2012/05/27(日) - 08:26
今大会のチーマコッピであるステルヴィオ峠のゴールを制したのは、トーマス・デヘント。タイムトライアルを得意とするデヘントが総合4位に浮上したことで、マリアローザ争いは最終日までもつれ込むかたちとなった。
逃げ切って優勝したトーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)
ステルヴィオ峠のような伝説級の山岳で優勝できて満足している。ロードレース界のビッグネームはみんな、ここを制している。ぼくにとって、いい兆しにしたいね。ぼく自身のグランツールでの可能性を示せたと思う。
アタックしたときに最初に思ったのは、山岳の登り口でのわずかなタイム差を確実にして、総合8位の座を守ることだった。3分のタイム差がついて、後続のクネゴとの差が1分になったときに、ステージ優勝のことが思い浮かんだ。
でも、このような山岳では簡単に5分の差を失ってしまって、収まるべきところに収まってしまう。マリアローザのことはまったく考えてなかった。他の選手のほうが、最終日のタイムトライアルでは速いからね。総合4位か表彰台に登れれば満足だよ。
ぼく自身はジロ・デ・イタリアで総合優勝するとは思わない。でも、総合3位で終えられる大きなチャンスを掴んだ。たぶん、このジロ・デ・イタリアではライダー・ヘジダルが総合優勝するだろう。彼は(総合1位の)ロドリゲスとのタイム差も開いていないし、タイムトライアルが得意だからね。
ポイント賞も確定させた総合1位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
アタックが遅かったのは、バッソとスカルポーニがついて来られるかを確かめたかったからだ。(アタックするのが)残り4km地点でも800m地点だったとしても、同じタイム差を稼げたはずだ。今日ヘジダルはかなり苦しかったと思う。だから、自分の結果には満足している。デヘントもよく走った。彼も苦しかったと思う。
ミラノのタイムトライアルは、自分自身との闘いだ。できるだけタイム差のロスを小さく留めたい。今年のジロではどうしても勝ちたい。それだけの努力をしてきたからね。
ライダー(ヘジダル)は本当に大きな脅威だ。彼なら、ひっくり返せるタイム差だからだ。最終日のタイムトライアルは、初日のタイムトライアルとは違う。コーチのセバスチャン・ウェーバーは、明日のコースを研究して、僕ならやれると考えている。僕は彼を信じるよ。今までつねに正しかったからね。
マリアローザに迫る総合2位のライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)
イタリアのライバル選手たちは、ぼくを打ち負かそうとしていた。でも、今日は、ぼくたちのチームがすごくよかった。あの走りは誇らしいよ。誰もが、ぼくらの後に付こうとしていた。ジロには、ずっと驚かされている。ぼくはかなりリードしていると願っている。明日は全力を尽くすつもりだよ
チームスカイ スポーツディレクターのニコラ・ポルタル
選手たちはよく頑張った。一日中、前方にいて、結果としてタイムロスを最小限に抑えることもできた。今日はセルジオ(エナオモントーヤ)のほうがリゴベルト(ウラン)よりも少し強かった。リゴベルトは残り3kmでのスカルポーニのアタックについていこうとしたけれど、あの時点で限界だった。
最終的には、総合成績において表彰台での居場所を失ってしまったが、選手たちは健闘した。この過酷なステージの後にしては、主な優勝候補とのタイム差もさほど開いていない。今日のデヘントは強すぎた。すばらしい走りだったから、すなおに敬意を表したい。
もちろんこんな最終局面でポイント賞ジャージを失ったのは残念だ。でも、このチームは全レースで全力を尽くしたし、われわれが注いだ労力は誇っていいと思う。
コメントは現地取材、プレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。
text: Taiko.YAMASAKI + Seiya.YAMASAKI
photo:Kei Tsuji, Riccardo Scanferla
逃げ切って優勝したトーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)
ステルヴィオ峠のような伝説級の山岳で優勝できて満足している。ロードレース界のビッグネームはみんな、ここを制している。ぼくにとって、いい兆しにしたいね。ぼく自身のグランツールでの可能性を示せたと思う。
アタックしたときに最初に思ったのは、山岳の登り口でのわずかなタイム差を確実にして、総合8位の座を守ることだった。3分のタイム差がついて、後続のクネゴとの差が1分になったときに、ステージ優勝のことが思い浮かんだ。
でも、このような山岳では簡単に5分の差を失ってしまって、収まるべきところに収まってしまう。マリアローザのことはまったく考えてなかった。他の選手のほうが、最終日のタイムトライアルでは速いからね。総合4位か表彰台に登れれば満足だよ。
ぼく自身はジロ・デ・イタリアで総合優勝するとは思わない。でも、総合3位で終えられる大きなチャンスを掴んだ。たぶん、このジロ・デ・イタリアではライダー・ヘジダルが総合優勝するだろう。彼は(総合1位の)ロドリゲスとのタイム差も開いていないし、タイムトライアルが得意だからね。
ポイント賞も確定させた総合1位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
アタックが遅かったのは、バッソとスカルポーニがついて来られるかを確かめたかったからだ。(アタックするのが)残り4km地点でも800m地点だったとしても、同じタイム差を稼げたはずだ。今日ヘジダルはかなり苦しかったと思う。だから、自分の結果には満足している。デヘントもよく走った。彼も苦しかったと思う。
ミラノのタイムトライアルは、自分自身との闘いだ。できるだけタイム差のロスを小さく留めたい。今年のジロではどうしても勝ちたい。それだけの努力をしてきたからね。
ライダー(ヘジダル)は本当に大きな脅威だ。彼なら、ひっくり返せるタイム差だからだ。最終日のタイムトライアルは、初日のタイムトライアルとは違う。コーチのセバスチャン・ウェーバーは、明日のコースを研究して、僕ならやれると考えている。僕は彼を信じるよ。今までつねに正しかったからね。
マリアローザに迫る総合2位のライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)
イタリアのライバル選手たちは、ぼくを打ち負かそうとしていた。でも、今日は、ぼくたちのチームがすごくよかった。あの走りは誇らしいよ。誰もが、ぼくらの後に付こうとしていた。ジロには、ずっと驚かされている。ぼくはかなりリードしていると願っている。明日は全力を尽くすつもりだよ
チームスカイ スポーツディレクターのニコラ・ポルタル
選手たちはよく頑張った。一日中、前方にいて、結果としてタイムロスを最小限に抑えることもできた。今日はセルジオ(エナオモントーヤ)のほうがリゴベルト(ウラン)よりも少し強かった。リゴベルトは残り3kmでのスカルポーニのアタックについていこうとしたけれど、あの時点で限界だった。
最終的には、総合成績において表彰台での居場所を失ってしまったが、選手たちは健闘した。この過酷なステージの後にしては、主な優勝候補とのタイム差もさほど開いていない。今日のデヘントは強すぎた。すばらしい走りだったから、すなおに敬意を表したい。
もちろんこんな最終局面でポイント賞ジャージを失ったのは残念だ。でも、このチームは全レースで全力を尽くしたし、われわれが注いだ労力は誇っていいと思う。
コメントは現地取材、プレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。
text: Taiko.YAMASAKI + Seiya.YAMASAKI
photo:Kei Tsuji, Riccardo Scanferla
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