2012/08/03(金) - 22:50
新潟県で行われた真夏の高校生たちの戦い。地元の片桐善也(吉田)がロード優勝、スプリントは宮本隼輔(山口・防府商・商工)が圧倒、そして団体追抜きは全員2年生で構成の和歌山北(和歌山)が優勝。
真夏に行われるインターハイ、今年は北信越かがやき国体として自転車競技はロードが南魚沼市、トラックが弥彦競輪場で行われた。
インターハイは高体連所属校の選手たちで争われる、高校日本一を決める大会。地方大会で選ばれた選手だけが出場でき、また1人1種目が基本なので強豪校にあってはそこでも選抜がかかる。出場するだけでも栄誉の大会だ。そしてここでの成績が進路に大きく影響する。大学の監督たちもこぞって視察に訪れる。
ギヤ比制限緩和と女子種目
今年から大きく変わったことが2点ある。
1点は女子種目について。昨年まではエキシビションとして行われてきたが、今年から公開競技として行われることになった。記録も正式計時で公式記録として認定されることに。
実際にチーム・スプリントとチーム・パーシュートで女子ジュニア日本記録が生まれた。近い将来に正式競技化がされることを目指している。
2点目はギヤ比制限の緩和だ。今までトラックにおいてはジュニアギヤよりも制限を厳しくした高体連ギヤ=50x15までだったが、これが2012年4月からロードと同じ52x14までに緩和された。タイムにどう作用するか関心がもたれたが大きくは変わらなかった。高温高湿度で好条件でなかったこともあるが、実際はほとんどの選手たちは今までどおりのギヤ、あるいはせいぜい前を50Tから51Tにするくらいの小変更止まりだった。それも半年から1年がかりでギヤ比を上げる入念な長期計画でのこと。指導者も選手も慎重に対応してきたことが伺えた。
以下、各種目をフォトレポートで紹介しよう。
個人ロードレース(123.2km)
会場は南魚沼市六日町地区1周15.4kmを8周する123.2km。新潟国体当時からダム部分をカットしたコースで、トンネルへの標高差80mを上るものでコースそのものは厳しくない。
レースは終盤に抜け出した10人から6人が、
さらに2人が抜け出し、片桐善也(新潟・吉田3)が優勝。大本命の西村大輝(東京・昭和一学園3)は後続のトップで3位、そして大集団のトップは岡本隼(和歌山・和歌山北2)で10位に。
片桐は地元での大会で見事勝利、高校生日本一の座に輝いた。
1位 片桐善也(新潟・吉田3年)3時間01分53秒3
2位 広瀬樹(神奈川・横浜3)+0秒6
3位 西村大輝(東京・昭和一学園3)+28秒7
4位 塩田航平(埼玉・栄北2)+30秒3
5位 山本大喜(奈良・榛生昇陽2)+31秒7
6位 小笠原伊武希(群馬・中央中等3)+32秒0
7位 佐々木真也(神奈川・横浜3)+32秒6
8位 石井祥平(神奈川・保土ヶ谷3)+32秒6
9位 井上尚大(東京・日大豊山3)+35秒3
10位 岡本隼(和歌山・和歌山北2)+50秒9
スプリント
トラックの華、スプリントは宮本隼輔(山口・防府商・商工3)の力が圧倒した。予選でトップタイム、その後はすべてストレート勝ち。昨年に地元での国体を経験した宮本は、「どこからでも勝てるよう練習をしてきた」と、さらに持ちタイムを伸ばして大会に乗り込んだ。
1位 宮本隼輔(山口・防府商・商工3)
2位 曽我圭佑(熊本・九州学院3)
3位 野上竜太(岡山・岡山工2)
4位 岡稔雅(福岡・祐誠3)
5位 渡邉雄太(静岡・星陵3)
6位 橋本瑠偉(佐賀・龍谷3)
7位 坂井洋(栃木・作新学院2)
8位 増田拓貴(大阪・大阪産大附2)
予選200mFTT 1位:宮本隼輔(山口・防府商・商工)10秒974
1kmタイムトライアル
6秒台の好記録が2人、優勝の瓜生は「6秒台は自己ベスト、ギヤは今まで使ってきた50x15です」と答える。自身でも驚く勝利だったが、熟慮のうえのギヤ比選定が功を奏した。
1位 瓜生崇智(熊本・九州学院3)1分06秒790
2位 佐伯亮輔(鳥取・倉吉西3)1分06秒998
3位 堀兼壽(岐阜・岐阜第一3)1分07秒478
4位 清水裕友(山口・誠英3)1分08秒339
5位 堀田海人(三重・朝明3)1分08秒499
6位 相馬義宗(岐阜・岐南工3)1分08秒623
7位 中島将尊(群馬・共愛3)1分08秒667
8位 山内健治(長崎・鹿町工3)1分08秒682
ケイリン
3月の選抜大会を制していたのは森本尊也(高知・岡豊3)。その動きに合わせてゴール前抜け出した藤根俊貴(岩手・紫波総合3)が優勝。「マークする選手は特にいなかったが、最後の森本君と門田君の動きを見てゴールを目指した」と語る藤根は進学希望。
1位 藤根俊貴(岩手・紫波総合3) 11秒567
2位 小山兼司(福岡・祐誠2)
3位 門田凌(愛媛・松山星陵3)
4位 齋藤涼(群馬・前橋工3)
5位 森本尊也(高知・岡豊3)
6位 草彅駿(秋田・大曲農3)
7位 富田拓海(岐阜・岐南工3)
8位 簗田一輝(千葉・千葉経済2)
3kmインディヴィジュアル・パーシュート
決勝は予選トップタイムの鈴木康平(静岡・星陵3)と2位タイムの伊藤和輝(東京・昭和一学園3)とで行われ、伊藤が1秒ほどリードして優勝。3位までは3月の選抜大会と同じならびに。「自分だけを信じて走りました。総合優勝に貢献できたかと思います」と語る鈴木はふだん使っている50x15をこの大会でも使用。
1位 伊藤和輝(東京・昭和一学園3)3分32秒718
2位 鈴木康平(静岡・星陵3)3分33秒688
3位 渡邊翔太郎(岐阜・岐南工3)3分36秒682(予選時)
4位 真砂英作(香川・高松工芸2)3分39秒012(予選時)
5位 廣瀬元輝(福井・春江工3)3分39秒041(以下予選時タイム)
6位 吉田優樹(福島・学法石川3)3分39秒054
7位 徳田優(京都・北桑田3)3分40秒521
8位 吉田悠人(栃木・作新学院3)3分40秒837
スクラッチ 8km
レースは3月選抜大会覇者の靍良生(福岡・祐誠3)が積極的に動く展開。逃げはすべて吸収されて最終周回へ。ここで靍が先頭に立つがゴール前で青野将大(香川・高松工芸3)がかわして優勝。「靍君の動きに注意したけれど、自分も動いていたので脚が残っているか心配でした」と語るが、2位の靍に1車身離し圧倒。
1位 青野将大(香川・高松工芸3) 11分21秒210
2位 靍良生(福岡・祐誠3)
3位 澤池陵二(長崎・鹿町工3)
4位 佐々木真也(神奈川・横浜3)
5位 菊山将志(東京・昭和一学園3)
6位 小玉勇一(埼玉・小松原3)
7位 緑川裕也(福島・学法石川3)
8位 八木澤英政(青森・青森山田3)
ポイント・レース 24km
序盤に片桐善也(新潟・吉田3)を含む4人の逃げができポイントを重ねていくが、ここに後方から小林泰正(群馬・高崎工3)が単独合流、さらに安原大生(奈良・榛生昇陽3)も単独合流して6人に。全12回のポイントのうち5回目で小林が抜け出しさらに安原も合流して2人で逃げる。メイン集団の近くまで来たときのポイント周回で小林がしかけてポイント獲得の勢いのまま集団をバンク上方から抜き去る。安原は集団中ほどにとどまり、これで2人がラップ認定。その後も2人が加点し続けて小林が優勝。特に小林が集団をラップする時の動きに歓声が沸いた。
「一緒に逃げた安原君も強かったので、離すためにラップ時に仕掛けました」と語る小林は予選から圧倒した走りで高校生離れした力を見せた。
1位 小林泰正(群馬・高崎工3) 52点
2位 安原大生(奈良・榛生昇陽3) 46点
3位 片桐善也(新潟・吉田3) 13点
4位 広瀬樹(神奈川・横浜3) 10点
5位 佐々木堅次(福島・白河実3) 8点
6位 花立優希(岩手・紫波総合2) 7点
7位 春木道洋(埼玉・川越工3) 7点
8位 鳥越敬太(福岡・祐誠3) 7点
4km速度競走
序盤は4人が先頭責任を取りに行くが中盤から塩田航平(埼玉・栄北2)が独走して、他者は先頭責任(HB1本ずつ)を取れない状況に。最終周回に集団が追い上げたがゴール前でも届かずに塩田が逃げ切り、優勝。2位以下は序盤に先頭責任を取っていた選手たちが続いた。
1位 塩田航平(埼玉・栄北2) 4分56秒300 先頭責任完了
2位 久保田泰弘(山口・誠英2) 先頭責任完了
3位 岡本隼(和歌山・和歌山北2) 先頭責任完了
4位 安田京介(京都・北桑田2) 先頭責任完了
5位 廣瀬徳之(岐阜・岐南工3) 先頭責任1本
6位 吉田拓矢(茨城・取手一2)
7位 川浦祐太(三重・朝明3)
8位 有山誠昌(埼玉・小松原3)
チーム・スプリント 400mx3
決勝は予選トップタイムの九州学院と2位タイムの春江工で争われた。スタートして第3走が10mほど離れてしまった春江工だがその後挽回して1分19秒636で優勝。九州学院は1分19秒940で2位に
1位 春江工・福井(末本、廣瀬、中川)1分19秒150(予選時)
2位 九州学院・熊本(瓜生、北口、曽我)1分19秒113(予選時)
3位 誠英・山口(清水、安本、久保田)1分19秒187
4位 笛吹・山梨(小林、貝本、小菅)1分19秒917
5位 奈良北・奈良(根井、仲村、宮地)1分20秒281(以下予選時)
6位 紫波総合・岩手(藤根、矢羽々、照井)1分20秒282
7位 作新学院・栃木(吉田、坂井、小松)1分20秒434
8位 大曲農・秋田(草彅、進藤、大坂)1分20秒636
4kmチーム・パーシュート
決勝は予選1位タイムの和歌山北と2位タイムの昭和第一学園で競われた。両チームともきれいな隊列を保ち練習量の豊富さを示す。それぞれに予選記録を0.2秒ほど縮めて、全員2年生の和歌山北が優勝。ちなみに和歌山北は1年がかりでギヤ比アップのトレーニングを続けて、この日は1枚だけ重い51x15を使用した。
1位 和歌山北・和歌山(岡本、中野尻、森口、住田)4分32秒168
2位 昭和一学園・東京(伊藤、山本、西村、馬渡)4分33秒300
3位 鹿町工・長崎(山内、岩本、山口、岡本)4分37秒239(予選時)
4位 祐誠・福岡(小山、小林、原井、井手口)4分36秒900(予選時)
5位 高松工芸・香川(青野、中井、真砂、藤井)4分37秒487(以下予選時)
6位 岐南工・岐阜(相馬、渡邉、富田、廣瀬)4分37秒930
7位 学法石川・福島(吉田、緑川、鈴木、橋本)4分38秒130
8位 別府商・大分(佐保、塚本、加藤、伊東)4分38秒340
女子ケイリン
1位 三宅玲奈(岡山・岡山工2)
2位 小川美咲(静岡・伊豆総合3)
3位 斉藤望(宮城・古川工3)
女子スクラッチ 6km
1位 元砂七夕美(奈良・榛生昇陽2)
2位 山本レナ(京都・北桑田3)
3位 竹井史香(香川・津田3)
女子チーム・スプリント
1位 小川美咲(伊豆総合3)・斉藤望(古川工3)1分01秒319 女子ジュニア日本新
2位 福田礼佳(作新学院2)・蜂須賀杏南(南大隅2)1分03秒299 女子ジュニア日本新
3位 中島綺砂(暁3)・竹井史香(津田3)1分04秒394
女子3kmチーム・パーシュート
1位 三宅玲奈・細田愛末・江藤里佳子 3分51秒182 女子ジュニア日本新
2位 山本レナ・元砂七夕美・柳本愛奈(笛吹)3分54秒506 女子ジュニア日本新
学校対抗 総合
1位 昭和第一学園・東京 29点
2位 九州学院・熊本 26点
3位 祐誠・福岡 26点
4位 誠英・山口 20点
5位 高松工芸・香川 19点
6位 横浜・神奈川 19点
7位 岐南工・岐阜 19点
8位 和歌山北・和歌山 18点
学校対抗 トラック総合
1位 九州学院・熊本 26点
2位 祐誠・福岡 26点
3位 昭和第一学園・東京 23点
学校対抗 ロード総合
1位 吉田・新潟 9点
2位 横浜・神奈川 9点
3位 昭和一学園・東京 6点
photo&text:高木秀彰
真夏に行われるインターハイ、今年は北信越かがやき国体として自転車競技はロードが南魚沼市、トラックが弥彦競輪場で行われた。
インターハイは高体連所属校の選手たちで争われる、高校日本一を決める大会。地方大会で選ばれた選手だけが出場でき、また1人1種目が基本なので強豪校にあってはそこでも選抜がかかる。出場するだけでも栄誉の大会だ。そしてここでの成績が進路に大きく影響する。大学の監督たちもこぞって視察に訪れる。
ギヤ比制限緩和と女子種目
今年から大きく変わったことが2点ある。
1点は女子種目について。昨年まではエキシビションとして行われてきたが、今年から公開競技として行われることになった。記録も正式計時で公式記録として認定されることに。
実際にチーム・スプリントとチーム・パーシュートで女子ジュニア日本記録が生まれた。近い将来に正式競技化がされることを目指している。
2点目はギヤ比制限の緩和だ。今までトラックにおいてはジュニアギヤよりも制限を厳しくした高体連ギヤ=50x15までだったが、これが2012年4月からロードと同じ52x14までに緩和された。タイムにどう作用するか関心がもたれたが大きくは変わらなかった。高温高湿度で好条件でなかったこともあるが、実際はほとんどの選手たちは今までどおりのギヤ、あるいはせいぜい前を50Tから51Tにするくらいの小変更止まりだった。それも半年から1年がかりでギヤ比を上げる入念な長期計画でのこと。指導者も選手も慎重に対応してきたことが伺えた。
以下、各種目をフォトレポートで紹介しよう。
個人ロードレース(123.2km)
会場は南魚沼市六日町地区1周15.4kmを8周する123.2km。新潟国体当時からダム部分をカットしたコースで、トンネルへの標高差80mを上るものでコースそのものは厳しくない。
レースは終盤に抜け出した10人から6人が、
さらに2人が抜け出し、片桐善也(新潟・吉田3)が優勝。大本命の西村大輝(東京・昭和一学園3)は後続のトップで3位、そして大集団のトップは岡本隼(和歌山・和歌山北2)で10位に。
片桐は地元での大会で見事勝利、高校生日本一の座に輝いた。
1位 片桐善也(新潟・吉田3年)3時間01分53秒3
2位 広瀬樹(神奈川・横浜3)+0秒6
3位 西村大輝(東京・昭和一学園3)+28秒7
4位 塩田航平(埼玉・栄北2)+30秒3
5位 山本大喜(奈良・榛生昇陽2)+31秒7
6位 小笠原伊武希(群馬・中央中等3)+32秒0
7位 佐々木真也(神奈川・横浜3)+32秒6
8位 石井祥平(神奈川・保土ヶ谷3)+32秒6
9位 井上尚大(東京・日大豊山3)+35秒3
10位 岡本隼(和歌山・和歌山北2)+50秒9
スプリント
トラックの華、スプリントは宮本隼輔(山口・防府商・商工3)の力が圧倒した。予選でトップタイム、その後はすべてストレート勝ち。昨年に地元での国体を経験した宮本は、「どこからでも勝てるよう練習をしてきた」と、さらに持ちタイムを伸ばして大会に乗り込んだ。
1位 宮本隼輔(山口・防府商・商工3)
2位 曽我圭佑(熊本・九州学院3)
3位 野上竜太(岡山・岡山工2)
4位 岡稔雅(福岡・祐誠3)
5位 渡邉雄太(静岡・星陵3)
6位 橋本瑠偉(佐賀・龍谷3)
7位 坂井洋(栃木・作新学院2)
8位 増田拓貴(大阪・大阪産大附2)
予選200mFTT 1位:宮本隼輔(山口・防府商・商工)10秒974
1kmタイムトライアル
6秒台の好記録が2人、優勝の瓜生は「6秒台は自己ベスト、ギヤは今まで使ってきた50x15です」と答える。自身でも驚く勝利だったが、熟慮のうえのギヤ比選定が功を奏した。
1位 瓜生崇智(熊本・九州学院3)1分06秒790
2位 佐伯亮輔(鳥取・倉吉西3)1分06秒998
3位 堀兼壽(岐阜・岐阜第一3)1分07秒478
4位 清水裕友(山口・誠英3)1分08秒339
5位 堀田海人(三重・朝明3)1分08秒499
6位 相馬義宗(岐阜・岐南工3)1分08秒623
7位 中島将尊(群馬・共愛3)1分08秒667
8位 山内健治(長崎・鹿町工3)1分08秒682
ケイリン
3月の選抜大会を制していたのは森本尊也(高知・岡豊3)。その動きに合わせてゴール前抜け出した藤根俊貴(岩手・紫波総合3)が優勝。「マークする選手は特にいなかったが、最後の森本君と門田君の動きを見てゴールを目指した」と語る藤根は進学希望。
1位 藤根俊貴(岩手・紫波総合3) 11秒567
2位 小山兼司(福岡・祐誠2)
3位 門田凌(愛媛・松山星陵3)
4位 齋藤涼(群馬・前橋工3)
5位 森本尊也(高知・岡豊3)
6位 草彅駿(秋田・大曲農3)
7位 富田拓海(岐阜・岐南工3)
8位 簗田一輝(千葉・千葉経済2)
3kmインディヴィジュアル・パーシュート
決勝は予選トップタイムの鈴木康平(静岡・星陵3)と2位タイムの伊藤和輝(東京・昭和一学園3)とで行われ、伊藤が1秒ほどリードして優勝。3位までは3月の選抜大会と同じならびに。「自分だけを信じて走りました。総合優勝に貢献できたかと思います」と語る鈴木はふだん使っている50x15をこの大会でも使用。
1位 伊藤和輝(東京・昭和一学園3)3分32秒718
2位 鈴木康平(静岡・星陵3)3分33秒688
3位 渡邊翔太郎(岐阜・岐南工3)3分36秒682(予選時)
4位 真砂英作(香川・高松工芸2)3分39秒012(予選時)
5位 廣瀬元輝(福井・春江工3)3分39秒041(以下予選時タイム)
6位 吉田優樹(福島・学法石川3)3分39秒054
7位 徳田優(京都・北桑田3)3分40秒521
8位 吉田悠人(栃木・作新学院3)3分40秒837
スクラッチ 8km
レースは3月選抜大会覇者の靍良生(福岡・祐誠3)が積極的に動く展開。逃げはすべて吸収されて最終周回へ。ここで靍が先頭に立つがゴール前で青野将大(香川・高松工芸3)がかわして優勝。「靍君の動きに注意したけれど、自分も動いていたので脚が残っているか心配でした」と語るが、2位の靍に1車身離し圧倒。
1位 青野将大(香川・高松工芸3) 11分21秒210
2位 靍良生(福岡・祐誠3)
3位 澤池陵二(長崎・鹿町工3)
4位 佐々木真也(神奈川・横浜3)
5位 菊山将志(東京・昭和一学園3)
6位 小玉勇一(埼玉・小松原3)
7位 緑川裕也(福島・学法石川3)
8位 八木澤英政(青森・青森山田3)
ポイント・レース 24km
序盤に片桐善也(新潟・吉田3)を含む4人の逃げができポイントを重ねていくが、ここに後方から小林泰正(群馬・高崎工3)が単独合流、さらに安原大生(奈良・榛生昇陽3)も単独合流して6人に。全12回のポイントのうち5回目で小林が抜け出しさらに安原も合流して2人で逃げる。メイン集団の近くまで来たときのポイント周回で小林がしかけてポイント獲得の勢いのまま集団をバンク上方から抜き去る。安原は集団中ほどにとどまり、これで2人がラップ認定。その後も2人が加点し続けて小林が優勝。特に小林が集団をラップする時の動きに歓声が沸いた。
「一緒に逃げた安原君も強かったので、離すためにラップ時に仕掛けました」と語る小林は予選から圧倒した走りで高校生離れした力を見せた。
1位 小林泰正(群馬・高崎工3) 52点
2位 安原大生(奈良・榛生昇陽3) 46点
3位 片桐善也(新潟・吉田3) 13点
4位 広瀬樹(神奈川・横浜3) 10点
5位 佐々木堅次(福島・白河実3) 8点
6位 花立優希(岩手・紫波総合2) 7点
7位 春木道洋(埼玉・川越工3) 7点
8位 鳥越敬太(福岡・祐誠3) 7点
4km速度競走
序盤は4人が先頭責任を取りに行くが中盤から塩田航平(埼玉・栄北2)が独走して、他者は先頭責任(HB1本ずつ)を取れない状況に。最終周回に集団が追い上げたがゴール前でも届かずに塩田が逃げ切り、優勝。2位以下は序盤に先頭責任を取っていた選手たちが続いた。
1位 塩田航平(埼玉・栄北2) 4分56秒300 先頭責任完了
2位 久保田泰弘(山口・誠英2) 先頭責任完了
3位 岡本隼(和歌山・和歌山北2) 先頭責任完了
4位 安田京介(京都・北桑田2) 先頭責任完了
5位 廣瀬徳之(岐阜・岐南工3) 先頭責任1本
6位 吉田拓矢(茨城・取手一2)
7位 川浦祐太(三重・朝明3)
8位 有山誠昌(埼玉・小松原3)
チーム・スプリント 400mx3
決勝は予選トップタイムの九州学院と2位タイムの春江工で争われた。スタートして第3走が10mほど離れてしまった春江工だがその後挽回して1分19秒636で優勝。九州学院は1分19秒940で2位に
1位 春江工・福井(末本、廣瀬、中川)1分19秒150(予選時)
2位 九州学院・熊本(瓜生、北口、曽我)1分19秒113(予選時)
3位 誠英・山口(清水、安本、久保田)1分19秒187
4位 笛吹・山梨(小林、貝本、小菅)1分19秒917
5位 奈良北・奈良(根井、仲村、宮地)1分20秒281(以下予選時)
6位 紫波総合・岩手(藤根、矢羽々、照井)1分20秒282
7位 作新学院・栃木(吉田、坂井、小松)1分20秒434
8位 大曲農・秋田(草彅、進藤、大坂)1分20秒636
4kmチーム・パーシュート
決勝は予選1位タイムの和歌山北と2位タイムの昭和第一学園で競われた。両チームともきれいな隊列を保ち練習量の豊富さを示す。それぞれに予選記録を0.2秒ほど縮めて、全員2年生の和歌山北が優勝。ちなみに和歌山北は1年がかりでギヤ比アップのトレーニングを続けて、この日は1枚だけ重い51x15を使用した。
1位 和歌山北・和歌山(岡本、中野尻、森口、住田)4分32秒168
2位 昭和一学園・東京(伊藤、山本、西村、馬渡)4分33秒300
3位 鹿町工・長崎(山内、岩本、山口、岡本)4分37秒239(予選時)
4位 祐誠・福岡(小山、小林、原井、井手口)4分36秒900(予選時)
5位 高松工芸・香川(青野、中井、真砂、藤井)4分37秒487(以下予選時)
6位 岐南工・岐阜(相馬、渡邉、富田、廣瀬)4分37秒930
7位 学法石川・福島(吉田、緑川、鈴木、橋本)4分38秒130
8位 別府商・大分(佐保、塚本、加藤、伊東)4分38秒340
女子ケイリン
1位 三宅玲奈(岡山・岡山工2)
2位 小川美咲(静岡・伊豆総合3)
3位 斉藤望(宮城・古川工3)
女子スクラッチ 6km
1位 元砂七夕美(奈良・榛生昇陽2)
2位 山本レナ(京都・北桑田3)
3位 竹井史香(香川・津田3)
女子チーム・スプリント
1位 小川美咲(伊豆総合3)・斉藤望(古川工3)1分01秒319 女子ジュニア日本新
2位 福田礼佳(作新学院2)・蜂須賀杏南(南大隅2)1分03秒299 女子ジュニア日本新
3位 中島綺砂(暁3)・竹井史香(津田3)1分04秒394
女子3kmチーム・パーシュート
1位 三宅玲奈・細田愛末・江藤里佳子 3分51秒182 女子ジュニア日本新
2位 山本レナ・元砂七夕美・柳本愛奈(笛吹)3分54秒506 女子ジュニア日本新
学校対抗 総合
1位 昭和第一学園・東京 29点
2位 九州学院・熊本 26点
3位 祐誠・福岡 26点
4位 誠英・山口 20点
5位 高松工芸・香川 19点
6位 横浜・神奈川 19点
7位 岐南工・岐阜 19点
8位 和歌山北・和歌山 18点
学校対抗 トラック総合
1位 九州学院・熊本 26点
2位 祐誠・福岡 26点
3位 昭和第一学園・東京 23点
学校対抗 ロード総合
1位 吉田・新潟 9点
2位 横浜・神奈川 9点
3位 昭和一学園・東京 6点
photo&text:高木秀彰
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