歴史を誇る公道レース「美山サイクルロードレース」を開催し続けてきた町として、多くのサイクリストになじみの深い町だ。
そんな美山町を「自転車に乗って楽しい町」にしようと、3年前から地元サイクリストが中心となって「自転車の聖地プロジェクト委員会」が発足。これまで町内各所約30箇所にも及ぶバイクハンガー、無料貸し出しポンプや工具があるサイクルステーションを配備し、サイクリングマップなどの整備を行ってきた。
その同委員会が、全国のサイクリストと町民との交流を目的に、ただ自転車に乗るだけではなく、美山町の地域資源を活かした自然体験を軸とする宿泊型複合イベントを企画した。
豪華ゲストが美山にやってきた
大会を盛り上げるゲストには俳優の鶴見辰吾さん、昨年プロロードレーサーを引退した山本雅道さんとバレーボール元日本代表でタレントの益子直美さんご夫妻。
鶴見さんは二代目自転車名人でもあるサイクリストで、チームレゴンを率いて奥さんとともに参加。山本さんは過去二回、美山サイクルロードレースで優勝したエピソードをもち、今回このイベントに参加して、「レース以外で走るのが楽しみだ」と語った。
益子さんは、「自転車で走りながら美山の美味しいものをいっぱい食べてみたい」と、このイベントへの期待を語った。
日頃から自転車好きで知られるゲストの方々は、ウィーラースクールの活動などを通じて「一度美山を走ってみたい!」と、第一回となる本大会からのオファーを快諾。自らもロングライドに挑戦すべく、自転車を持って美山に集結した。
前日はプレサイクリングとトークショウ、農家体験や鮎つかみ体験も
初日は町内各所で大会ゲストとともに走るプレサイクリングや、自然農法の畑での農家体験、清流美山川での鮎とり体験などが行われた。
プレサイクリングでは途中、突然の雷雨に見舞われ、長時間の雨宿りを余儀なくされた。しかし、参加者はゆっくりとゲストと雨宿りの場所で交流ができるなど、これはこれでなかなか貴重な体験になったようだ。
別の会場で行われた農家体験や鮎つかみ体験は雨にあうこともなく進行し、子どもたちを中心とした参加者はそれぞれに美山の自然を満喫したようだ。
前夜祭は地元音楽団の演奏の後、ゲスト3人のトークショウが行われ、会場では地鶏の丸焼きが振る舞われるなど明日のサイクリングに参加者は期待を膨らませた。
本番当日は快晴の夏日となったサイクルツアー
2日目早朝。全国から大人とこどもあわせて、約650名がメイン会場の南丹市役所美山支所に集結。見事に晴れ渡る空の下、南丹市佐々木市長の挨拶とともに始まった開会式を経て、地元の音楽団に所属する子どもたちの和太鼓の合図と共に、本大会のメインプログラム「ロングライド130」と「キッズ夏休みチャレンジ」がスタートした。
キッズチャレンジは美山町を本拠地とする「ウィーラースクールジャパン」の教育メソッドを使った自転車安全教室を皮切りに、実際に公道をサイクリング。行き先の川で思い切り川遊びをすると言うもの。
参加者総数は100名を数え、美山の清流は色とりどりの水着をつけた子どもたちで埋め尽くされた。
「ロングライド130」とは、国内で初めての試みであろうオリエンテーリング形式のロングライドイベント。町内各所に用意された8箇所のチェックポイントを自由にまわり、それぞれに用意されたリストバンドを受け取り、スタート時の一つとあわせて全部で9個のリストバンドを8時間の制限時間内にそろえると130km走破が認められる。
すべて揃わない場合でも手にしたリストバンドの数に応じた完走証が与えられるということで、体力に自信がなくても置いてきぼりになる不安から解消され自分のペースでロングライドを楽しめたと、特に女性や高齢者の参加者からご好評をいただいた。
今回のこのシステムは、まったくあたらしい形でのロングライドとして一つの試金石になったのではないかと考える。
また参加者に配布されたコースマップには、コース上の距離や注意事項の他にトイレの利用できるお店やAEDの設置場所といった、再び美山で走る場合に有効となる情報がぎっしりと書かれているので、また訪れる場合は参考になると、こちらも好評だった。
もうひとつ主催側として力を入れたのは、こうしたロングライドでもはや定番となっているエイドステーションだ。実は美山町は豊かな自然を誇り、美しい水や澄んだ空気によってもたらされる美味しい食材が豊富に供給できる町でもある。
今回のロングライドでは、全国から集まったサイクリスト達に是非、美山の幸で舌鼓を打ってもらおうとの合い言葉で、各地区の住民が様々なアイデアや趣向を凝らした地元ならではの食材を多数用意した。
鹿肉を素材にしたキーマカレーや冷やした新鮮野菜や果物、鯖街道の鯖寿司やしそジュースなどなど、設けられた3カ所それぞれに豊富な種類と量に訪れた参加者達は食べて地元住民との会話に花が咲く。
参加者もついついエイドステーションに足止めされてしまったようで、あわやタイムアウトになりそうな参加者が多数出るなど、なんともほほえましいロングライドイベントとなった。
またエイドステーション以外にも美山内では参加者に割引販売が行われ、道の駅・美山ふれあい広場では美山牛乳を使ったソフトクリームとジェラートで熱くなった体を冷やしていた。
「走って消費したカロリーよりも多い食事をしてしまった…」「太ったかも…」などという声が各所から聞こえてきたのも、美山でのイベントならではと胸を張りたい。
簡単に今回のコースを紹介すると、西への大野ダムは渓谷沿いを走るなだらかなアップダウンが続く快走路。南の神楽坂は茅葺き屋根の家がチェックポイントの目印で、直線的に登る深見峠は難関の一つ。
東の田歌へは途中に重要伝統的建造物群保存地区とされているかやぶきの里があり、ツアーの目玉と言える風景に心が和む。この先は道が狭く険しく勾配もキツい芦生・佐々里へは、鶴見さんが奥さんをやさしくアシストする姿が微笑ましい。
またコースの中心にある美山ロードの難所、九鬼ヶ坂へ参加者達は懸命に登っていた。
北の洞・福居への途中では、ウィラースクールからここまで走ってきた子供達が川で魚とりに夢中になっている様子が見ることができ、参加者達は思い思いのかたちで美山の隅から隅まで走り「日本のふるさと」の風景を楽しんでもらえたはず。
9カ所を回って会場に戻れば、参加賞の美山のお米とスナック菓子が配られ完走証とともに、それぞれいい思い出になったはず。
ゲストの鶴見辰吾さんは奥さんとレゴンの仲間たちは、一緒に制限時間いっぱいで見事130kmを完走。
山本雅道さん、益子直美さんご夫妻は、エイドステーションを楽しんだり、コース内の美山の様々なショップでのショッピングを楽しむなど、それぞれの方法でこのイベントを満喫した様だ。
3時40分の制限時間のカウントダウン後に阿部良之さんのチームアヴェルが到着して、「道を間違えて佐々里峠を超えて京都市右京区まで行ってしまいました」とオチまでついた大会となった。
鶴見辰吾さんは笑顔で語ってくれた。「今日は楽しかった!コースのレイアウトが放射状になっていて、対向の人達といろんな方とふれあうことができました。周回コースだと一度もお目にかからずに終わってしまいますが、ほとんどの方と会う事ができたいいイベントでした。
エイドでは地元の方の用意された食べ物は美味しいし温かく迎え入れてくれて美山はいい町だと思います。妻との完走は予想外の出来事でしたが、みなさんのおもてなしの結果です。運営されたスタッフと地元の皆さんにここからお礼を言いたい。来年も是非来たいです」
長く続く「京都美山サイクルグリーンツアー」を目指して
今回のこのロングライドでは参加者の中で熱中症に近い症状が出たが、一時休息の後コースに復帰した以外は無事故で終了という素晴らしい結果になった。
今回最年少で130kmを完走したのは、地元美山サイクリングクラブに所属する小学四年生の女の子。中高生のお兄さんお姉さんサイクリストに伴走してもらい地元のロングライドを楽しんだ。
その他、親と走った子供たちにも多数の130km完走者が出た。みな怪我・事故も無く無事、笑顔でゴールまでたどり着けたのは本当に素晴らしい結果だった。
今回こうして無事故で終了できたのも、大会ゲストの方々が交通ルールとマナーへの高い意識を牽引していただいたこともあるが、なにより参加者の多くが自転車走行に対する意識が高かったということも大きいことだったように感じる。
先述したオリエンテーリング形式のコースでは、参加者が互いにすれ違うシーンが多く見られ、知らないもの同士が挨拶を交わしたり、励まし合ったり、道路の情報を積極的に交換しあったりと、普通のイベントではあまり見られない状況がそこかしこで行われていたということも、参加者の楽しかった思い出になっているようである。
ただ今回のロングライドでは通常のロングライドと違い、参加者が町内各所に散らばってしまうため、コースが拡散し案内板などの不備で参加者が道に迷うなどの問題点が浮き彫りになった。これは次回への大きな課題として、より参加者に満足してもらえる運営を目指したい。
主催者として多くの参加者の意見に真摯に耳を傾け、地元の住民が中心となって手作りで作り上げるイベント「京都美山サイクルグリーンツアー」をこの先10年・20年と続け、国内を代表する誰でも楽しめるイベントにしていきたいと心に誓うのである。(ブラッキー中島)
text&photo:Blacky Nakajima
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