2012/08/13(月) - 13:23
ロンドンオリンピック最終日にあたる8月12日、自転車競技の最後を締めくくる男子MTBクロスカントリーが開催され、接戦をヤロスラフ・クルハヴィ(チェコ)が制した。日本から出場した山本幸平はスタート直後の落車で足止めを食らうも、徐々に順位を上げて27位でフィニッシュしている。
最終種目男子MTBが、ロンドン東部のハドレーファームで行なわれた。女子MTBと同じテクニカルかつパワーが求められる1周4.82kmの周回コースが設定され、男子はここを7周。全長34.08kmでレースは行なわれた。
出場したのは31カ国47名の選手たち。スタート直後に集団中程で落車が発生したため、集団は一気に縦に長く伸びる。山本幸平はこの落車の影響で出遅れ、1周目を33位で終える。先頭ではニノ・シューター(スイス)が懸命にペースを上げた。
ヤロスラフ・クルハヴィ(チェコ)とマルコ・フォンターナ(イタリア)がシューターをマークし、3名で先頭パックを形成してハイスピード走行を継続。そんな中、3大会連続金メダルが期待されたジュリアン・アブサロン(フランス)がパンクと落車によって順位を落とし、その後リタイアしている。
レース中盤に入ると、ホセアントニオ・エルミダ(スペイン)とバリー・スタンダー(南アフリカ)の2人が先頭に追いつき、5名パックで周回を重ねていく。山本幸平は一つ一つ順位を上げながら走行した。
やがてゴールまで2周を残して先頭は再びクルハヴィ、フォンターナ、シューターの3名となり、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げながら最終周回へ。3名それぞれ登りで仕掛けるが、単独で抜け出すことは出来ない。
フォンターナがシートポスト脱落の影響で失速すると、先頭はクルハヴィとシューターの一騎打ちに。勝負は最終ストレートまでもつれ込み、前で最終コーナーを抜けたクルハヴィが先着した。
現在27歳のクルハヴィは、2011年に世界選手権とUCIワールドカップ年間チャンピオンに続くビッグタイトル獲得。終始レースをリードしたシューターが銀メダル、フォンターナは辛うじて銅メダルを守った。
山本幸平は6分19秒遅れの27位でフィニッシュ。「楽しかったです。今の力は出し切れました。また1レース1レース力をつけて世界に挑んでいきたいですね」とコメントする。
「スタートで落車に巻き込まれて後れてしまったんですけど、今日は追い込まないといけない日で、レースを諦める理由は1つもなかったので、ゴールだけを目指して走り続けました。レース前はやるしかないという気持ちでスタートラインに立ちました。精神状態もすごく良くて、前回の北京の時と比べると自分の成長を感じました。今は世界一のチーム(スペシャライズドレーシングチーム)に所属しているので、ここでもっと多くのことを学んで、もっと強くなるようにがんばっていきたいです」。
選手コメントはJCFリリースより。
ロンドンオリンピック2012男子MTB結果
1位 ヤロスラフ・クルハヴィ(チェコ) 1h29'07"
2位 ニノ・シューター(スイス) +01"
3位 マルコ・フォンターナ(イタリア) +25"
4位 ホセアントニオ・エルミダ(スペイン) +29"
5位 バリー・スタンダー(南アフリカ) +30"
6位 カルロス・コロマニコラス(スペイン) +1'00"
7位 マニュエル・フミック(ドイツ) +1'24"
8位 ジェフ・カブッシュ(カナダ) +1'36"
9位 アレクサンダー・ギーバウアー(オーストリア) +2'09"
10位 トッド・ウェルズ(アメリカ) +2'21"
27位 山本幸平(日本) +6'19"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
最終種目男子MTBが、ロンドン東部のハドレーファームで行なわれた。女子MTBと同じテクニカルかつパワーが求められる1周4.82kmの周回コースが設定され、男子はここを7周。全長34.08kmでレースは行なわれた。
出場したのは31カ国47名の選手たち。スタート直後に集団中程で落車が発生したため、集団は一気に縦に長く伸びる。山本幸平はこの落車の影響で出遅れ、1周目を33位で終える。先頭ではニノ・シューター(スイス)が懸命にペースを上げた。
ヤロスラフ・クルハヴィ(チェコ)とマルコ・フォンターナ(イタリア)がシューターをマークし、3名で先頭パックを形成してハイスピード走行を継続。そんな中、3大会連続金メダルが期待されたジュリアン・アブサロン(フランス)がパンクと落車によって順位を落とし、その後リタイアしている。
レース中盤に入ると、ホセアントニオ・エルミダ(スペイン)とバリー・スタンダー(南アフリカ)の2人が先頭に追いつき、5名パックで周回を重ねていく。山本幸平は一つ一つ順位を上げながら走行した。
やがてゴールまで2周を残して先頭は再びクルハヴィ、フォンターナ、シューターの3名となり、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げながら最終周回へ。3名それぞれ登りで仕掛けるが、単独で抜け出すことは出来ない。
フォンターナがシートポスト脱落の影響で失速すると、先頭はクルハヴィとシューターの一騎打ちに。勝負は最終ストレートまでもつれ込み、前で最終コーナーを抜けたクルハヴィが先着した。
現在27歳のクルハヴィは、2011年に世界選手権とUCIワールドカップ年間チャンピオンに続くビッグタイトル獲得。終始レースをリードしたシューターが銀メダル、フォンターナは辛うじて銅メダルを守った。
山本幸平は6分19秒遅れの27位でフィニッシュ。「楽しかったです。今の力は出し切れました。また1レース1レース力をつけて世界に挑んでいきたいですね」とコメントする。
「スタートで落車に巻き込まれて後れてしまったんですけど、今日は追い込まないといけない日で、レースを諦める理由は1つもなかったので、ゴールだけを目指して走り続けました。レース前はやるしかないという気持ちでスタートラインに立ちました。精神状態もすごく良くて、前回の北京の時と比べると自分の成長を感じました。今は世界一のチーム(スペシャライズドレーシングチーム)に所属しているので、ここでもっと多くのことを学んで、もっと強くなるようにがんばっていきたいです」。
選手コメントはJCFリリースより。
ロンドンオリンピック2012男子MTB結果
1位 ヤロスラフ・クルハヴィ(チェコ) 1h29'07"
2位 ニノ・シューター(スイス) +01"
3位 マルコ・フォンターナ(イタリア) +25"
4位 ホセアントニオ・エルミダ(スペイン) +29"
5位 バリー・スタンダー(南アフリカ) +30"
6位 カルロス・コロマニコラス(スペイン) +1'00"
7位 マニュエル・フミック(ドイツ) +1'24"
8位 ジェフ・カブッシュ(カナダ) +1'36"
9位 アレクサンダー・ギーバウアー(オーストリア) +2'09"
10位 トッド・ウェルズ(アメリカ) +2'21"
27位 山本幸平(日本) +6'19"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
Amazon.co.jp