2012/07/07(土) - 09:02
集団スプリントでビッグスプリンターを下したペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)がステージ3勝目をマーク。レース終盤の落車により、スカルポーニ、ブライコヴィッチ、Fシュレク、ロラン、ヘーシンク、クルイスウィク、ペロー、バルベルデ、ヴォクレール、ヘジダルらが大きくタイムを失った。
レース序盤から逃げるデーヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)ら photo:Cor Vosツール・ド・フランス第99回大会の平坦シリーズは、この日で一旦ピリオドが打たれる。翌日から始まる山岳シリーズを前に、第6ステージがスプリント前半戦のクライマックス。エペルネーからメスまで、大きな登りのない207.5kmで争われた。
逃げの切っ掛けを作ったのはTTスペシャリストのデーヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)。
曇り空のフランス北東部を走る photo:Cor Vosこれにロメン・ジングル(ベルギー、コフィディス)、ダヴィデ・マラカルネ(イタリア、ユーロップカー)、カルステン・クローン(オランダ、サクソバンク・ティンコフバンク)が合流する。この4名は72km地点で最大6分50秒のリードを得た。
曇りと雨を交互に繰り返す厄介な天候の中、この日はレース序盤から落車が続発。35km地点でヘーシンク(ラボバンク)、グティエレス(モビスター)、バルベルデ(モビスター)、ヴェストラ(ヴァカンソレイユ・DCM)、グライペル(ロット・ベリソル)、ペロー(アージェードゥーゼル)が落車する。全員無事に再スタートを切ったが、その後も落車が頻発するナーバスな状況が続いた。
カルステン・クローン(オランダ、サクソバンク・ティンコフバンク)が逃げを率いる photo:Makoto Ayano135km地点の中間スプリントポイントはクローンが先頭通過。3分後方にまで迫るメイン集団は、マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)を先頭に通過する。1999年のマリオ・チポッリーニ(イタリア)以来、実に13年ぶりとなるハットトリック(3連勝)が懸かったグライペルは、落車の影響でスプリントに参加せず。
オリカ・グリーンエッジが積極的な引きを見せ、逃げグループとのタイム差を着実に詰める中、ラスト25km地点で道を完全に塞ぐ大落車が発生。100名を超える選手がここで落車もしくは足止めを食らい、メイン集団は70名ほどに絞り込まれた。
ラスト25km地点の惨劇 photo:Cor Vos
3分31秒遅れでゴールしたロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク) photo:Cor Vos
落車の被害を被ったのはFシュレク(レディオシャック・ニッサン)やヘジダル(ガーミン・シャープ)、ポルト(チームスカイ)、バルベルデ(モビスター)、コーボ(モビスター)カヴェンディッシュ(チームスカイ)、ボアッソンハーゲン(チームスカイ)、ヘーシンク(ラボバンク)、ウェーニング(オリカ・グリーンエッジ)、ファネンデルト(ロット・ベリソル)、ヴォクレール(ユーロップカー)、ブライコヴィッチ(アスタナ)ら。これらの選手は懸命に追走したものの、メイン集団から2分以上遅れてゴールした(下記リザルト参照)。
暖かい歓声に包まれながら東を目指す photo:Makoto Ayanoダニエルソン(ガーミン・シャープ)、ヴィガノ(ランプレ・ISD)、アスタルロサ(エウスカルテル)、ポエルス(ヴァカンソレイユ・DCM)はリタイア。その他、怪我を押してゴールした選手も多く、翌日のスタート地点では更にリタイア者が増えると見られる。
落車を免れた70名ほどのメイン集団は、オリカ・グリーンエッジに導かれる形でラスト10km。逃げを射程圏内に捉えると、ロット・ベリソルとBMCレーシングチームもこれに対抗する。
グライペルを振り切ってゴールするペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) photo:Cor Vosラスト4kmでロットトレインが先頭に上がると更にメイン集団はペースアップ。ラスト2kmでジングル、クローン、マラカルネを捉え、最後まで粘ったザブリスキーをもラスト1kmアーチ手前で飲み込んだ。
ロット・ベリソルがリードする集団スプリント。ヘンダーソンが抜群のリードアウトでグライペルを導くが、右ラインからマイヨヴェールが飛び出す。グライペルとサガンの一騎打ち。無傷で勝負に挑んだサガンに軍配が上がった。
ハルクのポーズ?でゴールするペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) photo:Cor Vos映画「フォレストガンプ」に続いて「ハルク」のポーズでゴールしたサガン。「今日勝てて本当に嬉しい。昨日は落車でアンラッキーだったけど、怪我を負わずに済んでよかった。今日は他のスプリンターに疲労の色が見えた。それが勝因だったと思う」。そのコメントにも自信が浮かぶ。
ポイント賞ランキングでは、いち早く200ポイントの大台に乗せた。このままパリまでマイヨヴェールを着続けそうな勢いだ。「期待していた以上の結果をすでに手にしている。このマイヨヴェールが欲しい。パリまで守りきれると思っているよ」。
新城幸也(ユーロップカー)は落車に巻き込まれたものの、大事には至らず。バイク交換に時間が掛かり、13分遅れでゴールしている。
選手コメントはレース公式サイトより。
ツール・ド・フランス2012第6ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 4h37'00"
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)
3位 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
4位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
5位 フアンホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク・ティンコフバンク)
6位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ベリソル)
7位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
8位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
9位 ダリル・インペイ(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)
10位 ブレット・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +04"
80位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +2'09"
81位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ)
82位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)
85位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)
86位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ・ビッグマット)
95位 イェーレ・ファネンデルト(ベルギー、ロット・ベリソル)
98位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)
101位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
106位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
108位 ファンホセ・コーボ(スペイン、モビスター) +2'21"
110位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク) +3'31"
111位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ラボバンク)
130位 トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー) +6'02"
158位 新城幸也(日本、ユーロップカー) +13'24"
個人総合成績 マイヨ・ジョーヌ
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) 29h22'36″
2位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ) +07"
3位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)
4位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +10"
5位 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) +13"
6位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +17"
7位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +18"
8位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) +19"
9位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)
10位 マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン) +22"
125位 新城幸也(日本、ユーロップカー) +15'23"
ポイント賞 マイヨ・ヴェール
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
山岳賞 マイヨ・ブラン・アポワ・ルージュ
ミカエル・モルコフ(デンマーク、サクソバンク・ティンコフバンク)
新人賞 マイヨ・ブラン
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)
チーム総合成績
チームスカイ
敢闘賞
デーヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, Makoto Ayano

逃げの切っ掛けを作ったのはTTスペシャリストのデーヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)。

曇りと雨を交互に繰り返す厄介な天候の中、この日はレース序盤から落車が続発。35km地点でヘーシンク(ラボバンク)、グティエレス(モビスター)、バルベルデ(モビスター)、ヴェストラ(ヴァカンソレイユ・DCM)、グライペル(ロット・ベリソル)、ペロー(アージェードゥーゼル)が落車する。全員無事に再スタートを切ったが、その後も落車が頻発するナーバスな状況が続いた。

オリカ・グリーンエッジが積極的な引きを見せ、逃げグループとのタイム差を着実に詰める中、ラスト25km地点で道を完全に塞ぐ大落車が発生。100名を超える選手がここで落車もしくは足止めを食らい、メイン集団は70名ほどに絞り込まれた。


落車の被害を被ったのはFシュレク(レディオシャック・ニッサン)やヘジダル(ガーミン・シャープ)、ポルト(チームスカイ)、バルベルデ(モビスター)、コーボ(モビスター)カヴェンディッシュ(チームスカイ)、ボアッソンハーゲン(チームスカイ)、ヘーシンク(ラボバンク)、ウェーニング(オリカ・グリーンエッジ)、ファネンデルト(ロット・ベリソル)、ヴォクレール(ユーロップカー)、ブライコヴィッチ(アスタナ)ら。これらの選手は懸命に追走したものの、メイン集団から2分以上遅れてゴールした(下記リザルト参照)。

落車を免れた70名ほどのメイン集団は、オリカ・グリーンエッジに導かれる形でラスト10km。逃げを射程圏内に捉えると、ロット・ベリソルとBMCレーシングチームもこれに対抗する。

ロット・ベリソルがリードする集団スプリント。ヘンダーソンが抜群のリードアウトでグライペルを導くが、右ラインからマイヨヴェールが飛び出す。グライペルとサガンの一騎打ち。無傷で勝負に挑んだサガンに軍配が上がった。

ポイント賞ランキングでは、いち早く200ポイントの大台に乗せた。このままパリまでマイヨヴェールを着続けそうな勢いだ。「期待していた以上の結果をすでに手にしている。このマイヨヴェールが欲しい。パリまで守りきれると思っているよ」。
新城幸也(ユーロップカー)は落車に巻き込まれたものの、大事には至らず。バイク交換に時間が掛かり、13分遅れでゴールしている。
選手コメントはレース公式サイトより。
ツール・ド・フランス2012第6ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 4h37'00"
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)
3位 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
4位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
5位 フアンホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク・ティンコフバンク)
6位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ベリソル)
7位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
8位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
9位 ダリル・インペイ(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)
10位 ブレット・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +04"
80位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +2'09"
81位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ)
82位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)
85位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)
86位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ・ビッグマット)
95位 イェーレ・ファネンデルト(ベルギー、ロット・ベリソル)
98位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)
101位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
106位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
108位 ファンホセ・コーボ(スペイン、モビスター) +2'21"
110位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク) +3'31"
111位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ラボバンク)
130位 トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー) +6'02"
158位 新城幸也(日本、ユーロップカー) +13'24"
個人総合成績 マイヨ・ジョーヌ
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) 29h22'36″
2位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ) +07"
3位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)
4位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +10"
5位 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) +13"
6位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +17"
7位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +18"
8位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) +19"
9位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)
10位 マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン) +22"
125位 新城幸也(日本、ユーロップカー) +15'23"
ポイント賞 マイヨ・ヴェール
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
山岳賞 マイヨ・ブラン・アポワ・ルージュ
ミカエル・モルコフ(デンマーク、サクソバンク・ティンコフバンク)
新人賞 マイヨ・ブラン
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)
チーム総合成績
チームスカイ
敢闘賞
デーヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, Makoto Ayano
Amazon.co.jp