謹慎明けのボーネンがレース復帰　27位で完走

5月初旬に2度目の競技外ドーピング検査でコカイン陽性となったトム・ボーネン（ベルギー、クイックステップ）が6月2日にフランドル地方のレースに出場。予想以上に早いカムバックを果たした。

観客のサイン攻めに会うトム・ボーネン（ベルギー、クイックステップ） photo:CorVosパーティドラッグであるエクスタシー（合成麻薬の一種）の2度目の使用が発覚（正確には3度目の発覚だったことが後日分かっている）し、5月9日以来チームから出場停止処分を受けていたボーネンが出場したのは、ベルギーのフランドル地方で開催されたセミクラシックレース、"グレヘム～コールス"だ。

ボーネンの出場は当日の朝になって突然クイックステップのパトリック・ルフェーブル ゼネラルマネージャーから発表された。

ボーネンはドラッグ使用を止めるためのリハビリテーションを受けており、その一環としてのレース出場と見られている。
ボーネンはレース出走前のプレゼンテーションで壇上に上がり、笑顔も見せている。観客たちはボーネンの突然の登場に驚きながらもサインを求めるなど歓声で迎えた。
壇上でアナウンサーの質問攻めにあうトム・ボーネン（ベルギー、クイックステップ） photo:CorVos
レースはボーネンのチームメイト、ワウテル・ウェイラント（ベルギー、クイックステップ）がゴールスプリントを制し優勝。ボーネン自身はゴールスプリントに向けて献身的なアシストを披露し、27位でレースを終えている。

ゴールスプリントに向けて献身的なアシストを披露するトム・ボーネン（ベルギー、クイックステップ） photo:CorVos